ユリサカ用語集 - ヤ行

やぁりー!
ボイス・KOF

「KOF2003」で登場した勝利ボイス。右腕を突き上げながら笑顔で「やぁりー!」と叫ぶ。
 激闘のあとのせいか、声がかすれぎみなのはご愛嬌。パーフェクト勝利時限定?
 なお、同じボイスでは「アイドルマスター」シリーズの菊地真の口癖としても有名だが、菊地真はアーケード版「アイドルマスター」に初登場したのが2005年で、おそらく無関係。

 だが、管理人がユリと真の大ファンのため、二人の共通点を探さざるを得ない。

  • 二人とも空手家。
    (ただし真は「元・空手家」で、黒帯は持っているが小学校卒業と同時にやめてしまっているらしい。だが身体能力は未だにとてつもなく高く、アニメ「アイドルマスター」8話でも、石油王のSPを何人も相手にアクション映画顔負けのストリートファイトで圧倒している)
  • 二人とも父親に複雑な思いを持っている。
    (真はレーサーの父親から男の子同然に育てられており、普通の女の子っぽさと縁遠かったせいか、今でも「父さんのせいで!」と愚痴ることが多い。ただし同時に尊敬もしており、父親のことを他人に貶されると激怒する)
  • 中の人の歌唱力が非常に高い。
    (真役の平田宏美さんは年を追うごとに凄まじく歌が上手くなっており、「自転車」「迷走マインド」などの激しい曲から「チアリングレター」「未来予想図II(カバー)」などの静かな曲まで自由自在に歌い分ける。歌手・菊地真としては総ての楽曲がオススメと言わざるを得ないが、前述の四曲の他、やはり「エージェント夜を往く」「edeN(萩原雪歩、星井美希、四条貴音とのグループ曲)」「Beat the World!!!」「思い出をありがとう」「ブルウ・スタア(我那覇響とのコンビ)」「Vertex Meister(如月千早、秋月律子、四条貴音、我那覇響とのグループ曲)」「Honey Heartbeat」「星間飛行」「M@STERPIECE(765プロ全員による楽曲)」「初恋 〜四章 運命のイヴ〜(真ソロ)」「tear」あたりは押さえておきたい。アイドルマスター(特に765組)は2005年の活動開始以来、現在も初代メンバーによる新曲が発表され続けているという驚くべき息の長さを誇るコンテンツであり、真だけでなく765組全員の歌唱力が高いこともあって、2023年現在でも新曲に接することが出来る。そのため、新曲からゲーム、アニメ、映画、各スピンオフ漫画、そして「シンデレラガールズ」などのスピンオフゲーム等、時の流れを逆に辿りながら真に接するのも新鮮な驚きに満ちた刺激的な体験となるだろう。もしも本家アイドルマスターをお気に召して頂ければ、「アイドルマスターXENOGLOSSIA」という、本家とはかなり毛色の異なるロボットアニメでも菊地真ほかのキャラクターに出会うことが出来る。この作品はまだスマホタイトル限定ではあるが「スーパーロボット大戦」にもゲスト出演しており、ここでも出会ったことのないアイマスキャラの一面を見ることが出来る。深く知れば知るほど愛着がわいてくるのは総てのジャンルの総ての作品が同様であり、この項目を読んで菊地真に興味を持った方が一人でもいてくださればこれ以上の幸福はない。ユリは本人の歌唱力は不明だが、POPJPYなどで聞けるほりえかおりさん自身の歌唱力は抜群である)
 ……など。あれ、気がついたらこの項目だけ「アイドルマスター」ファンサイトになっていた。そしてじわじわと……。

NEOGEO Gals Vocal CollectionPOPJOYほりえかおり

焼肉エナジー
特殊能力・KOM'98UMOL

「KOF'98 ULTIMATE MATCH Online」における、「飛燕-ユリ・サカザキ」の持つ特殊能力で、特定の行動で「エナジー」を「ためる」ことができ、様々な効果がある。ためることはなかなか難しいが、効果が大きい。エナジーの最大値は最大HPの120%。

 焼肉エナジーを獲得するには、
@2ターン目以降残りのガード値の40%(登場時最大HPの72%、シールド撃破時最大HPの8%)をエナジーとして獲得。
A自身の最大HPの10%をエナジーとして獲得(スキル効果)。
B強火限定で与ダメージの10%をエナジーとして獲得。

 焼肉エナジーによる効果は、
@相手に攻撃された際、攻撃相手に焼肉エナジー30%〜50%分の崩壊効果を付与する。
Aスキル「ユリ雷神脚(中・強)」「覇王翔吼拳(中・強)」発動の際、焼肉エナジーを消費して追加ダメージを与える(火傷や崩壊の追加効果があることがある)。
B対象に焼肉エナジー55%ぶんの崩壊ダメージを与える。

極限焼肉覇王翔吼拳崩壊使用者ユリ雷神脚

焼肉乱舞!
宿命・KOM'98UMOL

「KOF'98 ULTIMATE MATCH Online」における、「飛燕-ユリ・サカザキ」の持つ宿命の一つ。飛燕-ユリ・サカザキ、ロバートXIV、タクマを同時に持つと、攻撃力が25%増加する。
 このユリは、ハッピと言い鉢巻と言い、宿命と言い特殊能力と言い、「これでもか!」と言わんばかりに「極限焼肉」に関連付けてある。
 父の設立した極限焼肉にたいしては当初から積極的に関わっており、「KOF14」のEDでは親子+ロバートで(リョウが思わずひいてしまうほど)情熱的に焼肉談話を繰り広げ、「KOF15」のEDでもロバートともに修業時間を削ってまで経営に関わっているところを二代目Mr.カラテに一喝された。
 また自ら厨房に入る日もあるようである(SNKヒロインズ)。
「飛燕-ユリ・サカザキ」の「グルメ」では串焼き野菜を好物にしているような設定もあり、「KOF15」のEDでいったんは我に返ったものの、だんだん焼肉業界に染まりつつあるのは事実のようだ。

美味しい!カリフワ!極限焼肉限定製造!

焼く
SNK開発用語

 1990年代中盤まで使われていたSNK開発用語。開発途中のデータを寄せ集めて一枚のROMに入れ込むこと。
 当時のSNK開発部門では、専用の開発機材で各担当がバラバラに絵や音などを作り、それを素材にプログラマーがゲームを作る、という作業を行っていたが、プログラマーが「焼いた」ROMを一枚一枚基盤にはめ込んでできばえを確認していた。
 たとえばキャラクターデータの場合、デザイナーがドット絵を書いた後、それを16×16ドット単位でバラバラに分割した状態でROMに焼き付け、それを専用の開発基盤で読み込み、バラバラのドット絵を復元してプランナーが食らい判定や攻撃判定をつける、という非常に手間のかかる手法をとっていた。
 キャラクターの動きなどは、実際にROMに焼いてみないと分からない状況であり、自社開発の専用機材ゆえの煩雑さである。
 またこの「焼く」ためにかなり長い時間がかかる上に、「焼く」ための機材が一台しかないため、眠い時に入れたデータを確認前に誰かに「上書き」されて半ギレになるスタッフがかなりいたそうだ。
 なお、SNK開発部門にWindows端末が導入されたのは1996年発売の「龍虎の拳 外伝」からである(自社開発の機材ではモーションキャプチャーに対応できなかったため)。
(ファミ通のインタビューより)

 また、これは直接的に関係ない事項ではあるが、ゲーム内のグラフィックと販促用のイラストではどうしてもイメージ的に差異が出るものであるが、製作現場でその点の整合性を取ろうと確認したのは「餓狼 MARK OF THE WOLVES」からで、当時の現場のおおらかさ(大変さ)がわかる(笑)。

アートボックス二十四の瞳

ヤコフ
人物・KOF14

「KOF14」の大会主催者である自称KOFチャンピオン、アントノフの経営する会社の常務。
 大会運営に関してアントノフの片腕を務めている。25億人の視聴者数を200億人まで増やせなど無茶を言われるが、自分も微妙に上司を尊敬していない言動が目につくので、どっちもどっちである。
 そのためか、大会中に常務から部長に降格、さらにオフィシャル選抜チームのエンディングで課長に降格してしまった。
 しかし、アントノフに対する忠誠心がまったく無いわけでもないようで、決勝戦において謎の存在バースの影響でスタジアムが崩壊したときや、会社の重役たちの裏切りでアントノフが危機に陥った際など、上司の心配をしている。

「KOF15」のストーリーではすっかり失脚したアントノフを見捨てることなく付き従っており、プライベートではアントノフとは「アントン」「ヤコフ」と呼び合う仲のようで、若いころからの付き合いなのかもしれない。また「KOF15」エンディングでは、老後の事業での活躍や生活の妄想するアントノフのモノローグにも登場しているので、これからもアントノフについていくのだろう。

 どうでもいいことだが、そのネクタイのセンスはどうよ。

 担当声優は糸井邦佳氏。

アナスタシアアントノフアントノフ・スーパー・アリーナクレメンス・ベラミー

大和撫子
宿命・KOF'98UMOL

「KOF'98 ULTIMATE MATCH Online」(2016)に登場した藤堂香澄が所有する宿命の一つで、香澄、ユリ・サカザキ、不知火舞を同時に持つとHPが20%上昇する。
「大和撫子(やまとなでしこ)」とは日本人女性の美称であり、外見・内面の清楚な美しさ・お淑やかさを「ナデシコ」の花に見立てた言葉。その美徳や理想を表現し、柔らかさ、優雅さ、強さ、凛とした慎ましさ、そして内面の美しさを意味する。言葉遣いや立ち振る舞いの丁寧さ、肌や髪が美しさ、謙虚さと気丈さ、高い教養などのイメージを持つ人もいるかもしれない。
 由来は古く、奈良時代まで遡ることができ、万葉集や源氏物語、古今和歌集で確認することができるが、最初は純粋に花のことを歌い、平安時代になってからも女性だけを表すわけではなかったようである。少なくとも明治時代は、「大和撫子」は男女関係なく日本人を表す言葉だった。
 ユリは日本生まれ、アメリカ育ちではあるが、香澄の目にはユリも立派な大和撫子に映るようだ。アテナや雛子が入っていないことが意外といえば意外である。

 なお、「大和撫子」の言葉の元となった「カワラナデシコ」の花言葉は「大胆」「可憐」。

麻宮アテナ四条雛子不知火舞藤堂香澄

やめて、お兄ちゃん! このゲームは、このゲーム
は……
ボイス

 PCエンジン版「龍虎の拳」で聴くことができるシステムボイス。PCエンジン版はアーケードカード必須で、それを用意せずにゲームを始めようとすると、「龍虎の拳」のエンディングを模したこの寸劇をフルボイスで見ることができる。
 リョウとロバートはゲーム内のボイスをそのまま使用しているが、ユリの声は特別に収録されたもののようだ。生駒治美さんではないようなので、PCエンジン版を移植したアイレムソフトウェアの女性スタッフの一人かと思われるが、残念ながら誰かまでは分からなかった。
 なお、この 極限流サカザキコント 警告を無視してリセット、同じことをさらに二回繰り返すと、「大根切り」というミニゲームが遊べる。


