ユリサカ用語集 - ア行

アートボックス
開発機材

「龍虎の拳外伝」までSNKの開発現場まで用いられていた自社開発の機材。詳細は「焼く」を参照。
 モニターがブラウン管で照明の照り返しで正しい色が分からなくなってしまうため、ダンボールで画面を囲って作業するなど、様々なエピソードを生み出している。
 なお、初期MVSのタイトルで資料が残っていないものが多いのは、当時の資料はほとんどが紙で、それが残っていないことと、このアートボックスの独特すぎる仕様によるものだそうである(中にはメタルスラッグシリーズのBMPファイルなど、現在のWindowsと互換性があるデータもあるようだが……)。


アートボックスの実機。


仕様書2。PC98シリーズ用の外付け機材が使えた?

 なお、この時代(80年代後半から90年くらいまで)はまだWindowsやマッキントッシュなど、各メーカーが揃って導入するような統一規格があったわけではなく、メーカーごとに自前の開発環境をそろえていたわけだが、セガのディジタイザーシステムなど、浪漫あふれる巨大なものも多かった模様。

焼く

麻宮アテナ
人物・KOF・CAPCOM vs.SNK・他



(直筆サイン)

 遥か昔、帝王ダンテを倒し、世界を救ったビクトリー王国の王女アテナ姫を祖先に持つ日本の女子高校生。一種の超能力を持つが、それはアテナ姫から隔世遺伝で受け継いだもので、他の家族は超能力を持たない。
 時期は不明だが中国にわたり、酔拳を駆使する拳法家、鎮元斎の元で中国拳法を修得。その間、同門の兄弟弟子である椎拳崇と共に、「光の戦士」として異種生物「屍愚魔」と戦闘を繰り広げ、これを封印している。

「屍愚魔」との戦闘から、「歌」を用いて超能力を制御することを覚え、これを通じて「歌の世界」に興味を持ち始める。
 ルガール・バーンシュタインが開催した「キング・オブ・ファイターズ」に参戦し、悪と戦い続ける傍ら、アイドルとしても活動を開始。「KOF」の主催者が神楽ちづるになり、商業ベースの世界大会となって以降、これに参加することでアイドルとしても飛躍的に知名度が増し、売れっ子への道を邁進している。

 基本的に明るく、正義感の溢れる性格だが、椎拳崇の超能力が戻るようにと願をかけて髪を切り、ショートカットにした際には、意外なファンの受けの悪さに意気消沈していたりなど、年齢なりの感受性の高さも持っている。
 その椎拳崇とは友達以上、恋人未満の微妙な関係が続いているが、本人は格闘家とアイドルの二足の生活を楽しんでいるようで、まだまだ拳崇との恋愛に専念するつもりは無いようだ。だが、全く気にならないわけでもなく、超能力を失った彼を気にして願をかけてみたり、拳崇が他の女性に興味を持った折は、嫉妬交じりに二階堂紅丸にデートに連れて行くよう迫ったこともある。
 そんな二人の関係は、世代を超えたもので、古代文明が滅びた異世界では、恋人同士として、また四賢者の一員として、共に世界を救う手助けをすることになる。
(真行寺たつや版「ザ・キング・オブ・ファイターズ'94」では、やや小悪魔的な性格になっている)

 3月14日生まれの日本出身。身長163cm、体重50kg(49kg)。3サイズはB83-W57-H82。血液型B。
 趣味はホームページ作り、通販、星占い。好物はいちご大福、さくら大福、もみじ饅頭、チュロス、きな粉を牛乳で溶いたもの。嫌いなものはバッタ。大切なものは、ピーターラビットのティーセットとファンからの手紙。
「最強ファイターズ」では、春日野さくらと組むと「女子高生チーム」になるが、草薙京と組むと「留年チーム」になるなど、その誕生日と年齢を結構ネタにされる機会が多い。
(「3月14日生まれ」の「18歳」だと、すでに高校を卒業していることになるので、「女子高生」を名乗ったり、セーラー服を着て戦うのはおかしいことになる。「KOF13」では試合前のデモで草薙京が「セーラー服はプロモーションなんだろ?」とツッコミを入れているが、それに対してアテナは「こ、これ以上いったらホントに怒りますよ!」と、珍しく逆ギレしている)

 アイドル生活を楽しんでいるようだが、時代の変化もあってか2016年(KOF14)にはCDが売れておらず、流行のおまけ商法で「サイコボールを優しく当ててもらえる券」などをつけてみる(※)など、かなり迷走している(そして、やっぱり売れてない)。ただしライブは好調のようで、「PREMIUM LIVE PHOENIX ARROW」にはかなりのファンが集まっている。
(※つまり、ファンもアテナが超能力者であることは認識しているということだろうか?)

 プレイステーションのADV「ザ・キング・オブ・ファイターズ京」では「十種神宝」の一つ「足玉」を司る存在とされている。
「KOF京」の漫画版では、ケンスウやユキ、京といっしょに遊園地やプールでおおはしゃぎしたり、八神庵の悲しみに触れて涙したりと、感受性の高さも垣間見せた。
 また1998年にテレビ東京系列で放映されたTVドラマ「ATHENA - アテナ -」では堂々の主人公。父・麻宮太郎、母・麻宮今日子が登場するが、この設定がゲームと共通かは不明(ケンスウは未登場)。


パチスロ「KOF3」より。


「サイコソルジャー」攻略本より。「歌いながら戦う」という設定はこの頃からあった。


「KOF'94」/真行寺たつや


「KOF'94外伝」(鷹岬諒)。やる時はやる!

 2019年5月時点では中国のみで配信されているゲーム「拳皇命運」では「中国出身で中国と日本のハーフ。孤児。中国拳法のマスター鎮元斎の元に養子に出され、歌とオンラインショッピングを好む幸せな女の子に成長する。武道の腕は成長しているが、友人が少ないので日々退屈している」という、かなり大胆な設定が加えられている。
(ただし、「友人が少ない」のは内気な性格で作れなかったのか、環境的に友人になるような同世代の人物がいなかったのかは不明)

「MAXIMUM IMPACT 2」や「KOF14」など、3D作品でスカート衣装のときは、食らう技によってその中が見えることがある。
「MI2」では可愛いものが多いショーツだが、「KOF14」では紺地に左右の腰の部分に二本の白い縦ラインが入っているブルマである。
「14」では「ブルマ好き」という設定があるようで、予備のブルマを何枚か持っている模様。
(情報提供:あいはらまき様)

 もはやSNKプレイモアを代表するキャラクターとして、良くも悪くも様々な作品でヒロインを演じるアテナである。
「KOF」本編ではユリと殆ど繋がりが無いアテナだが、面識はあるようで、更に携帯機のゲームでは何度かチームを組んでいる。ただそれだけでとりあげてみた(笑)。
 上の解説は、「アテナ」「サイコソルジャー」「KOF」「ゴッドスレイヤー」の設定を無理やり繋ぎ合わせたもので、かなり無茶があるため、信じてはいけない。ちなみに「紅丸にデートに連れて行くよう迫った」というのは「KOF96」のドラマCDから。
 ただ、「サイコソルジャー」のときは、拳崇から「アテナはん」と呼ばれていたが、「KOF」以降は呼び方が「アテナ」に変わっているので、新密度が上がっているのは間違いない。
 個人的には「カプエス」でベガと競演した折には、「サイコパワー」つながりで、もっといじられてもいい気がしたのだが、少々残念である。
 2019年にKOFが「荒野行動」とコラボした際には、「性格は明朗快活で、強い正義感を持つ彼女は必ず、今大会で最も注目を浴びる存在の一人になる!」と紹介されながら、超能力の代わりにマシンガンやクロスボウを乱射して敵を射殺して回り、確かに注目を浴びる存在にはなった。

 当初は毎年声変わりをすることで有名だったが、「KOF98」以降、池澤春菜氏に声優が固定されたことで、それまでの性格に「マイペース」という雰囲気が加わったような気がする。「KOF」が迷走した21世紀初頭は、衣装でも髪型でも言動でも様々な物議を醸した。
 個人的には「KOF2002」の「ぐるぐるゲッチュ!」や「ピーチ!」、「KOF2003」の「フリフリのアイドル衣装でのしゃがみ強キック」、「KOF MI」での一部のスタイリッシュアートなどは、見た瞬間に気絶するかと思うくらいのショッキングな光景だった。
「NEO WAVE」や「マキシマムインパクト」で、ようやく沈静化したかに思えたが、「KOF12」ではムチムチの足+真ピンクの髪という姿で登場(※)。「プロフィールの体重を訂正しろ」などとファンから抗議メールが届くほどの衝撃を与えた(「12」のご意見コーナーでこの意見を取り上げた開発者も凄いが)。

 担当声優は、るしゃな氏(サイコソルジャー)、福井玲子氏(「KOF'94」「KOF'94 RE-BOUT」)、長崎萠氏(現・平良千春氏)(KOF'95)、弓雅枝氏(NEO-GEO CD SPECIAL)、さとう珠緒氏(KOF'96)、栗栖ゆきな氏(KOF'97)、池澤春菜氏(「KOF'98」以降)。
 北米版「KOF MAXIMUM IMPACT 1」の声優はRobin Gryphe氏、「KOF MAXIMUM IMPACT 2」ではLily Kong氏。
 テレビドラマ「ATHENA」でアテナを演じたのは石橋けい氏。
「サイコソルジャー」のテーマソングは、歌った人の数でも採用された作品数でも、ネオジオ関係の歌としてはトップクラスと思われる。

 以下余談。
 最初にサイコソルジャーのテーマを歌った清水香織氏は、同名の人が後に管理人の個人的大ヒットアニメ「アイドルマスターXENOGLOSSIA」(2007年)における最強の敵・如月千早役での強烈な演技が強く印象に残った。同一人物か?と思っていたが、千早役のほうの清水さんは、どうやら「サイコソルジャー」の頃は4歳であり、まったく別人でした。申し訳ありませんでした。

春日野さくら四条雛子少女時代ちょうヒロインチーム火引弾友達ユリちゃん号

アカゲ
通称?・SNK GAL"S FIGHTERS

 八神庵のこと。
 彼の扮する「ミスX」が登場したとき、ユリは彼の正体を暴くために、
「あ! あなたキョウさんのともだちの…えーと…はち、はち、はちー…えーっと……アカゲさん?」
 と、わざと間違えて見せたが、それに対して八神庵は、
「ヤガミだ! はちはなんだったんだはちは! はちもちがうけど…キサマ! 5ねんも あっているひとのなまえを まだ おぼえてないのか!? だいたい オレとキョウがどうみたら ともだちにみえるんだ!」
 と、ユリの作戦通り、自ら正体を暴露してしまった。

ゴンザレスナコナコ爆発アタマハチハッスルおやじ腹ぺこオオカミハリボテ漫才前屈みクンミスX

当て身投げ
バグ・龍虎の拳2

 格闘ゲームにおける「当て身投げ」は、相手の攻撃判定を受け止めてから投げ飛ばす、という意味で使われることが多い。ギース・ハワードの同名の必殺技が有名。

「龍虎の拳2」では、バグか仕様かは不明だが、「相手の攻撃判定の先っぽを、通常投げ/空中投げで投げられる」という現象が起こる。
 そのため、明らかに当たっていない攻撃を投げ飛ばしたりする大道芸が可能。
 これは攻撃判定さえ出ていればいいので、飛燕鳳凰脚だろうが龍虎乱舞だろうが蒙古天武人乱舞だろうが、起き上がりに重ねられようが、関係なく投げられる(CPUは平気でこちらの龍虎乱舞を投げてくれる)。
 暫烈拳や幻影脚などの乱打技も、霞斬りや気吼砲など「飛び道具に見える打撃技」も、間合いさえ間違えなければ正面から投げることが可能。
 なんとブラスターウェーブも投げられる。この場合、ウェーブの先っぽギリギリの攻撃判定を投げることになるので、まるでMr.BIG本人を猛烈に吸い込んで投げるように見えるのがかなりシュール。
 一部のファンは、この現象を「当て身投げ」と呼んだ。

(どうも龍虎2の「投げられ判定」は「身体の中心線」にまったく関係なく「攻撃判定」や「食らい判定」に重ねて設定してあるらしく、他のゲームより簡単に投げハメ(コマンド投げ)が成立してしまう。リーチの長い技ほど投げられやすいようだ。テムジンが特にやりやすい)

 もちろん、間合いを間違えればその攻撃を一方的に食らってしまうため、挑戦には細心の注意が必要である。

 本来「当て身」とは、古武術や武道で急所を「突く・殴る・打つ・蹴る・当てる」などの技術(要するにパンチやキックなど、自分の身体の一部を使って相手を攻撃すること)の総称である。流派によっては「砕き」「殺活術」「殺法」「勝身術」ともいい、急所や腹部を打突して失神させる技のことをいうこともある。
 基本的な「型」から実践的な攻撃技術まで「当て身」の一言がさす幅は極めて広い。
 つまり「当て身投げ」とは、「相手の攻撃を自分の身に当てて(受け止めて)投げる」ことではなく、「相手の当て身攻撃を投げる」ことなのである。
「餓狼伝説」シリーズのギース・ハワードの必殺投げ「当て身投げ」を攻略雑誌などが「当て身」と省略したことで、ゲームファンの間では「相手の攻撃を受け止めること」を「当て身」と称する認識が広まってしまった一面があるが、これは明快な誤用である。

アホ毛
用語

 キャラクターの頭部から一本だけ飛び出した、触角のような特徴的な髪の毛のこと。主にキャラクターの愛らしさを際立たせる特徴の一つとして使用される。
 元々は美容業界で使用されている業界用語で、まとめた髪の毛の表面からぴんぴん跳ね出ている短い毛のことを「アホ毛」といった。
 英語では「Frizz」。また「ジェニファー」と呼ばれることもある。

 漫画界での初出は不明だが、商業漫画「久美子&慎吾シリーズ」(山田南平。1990〜)で言及されたのが始めといわれる。
 また、「Fate / stay night」等の美少女伝奇ゲームで知られるメーカー「TYPE-MOON」の代表・武内崇氏によると、「オデコから生えているのが「触覚」で、つむじから生えているのが「アホ毛」」とのことである。

 つまり、
 これがアホ毛で、

 これが触覚、ということだろうか?

甘口カレー
プロフィール

 ユリの好きな食べ物。自作かレトルトかは不明だが、料理好きなユリなら自作だと思われる。
「SNKヒロインズ TAG-TEZM-FRANZY」では、相手に攻撃をヒットさせるとなぜかカレーのエフェクトが飛び散ることがあるが、「それほど好きだ」ということだろうか。

 ユリが甘口カレーを好むようになったのは、実は兄のリョウのせい。
 子供の頃、リョウが作ってくれたカレーが辛すぎてユリには食べられず、リョウが気を利かせて甘くしたのが原因。それ以降、ユリはカレーを思い切り甘く作るようになり、リョウが何度頼んでも戻してくれないそうである。
 リョウのプロフィールでは「甘口カレーが苦手」となっているが、これはあくまで「ユリが作った甘口カレー」のことで、普通の甘口カレーは普通に食べられる、というか、むしろカレーはリョウの好物である。それだけ、ユリの作るカレーが極端に甘いということだろう。
(更にいえば、父のタクマはジャガイモの入ったカレーが苦手。サカザキ家でカレーを作るのは大変である)

 本来、「カレー」という言葉は料理のことではなく、料理に用いる香辛料のことで、南方インドのタミル語で「スープの具」を意味する「カリ」が語源らしい。
 ユリの住むアメリカでは、19世紀半ばにはすでにカレーの存在は一部に知られてはいたが、現在に至るまで、あまり一般的なメニューではない。
 というよりも、一般的にカレーを家庭で食べるという習慣そのものが殆ど存在せず、あくまで「外国の食事」として認知されている。だから、例えば日本人がフランス料理やトルコ料理など、「あまり馴染みがない外国の料理を外に食べに行く」という感覚と同じで、能動的に食べる機会を作らないと、口にすることはあまり無いらしい。
(ただしアメリカ南部では、カレーではないがカレー粉を用いたカントリー・キャプテンという、やはりインド起源の料理が150年ほど前から親しまれている)
 特に、アジアのように、元々カレーを食べる文化が無いヨーロッパ系のアメリカ人家庭は、その傾向が顕著のようで、大きなスーパーには日本製のインスタントカレーが販売されていることもあるが、殆ど日本人/日系人専用であるという話だ。
 また、ヨーロッパ系アメリカ人が「カレー」と聞くと、どうしてもインド風、タイ風カレーを思い浮かべるそうで、日本風のカレーは縁が薄いのだろう。アメリカの外食レストランには、カレーを置いてある店もあるが、やはりかなりアメリカナイズされていて、御飯はパサパサ、ルーの具が豊富で量が多く、スパイスがきつい味付けが多い。
(その代わり、日本で日本風のカレーにはまるアメリカ人も多いそうで、決して日本風が受け付けられていないわけではなく、ただ認知度が低いだけのことのようだ)
 だから、ユリが甘口カレーを好む、というのは、日本人としての趣向を色濃く受け継いでいる、良い証拠なのである。