大根切りやめて、お兄ちゃん! その人は、その人は私たちの……リョウ・サカザキロバート・ガルシア

やめて、お兄ちゃん! その人は、その人は
私たちの……
ボイス


「龍虎の拳」

「龍虎の拳2」

「龍虎の拳」のストーリーモードの最後を飾った、ユリの衝撃的な台詞。
 リョウかロバートが、鬼神のような強さを発揮する不敗の空手家「Mr.KARATE」を倒した直後にユリが現れ、この言葉を放つ。

 恐らく「Mr.KARATE」の正体の確信をつく言葉が続くはずだったのだろうが、続編の「龍虎の拳2」でも、ユリ自身がこの言葉の先を語ることは無く、その続きを廻って様々な憶測を呼んだ。

 一例としては、

「やめて、おにいちゃん! その人は、その人は私たちの子供なの!」

 という死人が出そうなほど衝撃的なものや、

「やめて、おにいちゃん! その人は、その人は私たちの……私を倒せたら教えてあげるわ!」

 という、「龍虎2」以降の活躍を予言したもの、またなかには、

「やめて、おにいちゃん! その人は、その人は私たちの世界を少年の眼を通して描き、太宰治賞を受賞した「泥の河」(1977年)、第78回芥川賞受賞作「蛍川」(1977年)、そして「道頓堀川」を加えた「川」三部作で幅広い読者層を得たの!!」

 と、なぜか「Mr.KARATE」=「宮本輝」説になってしまった、これはこれでショッキングな説も。

 ちなみに、このデモの直後に流れるエンディングテーマの曲名は「その人は私たちの子供なのかな?」
 ついでに書くと、コンティニュー画面の曲名は「ネェもう1回しよ」。「龍虎1」のサントラでは、この二曲が「その人は私たちの子供なのかな?」「ネェもう1回しよ」と続く。
 おいコラ、サカザキ!!!!

 2018年の「SNKヒロインズ」では、シルヴィ・ポーラ・ポーラでユリに勝利すると「ユリちゃんやめて! あの人は私達の…私達のぉ…元チームメイトで変態です。」とこのセリフのパロディメッセージを喋る。変態とは無論、ククリのこと。

 なお、もちろん日本語版だと鮮明に聴き取れるが、英語版だと何を言っているのかよく分からない。
(空耳で、「Don't you brother? ダメ兄さん、ダメ兄さ、あー!」と聞こえる)

やめて、お兄ちゃん! このゲームは、このゲームは……

優柔不断な男
プロフィール

「KOF'99」からプロフィールに加わった、ユリの嫌いなもの。
 なにがあった? なにをした(しなかった?)ロバート!
 これ、たぶん、なかなかキングとくっつかない兄貴のことですね。
「KOF'99」でのタクマの陰謀以降、キングのほうには脈が生まれつつあるものの、リョウは気づいていない(ふりをしている?)、という状態が続き、タクマほか、周囲の心配と暴走を煽っています。

 なお英語版「KOF14」のプロフィールでは、「Indecisive men.」とほぼ直訳されており、これはそのまま「優柔不断な男」という意味である。

キング優柔不断な人リョウ・サカザキロバート・ガルシア

優柔不断な人
プロフィール

「KOF13」からプロフィールに加わった、ユリの嫌いなもの。
「KOF11」までは「優柔不断な男」だったのが、対象が女性にまで拡大された模様(深読み)。
 ただ、ユリの周囲で「優柔不断な女性」といわれると、なかなか思いつかない。不知火舞や藤堂香澄のように、性格のはっきりした女性のほうが圧倒的に多いので、その反動から、優柔不断な人を好きになれないのかもしれない。

キング不知火舞藤堂香澄優柔不断な男

ユカ・サカザキ
人物/グループ


(画像:Wikipedia)

(DPG時代。画像:OTOTOY

 現・坂崎ユカ。東京女子プロレス所属のプロレスラーで、もともとはお笑い芸人を志望して養成所にも通っていたという変わり種。
 12月27日生まれの158cmで、出身地は今に至るまで「サウスタウン」となっている。趣味はネイルアート。

 お笑いを目指していた時は「女性って、自分より下だと思わないと笑ってくれないんですよ。なのでいかに自分がみんなより下だって思ってもらえるか試行錯誤」していたが、相方の男性に養成所の卒業直前に振られてしまい、福田洋率いるエンターテインメントユニット「DPG」(コンセプトは「アイドル、バンド、それともプロレスラー?」)に「ユカ・サカザキ」という名前でドラムとして参加。
 2013年には「リングの魔物」という曲をDPG名義で配信し、「DPGの曲を何かの主題歌に使ってほしいなって夢があります」と野望を口にしている。
(OTOTOYのインタビューより)
 DPGの他の女性メンバー(ステファニー・アユミ、ケンドー・リリコ)はそれぞれプロレスそのものの衣装だったが、ユカだけはユリ・サカザキのコスプレ(龍虎の拳2の2Pにあたるピンク胴着)をしており、口調も「ッチ!」を語尾につけていたり唐突に「お父さん、ごめ〜ん!」と強引にオチをつけたりと、ユリ・サカザキを明確に意識していたと思われる。
 その独特の声(ステファニー・アユミ曰く「萌え声」)のせいか、周囲から「ぶりっ子」「アニオタ」と決めつけられることにトラウマを持っており、このコンプレックスは芸人を目指すうえでも付きまとったが、DPGに入って以降は周囲から声を認められたことで「武器」に転化することに成功した。

 その後2013年、DDTの試合を観戦したのをきっかけに、ユニットで活動していたケンドー・リリコ(石澤りりこ)とともに2013年夏ごろから東京女子プロレス(DDTの一部門)に練習生として参加。12月1日の東京女子プロレス旗揚げ戦で、のの子とのコンビでデビュー戦勝利を飾った。
 シングル戦では翌年6月22日「王子BASEMENT MON☆STAR」において、KANNAから逆さ押さえ込みで初勝利。以降、着々と実績を積み、2019年現在は「東京女子プロレス四天王」と言われるほどの実力を持つ。
 デビュー以降は「アラビア風魔法少女キャラ」で売り出し、ユリ・サカザキ路線は封印しているが、トップロープからのボディプレス「魔法少女スプラッシュ」、ノータッチでロープに飛び乗ってからの「魔法少女プランチャ」、リングの端から端まで飛ぶほどの飛距離を誇る最上級フィニッシャー「マジカル魔法少女スプラッシュ」など殺傷力の高い技を得意としており、見た目の可愛さよりもはるかに危険。コンプリートショット→スライディングラリアット→魔法少女スプラッシュ、というコンビネーションを好む。
 また2016年以降は「足取り式逆さ押さえ込み」という「隠しフィニッシャー」も持っている。
 現在は「魔法少女にわとり野郎」というファイアーバード・スプラッシュも得意としている。
 入場曲は「姫君Shake!」→「I Can Fly!」(本人が歌っている)。

 2015年、TOKYOプリンセス・オブ・プリンセス王座に挑戦するも敗北、2016年9月の辰巳リカに敗戦以降、「魔法の国に武者修行に旅立ち」行方不明となる。その間、翌年5月に日本に帰還するまで、本人の希望で生き別れとなっていた双子の姉ミル・クラウン(マスクレスラー)が東京女子プロレスに参戦している。
 2017年5月に帰還以降、6月にTOKYOプリンセス・オブ・プリンセス王座に挑戦、新フィニッシャー「マジカル魔法少女スプラッシュ」を披露してデビュー以来無敗だった優宇に土をつけて同王座を初戴冠した。
 その後一度は同タイトルを手放すも、2019年5月25日アメリカの新団体AEWの旗揚げ戦の参戦を経て、同年11月に奪回に成功した。

 これまでに組んでいるチームは、ユカリリ(坂崎ユカ、ケンドー・リリコ)、闘うコメディアンズ(中島翔子、坂崎ユカ)、めんたいぎょうざマンゴー添え(山下実優、坂崎ユカ、えーりん)。
 第3代・第7代・第11代プリンセス・オブ・プリンセス王座。
 初代・第4代・第9代プリンセスタッグ王座獲得。
 Yeah!めっちゃタッグトーナメント優勝(2018)。
 東京プリンセスカップ優勝(2022年)。

■Twitter→坂崎ユカ Sakazaki Yuka
■DDT公式→坂崎ユカ

(ネタ提供:春野あきら様)

ユナイテッド・キングダム・サブミッション・
アーツ・ジム
組織・KOF'94(漫画)

 1995年の漫画「THE KING OF FIGHTERS'94外伝」(鷹岬諒/新声社)に登場する、イギリスの格闘技の道場。
 父・タクマから「KOF'94」極限流チーム入りを許されなかったユリは、キングを頼って渡英するも、当初はキングものり気・・・ではなく、チーム結成に「自分たちにふさわしい、あと一人のメンバーを見つけてくること」という条件を出した。
 そのためにユリはこの道場を訪れるが、道場生たちの実力はユリにはるかに及ばず、メンバー推薦とはならなかった(少なくとも四人がユリに破れている)。
 なお、ユリはこの騒ぎで複数の道場を訪れて、結果的に全て道場破りとなってしまったが、同様の事件を起こした不知火舞と違って、道場施設の破壊まではおこなっていない。

キング不知火舞鷹岬諒ブリティッシュ・ボクシング・クラブロンドン柔術アカデミー

ユリアン・サカザキ
人物・?

 天帝ことギルが率いる謎の組織が極限流偵察のために送り込んできた、ユリの偽物。その行動、口調、体格までユリ本人にそっくりであり、その組織の恐ろしさを示唆して居るのと同時に、彼らが極限流に多大な興味を示していることがわかる。
 現在、彼女(?)は、タイラント鳳凰脚、ユピテル翔吼拳といった大技を披露しており周囲に本物だと認めさせるに十分な証拠を示している。このまま彼女(?)は極限流の秘密を持って帰ってしまうのだろうか? 周囲の反応が気になるところである。

 身長195cm、体重120kg。担当声優はうえだゆうじ氏(ストリートファイター3 2nd IMPACT)、ローレンス・べイン氏(ストリートファイター3 3rd STRIKE)、加藤将之氏(ストリートファイター5)、ビル・ロジャース氏(ストリートファイター5 英語ボイス)


どこからどう見ても、ユリ本人にしか見えない。双子かと疑うレベル。


とても愛らしい表情であろう、下郎めが!