 ちなみに付け加えると、日本の場合「甘口/辛口」の判断に関して明確な基準があるわけではなく、各メーカーの独自の基準にそっているそうである。
 また、単純に「甘口」と「辛口」を足しても「中辛」になるわけではない。メーカーは機械的な「辛さの基準」にこだわっているわけではなく、味覚のバランスを第一に考えてカレーや調味料の量を少しずつ変えているという。
「大衆受け」する味を作るのは大変なのだ。

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天獅子悦也
人物・漫画家

 クールで切れる男を描かせたら天下一品の漫画家。1990年代前半から新声社とのタッグで、SNK格闘ゲームのコミカライズを手がける。
 その作風と、格闘ゲームというバイオレンスなジャンル、SNKタイトルの持つ深い世界性との相性は素晴らしく、「龍虎の拳」「同2」「ギース・ハワード外伝」「GEESE in the dark」「龍虎の拳外伝 カーマンに指令を」など、次々と名作を生み落とした。

 読者の対象年齢が比較的高めということもあったろうが、その作品群には、少年誌におけるゲーム作品のコミカライズにありがちな、「商品の知名度に頼り切ったいい加減さ」「作者の無知から来る粗悪なオリジナル設定」というものは微塵も無く、作品の設定を深く研究し、真摯に漫画化に取り組んだがゆえの魅力にあふれており、その完成度の高さから、天獅子作品内の設定をもって「SNK準公式設定」と認識しているファンも多い。
(その影響には、ストーリーテラーとして天獅子を補佐したゲーメスト編集長・石井ぜんじの多大な功績もある)

 特に、ギース・ハワード、Mr.BIG、山崎竜二など、悪役の描写が素晴らしく、「ギース・ハワード外伝」「GEESE in the dark」におけるギースの台詞は、そのすべてが名言であると評しても過言ではない。
 その作風ゆえに、作品内に登場する女性キャラクターも「クールで強い」描写がなされている場合が多く、「龍虎の拳2」に登場するユリ・サカザキの描写も、他の作者の漫画作品とは一線を画している。
(ブルー・マリーに、ギースに忠誠を尽くすビリー・カーンのことを「ホモ野郎」などと言わせてみたり、タブーすれすれの際どいネタもあった)

 1999年に新声社が倒産してしまったこともあり、現在、この作品群を入手する手段は限られ、単行本化されなかった漫画作品もあるようで、残念である。
 現在の代表作は、「人鬼」こと「傀」を中心に、裏世界の高レート麻雀に関わる人物達を描いた群像劇「むこうぶち」(竹書房)。この作品でも「傀」がロンする時の名台詞「ご無礼」が、麻雀好きの間で流行語になっている。

 11月15日生まれ、神奈川県横須賀市出身。血液型A。地元では「兄貴」と慕われているらしい。

Mr.BIG

あら、可愛い子が入ったのね! これからもよろしくね!
勝利メッセージ・KOF99

「KOF'99」でユリを使ってサイコソルジャーチームを倒したときに見ることができる勝利メッセージ。ちなみに「可愛い子」とは、この年からサイコソルジャーチームに加入した「包」のこと。
 その特徴的な口調から、「お前はホストクラブに入りびたるマダムか」と、一部で突っ込まれた。

麻宮アテナ

アルバイト
商業/就労形態

 店舗経営に携わる者の就労形態の一。日本では「正社員ではない就労者」をさすことが多い。
 語源はドイツ語の「Arbeit」であり、意味は「労働」。英語では「パートタイムジョブ」「サイドジョブ」という。
 実は日本での語源は古く、明治時代にはすでに、学生の間で隠語として使われていた。

 ユリは「龍虎の拳」時代は学生であり、「KOF」シリーズで道場で師範代の地位に就くまでは、「龍虎の拳2」でフィットネスジムでアルバイトをしていた。「龍虎の拳2」のユリステージは、そのアルバイト先のフィットネスジムである。
 また漫画ネタだが、「ザ・キング・オブ・ファイターズ'98 4コマギャグバトル」の藤井あお(藤丸あお)「ドリカム'98」の中で、ビリー・カーンの超必殺技「大旋風」で分裂(して見える)棍の数を数える、謎のアルバイトをしたことがある。
 意外と厳しく、数を間違えるとバイト料から引かれるらしい。
(情報提供:小濱太介様)

 あまり関係ないが、管理人は大型連休の特定の日に、特定の駐車場を訪れる車の台数と訪問客の人数を数えるバイトをしたことがある。
 二時間に一度、数百人の訪問客が何をしていたかを細かくジャンル分けしながら数えなければならず、待機中もその駐車場から離れられず(車の中で待機)、非常にしんどかった。しかも、これが朝五時から夜八時まで続く。
 それを思えば、いつ超必殺技が飛び出すか分からない試合中に、大量の棍の数を一瞬で数えるこのアルバイトも、そうとうに緊張感があると思われる。

あん!あん!あん!お父さんごめーん
ボイス・一発ネタ

「KOF'96」で可能な一発ネタ(PS2版「オロチ編」で確認)。
「96」の挑発「あんたバカぁ?」は、発動後すぐにキャンセルすることができ、「挑発→前進→挑発→前進(前進しながら挑発ボタンを連打)」と繰り返すことで「あん!あん!あん!」とユリをもだえさせることができる。
 そこで、体力がほとんどない状態で、相手に挑発→前進→挑発→前進とにじり寄ったところで攻撃されてKOされると、「あん!あん!あん!お父さんごめーん」と背徳的なボイスを聞くことができる。

 あくまで、それだけのネタである。

 ここからの発展系として、「あん!あん!あん!虎煌拳!」などの「あえぎ必殺技」も可能。さらに、この「あえぎ必殺技」からカウンターでKOされることで、「あん!あん!あん!ひえんほうとうさん、ごめーん!」など、なぞの人物に謝罪しながら倒れるユリを見ることもできる。
 ただ、対戦で繰り返すとただの変態なので、あくまで個人での環境で再現することをお勧めする。

 ちなみに「'97」の「あんたバカぁ?」はキャンセルできるまでの時間が長く、同じことをやると「あんたば!あんたば!あんたば!お父さんごめーん」と、これはこれでシュールなボイスになる。

あんたバカぁ?お父さん、ごめーん!タクマ・サカザキ

アンゴルモア
人物・KOF

「KOF'99」の幻のボスキャラクター。「'95」の時からアイデアがあったらしいが、その後「ネスツ編」が始まったため残念ながらお蔵入りになってしまった。

 ネタ元は1970年代から80年代にかけて大ブームを巻き起こし、映画化もされた「ノストラダムスの大予言」(五島勉/祥伝社/1973)。
 フランスの医師・占星術師であるノストラダムスが記した「諸世紀」(このタイトルは誤訳である。正タイトルは「ミシェル・ノストラダムス師の予言集」)を紹介する内容で、フィクションや強引な翻訳からの強引な展開が目立つ問題作だが、当時の「終末ブーム」に乗って209万部を売り上げた。
 その「諸世紀」の第10巻72番の四行詩に登場するのがこの「アンゴルモアの大王」である。

1999年7か月、空から恐怖の大王が来るだろう、アンゴルモアの大王を蘇らせ、マルスの前後に首尾よく支配するために。
(よく見る「1999年7月」は誤訳。また「恐怖の大王」は意訳で、「世話役の大王」が正確だという資料もある)

 ご覧の通り、これだけなら意味不明の文章であり、「アンゴルモア」が地名なのか人名なのか分からないし、「マルス」が何を指すかもわからない。しかしこの一文がなぜか世界の終末を指しているとされてしまい、五島勉を魁として様々な解釈が生まれた。
 ルイ14世、フランソワ1世、キリスト、反キリスト、宇宙人、日食、隕石、サタン、国連事務総長、核ミサイル、バイアグラから果てはセーラームーンや当時の阪神タイガース監督夫人まで、オカルト業界は「この世に恐怖の大王は何人いるんだ」というようなアリサマだった(もちろん「自分のことだ」と主張する図々しい人もいた)。
 そして何事もなく1999年が過ぎると、今度は「1999とはノストラダムスが仕掛けた暗号であり、本当は○○年のことだ!」と言い出す人が続出した。もう言ったモン勝ちである。
(オカルト業界では、何年かに一回のペースでこうした「人類滅亡の危機」がブームになる。最近だと、2010年前後からのいわゆる「アセンション」騒動が記憶に新しい)