ユリ&フレンズチーム
人物・グループ

「KOF15」で参戦が確定した、ユリ、アテナ、舞による「スーパーヒロインチーム」のこと。
 分かる人には分かる、分からない人には分からなくてもいい、そんな別名である。


(ネタ提供:折月フミオ@ori_tsuki様)

麻宮アテナ不知火舞

ユリ、いい加減、女の子らしくしろ……
ボイス・MAXIMUM IMPACT 2

「MAXIMUM IMPACT 2」で、リョウがユリにぽろっともらした本音。ユリのストーリーモードでCPUリョウと対戦した場合、お互いが「おーっす」と挨拶した後に、ロード画面で聴ける。
「MAXIMUM IMPACT Regulation"A"」のジュークボックスでも聞くことができる。
「MAXIMUM INPACT 2」のユリは、ボイスが多いせいもあってか歴代「KOF」の中でも、最も明るく元気でやんちゃな性格をしており、兄・リョウの心配の種は増えるばかりである。

 だが、ユリもリョウに心配されていることは自覚しているようで、「MI2」のユリエンディングでのリョウとの会話では、この兄妹の仲のよさ、絆の深さをうかがい知ることができる。

援護攻撃リョウ・サカザキ

ゆり降り
名称・特殊技・KOF

「KOF2003」から「KOF11」まで登場した、ユリの特殊技。空中で相手を飛び越した後に振り返りつつ、引っ掛けるようにキックを放つ、めくり専用技。もちろん、八神庵の「百合折り」からラーニングした。
 グラフィックはジャンプ強キックを反転させたもの。

 相手にまとわりついて左右から連発するとかなり嫌がられる。特に中ジャンプで出すと相手のガード方向を惑わせ安いが、入力のタイミングがわりと難しく、連発するには慣れが必要。
 八神庵の本家「百合折り」に比べると相手ののけぞり時間が短いが、それでも見た目の印象よりは連続技には組み込みやすい。しゃがんでいる相手にも当てやすいのも特徴。

 北米版のSNK Wikiでは「ユリスナッパ―」と翻訳されている。

燕翼刺燕昇燕旋回脚めくりユリ雷神脚

ユリ幻影脚
名称・必殺技・KOF

「KOF13」の必殺技がプレ公開された時に、ユリのコマンド表の中にあった幻の必殺技。
「B or D連打」というコマンドまで設定されていたが、残念ながら正式稼動した「KOF13」に登場することはなかった。

 コマンドから察するに、ロバートの本家・幻影脚のように、相手をロックして蹴り上げる「ロック系」ではなく、ジョー東の爆裂拳(もしくは、春麗の百裂脚)のように、その場でキックを連発する技であると思われる。
 そして恐らく、「ユリ幻影脚フィニッシュ( + B or D)」という「刺燕 → 昇燕」のコンビネーションキックに続く。幻影脚フィニッシュで打ち上げた相手には一定の追撃が可能であり……(以下、妄想のため削除)。

刺燕昇燕ユリ雷神脚ロバート・ガルシア

ユリ・サカザザキ
人物・誤植

「KOF11」の幻の登場人物。
 SNKプレイモアで「KOF11」の公式サイトがオープンしたさいに紹介された新キャラクター。当初はユリ・サカザキに替わって「極限流チーム」から出場するはずだったが、結局、その座をユリ・サカザキに奪い返された。
 長い黒髪を三つ編みにまとめた長身の女性格闘家。プロフィールのほとんどがユリ・サカザキと重なることから、オロチによって形作られた幻影、ネスツによって作られたユリ・サカザキのクローン、「遥けし彼の地より来たりし者たち」に関わる何者か、あるいはユリ・サカザキの心象の一部が投影された精神体など、いくつかの可能性が指摘されるが、いずれも推測の域を出ない。

 身長168cm、体重53kg。3サイズ85-58-86、血液型A型(いずれも推定)。

 ……などと大げさに書くまでもなく、実際は公式ページでユリの名前がこう誤植されていたもの。
 公式サイトが更新されていく中でもなかなか修正されず、このユリ・サカザザキ氏は結局二週間ほど「KOF XI」の登場人物であり続けた。

 公式サイトといえど人間の作るもの、ミスの一つや二つはあってもおかしくはないだろう(だからこのサイトにミスがあっても許してね)。

コリ・サガサキマリ・ナガサキユリ・ナガサキユリ・サカニャキ

ユリ・サカニャキ
人物・KOF

「KOF2003」のユリ・サカザキの勝利デモに、ユリの代理として登場した謎の人物。
 長い黒髪を三つ編みにまとめた長身の女性。容姿・口調ともにユリにそっくりだが、正体は不明。オロチによって形作られた幻影、ネスツによって作られたユリ・サカザキのクローン、「遥けし彼の地より来たりし者たち」に関わる何者か、勝利デモの代役のために雇われた広報官、あるいはユリ・サカザキの心象の一部が投影された精神体など、いくつかの可能性が指摘されるが、いずれも推測の域を出ない。

 身長168cm、体重53kg、3サイズ85-58-86、血液型A型(いずれも推定)。

 ……などと大げさに書いたが、実際は、勝利デモの「YURI SAKAZAKI」という文字が、フォントの関係で「YURI SAKA2AKI」に見える、という、ただそれだけのネタである。


 というか、見ようによっては「YUR1 5AKA2AK1」にも見えるので、その場合読み方は「ユーイチ・ゴァカニャキイチ」でいいのだろうか?
(ユーイチ氏の下は「マイチ・ゴーイイチラヌイチ氏」「アテナ・アゴァマイイチヤ氏」と読むと思われる)

コリ・サガサキマリ・ナガサキユリ・ナガサキユリ・サカザザキ

ユリ式の極限流!
コア・KOF ALLSTAR

 アクションRPG「KOF ALLSTAR」で2021年10月に実装された「スペシャルシグネチャー・ユリ(SSユリ)」の持つコア効果(特殊能力)の一つ。
 攻撃命中時、対象に3秒間、1秒ごとに攻撃力の75%の火傷ダメージを与える。
 また、スーパーアーマー(ハイパーアーマー)状態の敵を攻撃した時、対象のスーパーアーマー(ハイパーアーマー)状態を強制解除し、逆に自分が3秒間ハイパーアーマー状態になる。
 クールタイム15秒。

「SSユリ」は相手のスーパーアーマーを強制解除するスキルをいくつか持っているが、そのうちの一つであり、「SSユリ」、ひいてはユリのアレンジした極限流空手のトリッキーな性能を上手く表現しているといえる。
 イメージ的には、敵の虚を突いた行動でガードを手薄にさせ、その瞬間に的確に急所を狙って攻撃している状態だろうか。

極限流空手トラウマ克服!不思議なうさぎ

ユリ地獄絵図肉えぐり眼球潰し顎砕き撲殺パンチ
名称・特殊技・KOF

 漫画「悩めるファイターズ」(古賀亮一著/光文社)に登場。
 ユリのちょうアッパーに対し、チョイ・ボンゲが「格闘家なんだから もっと妖怪でも出てきそうな名前にするでやんす!!」と指摘したのに対し、ユリが咄嗟に編み出した必殺技。
 なにが凄いって、その名称のインパクトが凄い。
(情報提供:小浜太介様)

 もちろん技名を忠実に相手に実行するとそのまんま「モータルコンバット」の「フェイタリティ」であり、八神庵のMAX「八稚女」よりもまだ残酷な光景が現出することになる。大会は即刻中止となり、対戦相手は肉体と精神に復帰不可能な傷を負い、格闘技界から姿を消す。最悪の場合、死亡する。
 民事事件として本人、もしくは家族から裁判を起こされ、ユリは莫大な賠償金の支払いを負わされることになるだろう。最近は故意によるスポーツ禍は刑事事件として立件されることもあるので、その場合、ユリは良くて長期の懲役刑、悪ければ無期懲役を科せられる可能性もある。
 もちろん極限流空手は殺人流派としてその威信は地に堕ち、世界中の極限流道場は閉鎖においこまれるだろう。タクマとリョウはミスターカラテとして闇の世界への転向を余儀なくされる。恐らくはガルシア財団も沈黙を貫き、チームメイトであったロバートはその存在をイタリアの経済界からも社交界からも抹殺され、どこからともなく別の「アルバート・ガルシアの後継者」と名乗る者が出てきて財団を継ぐだろう。
 また極限流のライバル達もその行動原理と気力を失ってしまい、藤堂流古武術や如月流忍術など、いくつかの日本伝統武術が衰退・消滅してしまうだろう。

 つまりは、使ってはいけない必殺技なのである。

如月影二極限流空手空牙限定製造!藤堂香澄藤堂竜白ユリちょうアッパーユリチョップリョウ・サカザキロバート・ガルシア

ユリだけに、ユリして
スタッフコメント・最強ファイターズ

「SNK vs.CAPCOM 頂上決戦最強ファイターズ」において、ユリが隠しキャラだったことへの、開発スタッフのコメント。
 というか、ゆるるさーん。

 このほかにも、「彼女の正拳は岩をも砕き、彼女の美脚から繰り出される回し蹴りは鋼をも断ち割る。彼女の登場で頂上決戦はより一層のスリリングとサスペンスに満ち溢れた作品となりました」という、スリリングとサスペンスに満ち溢れたコメントが残っている。

 本作は、他のゲームに比べると、隠しキャラクターの出現条件が死ぬほど面倒なので、よけいにゆるるさーん。

ユリちゃん号
名称・戦艦

「SNKギャルズアイランド 戦艦バトル 撃沈しちゃうぞ!」に登場した戦艦。どうやらユリ自身が指揮をとっているようで、特殊攻撃は「サイファ」(効果:味方全員に耐久1のバリア)である。
 艦隊全域に「砕破」の効果を行き渡らせるのだから、その規模は尋常ではない。当然、ユリが「ちょう砕破」(KOF14)を開発する布石かきっかけになったと思われる。

 この「ユリちゃん号」がどの程度の規模の戦艦かは不明だが、アメリカを代表する戦艦「アイオワ」と同程度だとすると、

諸元アイオワ(参考:大和)(参考:ビスマルク)(参考:リシュリュー)(参考:リットリオ)
所属アメリカ日本ドイツフランスイタリア
就役1943年1941年1940年1940年1940年
基準排水量48,500トン65,000トン41,700トン35,000トン43,835トン
満載排水量57,450トン72,809トン50,405トン47,548トン45,963トン
全長270.43メートル263メートル250.5メートル247.9メートル237.8メートル
最大幅32.97メートル38.9メートル36メートル33メートル32.9メートル
軸馬力212,000馬力定格153,553馬力
最大168,000馬力
通常138,000馬力
最大150,170馬力
150,000馬力140,000馬力
最大速力31ノット
(計画33ノット)
27.46ノット
(証言29.3ノット※4)
29ノット
(公試30.8ノット)
30ノット
(公試32ノット)
31.5ノット
航続距離17ノットで15,900海里※119.2ノットで8,221海里16ノットで9,280海里14ノットで8,500海里20ノットで3,920海里
乗員仕官151名
兵員2637名
3332名仕官129名
兵員1962名
仕官70名
兵員1550名
1920名
同型艦ニュージャージー
ミズーリ
ウィスコンシン
武蔵
信濃※5
ティルピッツジャン・バール(初代)※6
ガスコーニュ
ヴィットリオ・ヴェネト※7
ローマ※8
最終時1990年予備役
2006年除籍※2
1945年戦没
同年除籍
1941年戦没1958年予備役
1967年除籍
1948年除籍
同年解体
備考艦体が現存※3世界最大排水量の戦艦ヨーロッパ最大欧州最強艦の一角1943年「イタリア」に改名
※1〜※9を見る。