Mr.BIGイグニスジヴァートマタクマ・サカザキネスツルガール・バーンシュタイン

あんたバカぁ?
登場デモ・KOF

「KOF'96」から登場した、ユリの挑発ボイス。
 腰に手を当てて少し前かがみになりながら、生意気な口調で「あんたバカぁ?」と言い放つ。「KOF」という長いシリーズを通して、ボイス・ポーズ共に、もっとも挑発らしい挑発といえるだろう。本当に誰かにやったら、たぶん殴られるので注意。
 新声社の「KOF'96 テクニカルマニュアル」で実施されたアンケートでは、ユリは「嫌いなキャラクター部門」で4位に入ってしまったが、その理由にこの挑発を挙げる人が多かった。特に女性プレイヤーに嫌われていたようで、得票の実に九割が女性票だった。
(「好きなキャラクター部門」では8位だった)
 さすがにやりすぎだと判断されたのか、「KOF96」「KOF97」の二作品でしか採用されていない。

 元ネタは、「新世紀エヴァンゲリオン」の登場人物、惣流(式波)アスカ・ラングレーの口癖。主に主人公・碇シンジの不甲斐なさに対して発せられる。
 原作「新世紀エヴァンゲリオン」劇中での登場回数は12回。2009年に公開された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」では、初登場時からシンジに連発しているが、アスカのシンジへの感情が変化するにつれて様々なニュアンスの「あんたバカぁ?」が聞ける。宮村優子バンザイ。

 なお、「新世紀エヴァンゲリオン」の英語版では「Are you stupid ?」とストレートに訳されているが、ドイツ語版では「Du bist echt schwer von Begriff !」とやや回りくどく訳されていた(「頭の回転が遅い」「理解が悪い」という意味)。
(英語で「fool」や「foolish」はド直球に侮蔑の意味しか持たないので、こういう気軽さを含む表現の場合には使わない)

 ちなみに、ユリとアスカの共通点を強引に探すと、

  • 二人とも日本人の血を引いている(アスカは1/4、ユリは1/2が日本人)。
  • 二人とも母親を亡くしている(アスカの母親は自殺、ユリの母親は事故死)。
  • 二人とも日本語を話せるが、漢字は苦手(アスカは飛び級で大学を出ているが、漢字が読めないため、日本語のテストは苦手。ユリは「真」と「芯」を書き間違えている)。
  • 二人とも12月生まれ(アスカは4日、ユリは7日)。
  • アメリカでの居住経験がある?(アスカはドイツ語を話すが、国籍はアメリカ)
  • 軍人経験がある?(アスカは劇場版ではユーロ軍のエース。ユリは戦艦の指揮経験がある)
 ……などなど。
 ただし、アスカの設定は旧テレビ版、旧劇場版、新劇場版と細かく変わるため、これがすべてではないかもしれない。特に新劇場版(序、破、Q)の各作品では、恐らくこれらの設定は無かったことにされているか、大幅に変わっている(ミサトが「ユーロのエース」と言っているので、ドイツ国籍のままの可能性が高い)。

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アンチ極限流チーム
団体・KOF

「KOF11」で初登場したチーム。ともに極限流空手の打倒・超克を目指す如月影二、藤堂香澄、まりんという異色のメンバーによって結成された。
 この奇妙な人選は如月影二によるもので、実際のところは「目的が一致すれば誰でもよい」と考えていたのではないかと思われる。
 天衣無縫なまりん、生真面目な香澄、孤高を貫く影二と、どこからどう見てもチームワークなど微塵も生まれそうにない面子だが、「11」のエンディングでは、三人そろって(しかも計画的に)リョウとキングのデート現場を襲撃している(そして仲良く撃退されている)ことから、激しい戦いを通して、それなりの連帯感は生まれていたようである。

 公的のストーリーとして登場したのは「KOF11」のみだが、「KOF'98UM」で如月影二、藤堂香澄、Mr.BIGの三人でクリアすると、「アンチ極限流チーム」として特殊な一枚絵を見ることができる。

Mr.BIG極限流空手藤堂香澄まりん

アントノフ
人物・KOF14

「KOF14」を開催したロシアの大富豪で、自称「KOF初代チャンピオン」。
 ムキムキに鍛え上げた肉体と、特徴的なヒゲがトレードマーク。極太の葉巻を愛飲するが、時々その葉巻の煙が耳から出る。
 黄金のネックレスに、黄金の腕時計、そして巨大なKOFチャンピオンベルトなど、なかなか派手な趣味があるようだ。
 その巨体を活かした豪快な突進戦法が得意。

 身長214cm、体重120kg。血液型B。趣味は癒し系番組の視聴。大切なものはペットの犬・猫・リス。嫌いなものはその場の雰囲気で決まる。
 年齢は不明だが、部下のヤコフ曰く「犬の映画で涙腺が緩むような年齢」。
 口癖は「失礼だぞ、常務」。

 ミアン曰く「見た目と違っていい人」、シルヴィ・ポーラ・ポーラ曰く「ギャップ萌え」。
 この特徴的なヒゲはアントノフがふざけてやっているわけではなく(その可能性も無くはないが)「マトンチョップ」という名のついた、れっきとした「紳士のオシャレ」である。


葉巻の煙が耳から出ている人のセリフ。
「KOF A NEW BIGINNING」(あずま京太郎)

 ロシアに巨大アリーナを建設した他、自らの名を冠した国際空港の建設、同じく自らの名を冠した航空会社(アントノフ・エアライン)を設立するなど、本当の意味でとんでもない大金持ち。
 また、天文学的な額の優勝賞金(10億ルーブル=約17億円)を用意し、それを出し惜しみすることなく選手に支払ったり(ザナドゥが受け取っている)、大事にしていたKOFチャンピオンベルトを優勝者に渡す(大門五郎が身につけている)など、決して吝嗇りんしょくではない公正な人物である。
「シベリア黄金拳」という怪しげな格闘技や、子供向けと思われる犬の映画で大感動して号泣したり、葉巻の煙が耳から出たり、「一億兆倍強い」「一人で闘うアントノフこそ真のチャンピオン」などの特徴的な言動、それでいて彼を慕う者が少なくないなど、怪しさは抜けないものの、どこか愛嬌があって憎めない人物。
 企業経営も、その戦法と同じく豪快極まりないようで、KOFの開催権を獲得するためにかなりの金額を投資したようだが、(バースの乱入など予想外の事故に見舞われたせいもあるが)結局、投資金額の30%程度しか回収できず、株価は暴落、関連商品は返品の山、マスコミからも叩かれ放題で、会社の重役たちからそっぽを向かれてしまった。

「KOF初代チャンピオン」という自称の経歴は限りなく胡散臭いが、これが事実なら「龍虎の拳2」でギースが開催した「KOF」(1979年)の優勝者ということになり、当時20代だとしても、「KOF14」開催時(2016年)はすでに60代である。
 お爺ちゃん、ハッスルしすぎ。

 個人的に、これまでの「KOF」歴代のボスキャラの中で、「MAXIMUM IMPACT 2」のジヴァートマと並んで最も好きなキャラクターである。
 ジヴァートマはその突き抜けた怪しさで大好きなのだが、アントノフはその無邪気さが私的に大ヒットだった。たまにはこんなボスがいてもいいじゃない。
 しかし、ただ無邪気なだけでなく、バース戦前のデモでは崩落したアリーナの鉄骨から子供を救ったり、各種エンディングでその誠実さを垣間見せたりと、かなり「良い人」であることもわかる。
 これまで、ルガールだのオロチだのマガキだのサイキだの、怪しげで私欲的なボスばかりだったこともあって、一服の清涼剤のような存在感がむしろ清々しい。

 担当声優は菱田盛之氏。


 直筆サイン。

アントノフガールクレメンス・ベラミージヴァートマバースヤコフ

アントノフガール
人物・グループ

「THE KING OF FIGHTERS A NEW BEGINNING」(あずま京太郎)に登場するキャラクター。
 アントノフが開催したKOF14大会の、開会式の司会進行・スタジアムリポーターを担当した。
 つり目と露出度の高いパイレーツファッション、元気のいいトークが特徴。アントノフが現地募集したスタッフならロシア人の可能性が高いが、アントノフの会社の社員かもしれない。

 多少のことでは笑顔を絶やさないが呆気にとられることはあるようで、キムチームのガンイルとルオンの(明らかにヤバ目の)入場を目にしたさいには、
 
 この表情である。

 なお、KOF14が開催されたと思われるロシアの9月前後は、最高・最低共に平均気温が東京よりも10度ほど低い(モスクワの場合)。露出度と元気度が高いのは大いに結構だが、風邪には気をつけてほしいものである。
 月刊少年シリウス編集部の公式twitter(@shonen_sirius)で、「KOF ANB」の連載状況の報告も担当している。