 以上のような規模であり、ユリがアテナや桃子を阻止するために、2800人近い人員が動員され、3兆円を超える開発・建造費が飛んでいったことになる。
 また、ユリ、リョウ、ロバートの軍艦三隻の人員をすべて極限流の門下生で補ったとしても、軽く9000人に達する規模であり、極限流道場がいかに巨大な流派であるか、この一事から推測することが出来る。もちろん、門下生を一人残らず戦艦に乗せるわけではないだろうから、少なくともサウスタウン周辺かアメリカ国内には50万人前後の極限流関係者がいると思われる。
(戦艦の建造費を捻出したのはガルシア財団と思われるが、戦艦三隻ぶん、3兆円も出せば流石に屋台骨がぐらつくのでは……と思ったが、2015年度の資料によると、ロックフェラー一族の資産が1000兆円、ロスチャイルド一族にいたっては総資産1京円、さらに2021年に世界一の富豪となったイーロン・マスク氏の個人資産・・・・が3152億ドル(36兆円)だそうなので、本当の金持ちにとっては2兆円も3兆円も大して変わらないのかもしれない)

 個人的には、アテナや桃子がどうやってその資金や人員を確保したのか、そちらの方が気になって仕方がない。上記の推察は極限流とガルシア財団の規模があって初めて成立するもので、アテナにそれほど強力なバックボーンがあるとも考えにくい。
 とある国家の元首が強烈なアテナファンで、アテナのために自分の国の軍隊を動かしたという可能性もないわけではないが、それはもう金持ちの遊びで済まされるレベルではなく、必ず国家間戦争へと発展する大事件となる。つまりこのゲームは、暗に第三次世界大戦を予言しているのかもしれない。
 もしかしたらアテナが相手に無断で戦艦を超能力で拝借した可能性もあるが、そうなるとあの有名な「フィラデルフィア計画」に端を発する都市伝説は、アテナがその発信源である可能性が出てくる。

 なお、アイオワは日本の戦艦・大和と比べても遜色ない堂々の巨体だが、船体は大和よりも細く、長く、さらに1万7000トン軽い。これは速度を重視した設計になっているためと、アメリカ本土から太平洋に出るのに、パナマ運河を通過する必要があるからである。

【戦艦とは】

【以下、ちょっとマニアックな余談】

【さらに余談から余談】

麻宮アテナ極限流空手極限流砕破シーグラップスちょう砕破

ユリちゃんズ
名称・団体

 CD「DJステーションSPECIAL ラジオドラマ編」ネタ。
 ギース杯争奪お笑い大合戦にユリと舞がコンビを組んで出場したときに、二人が舞台上で揉めたコンビ名。
 普通、出場する前にコンビ名は決めておくと思うが、ユリも舞も、恐らくその場のノリで出場を決めたようだ。ちなみに舞が主張したのは「マイちゃんズ」。どっちもどっちである。
 案の定、ギース・ハワード氏を笑わせること適わず、飛翔日輪斬で撃沈され、「いやん、エッチー」という謎の言葉を残して退場するハメになった。

 ちなみに、このときの優勝はナコルル&リムルルの「るるーず」。(このコンビは後に「バンド・オブ・ファイターズ」の舞台で温泉ネタがあったときに、まさかの再結成)
 八神庵&橘右京の「お前がなんか喋れーズ」も出ていたが、こっちはこともあろうにレイジングストームで追い出された。

マビのギワみ乙女。

ユリちょうアッパー
名称・必殺技・KOF・CAPCOM vs.SNK

 ユリ・サカザキの必殺技の一つ。「KOF'95」から登場。
「'95」ではアッパーというよりもノーモーションで左腕ですくい上げるような特徴的なパンチだったが、「'96」以降は、弱はその場でジャンプしながら、強は少しの距離を走って左アッパーで相手を空中に突き上げるようになる。
 極限流における正式名称は「空牙」で、「ちょうアッパー」はユリが勝手に名づけたもの。
 強・ちょうアッパーは、「'96」から連続コマンドで「裏空牙(ダブルユリちょうアッパー)」へと派生でき、「MAXIMUM IMPACT 2」では、さらに「闇空牙(トリプルユリちょうアッパー)」 → 「夢空牙(ユリちょうアッパーフィニッシュ)」へと派生可能。

 弱・ちょうアッパーにはわずかながら無敵時間があることが多く、対空技として頼りになる。地上ヒットでもたいていの場合ダウンするが、「'99」のみダウンしない。
 また強・ちょうアッパーは、対空としてはややバクチになるが、裏空牙(ダブルユリちょうアッパー)まで繋げると結構なダメージになるので、主に連続技で使用される。

 システムとしてスーパーキャンセル(SC)を採用したタイトルでは、この技かダブルユリちょうアッパーがSC対応技になる。この技の一段目か、ダブルユリちょうアッパーの一段目にSCをかけて超必殺技につなぐのが、ユリを使う上での基本連続技のひとつ。

「KOF'98UM(表)」では「KOF'98」よりも威力が大幅に上昇し、一段目が追撃可能ダウンに変更されて地上の相手にも使いやすくなった。また弱攻撃の先端からつなぎやすくなったので、連続技が安定することになった。

「KOF13」では、「ダブルユリちょうアッパー」が存在しない代わりに、弱に長い無敵時間が、強/EXちょうアッパーに突進力&相手をわずかに浮かせる能力があり、連続技のパーツとして活躍する。EX雷煌拳→EXちょうアッパー→EX雷煌拳などが簡単に連続技になる。
「KOF14」でも「ダブルユリちょうアッパー」が存在せず、その代わり「EXユリちょうアッパー」が「ちょうアッパー」→「ダブルユリちょうアッパー」のコンビネーション攻撃になっている。
「SNKギャルズファイターズ」ではこうしたアッパー系の必殺技は振り上げた拳の形を一撃ごとに変えており、「ちょうアッパー」ではグー、「ダブルユリちょうアッパー」ではチョキ、「芯!ちょうアッパー」ではチョキ、「飛燕烈孔」の場合は(グー→チョキ→パー)×3となっている。

「CAPCOM vs SNK」では、エドモンド本田など横幅のある相手限定&画面はし限定だが、「立ち弱P×2 → 弱・ちょうアッパー → (以下繰り返し)」が、気絶 → 気絶の死亡連続技になった(ただし威力は低いので、KOまで持っていくにはかなり根気が要る)。
 横スクロールのアクションゲーム「拳皇命運」(日本未配信)では、へヴィD!の「ブラストアッパー」のようなエフェクトがかなりの高さまでつき、自動で「ダブルユリちょうアッパー」とのコンビネーション攻撃になる。攻撃判定もかなり大きい。「SNK FORCE: Slugfest」の通常攻撃では、「燕翼→ちょうアッパー」というコンビネーションで使用する。
「KOFアリーナ」では連打による基本コンビネーションで、「燕翼 → 雷煌拳 → 極限流砕破 → ちょうアッパー」という必殺技のオンパレードに混ぜて使用している。

 ボイスは基本的に「ちょうあっぱー!」。「SNKヒロインズ」のアレンジボイスだと、それぞれ@「いったいよ〜!」、A「今だ!」、B「くうが!」と叫ぶ。海外版「KOF MAXIMUM IMPACT」では「スーパーアッパー!」と叫んでいるようだ。

 ユリ以外の者が使う極限流の同系統の技としては、「虎咆」(リョウ、タクマ、マルコ・ロドリゲス)、「極限虎咆」(同左)、「龍牙」(ロバート)、「毘瑠斗圧覇(ビルトアッパー)」(タクマ)などが存在する。
(ただし「毘瑠斗圧覇(ビルトアッパー)」は「CAPCOM vs.SNK」の豪鬼の「禊」とほぼ同じ技である)

「ザ・キング・オブ・ファイターズ'95 4コマ決定版」の谷和也「オヤジアッパー」では、なんとタクマが「タクマちょ〜」とやりかけて、ユリに粛清された。

 ちなみに、

 「KOF2003」の「ちょうアッパー」の可愛さは異常。

MAX空牙RUSH裏空牙空牙ダブルユリちょうアッパー飛燕烈孔夢空牙ユリちょうアッパーフィニッシュユリブライダルフェアー雷煌拳EX

ユリちょうアッパーフィニッシュ
名称・必殺技・KOF

 ユリ・サカザキの必殺技の一つ。「MAXIMUM IMPACT2」にて登場。
 身体をドリルのように回転させながら、ジャンピングアッパーで相手を突き上げる。「空牙(ユリちょうアッパー)」から「裏空牙(ダブルユリちょうアッパー)」→「闇空牙(トリプルユリちょうアッパー)」と続く連続必殺技のフィニッシュブロウ。
 正式名称は「夢空牙」。ちなみにアッパーを放つ腕は、一発目から左→右→左→右(1Pの場合)で、四発(全7HIT)を決めてのダメージは虎煌拳の1.5倍程度。

「強・空牙」には無敵時間はないが、なぜかその後の追加攻撃には無敵時間があり、潰されにくくなっている。
 これは火引弾の「挑発伝説」のように、「一度技が始まったら相手は終わるまで見届けなければならない」という新たなる不文律をユリで作ろうとした製作陣のメッセージなのかもしれない。
 つまり、技を出すほうは必ず「フィニッシュ」まで出さなくてはならず、たとえ外れても相手は「フィニッシュ」まで見届けなければならない。それを義務付けられた技なのである。

 ボイスは「ちょうあっぱー!」→「だぼー!」→「とりぽー!」→「どりーみん!」。
 ……なのだが、私(=KEEF)は、何回聴いても「スリーディー!」にしか聞こえない。少数派? ⇒検証

 技の元ネタは、「ファイターズヒストリー・ダイナマイト」(データイースト/1994)に登場する溝口誠の必殺技「通天砕」。「KOF MAXIMUM IMPACT Regulation"A"」では、その溝口との競演が実現した。

MAX空牙裏空牙空牙ダブルユリちょうアッパー飛燕烈孔夢空牙ユリちょうアッパーユリブライダルフェアー

ユリちょう燕舞
名称・超必殺技・KOF


それぞれ通常版、大ダメージ版のキメポーズ。

 KOF2001でのみ登場の、MAX専用超必殺技。コマンド移動投げ。
 相手に駆け寄り、一瞬のうちに連続攻撃(画面全体がブラックアウトし、技をかけられた相手がいた部分に攻撃エフェクトが連続する)を浴びせかけた後、ポーズを極める。
 最後のキメポーズは、こちらを向いてWピースサインを決めるものと、こちらに背中を向けて仁王立ちするものとの二種類があり、それぞれでダメージが大幅に違う(仁王立ちするものは1/16の確率で発生し、ダメージが1.6倍に跳ね上がる)。
 ボイスは「ひっさ〜つ!」。通常版、大ダメージ版、ともに12ヒット。

 レバー入力ではなくボタン連続押し(A・A・→・B・C)という特殊なコマンド故か、キャンセルから連続技に組み込みやすく、特に攻撃モーションの長い「旋回脚」や、「芯!ちょうアッパー」の一段目からつなげやすい。
 ちなみに、大ダメージ版は1/16(6.25%)の割合で発生するとのことだが、実際にPS2版のプラクティスで、タクマを相手に「ユリちょう燕舞」を10年かけて14,444回しかけてみたところ、大ダメージ版は1053回(7.29%)発生した。1%の上積みはある意味、親孝行だろうか。


 通常版のダメージ。

 大ダメージ版のダメージ。

 画面がブラックアウトしているときにどんな攻撃をしているかは不明だが、「愛用のフライパンで相手を滅多打ちにしている」と言う説アリ。海外版での正式名称は「Shin Yuri Satsu」だが、漢字での表記は不明。英語版のファンwikiではなぜか「Yuri Super Swallow Dance」と日本名直訳で紹介されている。

 元ネタは勿論、「ストリートファイターZERO」に登場する「豪鬼」と「殺意の波動」の代名詞ともいえるスーパーコンボ「瞬獄殺」。コマンド、エフェクト、大ダメージ版のキメポーズ、海外版の技名など、ほぼ「瞬獄殺」そのままであり、ユリの「ひっさ〜つ」というボイスも豪鬼の「滅殺!」というボイスにひっかけてある。
(ただし「瞬獄殺」の初期の英語名は「Raging Demon」である)

 さらに元を辿れば「瞬獄殺」という技は、豪鬼のデビュー作となった「スーパーストリートファイター2X」が出典。CPU戦のラスボス・ベガまで到達した際、隠しボスであった豪鬼が突然出現、ベガを一瞬で倒し、試合がVSベガからVS豪鬼に変わる、という演出があった。
 豪鬼がプレイヤーキャラクターとなった際に、そのベガを瞬殺する演出を必殺技として再現したのが「瞬獄殺」である。ほぼ同時期にアーケードで稼動を始めた「ストリートファイターZERO」と「ストリートファイター ザ・ムービー」の両方から使用可能だが、「ザ・ムービー」は開発会社がカプコンではないせいか(アメリカのインクレディブルテクノロジーズ)いわゆる「乱舞技」となっている。
 ただし「弱P・弱P・→・弱K・強P」という特殊なコマンドは、「ヴァンパイア」に登場するモリガンの「ダークネス・イリュージョン」のほうが早かったため、「瞬獄殺」という技名が発表される前は「豪鬼ネス・イリュージョン」などとも呼ばれた。

 2014年の実写映画「ストリートファイター 暗殺拳」では、豪鬼が殺意の波動を克服し、この瞬獄殺に覚醒する瞬間を描いているが、師・轟鉄(※1)の「滅・波動拳」にカウンターで合わせるというエグい使い方と(ゲーム同様、長い無敵時間があるようだ)、なによりも食らった轟鉄の無残な死に様など、非常にインパクトあるシーンとなっている。
(よく見ると、直後のシーンでは空の雲が「天」のかたちに割れている)

 豪鬼は「ストリートファイター2X」以外のすべての作品で「瞬獄殺」を使う。総じてかなり強烈な性能を誇り、「CAPCOM vs.SNK」では異常とも思えるほど長い無敵時間があるうえに、レシオ1を体力満タンから即死させるほどの威力がある。また「MARVEL VS.CAPCOM 3」では一瞬で画面端から端まで到達するとてつもないスピードを誇り、かえって対空には使いにくい(速すぎて相手の着地タイミングに合わせにくい)という事態まで起こった。
「サイバーボッツ」にヴァリアント・アーマー(巨大ロボ)「零豪鬼」として登場した際にも使用できるが、「ザ・ムービー」と同じく普通の乱舞技となっている。
「ストリートファイター2」シリーズでは「ウルトラストリートファイター2」でのみ使用可能。豪鬼、真豪鬼のいずれでも使えるが、やはり真豪鬼の方がダッシュスピードがかなり速い。
「スーパーストリートファイター4 アーケードエディション」に登場する豪鬼の最終形態「狂オシキ鬼」の使う「真・瞬獄殺」が、この技の完成形と思われる。「ウルトラストリートファイターIV」の狂オシキ鬼に「空中瞬獄殺」があるが、竜巻斬空脚を吸い込むなど、投げ間合いが異様に広い。
 なお「ストリートファイターZERO」シリーズの元は、豪鬼との対戦前デモで瞬獄殺を仕掛けられるも、すべてガードするという絶技を見せている。

 この技に似た技を使うカプコンキャラクターは多く、殺意の波動に支配されたリュウはまったく同じ技を使うほか、「ストリートファイターEX」シリーズでは春日野さくら(春獄殺)、カイリ(凶邪烈舞)なども似た技を使う。また「CAPCOM vs.SNK2」では、殺意の波動を手に入れようとして逆に支配されたルガール(ゴッドルガール)も「ラストジャッジメント」として使用する。
 また殺意リュウの最終形態であると思われる「ストリートファイター5」の影ナル者は「滅瞬獄殺」を使用するが、これは相手の周囲を瞬時に一周しながら連続攻撃を加える技となっている。
 その他のメーカーも含めると、シャドウレディ(MARVEL VS.CAPCOM)の「ファイナルミッション」、イギー(ジョジョの奇妙な冒険)の「サンドストーム」、ダン(SVCカオス)の「男道」、ダン(ポケットファイター)の「殉哭殺」、ワリオ(大乱闘スマッシュブラザーズSP)の「ワリオマン」、ハヤテ(MARVEL VS.CAPCOM2)の「裏羅刹斬」、ガイ(スーパーストリートファイター4)の「武神無双蓮華」など、似たような技の使い手は多い。
(意外なところでは、「X-MEN vs.ストリートファイター」のローグが、豪鬼にパワードレインをすることで使えるようになる)。

 また有名な技であるせいかジャンル外の漫画などでパロディにされることもあり、「蒼き鋼のアルペジオ」のスピンオフ漫画「ソルティ・ロード」(TALI)一巻では潜水艦のメンタルモデル402が同居人のズイカクにこの技で迫った(ただし、ズイカクにはかわされた)。

「ユリちょう燕舞」の名前の元ネタは、恐らく「龍虎の拳2」にのみ登場した連続技「極限流燕舞脚」。

極限流燕舞脚ちょう!龍虎乱舞龍虎乱舞EX

ユリちょう騎馬戦ッチ!
必殺技・君はヒーロー

「君はヒーロー」が「龍虎の拳」コラボを実施した時に登場した限定キャラクター「ユリ・サカザキ【体操服】」の必殺技。

召喚!突撃ー!

 もう名前そのままの技であり、効果も恐らく皆様の想像通りである。
 一撃ヒットの高ダメージ技で、敵全体をフッ飛ばしながら突進する。画像のように味方に「龍虎の拳」コラボのキャラクターがいる場合、さらに敵を吹き飛ばす距離が増加する。
 やはり鉢巻+ブルマとくれば、次にくるのは「騎馬戦」か「障害物競走」の二者択一であり、ユリは日本のことをよく覚えていないのに日本の文化に精通しているあたり、我々は驚嘆するしかない。

 日本の運動会といえば昔はこれとリレーが花形だったようだが、最近では危険な競技とみなされ、さらに少子化の影響もあって、騎馬戦を実施しない学校も少なからずあるようだ。
 ありふれた競技ではあるが、昔の合戦を再現したものだろうということ以外に詳細な起源は、実はわかっていない。地上だけでなくプールや海辺で行われることもあるが、海外ではこの水辺の騎馬戦を「Chicken fight(ニワトリの戦い)」と呼ぶ。
 基本的に騎馬同士で接近・格闘し、騎乗している者の鉢巻を相手に獲られればその騎馬は失格となり、タイムオーバー時に生き残った騎馬の数が多い陣営の勝利となるが、地域や大会によって多数のローカルルールが存在する。
 これがフィクションの世界だとさらに過酷な競技となり、「騎馬テニス」「騎馬跳び箱」「騎馬棒高跳び」「騎馬トライアスロン」「騎馬三千メートル障害」など、本来の騎馬戦の目的を大幅に逸脱したルールも少なくない。というか、騎馬戦である必要が全くない。

極限無双覇王タックル

ユリちょうスラッシュ
名称・必殺技・KOF

「KOF2002 アンリミテッドマッチ」から登場したユリ・サカザキの必殺技の一つで、前進して上半身を倒しながら回し蹴りを放つ。
 動作は真上に蹴りを放つ特殊技「昇燕」を真横に放つ、というイメージで、「昇燕」のグラフィックが一部流用されている(ように見える)。

 普段は中級者向けの微妙な強さに落ち着くことの多いユリだが、この「KOF2002UM」では一転して鬼のような強さを見せている。その原因の大部分がこの「ユリちょうスラッシュ」である。

 弱・スラッシュは強攻撃から連続技になり、通常ヒットでひきずりダウン、カウンターヒットではワイヤーダメージとなる。
 強・スラッシュは通常技からはつながらないものの、ヒットさえすれば強制ワイヤーダメージとなり追撃が可能。MAX2の「ちょう!龍虎乱舞」を絡めれば、一気に相手体力の六割を持っていく凶悪連続技が完成する(ただし、MAX2が使えない状態では、追撃のタイミングが少し難しい)。
 弱・強ともに足元の食らい判定がかなり小さくなるうえ、強のほうには長い無敵時間があり、相手によっては超必殺技を正面から蹴り飛ばすことが可能で、CPU戦では適当に連発しているだけでも強い(防御力が異常に高いオメガルガールはのぞく)。

 ボイスは「すらーっしゅ!!」。海外版「2002UM」では技名が「Yuri Super Slash」とほぼ直訳されている。
 ちなみに父のタクマも「足刀蹴り」というほぼ同じ技を使うが、こちらは必殺技ではなく特殊技。

 技の元ネタは、カプコンのキャラクター・リュウの必殺技「上段足刀蹴り」。
 この技も蹴った相手を派手に跳ね飛ばすが、EX版限定で画面端に当たって跳ね返った相手に追撃することが出来た。
(ちなみにこの技の初出は「ストリートファイター3」ではなく「頂上決戦 最強ファイターズ」である)
 あとたぶんまるで関係ないが、「新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド」で、裸の惣流アスカ・ラングレーが主人公の碇シンジを背中越しに、これに似た技で蹴り飛ばしている。

 すいません、違う技でした。

あんたバカぁ?昇燕飛燕足刀

ユリちょうハンド
名称・必殺技・漫画


「THE KING OF FIGHTERS A NEW BEGINNING」
(あずま京太郎)

 ユリ・サカザキが「極限流の新しい可能性」と称して公開した新必殺技。漫画「THE KING OF FIGHTERS A NEW BEGINNING」(あずま京太郎)で登場。
 ユリはこれまでの二試合(リョウvs.シュンエイ、ロバートvs.タン・フー・ルー)でシュンエイの不可思議な「腕」の力とタンの「気」の力を間近に見ており、それをヒントとして即興で開発(模倣)した技である。
 この状態から「気」の「拳」をロケットパンチのように飛ばして攻撃する。
「力を奪われた?」と焦るシュンエイにタン曰く「気をうまく操っている」「手のような複雑な形のものを模倣するのは並ではない」とのこと。
 この他にも即興で様々な新技・新戦法を編み出し、兄のリョウや拳聖タン・フー・ルーをして「天才」と言わしめたが、大多数の読者の予想通り、これらが盛大かつド派手な負けフラグになった。