アントノフアントノフ・スーパー・アリーナ

アントノフ・スーパー・アリーナ
地名・KOF14

「KOF14」の主催者であるアントノフが建設したと思われる、巨大なスタジアム。楕円形の形をしている。
 チャンピオン(自称)のアントノフ登場用のステージがあったりするので、恐らくこの大会のために建設されたのだろう。
 大理石を敷き詰めた床や、壁を占有する巨大モニター、二匹の黄金の獅子像などを設置した豪華なVIPルームもある。
 所在地はロシア。

 決勝戦後にバースのオーラ(?)にあてられて崩壊してしまったが、アントノフの優勝エンディングでは、バース戦の後にVIPルームが健在だったので、もしかしたら建設しなおされたのかもしれない。
(ただし、オフィシャル選抜チームのエンディングでは、VIPルームこそ健在なものの、その他の施設は崩壊している模様)
 なお、規模の差がわからないのでなんともいえないが、2020年の東京オリンピックの主要会場となる東京の新国立競技場の建設費が約1490億円、北京オリンピックの開催総費用が約3兆4000億円である。
 KOF14がどれほどの規模の大会かは不明だが、派手好きなアントノフが壮大な計画を立てて空港や航空会社までこの大会のために設立したのだとすると、総額3兆7000億円程度(註)の資金が動いたと思われ、この金額は大会開催年のロシア連邦予算(歳出)の15%に迫る。
(註……空港の建設費1兆2000億円、航空会社の創設資金200億円、それ以外のインフラ整備費7000億円、準備期間・開催期間中の予想人件費2300億円、直接運営費500億円、世界中の大会競技施設の整備費1兆円、その他5000億円とした)

 なお、回収できたのはそのたった30%だそうなので、1兆1000億円程度であろう。そりゃいくら大金持ちでも、個人経営でこんな乱脈経営してたら、重役たちじゃなくてもそっぽ向くわ。

アントノフアントノフガールバース

イグニス
人物・KOF

 秘密結社「ネスツ」の創設者ネスツの長男で、「KOF2001」のボスキャラクター。同組織の幹部に名を連ねるが、ネスツ自身は数年前に殺害されており、組織はイグニスの手中にある。
 ネスツの死後、組織の実権を握ってから自らを神とするための計画を発動し、世界中の博士号所有者を誘拐しては、クローン人間、改造人間、人造人間など、人体改造の研究を開始する。そのため、その産物であるK'、マキシマ、クーラ、K9999たちのことを「モルモット」と呼ぶ。
 自らも「音巣対流拳(ネスツリュウケン)」という格闘技を体得しており、高性能の擬似生命体「イーリスランス」「ガーリアンソード」を内蔵したバトルスーツを着込み、数々の飛び道具と斬撃技を駆使した隙のない戦いで相手を圧倒する。
 一見、部下に裏切られたり強化人間達に反逆されるなど統率力に欠けるようにも見えるが、すべては自分が選んだ最強人類候補・K'に試練を与える為にイグニス自身が画策したことであったらしい。
 強化人間・クローン達を作ったのも、自分を今よりも上の次元の存在に引き上げる為のモルモットにするためだった。

 1945年10月19日生まれ。身長189cm、体重85kg。血液型AB。大切なものも嫌いなものも「神」。
 趣味はUFOウォッチング、得意スポーツは座禅。好物は宇宙食。
 謎の女性ミスティー、飛賊の裏切り者・龍とは協力関係にある。

 特殊技こそ持たないものの、イカサマくさいほど強烈な必殺技でプレイヤーを恐怖の底に叩き落した「ネスツ」の長である。
 必殺技のほとんどが特殊追撃判定を持ち、なおかつ多段ヒットするため、必殺技を適当に連発されるだけで近づくことができず、運よく近づいても必殺技→必殺技(主にチェーンブレイドシリーズ)で半永久連続技に持っていかれる。
「KOF2001」の家庭用では一定条件でのみ使用可能。「KOF2002UM」でも一定条件を満たすことで使えるようになるが、必殺技こそ強烈なもののやや隙が大きくなり、また通常技がかなりクセが強い。

 なお、飛び道具を撃つときにドイツ語ふうに「ファイエル!」(撃て!)と叫ぶことがあるが、これは実は声優つながりネタで、ビデオアニメ史に残る大長編作品「銀河英雄伝説」の銀河帝国軍オスカー・フォン・ロイエンタール上級大将(のち元帥)の名セリフから(もっとも、銀河帝国軍の指揮官なら大抵の人は言っているが)。
 ただし、この「ファイエル!」は実は「銀河帝国語」であり、正しいドイツ語ではない(ドイツ語での発音は「フォイヤー!(Feuer!)」である)。
 これは「銀河英雄伝説」の原作小説を書いた田中芳樹氏の思い込みによるミスとされているが、これと同じようなミスをしている人は、実は少なくない。SNKネタでは「餓狼 MARK OF THE WOLVES」のカイン・R・ハインラインが超必殺技「ヒムシッリュアーテム」で「ファイエル」と叫んでいる。
(イグニスとカインが「銀河英雄伝説」のファンだった可能性もゼロではない。……というか、時代の流れを考えれば、実は「銀英伝」のゴールデンバウム朝銀河帝国がネスツから約1100年を経てそのDNAを引いている可能性も(ほぼ限りなくゼロだろうが)ゼロではない)
 80年代後半から90年代にかけて「UFO特番」で人気があったUFO研究家・矢追純一氏は、その著書「ナチスがUFOを造っていた」(1994)の中で、ドイツ人から「ミステル・ヤオイ」などと呼ばれている(「ミスター」を無理やりドイツ語読みしたものと思われる)が、ドイツ語で「ミスター」は「ヘル」なので、正確には「ヘル・ヤオイ」である。その人はどこの国の人ですか(さすがに田中芳樹氏はこれと同じミスはしていない)。

(アニメ版「銀河英雄伝説」は、1988年から足掛け13年にわたって正伝・外伝が計162話製作された、OVAのみのシリーズとしては史上空前の超大作であり、当時の有名男性声優が一堂に会したことから「銀河声優伝説」とも呼ばれた(若本規夫氏以外のKOF関連では、安井邦彦氏、山口勝平氏、檜山修之氏、石井康嗣氏、森川智之氏、青野武氏、難波圭一氏などの名前もある)。2018年には「銀河英雄伝説 Die Nenu These」として物語の序盤がアニメとしてリメイクされ、以降は劇場版で公開される。
 なお、アニメ化できなかったエピソードは2017年にCDブックという形でリリースされたが、こちらも全朗読時間8000分という超大作であり、一気に聞くと5日半かかる)

 56歳には見えない外見や、渋すぎる若本ボイスもあいまって、かなり威厳のあるボスに見えるが、50代にして神を自称したり、一度戦いに負けるとヤケになって要塞ごと相手を道連れにしようとするなど、若干メンヘラ気質の上にメンタルが弱い。

 パチスロ「THE KING OF FIGHTERS Chapter of NESTS」ではさらに若返り、どう見てもゼロ(オリジナル)(クローンと同年齢なら44歳)の方が年上である。
 なお、このような美形ボスになったのは、KOF2001当時のスポンサーであるイオリス社から「美形にするように」という命令があったからだそうである。そりゃ、「韓国版アテナ」「美少女ファイター」を作れといわれて、仮面ライダーとど根性ガエルを悪魔合体させるようなスタッフに好きに作らせると、どんなバケモノ・地球外新生物が誕生するかわかったものではない(「KOF13」の鎮のように、糞きたねぇジジイにされた可能性大)。ここはイオリス社が賢明だった。

 なお「イグニス(ignis)」とは、ラテン語で「かがり火」「炎」という意味である。

 担当声優は若本規夫氏。
 若本氏はKOFに縁があり、他に「KOF2002」のルガール・バーンシュタインや、「CAPCOM vs.SNK」のベガなどを演じている。ベガ役はけっこう長く、最近では「ストリートファイター5」(2016)でも演じている。

ネスツメイ・リー

一生懸命
プロフィール・スキル
[ 1 ]

「龍虎の拳2」(1994)のユリのプロフィールに登場する、ユリの好きな言葉。「全力で物事に当たるさま。命がけで物事をするさま」という意味。
 元来は「一所懸命」が本来の漢字表記で、中世の武士が先祖から受け継いだ所領を命がけで守ったことに由来する。近世に入ってから「命がけで何かをする」という意味だけが残り、「いっしょ」が「いっしょう」と読みが変化して広まったことで、現在では「一生懸命」とも書くが、これを誤用とする向きもある。
 だが「いっしょうけんめい」と読ませるなら、漢字表記は「一生懸命」が正しい。この場合、「一所懸命」と「一生懸命」は微妙に意味が異なってくるが、現在ではどちらを使っても「誤用」と断ずるのは適当ではない。

[ 2 ]
「SNKオールスター」(2019)で、ユリの防具「少女の道着」が覚醒した姿。
「T」では7.5%、「U」では10%、「V」では13%、防具なのになぜか攻撃力がアップする。
 防具が覚醒してなぜ攻撃力がアップするのかは謎。人間には全身に365ヶ所の経穴(急所)があると言われるが、胴着の内側に針のようなものがついていて、覚醒しレベルアップするごとにそれが伸びて攻撃力アップの経穴に深く突き刺さるのかもしれない。


 つまりこういう防具なのだろうか?(写真:Izismile In fun we trust

いってみようやってみよう
名称・テレビ番組

 ユリ・サカザキ(役のほりえかおりさん)が「ポッケ」役で出演していた子供向け番組。
 1985年4月9日から2004年3月15日まで放送された特別支援学校向けの番組。ほりえかおりは三代目「ポッケ」役で出演した。
 NHK教育にて放送していたが、残念ながら2004年に終了している。

ほりえかおり

いっくぞー、おー!
登場デモ・CAPCOM vs.SNK

「CAPCOM vs.SNK」シリーズで登場する、ユリの汎用登場デモの一つ。
 相手に背中を向けて正座した状態で登場、目を閉じたまま立ち上がって相手の方を向き、気合を入れて構えながらこのメッセージを放つ。

 モーションは「ストリートファイター3」に登場する空手少女・まことの登場デモのパロディ。

こじゃんとくるっち!

いづな落とし
通称・投げ技・龍虎の拳・CAPCOM vs.SNK


「KOF13」(燕落とし)

 ユリの使う空中投げ。空中で相手をつかみ、頭部を下にしたままほぼ垂直に落下する。「KOF」シリーズでは「燕落とし」と名前が変わるが、モーションはほぼ同じ。
 かなり強い技で、ジャンプ中にレバーを仕込んでおけば、間合いに応じて強パンチが自然に空中投げに化けるため、使いやすい。
 特に「龍虎の拳2」では異常に広い投げ間合いを誇り、明らかに相手に当たっていないような、とんでもない間合いで吸い込むように投げてくれるため、「飛ばせて投げる」というCPU攻略には欠かせない技である。

 全タイトルで使用できる空中投げだが、「KOF14」では前方にジャンプする必殺技「鳳翼」からの派生技としても出すことが可能。
 このときに限り「燕落とし」は特殊追撃判定を持っており、相手が空中にいさえすればどんな状態でも投げることができるという傍若無人ぶりを発揮。もちろん連続技に使用できるし、しかも「EX鳳翼」からの追撃だと無敵時間までついてくる。
「14」でこんな変態的なことができるのはユリのみであり、14ユリの特殊性を際立たせるのに一役買っている。

 本来、極限流空手には空中投げはなく、ユリだけが持つオリジナル技である。特に鷹岬諒の漫画「ザ・キング・オブ・ファイターズ'94外伝」でのvs.ラッキー・グローバー戦で、この設定がうまく生かされている(技名は原作どおり「燕落とし」となっている)。
 ラッキー・グローバーはバスケットボールから空手に転向して全米チャンプにまで登りつめた異色の格闘家だが、どの大会に出ても「極限流が出ていれば勝てなかった」と陰口を叩かれていた。ラッキーは極限流空手の打倒に執念を燃やして研究に研究を重ねており、ユリは試合前半、技と言う技をすべて読みきられて一方的に圧倒された。


マットに沈む全米チャンプ。
(「KOF'94外伝」/鷹岬諒)

 しかし、ラッキーには全く心当たりのないことでユリがいきなり逆ギレすると、形勢は逆転。最後は「ヒップアタック→百烈びんた→燕落とし」というオリジナル技のオンパレードで、全米チャンプを相手に大金星を上げた。
 チャンプの辞世の句は「こ……こんなの……」「極限流…じゃ…ねえ…」。

 漫画「龍虎の拳2」(天獅子悦也)では、さらに強烈な使い方をしている。
 モンゴル相撲の使い手・テムジンと対戦した際に、蒙古雷撃弾(≠キン肉バスター)の技のかかりが甘いことを見抜くと、柔軟な関節を生かしてスルリと技から脱出。テムジンの顔面を両手で押さえ、両膝を首に添えて、そのまま後頭部を床に叩きつける「変形いづな落とし」で勝負を決めた。
 形としてはプロレス技の「カーフブランディング」の変形。いうまでもないが大変危険な体勢であり、強靭な肉体を持つテムジンでなければ確実に死んでいただろう。


 いや、テムジンでも死ぬだろ、これは。


相手を頭から地面に叩きつける殺人投げ。(「カムイ外伝」/白戸三平)

 元ネタは、白戸三平の忍者劇画「カムイ外伝」の主人公カムイの使う投げ技「飯綱落し」で、「変移抜刀霞斬り」と並ぶカムイの代表的な必殺技。主に樹上での空中戦から相手を地面にたたきつける形で用いられたが、高空バックドロップのような地上戦タイプもある。
(高所から頭から落とすのだから必殺の威力があるのは当たり前だが、落下の瞬間にはたいてい「グシャ」とか、洒落にならない効果音が描いてある。ユリが使った場合でも、前述のvs.ラッキー戦では身長差が54cmもあったせいか(ラッキー222cm)、相手の両腕を封印して後頭部・脊髄をマットに叩きつけるエグイ結果になっている)

 名前にある「飯綱」とは、「イイズナ」という頭胴長15〜25cmくらいのイタチの一種で、北アメリカ、北アフリカからユーラシア大陸にいたる広い地域に生息している(日本では北海道、青森、秋田、岩手、山形などに分布。「コエゾイタチ」とも)。動きが早く性格は獰猛で、カムイはこのイイズナ(イズナイタチ)が、小鳥に跳びついて仕留めている様から「飯綱落し」を開発した。
「カムイ外伝」での初出はおそらく、「週刊少年サンデー」1965年6月13日号(25号)に掲載された連載第二回「飯綱落し」。そのほか、アニメ版やラジオドラマ版のサブタイトルになったこともある。
「カムイ外伝」は半世紀も前の漫画だが、その内容は今でも考えさせられることが多い。今なら復刻版もあり、興味があるならぜひ読んでみて頂きたい。ただ、古い漫画ゆえにエグい表現もかなり多いので、メンタルの弱い方はご注意。

 この「飯綱落とし」は格闘ゲームでは「ストリートファイター2」の「スペイン忍者」ことバルログが「イズナドロップ」として使用して以降、「DEAD OR ALIVE」のリュウ・ハヤブサ、「バーチャファイター」の影丸、「ワールドヒーローズ」のハンゾウ&フウマ、「ドラグーンマイト」の木霊&鉄仮面(雪崩飯綱落とし)、「カイザーナックル」の月光、「ヴァリアブル・ジオ」の増田千穂、「アルカナハート」のこのは(飯綱落としの術)など、(カムイ外伝の影響か)忍者系のキャラクターが使うことが多い。
「ブラッディ・ロア」のバクリュウは、下段投げ、背後投げ、空中投げ、コマンド投げ、特殊投げと、「飯綱落とし」と名のついた技を五種類使い分ける(三連刀螺旋斬り〜雷光飯綱落としのコンビネーションを含めれば六種類)。
 ただし、「餓狼伝説SPECIAL」の山田十平衛の「ダイナマイトいずな落とし」もそうだが、技に回転系の演出が加えられている場合が多く、純粋な「飯綱落とし」使いは意外に少ない。格闘ゲームでの始祖であるバルログの技も、「ジャンプして空中から地上の相手を掴み、空中に持ち上げて叩き落す」という変則版であり、最も原点に忠実なのは実はユリの「いづな落とし」だったりする。
 RPGだと「テイルズ・オブ」シリーズの忍者少女すずが使用するが、これは「自分が空中から落下しながら地上の敵を斬りつける」という「飯綱落とし」界の風上にも置けぬ技である。
 格闘ゲームにおける「飯綱落とし」の物理的に最大の使い手は、おそらく「機動戦士ガンダム EXTREME VS.」に登場するコウ・ウラキの駆る「ガンダム試作1号機フルバーニアン」だろう。原作に忠実なら身長(全高)19.5m、体重(重量)43.2トン(全備重量74トン)であり、ここまでに紹介した使い手たちがいかに凄腕でも、このガンダム飯綱落としにかかれば全員木っ端微塵であると思われる(というかその拳に握られただけで死ぬかもしれないが)。

 実在の格闘技では、日本拳法に「飯綱落とし」として紹介される技があるようだが、もちろん漫画のような殺人技ではなく、実際に見たところでは柔道の払い腰のようなフォームで綺麗に相手を跳ね上げる投げ技に見えた。