 この試合はKOFでは非常に珍しい「ユリの天才設定を生かしつつ、かつ、純粋に笑える」試合になっており、「KOF14」以降、「KOF ALLSTAR」や「SNKヒロインズ」等で進みつつある「ユリ・サカザキ再評価」の動きのわかりやすい例の一つと言える。
(ただ「お笑い要員」であることには変わりないので、好みはかなり分かれるところだろう。合わない読者には徹底的に合わない作風(特にユリ)だろうから、万人に等しくお勧めするわけではない)

 しかし、

 こんな邪悪な笑顔のユリはなかなか見る機会はない。

お兄ちゃん、ごめ〜ん!ちょうユリっちユリちょうナックル

ユリちょうナックル
名称・必殺技・KOF

 ユリ・サカザキの必殺技の一つ。「KOF'96」で初登場。その場で一回転してから拳を突き出して相手に突撃する突進技。
「KOF'99」から突進の前に「腕を振り回す」というモーションが追加され、その腕を回した状態をボタン押しっぱなしで維持することも可能になった。この「腕を回している」部分にも攻撃判定・ダメージが存在し、「KOF'99」ではめくりジャンプや前転で自分の背中側に回ろうとする相手を痛めつけることも可能だが、判定自体は弱いのでジャンプ攻撃とは相打ちになることが多い。
 腕を回せば回すほどダメージが上がり、「KOF2000」では最後までためるとダメージが二倍以上に跳ね上がる。
 特に「KOF2001」では、画面端の相手の至近距離で腕を回して一段目を当ててダウンさせ、そのままボタンを押しっぱなしにしておくと、ちょうど相手の起き上がりにタメ最大「ちょうナックル」が重なってくれる。うまいこと全段ヒットすると、相手の体力を四割近く奪うことができる(ただ、ちょうナックルを至近距離で当てる機会はほとんどない)。
「SNKギャルズファイターズ」では、本編「KOF」では腕を回す角度が違い、しかも(ゲームスピードにもよるが)もの凄いスピードで振り回す。
 腕を回している最中に超必殺技以外の飛び道具をかき消すことが可能だが、自分自身は無防備であり、胸辺りをもろに蹴られるとカウンターダメージを食らってしまう。

「KOF'98」では振り返っている最初の一瞬に無敵時間があるが、反撃に使うには心もとない。腕の先っぽを当てることができればユリのほうが有利。またカウンターで当たるとダメージが跳ね上がる。
 基本的に突進後の攻撃判定が高い位置にあり、どのタイトルでも小さな相手にしゃがまれると当たらないが、「KOF'98UM」にリメイクされた際に攻撃判定が下方向に大きく広がり、小さな相手にしゃがまれても当たるようになった。しゃがみD先端キャンセルちょうナックルが強力。

 前後の隙が大きく、通常技キャンセルからは連続技にならない。主に腕を回したままタメてディレイをかけたり、起き上がりに重ねたり、しゃがみ強Kにキャンセルをかけて置いておく、といったトリッキーな戦法に使用する。
 しゃがんだ状態でガードさせることが出来る相手にはけん制として機能する(半分くらいの相手にはしゃがみガードさせることが出来る)。
 相手が忘れた頃に急に出すと当たりやすい。


「CRザ・キング・オブ・ファイターズ」。口の下部分(アゴ)が行方不明。怖い。

「MAXIMUM IMPACT」シリーズでは、必殺技ではなく「スタイリッシュアート」という特殊連続技のパーツの一部として登場。
「ちょうナックル → サマーソルトキック → 飛び込みヘッドバット」という、従来のユリが見せたことのない動きを見ることができるが、ちょうナックルで止めてそこから砕破などに繋ぐこともできる。
 パチンコ「CRザ・キング・オブ・ファイターズ」では肘から先を横に寝かせたまま肘で円を描くように回した後、「うー、パーンチ!」という気合とともに草薙京を殴りつけるが、この技が「ユリちょうナックル」かどうかは不明。

 登場する作品数こそ多くないが、それまで突進技らしい突進技は「飛燕鳳凰脚」くらいしか持っていなかったユリにとって、「ユリちょう回し蹴り」と共に新たな可能性を感じさせる技だった。
 基本的に「砕破」と同じコマンド( + P)のため、「砕破」と同時に登場することはまずない。
 ボイスは「ちょ〜ナッコー!」。

 海外版「KOF」では、技の名前が「YURI SUPER KNUCLES」('98)→「HISHO KEN BLITZ」('99)→「Yuri Super Nuckles」(2000)→「Hisho Ken Blitz」(2001)と、なぜか一年ごとに入れ替わるのだが、どういう理由があるのかは不明(大文字、小文字の変化はインストカードに準じた)。

「テリー・ボガードの「バーンナックル」をモデルにユリが編み出した独自の技」とのことなので、「飛燕疾風拳」という「正式名称」は、技名に「ちょ〜」というのが入るのを嫌ったタクマに、無理やり付けられたと思われる。
 ちなみに、テリーのバーンナックルも、ルーツを探れば父・ジェフの師であったタン・フー・ルーの「箭疾歩」に行き着くと思われる。テリー自身はマーシャルアーツとジェフ流ケンカ殺法の使い手だが、テリーも父同様タンに師事しており、当然、中国拳法からはなんらかの影響は受けているであろう。

ウォーズマン理論極限流砕破スタイリッシュアートだめだぁ……飛燕拳飛燕疾風拳飛燕鳳凰脚ユリちょうハンド妖怪ちょうナッコー

ユリちょう回し蹴り
名称・必殺技・KOF

 ユリ・サカザキの必殺技の一つ。
 軸足を中心にして、コマのように回転しながら相手に回し蹴りを放つ。回転中は揚力が働き、ふわりとした軌道を描いて突進する。
 初登場した「KOF'96」と「KOF'97」では、特に強・ちょう回し蹴りが、画面上部の体力ゲージに上半身が隠れるほどのとんでもない高さまで舞い上がったが、「KOF'98」以降はだいぶ低くなった。
 強・回し蹴りは強の通常技からしかキャンセルで繋がらないが、弱・回し蹴りは弱・強どの攻撃からでも繋がるので、連続技に重宝する。また、「KOF'98UMFE」では技後の隙がほとんどなく、この技からさらに弱の通常技が連続ヒットする。

 ユリは、格闘技の基礎に長ける前に「気」の扱いに飛びぬけてしまったためか、バランスを崩し安い蹴り技は、特殊技に使うことはあっても、必殺技に使うことは極めて珍しい(これ以前に登場したのは、超必殺技の「飛燕鳳凰脚」のみ)
 そういう意味では、ユリの新たな試みといえる技であり、この後に登場した「ユリちょうスラッシュ」開発への布石となったと思われる。

 ちなみに正式名称は「飛燕旋風脚」であり、「ユリちょう回し蹴り」というのは、ユリ本人のセンスによる命名。
 ロバート・ガルシアも飛燕旋風脚という同名の技を使うが、ユリとは技の構成がことなり、こちらは突進しながら左右の空中回し蹴りを連続で放つという、従来の飛燕疾風脚の難度をさらに上げた技(さらに「飛燕旋風脚フィニッシュ」という追い討ち技も存在する)。
 おそらく、ロバート版飛燕旋風脚を見たユリが真似しようとしたが、あまりの難度に習得しきれず、試行錯誤の結果、今のようなかたちに落ち着いたものと思われる。ユリとロバートの実力差が垣間見える、貴重な必殺技。
(一方のロバートはこの技をさらに鍛え上げ、「無影疾風重段脚」という奥義(超必殺技)にまで昇華させている)
 ユリ版のボイスは「ちょ〜まわしげり!」。

「KOF ALLSTAR」では、「KOF'98」Verのユリと、2018年12月に「メリークリスマス・ユリ」というサンタコスチュームで参戦した際に通常必殺技の一つとして使用。
 ダメージはそれぞれ攻撃力の442%('98)、482%(クリスマス)と高いほうではないが、他のユリが持つ飛燕鳳凰脚よりも使いやすく、パワーゲージがわずかに増えたり('98)、体力がわずかに回復(クリスマス)する特殊効果が付いている。
「SNKギャルズファイターズ」ではヒット後に「虎煌拳」「ちょうアッパー」「百烈びんた」「雷煌拳」「ちょうナックル」「飛燕鳳凰脚」などほとんどの必殺技で追撃が可能。
「KOF MAXIMUM IMPACT 2」では、他の技と違い分身のようなエフェクトがつく。

 ユリ版のモデルは「ストリートファイター」シリーズに登場するケン・マスターズの空中竜巻旋風脚(春日野さくらの「春風脚」よりも回転数が多く、独特の軌道も同じ)、ロバート版のモデルは同じく「ストリートファイターZERO」シリーズに登場する火引弾の断空脚と思われる。
(ただし、漫画版「龍虎の拳」(天獅子悦也)のラスボス・Mr.カラテが、「飛燕三連脚」というオリジナル技を使用している。これもロバート版の元ネタの一つかもしれない)

 なお、「MAXIMUM IMPACT」シリーズでは、必殺技ではなく「スタイリッシュアート」という特殊連続技のパーツの一部として登場。「ちょう回し蹴り → ハイキック」という組み合わせがあるが、連続技を途中で止めれば「ちょう回し蹴り」単発としても使用可能。

スタイリッシュアート飛燕鳳凰脚飛燕旋風脚飛燕足刀火引弾ユリちょうスラッシュロバート・ガルシア

ユリチョップ
勝利メッセージ・CAPCOM vs.SNK2

「お年寄りを大事にしなきゃ」と思いつつ、ユリがお年寄りに思わず食らわしてしまう必殺技。
「CAPCOM vs.SNK2」(2001年)の、対藤堂竜白の勝利メッセージ、
「お年寄りは大事にしなきゃ。……と、いいつつユリチョーップ!!」
 より。


「ユリチョップ」ならぬ「豪鬼チョップ」
「FIRST ATTACK」と「K.O.」表記が同時に出ていることに注目。

 実際にどのような技なのかは不明だが、KOFでのユリが影響されている人物から考えて、おそらく「ストリートファイター3 3rd Strike」に登場する「豪鬼」のスーパーアーツ「金剛國裂斬」のような技だと思われる。
 これは、直立した姿勢から天に突き上げた右手に全てのパワーを凝縮し、全身を使って手刀を振り下ろす大技で、パーソナルアクションで攻撃力が上昇した状態なら、一部の相手を体力満タンから即死させるほどの破壊力を誇る。
 事実、豪鬼は「ストリートファイター3 2nd Impact」のエンディングデモで、この技でオーストラリアのエアーズロック(世界二番目に巨大な単一岩石。比高335メートル、標高868メートル、周囲10キロ。世界遺産)を一撃で破壊している。