鬼はりて燕落とし美・サイレント投げ鳳翼鳳翼天翔

未だ鯉の昇り龍
キャッチコピー

「マガポケ」で2018年1月1日より連載中のKOF14の漫画化作品「THE KING OF FIGHTERS A NEW BEGINNING」(あずま京太郎)で、「KOF」開会式の選手入場時にユリ・サカザキに与えられたキャッチコピー(?)。
 正確には「極限流空手茶帯 無敵の龍を兄に持つ 未だ鯉の昇り龍 ユリ・サカザキ!」
 すごく語呂が良くて叫びやすい。

「鯉の昇り竜」は「登竜門」という言葉のエピソードが元ネタ。
「竜門」は中国の黄河の中流(山西省河津県と陝西省韓城県の間)にある急流で、ここをさかのぼることができた鯉は竜になる、という故事から。転じて、立身出世のための関門。
 つまり「未だ鯉の昇り竜」とは、「将来は確実に竜になるが、今はまだ急流を登っている途中の鯉」の意味。

 初出は5世紀に成立した中国の歴史書「後漢書」巻67党錮とうこ列伝・李膺りよう伝で、「よう、声名をって自ら高しとす。士有り、その容接を被る者あれば、名づけて登竜門となす」とある。

 なお、本作では開会式の選手入場シーンだけで90ページほどかけており、選手紹介は全キャラこんな感じである。個別に読むのは面白いものの、ここまで繰り返されるとさすがにクドい。また「俺、上手いこと書いてるだろう!?」という作者のドヤ顔が浮かぶような、少々鼻につく表現が多いのも事実である。
 変にかしこぶったりせず、分かりやすくソフトな書き方を心がけるのも作家の力量であろう。これは漫画も小説も、ゲームのメッセージなども変わらない(ものを書く以上「頭が良い人だと思われたい!」という欲がわくのは死ぬほどわかるが、頭が良い人ほど簡潔で分かりやすい表現ができるのも確かである)。

リョウ・サカザキちょうユリっちユリちょうハンド

妹(いもうと)
血族関係
[ 1 ]

 本人から見て傍系二親等の、年下の女性。普通は、同じ両親から生まれた女性のこと言うが、血縁でない両親のいずれかの連れ子の女性も、年下であれば「妹」になる。
「龍虎」「KOF」関係では 、もちろんユリが代表的キャラだが(断言)、ユリのほかには、リリィ・カーン、藤堂香澄、神楽ちづる、双葉ほたる、ローズ・バーンシュタイン、ニノン・ベアール、草薙葵、笑龍、壱塚つぐみなどが該当。八神庵、矢吹真吾にも妹がいるが、こちらは設定だけの存在で、現在でも詳細は不明(ちなみに真吾には姉もいる)。また「MAXIMUM IMPACT」のデュークにも妹がいたが、幼いときに病死している。
(MI2のエンディングロールでデュークが参っているお墓に「○○ Berkoff」という名前が確認できるが、ファーストネームは確認不能)
 ……ただ、香澄とちづるは、「妹キャラ」と言われてもあまりピンとこない。一方で、ほたる、ローズやニノンなどは強烈な妹個性を全開中で、「KOF MAXIMUM IMPACT 2」でついにリリィまでこれに参戦した。

「MI2」のリリィ(ほとんどの必殺技に「兄さんといっしょ!」という冠詞がつく)と「餓狼MOW」のほたる(ことあるごとに「お兄ちゃん」と叫ぶ)の二人にはかなり強度のブラザーコンプレックス疑惑がある(ただこの二人は、それぞれの兄との関係が荘厳すぎて、軽率に「ブラコン」ネタに絡めることははばかられる)。
 また詳細は不明だが笑龍もデュオロンやロンとの間に複雑な因縁があるようだ。

 ローズは同じくブラコンっぽいが、完全に兄アーデルハイドの存在感を食ってしまっており、「KOF13」ではついにバーンシュタイン家の代表としてKOFを開催するに至る。
 ニノンも「姉への執着が強い」という意味ではシスコンの素養はあるにはある。が、ニノン本人も強烈な人物だが、姉のミニョンが(ビリーや牙刀とは違う意味で)ニノンに輪をかけて強烈なキャラクターである。こればかりは実際に「MI2」をプレイしてみてもらわないと分からない。

 そのうち、「Days of Memories 〜兄と妹の暑い夏〜」とかいった新作が発売されるに違いない(妄想)。

藤堂香澄ブラザーコンプレックス

[ 2 ]

 言うまでもなく、ユリはリョウ・サカザキの妹である。
「極限流砕破」の元ネタに関して琉球の文化を調べていて知ったのだが、琉球の民間信仰に「おなり神(をなり神)」信仰というものがある。
「おなり」とは、すなわち「妹」である。兄と妹の関係の中には、親子や夫婦を含む、男女関係に関わる全ての要素が凝縮されており、おなりえけりを霊的に守護するものとしてとらえ、その「霊力」を神格化して「おなり神」と称するらしい。

 琉球では、男性よりも女性のほうが遥かに「霊力」が強いとされ、その霊力は特に「兄」に対して強く働き、守護すると考えられてきた。それが特有のシャーマニズムと結びつき、信仰になったという。
 旅に出る男性は、姉妹から贈られた手ぬぐいや毛髪などを、お守りとして身につけた。
 後に、「政治を司る男性」を守護する立場として「神職を司る女性」という解釈が生まれ、琉球王国の祭政一致の政治形態に利用もされた。国王の姉妹は「聞得大君きこえおおきみ」と呼ばれる最高のおなり神として、国政にも参加している。

 リョウとユリが苦労して生活していた幼少期、二人の関係がまさに、ここでいう「親子や夫婦を含む、男女関係に関わる全ての要素が凝縮されて」いた関係だったのではなかろうか。
(ただし、「おなり神」における「おなり」という言葉には、広義に血縁関係にある女性(つまり姉、妹、母など)全員が含まれることもあるらしい)

極限流砕破ブラザーコンプレックスリョウ・サカザキ

妹の日
記念日

 毎年9月6日。12月7日とともに、我々ユリ・サカザキファンには避けて通れない一日である。
 いわゆる「妹キャラクター萌えブーム」の火付け役となった「シスタープリンセス」の大ヒットを遥かに先駆ける1991年、「兄弟型姉妹型」研究で知られる漫画家の故・畑田国男氏が代表を務めていた「妹の日実行委員会」が制定した。
 スポーツ会や芸能界で活躍する女性の多くが「妹」であることを発見し、「妹」の可愛らしさを象徴する「乙女座(8月24日〜9月23日生まれ)」の中間の日である9月6日を妹の日に定めたのが始まりだそうである。
 なお「三姉妹を救った伝説」で知られる聖ニコラウスの命日であり妹の日の三ヵ月後の12月6日が「姉の日」。
 また「ふたご座(5月21日〜6月21日生まれ)」の中間の日である6月6日が「兄の日」、その兄の日の三ヶ月前の3月6日が「弟の日」である。

 なお、これらの日を考案したのはすべて上記の故・畑田国男氏だが、これらとは無関係に「兄弟姉妹の日(Siblings Day)」(4月10日。アメリカの50州のうち49州で認められている祝日)、「いい兄さんの日」(11月23日の語呂合わせ。ちなみに「ゲームの日」でもある)も存在する。

「君はヒーロー」では2018年9月6日から9月10日まで「妹の日記念ガチャ」を開催した。10連ガチャでSSRヒーローが1枚確定、チケットがチャからは全員「妹」である「ユリ・サカザキ」「リムルル」「一条あかり」「チャムチャム」「藤堂香澄」の中から1キャラが出現した(らしい)。
 なお同じく「妹キャラクター」であるはずのちづるはハブられyんfじぇおぐfんb」pち

12月7日藤堂香澄

イリュージョン
名称・地域・KOF

 イギリス・ロンドンで、キングが開いているバー。サウスタウンや日本にも支店がある模様。
 店長・兼・バーテンダーであるキングの他に、エリザベスとサリーという双子のウェイトレスがいる。たまにキングの弟ジャンが来店する。
「KOF'97」ではブルー・マリーが常連の一人という設定があるように、KOF出場者の常連は多いようで、KOF落選組みが仲良く杯を傾けていることもある。
「KOF'95」の時に初めてバトルステージの一つになったが、それはもうとんでもない広さである。キングが、個人営業で一体どれくらいの集客能力を求めて店を開いたのか、一度聞いてみたい。
 KOFの開催直前の時期になると、メンバー調整に困った女性格闘家がとりあえずやってくるのが恒例行事。
「SNKオールスター」(2019)ではギースによって買収されかけており、リョウとタクマがガードマンに出向いている。