(「ストリートファイター4 アーケードエディション」では、この技の更なる上位版「 てんそうかいげん」が登場。
 こちらは、前方に気の柱を発生させ、初段がヒットすると豪昇龍拳で追撃する技。豪鬼の最終形態「狂オシキ鬼」が使用する)

 藤堂竜白が、プレイヤーキャラクターとして復活を果たしたこの「CAPCOM vs.SNK2」以降、再び表舞台から消息を絶っている事実からも、ユリが無邪気に放ったこの技が、彼の人生にどのような波乱を投げかけたのか、神ならぬ我々は想像するしかない。

 なお、ユリは軽々に藤堂の人生に決着をつけてしまった自分を反省したのか、「KOF13」(2010年)で同じく「お年寄り」である鎮元斎に勝利した際には、
「うーん、やっぱりお年よりは大切にしなきゃね。……まあ、KOしたあとでいっても説得力に欠けるけど……」
 と自省し、鎮にユリチョップを食らわして中国拳法界に大打撃を与える未来を回避している。

 新たな技を披露したがるユリが、この技だけは格闘ゲームで披露することはなく、20年ちかくも封印しているのは、やはり人間に対して用いるには余りにも危険な技だからであろう。
 この「ユリチョップ」が、「飛燕鳳凰脚」「ユリちょう燕舞」「ちょう!龍虎乱舞」「覇王雷煌拳」を超えるユリの事実上の最大奥義であることは、ほぼ間違いない。

藤堂竜白ちょう!龍虎乱舞トド流覇王雷煌拳飛燕鳳凰脚ユリちょう燕舞龍虎乱舞EX

由利徹
人物・グループ
[ 1 ]

 1921年5月、宮城県に生まれた日本の喜劇俳優。
 当初はボクサーを目指していたが、ムーランルージュ新宿座の芝居に憧れ18歳で上京。人づてにきっかけを掴み20歳でムーランルージュに入団した。この頃は喜劇俳優ではなく、二枚目俳優を目指していた。
 翌年、帝国陸軍に応召。太平洋戦争後はストリップ劇場のコントで活躍した。
 1956年、南利明(1924-1995)、八波むと志(1926-1964)とともに「脱線トリオ」を結成。日本におけるトリオコントの祖となってブレイクしたが、正式にはお笑いグループではなかった。
 1961年の「脱線トリオ」解散後は単独で活動。「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」など久世光彦プロデュースのドラマに出演したほか、映画「サザエさん」シリーズ(1957〜1961)等、60〜70年代に映画俳優として活躍した。
 1991年、日本喜劇人協会会長。1993年、勲四等瑞宝章授章。
 1999年5月20日、漫画家・赤塚不二夫に看取られながら肝臓がんのため死去。享年78。

 芸名は「ムリトオル」(無理通る)の一文字を変えたもの。

(参考:Wikipedia)

[ 2 ]

「龍虎の拳2」開発中に、開発チームに名付けられたユリ・サカザキのあだ名。大仰に言えばコードネームだが、そこまで大げさなものだったかどうかは不明。
 恐らくチーム内のノリだと思われるが、正直共通点は「ゆり」だけなので、なぜ由利徹が当てられたのかは分からない。
 しかし、他に由利徹からの発展系として「とおるちゃん」とも呼ばれていた。

ユリ毒手
必殺技・バグ・KOF'99

「毒手」とは猛毒の薬草や生物をすりつぶして砂に混ぜて壷に満たし、それをひたすら掌で突き続ける過酷な鍛錬で腕そのものを猛毒化する技のこと。その猛毒の腕で相手を攻撃することで傷口から毒を浸透させ、相手を深刻な中毒症状に陥らせる。多くの場合は死にいたる。
 ……という解説が有名だが、これはあくまでフィクション上の話。実際には「毒手」とは、その殺人的な破壊力を恐れられた暗勁あんけい浸透勁しんとうけい)という打撃技の異称である。それが鉄砂を満たした袋をひたすら叩き、その後漢方薬(鉄砂掌水、薬酒)で癒やしながら拳を強靭化するという「鉄砂掌」の鍛錬法と混じって上のような俗説が生まれたそうである。
 そもそも「相手を攻撃する前に、修行段階で自分の腕が毒でダメになっちゃうだろ」とは、誰もが思うツッコミどころだろう。

「KOF」で毒手というと飛賊の麟の専売特許と思われがちだが、実は極めて限られた条件下でのみ、ユリも毒手を使用できる。
「KOF'99」で、キング(ストライカーはマリー)がユリ(ストライカーは鎮)を壁に追い詰め、同時にストライカーを発動する。STマリーがST鎮に弾き飛ばされた瞬間にユリが飛燕鳳凰脚を出すと、突進のままで技が終わり、画面が少しバグってキングが操作不能になる。
 このとき、キングが固まったまま徐々に体力が減少していく「毒手」状態になる(飛燕鳳凰脚だから正確には毒脚?)。ユリ側は自由に動けるもののキングが無敵状態のため攻撃は当たらず、もう一度飛燕鳳凰脚をだすとこの状態は解除される。
 他のキャラクターでやっても似たような現象が起こるが結果はそれぞれ違い、リョウが暫烈拳を出すとファイヤー暫烈拳になり、ロバートの龍虎乱舞をキングに出すといきなりゲームが終了してタイトル画面に戻る。タイミングは難しめ。

キングストライカー飛燕鳳凰脚リョウ・サカザキロバート・ガルシア

ユリ・ナカザキ
人物・龍虎の拳

「ギャルズアイランド2」(新声社刊)の「まだまだあるぞ!! ゲームギャル特選コレクション!!」のコーナーで紹介された、ユリに良く似た謎の女性。
(情報提供:小濱太介様)

 このコーナーは、読者投票のランキングから漏れた女性キャラクターをまとめて紹介しているのだが、その中にさらっと混じり、はっきり「龍虎の拳」の登場人物として紹介されている。
 すべて推定だが、身長168cm、B82-W56-H80、血液型A。
 その正体はまったく不明。隣に立っているリョウが気のせいか号泣している様に見えるのは、この女性がいつの間にか本物の自分の妹と入れ替わった、見ず知らずの別人であることに気づいているからかもしれない。
「自分の助けたこの女性は、いったい誰なのだろうか?」
 彼の心の慟哭は誰にも明かされることの無いまま、物語は「龍虎の拳2」、そして「KOF」へと続いていくのだ……。

コリ・サガサキマリ・ナガサキユリ・サカザザキユリ・サカニャキ

ユリにしょうゆ
名称・曲名

 個人製作のMP3音源。2分36秒。ユリ・サカザキの代表的なテーマ曲「ダイエット」と、ギース・ハワードのテーマ曲にしてSNKを代表する名曲「ギースにしょうゆ」を合体させちゃったとんでもない曲。
 しかし編曲の腕は確かで、「ギースにしょうゆ」をベースにテクノ調にアレンジした「ダイエット」は聴き応え充分。

ユリのカチューシャ
アイテム・KOFサバイバルシティ

「KOFサバイバルシティ」(2023)でユリが装備しているアイテムで、ゲーム中ではアクセサリーに分類されている。

 ……これは「鉢巻」ではない。公式ではあくまで「カチューシャ」である。
 カチューシャは頭に付けて髪の毛を押さえる装身具の、日本独自の呼称。他国では「ヘアバンド」と呼ばれることが多い(後述)。
 アルファベットのCの字の形をしており、髪を押さえたり、ヘアアクセントとして使う他、つけ毛と地毛の境目を隠す役割もある。
 ドレスや衣装に合わせて様々なデザイン・アレンジがあり、自由度の高いオシャレができるのが特徴。

 なお「カチューシャ」の語源は英語ではなくロシア語であり、一般的なロシアの女性名「エカテリーナ」の愛称の一つ。ロシア人が日本のカチューシャの話を聞くと驚くらしい。
 大正2(1913)年に劇団「芸術座」がトルストイの「復活」を講演したが、松井須磨子(1886〜1919)が演じた主人公カチューシャが大評判となり、松井の使っていた髪留めがそのままカチューシャと呼ばれるようになった。劇中で流れた松井の歌う「カチューシャの唄」はレコードにもなり、当時大ヒットしたそうである。

 

鉢巻

ユリの7日間の修行
イベント・KOF ALLSTAR

「KOF ALLSTAR」がプレオープンした2018年7月24日から7月31日00:00まで実施されたボーナスイベント。
 期間中は一日ごとにミッションが追加され、クリアするごとに報酬が、その日のミッションを総てクリアすると別の報酬を貰うことができた(ミッションは期間中ならばいつでも挑戦できた)。
 そして、総てのミッションをクリアすると特別ボーナスとしてユリ・サカザキ専用バトルカード「★5 覇王雷煌拳」を取得することができた。
 ミッションの数は、1日目4個、2日目5個、3日目6個、4日目7個、5日目8個、6日目9個、7日目9個の全51個とかなり多く難易度もなかなか高いが、「★5 覇王雷煌拳」は初出の「KOF13」とは異なるモーションになっているので一見の価値はある。

 事前登録で特殊な衣装のカード「ちょうエース ユリ」がもらえるなど、このゲームではユリは広告塔のような役割を果たしているので、スマホの容量に余裕があればファンはプレイしてみてもいいかもしれない。
 ……が、かなり覚悟が必要なゲームであることは付け加えておく。バグとか、運営とか、ファン同士の煽りあいとか……。

勝ち誇れ絆バググラウンドダイビング血に染まる燕のユリ覇王雷煌拳

ユリのブルーベリークレープ
食品

 全国5店舗を運営する「プリンセスカフェ」が2018年5月11日〜7月16日まで「KOFコラボカフェ」を開催したときに提供されたメニューの一つ。
 ショートケーキアイス、クレープ、ホイップ、チョコ、ミックスベリー、ミントを用い、チョコで道着の帯を表現。脇には「よゆうッチ」とデコレートされている。

 

 このカフェでは、キャラクターをイメージしたメニュー&ドリンクが出されたほか、オリジナルスタンディングパネルの展示や、カフェ限定グッズ(缶バッジ、アクリルキーホルダー、アクリルスタンド、マウスパッド)の販売が行われた。
 また、一枚のレシートで2000円以上注文すると、「KOFコラボカフェ描き下ろしスタンディングパネル」の抽選応募券がプレゼントされた。


 マウスパッド。こういうイベントで「MAXIMUM IMPACT」からキャラクターが選抜されるのは、極めて稀である。

ショートケーキシャングリラ長崎プリンセスカフェ

ユリブライダルフェアー
名称・必殺技・KOF


(ゲーパロ4コマグランプリ/新声社)

「KOF'96」に登場するはずだった幻の新必殺技。
 腰を屈めた低い姿勢から、ジャンピングアッパーで相手を空中に突き上げる。極限流における正式名称は「空牙」で、「ブライダルフェアー」はユリが勝手に名づけたもの。

 ……というのは冗談で、正体は新声社「ゲーパロ4コマグランプリ」6巻、G=ヒコロウ氏の四コマ「乱造ジブラルタル」に登場したネタ。
「KOF'96」で登場したMr.BIGの新技「カリフォルニアロマンス」を見てなぜか技の改名ブームが起き、
 テリー「バーンナックル」→「サウスタンドリーム」
 ケンスウ「超球弾」→「ときめき道頓堀」(しかし、飛ばしているのは「気」ではなく謎の物体)
 ときて、
 ユリ「ユリちょうアッパー」→「ユリブライダルフェアー」
 と続く。

 ちなみに最後にはリョウがあろうことか、「覇王翔吼拳」→「真空虎煌拳」などとやりだし、八神庵に「ますますもって酷いことになってきたな」などと言われていた。

裏空牙空牙ダブルユリちょうアッパー飛燕烈孔夢空牙ユリちょうアッパーユリちょうアッパーフィニッシュ

ユリ雷神脚
名称・特殊技・KOF

「KOF13」〜「KOF15」に登場した、ユリ・サカザキの特殊技の一つ。通称「にゃー」(技のボイスから)。
 空中で一瞬動きを止めたあと、大きく両腕を開き、足を突き出して急角度・急降下で蹴りを放つ。一瞬空中で動きが止まるので読まれると反撃を受けるが、ジャンプの軌道が変わるため、うまく他の攻撃に混ぜれば奇襲技として十分に機能する。
「KOF13」では高めでガードされても有利なほど性能が高く、ヒットすれば相手の硬直が長いため、相手の足元に当てるとそのまま連続技に繋ぐこともできる。また家庭用限定だがジャンプ弱Pをキャンセルして出すこともでき、こちらもそのまま地上技につなぐことができる。
 発生が少し遅いものの、相手に触ってしまえばガード・ヒット問わずに有利になるので、攻め手の一つとして非常に強力。着地硬直も4Fしかない。特にEX鳳翼からの最速雷神脚の有利さは特筆もの。
「KOF14」では基本的に上段攻撃だが、EX鳳翼からの追撃で出すと中段(しゃがみガード不能)になり、崩し能力が飛躍的に上がる。
「KOF15」ではEX版で出すと膝辺りまで攻撃判定が拡大し、ガード時こちらが大幅有利が取れるためパワーゲージを消費するが固めに機能する。地上技につなぐには目押し必須。
「SNKヒロインズ」でも鳳翼からの雷神脚で有利になるので、そこから弱攻撃で攻めが継続できる。
 ユリはジャンプがそう速い方ではないので、攻撃時に(鳳翼を含む)雷神脚に頼る比重はかなり大きい。

「KOF14」では、ユリ雷神脚 → しゃがみ弱K → 立ち強P → (MAXMODE発動) → ふっ飛ばし攻撃 → ユリ雷神脚 → 立ち強P → 砕破 → 虎煌拳 → 虎煌拳 → 立ち強K → すかしユリ雷神脚 → しゃがみ弱K×2 → 立ち弱K → 立ち強P → 砕破 → 虎煌拳 → 虎煌拳 → しゃがみ強P → MAX飛燕鳳凰脚、という、もうなにがなんだかわからない連続技も可能。
「SNKヒロインズ」では、弱攻撃×3 → ユリちょうアッパー → 近強攻撃 → ダッシュ強攻撃 → 空中ダッシュ強攻撃 → ダッシュ強攻撃 → 鳳翼 → ユリ雷神脚 → ダッシュ強攻撃 → 覇王翔吼拳がトドメに使える。

 ボイスは「やー!」(KOF13)、「いやー!」(SNKヒロインズ/アレンジボイス@)、「とぅりゃー!」(同A)、「らいじんきゃく!」(同B)、など。

 ロバートの使う空中技「飛燕龍神脚」との共通点があるが、蹴り込む角度は「ユリ雷神脚」のほうが鋭い。この技単体で用いるよりも、必殺技「鳳翼」からの派生技として用いられることの方が多い。

 技の元ネタは、必殺技「鳳翼」と合わせて「ストリートファイター」シリーズの豪鬼の特殊技「天魔空刃脚」だと思われるが、技中の姿勢は「バーチャファイター」シリーズに登場するパイ・チェンの「飛燕鷹蹴」(↑K+G)が近い。

鳳翼燕翼虎煌拳砕破刺燕昇燕旋回脚飛燕鳳凰脚ユリ降り

妖怪ちょうナッコー
怪異・KOF

「KOF'96」に登場する恐怖の妖怪。
 本作におけるユリの有効戦術「しゃがみ強K → 百烈びんた」を、むりやり「しゃがみ強K → ユリちょうナックル」に変化させてしまう。もちろんガードされたら反撃必至。
 鳴き声はそのまま「ちょう〜なっこ〜」。
 KOF'96はコマンドの受付の仕様が独特で(※1)、さらに百烈びんたとちょうナックルのコマンドが重複していることもあって、実はちょくちょく出現する。この妖怪に出会わないためには、確実にびんたを出せるようになるしかない。

百烈ビンタユリちょうナックル

よゆうッス!なんちて!
ボイス

「CAPCOM vs.SNK 2」で登場した、ダンが相手のときの登場デモ。
 正確には、

ユリ「よゆうッス! なんちて!」
ダン「舐めんじゃねーぞ! チョーよゆうッス!」

 ……微笑ましいことは微笑ましいが……。

 なお火引弾の「ちょ〜よゆうッス」は時代とともに進化しているようである。「ウルトラストリートファイターWΩ」では挑発・勝利ポーズで複数の「よゆうッス」を見ることができるが、オーバーアクションのうえ、お尻フリフリである。
 また「大乱闘スマッシュブラザーズSP」(任天堂/2018)に登場するピット(パルテナの鏡)が、パルテナとのスマッシュアピール(いわゆる「天界漫才」)の中で、一度だけ「余裕ッス」と言っている。

火引弾よゆうッチ!

よゆうッチ!
ボイス

 もうすっかりユリの代名詞となってしまった、勝利ボイス。「龍虎の拳2」から登場。
 胴着の胸にパタパタと風を通しながらカメラに気付き、足を揃え、親指を立て、ウィンクをしながら「よゆうッチ♪」と愛らしく声を上げる姿に、魂を根こそぎ持っていかれたプレイヤーは少なくない(笑)。
 これから派生した勝利ボイスとして「ちょ〜よゆうッチ!」「よゆうッス、なんちて」「ユリっちの〜ぶい!」などがある。中国語では「ちょ〜よゆうッチ!」を「超〜超級経松!」と書くらしく、この場合は「超級経松」が「よゆうッチ」になるのだろうか(「拳皇命運」より)。

 初登場となった「龍虎の拳2」では、「ダメージを食らいすぎるとキャラの顔が腫れ上がる」という斬新な演出があるが、ユリはどれだけぼっこぼこにやられても、勝ちさえすれば笑顔全開で「よゆうッチ!」とやってくれる。
(案の定、新声社の4コマ漫画などでネタにされた)
 負けず嫌いというか、兄ゆずりのやせ我慢の才能だろうか。


「KOF13」

 なお「よゆうッチ」でGoogle翻訳(英語)にかけると「Yuuchatchi(音声では「ユーシャッチ」と読んでいる)」となり、「よゆうッチ!」だと「Good luck!」と翻訳される。ドイツ語だとそれぞれ「Yuuchatchi(ユォーアチ)」「Viel Gluck!」、フランス語だと「Yuuchatchi(ユーチュアッチ)」「Bonne chance!」となる。
 なんと「!」なしの「よゆうッチ(Yuuchatchi)」は世界で通じる単語なのだ! ……と驚きたいが、実は世界どころかクリンゴン語でも「Yuuchatchi」である。
(クリンゴン語は「スタートレック」で登場する架空の宇宙人の言語。世界中に話者がおり、最も知られる架空の言語としてギネスにも認定された。もちろん辞書が出ているし、翻訳サイトもある)

「SNKヒロインズ」では、アテナでユリに勝利するとなんとアテナが「よゆうッチ」と口にする(アレンジボイスによる勝利デモ)。それに返して、ユリでアテナに勝利すると「カ〜ンペキ!」とユリが叫ぶ(同)。
 同作には「勝利ポーズ」演出がなく、決着がついた瞬間に勝利デモに飛ぶので、「よゆうッチ」への言及は少ない。その代わり、虎煌拳と雷煌拳が相手にヒットすると「よゆうッチ」というテキストエフェクトが舞い散るほか、ユリをサポーターに選ぶと画面奥で時々「よゆうッチ」のポーズをとっている。

「KOF ALLSTAR」ではユリの持つ「コア効果」の一つとして登場。「'95ユリ」の持つコア「よゆうッチ」はレベルに応じて連続技のヒット数が増える。また「'97ユリ」のもつ「超よゆうッチ!」は超必殺技を当てた相手が最大1.4秒間気絶する。
「KOF'98 ULTIMATE MATCH Online」ではユリ自身の持つ「宿命」として登場。空手攻略本を覚醒すれば攻撃力が15%アップする。
「君はヒーロー」ではユリのアクティブスキルとして登場。味方全体の必殺ゲージが73〜100増加する。味方の龍虎の拳コラボキャラのみ、さらに攻撃力が5秒間、最大15%アップする。
「THE KING OF FIGHTERS ALLSTAR」では、通常のユリと「ちょうエースユリ」は全員ボイスは「ちょ〜よゆうッチ!」だが、ポーズが異なる。

 また、STEAM版「頂上決戦最強ファイターズ」だと、隠しキャラクターであるユリを解放すると解除される実績として、同「KOF15」では「ランクマッチで30勝する」と解放される実績として登場(ただしこちらは両方とも漢字で「余裕っち」)。

 ちなみに、書き方はあくまで「よゆうッチ」であり、「余裕ッチ」でも「よゆうっち」でもない。また初代ユリ役の声優、ほりえかおりさんの最もお気に入りの台詞でもある。

 ……今じゃすっかり慣らされてしまった感があるが、改めて見ると「よゆうッチ」って、凄ぇ語感ですね。なお、様々なパロディネタが横行するカオスなアニメ「ポプテピピック」の第二期第四話(2022年)でまさかの登場を果たした。

っち火引弾ほりえかおりよゆうッス!なんちて!

よゆうッチ覇王翔吼拳
超必殺技

 ユリが「君はヒーロー」にコラボ出演した際に使用した奥義。
 このゲームでは、アタックボタンでユリが攻撃するとき、「燕翼 → ユリちょう回し蹴り → 砕破」というコンビネーションを使用するのだが、その際に必殺技が使用可能な状態になっていると、「よゆうッチ!」というデモが挟まれてから覇王翔吼拳を放つ。

 けっこう凄いダメージになる。
 なお、これが「SNKヒロインズ」コラボバージョンになると、
 ちゃんと技ロゴが「SNKヒロインズ」のタイトルロゴ風になり、技の終りに「SNKヒロインズ」と同じようにMr.カラテの雄たけびと極限焼肉のマークが登場。
 このゲーム、コラボの度に細かいところにこだわりすぎである(笑)。

燕翼極限流砕破覇王翔吼拳よゆうッチ!