「KOF'95」


「かたてまマンガ なりゆきクエスト」

 なおSNK本社ウェブサイトで連載されていた「かたてまマンガ なりゆきクエスト」では、キングはククリに迷宮屋敷に誘拐されたさい、その屋敷内で見つけた「サンドマンズバー」を乗っ取って自分の店にしてしまったが(イリュージョン迷宮店?)、同じくククリに連れて来られた他の女性キャラクター達のたまり場になってしまった。

 また「ザ・キング・オブ・ファイターズ'94 4コマギャグバトル」(光文社刊)のハザママサシ(現・ハザマ☆マサシ)「カモン・ベイビー」より「No.1」では、ユリがこのお店のNo.1ホステスになっていたと言う事実が発覚している。
 どうやら、時と場合に応じて身軽に店の形態を変化させることがあるようだ。
(漫画情報提供:小濱太助様)

キング劇団ククリ女性格闘家チーム

芋芋淑女
人物・グループ・拳皇命運

 2019年5月現在、日本未配信のゲームアプリ「拳皇命運(THE KING OF FIGHTERS:DESTINY)」で鮮烈デビューした別衣装のユリ・サカザキ。


 ご覧の通り、ちょっとメイド風チャイナドレスのユリである。これ以上、何の説明が必要であろうか。両側に入ったスリットも素晴らしい(というか、ここまで開くとスリットっていうのだろうか?)
 公式でチャイナドレスのユリというのは、意外にも初めてではないだろうか。

(情報提供:様)

 同作のストーリーモードではユリがこの衣装で登場し、いつものユニフォームに変身するシーンが多いので、あちらのユリはこのチャイナ服が普段着なのかもしれない。

 なお、ここではあえて音読みで「ううしゅくじょ」と読ませた。決して「いもいもしゅくじょ」ではないので注意されたい。中国語での発音は「Yu yu shunu」。
「芋芋淑女」を使えるだけ機械翻訳にかけてみたのだが、「私の女性」「サトイモ淑女」「太郎妃」「芋淑女」「太郎お嬢さん」「サトイモサトイモ彼女」と、全く要領を得ない回答が即死コンボで返ってきた。あえて総合して超意訳すると、「どこにでもいるちょっと素敵なお嬢さん」という意味だろうか。

 ちなみに「チャイナドレス」とは和製英語であり、英語では「mandarin gown」「cheonsam」という。後者は元来、男女を問わない丈の長い上着のことを指したが、それが香港に伝わると女性用の(身体に密着するタイプの)衣装のことになり、その広東語発音が英語になったもの。
 男性用の膝丈の礼服は「長衫」というが、これも広東語の発音とともに「changshan」という英語になっている。
 中国では、一般的にチャイナドレスにあたる衣服を「旗袍」といい、清の時代に満州民族が身につけていたもので、「旗人(支配者である満州民族の異称)の着る長い上着」という意味である。さらに、特徴的な襟と斜めに切込みが入ったデザインは満州の民族服「シジギャン」に由来するので、現在ではこれを「旧式旗袍」、日本でイメージされるものとほぼ同じデザインのものを「新式旗袍」と呼ぶそうである。
 日本ではコスプレ用等の安価なものを除けば、本格的なチャイナドレスをオーダーメイドで入手する手段は数年前からほぼ無くなっており、インターネットの通販などに頼らざるを得ないのが現状のようだ。

Wheeeboミニスカ和服メイド

ウォーズマン理論
科学

 現代科学を真っ向から否定する数々の新理論で人気が出た科学漫画「キン肉マン」(ゆでたまご)で、1988年に披露された新理論。
 この物語の登場人物たちは「超人」と呼ばれる格闘種族であり、「超人強度」という独自の強さの目安を持っている。この「超人強度」が高ければ高いほどその超人は強くなり、彼等の生業である超人レスリングでの勝負に有利になるとされる。
 ウォーズマン(強度100万パワー)という人物が、1000万パワーという圧倒的な超人強度を誇るバッファローマンとの勝負になったときに披露したのが、この「ウォーズマン理論」である。
 その理論をかいつまんで説明すると、「いつも一つしか使わない武器を二つ使って超人強度×2、さらにいつもの二倍の高さにジャンプして超人強度×2、いつもの三倍の回転を加えて超人強度×3」、つまり、これだけの動作でウォーズマンは100万パワー×2×2×3の1200万パワーに到達し、この技の瞬間のみバッファローマンの1000万パワーに対抗できる、という理論だ。
 なぜそうなるか、などと問うてはいけない。技の使い手であるウォーズマンがそう語っているので、我々は「そうなんだ」と納得するしかない。

 前置きが長くなったが、この理論はユリ・サカザキとは無関係のように思える。しかし、実はこの理論を実践することで、飛躍的に威力が上昇するユリの必殺技があるのだ。
 それは「ユリちょうナックル」である。
 この技は、腕を回転、片腕(武器)を突き出す、突進、という三要素で成り立っており、これにウォーズマン理論を当てはめて、「両腕をいつもの三倍の勢いで回転させ(×3)、いつもの二倍の速度でダッシュし(×2)、両拳を突き出して相手に突進(×2)」すれば、理論上は技の威力は12倍になる。
「KOF2001」では、タメ最大の状態をうまく相手の起き上がりに重ねれば相手体力を四割弱奪うことが出来るので、威力が12倍になれば即死級のダメージを狙えると思われる。
 おそらくユリ自身が光の矢と化して相手を破壊するはずである。技を仕掛けるほうもかなり体力を消費しそうだが、相手が即死すればなんの問題もないであろう。見た目は完全に「モータルコンバット」の「フェイタリティ」になってしまいそうだが。

 なお、「ユリちょう回し蹴り」でもこの理論を当てはめられるが、ジャンプの高さや回転の勢いが×2、×3になると、画面外まで飛び上がったあげく、対戦相手の遥か後方に着地することになるので、まずヒットしない。若いからといって、なんでも勢いで行動すれば良いわけではないのである。

ユリちょうナックル

うぉーっす!
登場デモ・KOF MAXIMUM IMPACT

「KOF MI」シリーズで、兄リョウ・サカザキとの対戦前に交わされる試合前登場デモ。
 気合を入れて「オス!」と構えるリョウに対して、完全にリラックスした口調で「うぉーっす!」と挨拶を返す。

おっす!

裏空牙
名称・必殺技・KOF・CAPCOM vs.SNK

 ユリ・サカザキの必殺技「ダブルユリちょうアッパー」の正式名称。

空牙ダブルユリちょうアッパー飛燕烈孔夢空牙ユリちょうアッパーユリちょうアッパーフィニッシュユリブライダルフェアー

雲外蒼天
BGM・KOF MIA

「KOF MAXIMUM IMPACT Regulation"A"」における、「極限道場 - ver.yozakura -」ステージのBGM。尺八と三味線、笙の響きが勇ましい。
 ユリ・サカザキの専用BGMというわけではないが、縁の深いステージということで。元は横スクロールアクションゲーム「戦国伝承2001」のイタリアステージのBGMのアレンジである。スタート直後の1面でいきなり聞ける。
 作曲は「ギースにキッス」や「レッツゴー!陰陽師」で有名な「でんちゅう」こと田中敬一。
 ゲーム中では、「JAPANESE TECNO BEATS」というジャンルに分類されている。

ウン子・サカザキ
通称?・漫画

「ザ・キング・オブ・ファイターズ'94 4コマギャグバトル」(光文社刊)の神北ハヤト(別名義・神北ガマン)「美人秘書はエロっぽい」より「イギリスでレッツゴー」に登場。
 イギリスステージでのタクマとの対戦中、ユリが雷煌拳を決めたところ、背景の騎馬隊の馬のものと思われる馬糞を踏んでしまった。その時にタクマが罵声でこの名前に変えろ!と命令している。
 タクマの悔し紛れと言うか、父親とは思えぬ血も涙もない発言が気に障ったか、ユリは飛燕鳳凰脚で逆襲に出た。
(情報提供:小濱太助様)

 なお、日本でも人名用の漢字に「うん」と読ませるものはあるので、「うんこ・さかざき」と名づけるのは可能である。「DQNネーム(子供の名前@あー勘違い・子供がカワイソ)」を見ると、似たような名前を実際に見つけることができる(ただし、ここに登録されている名前の多くはネタではないかと個人的に思っている)。
 ただ、最近は役所があまりに珍妙な名前は受け付けない可能性が高い。また、日本では15歳以上なら、法定代理人なしでも家庭裁判所で戸籍の名前の変更が可能になる。

タクマ・サカザキ

えいえいおーおー、じゃーんぷぶいぶい!
勝利デモ・KOF


元ネタの初登場シーン。
(水沢めぐみ/集英社)

 ユリの勝ちボイスの一つ。「KOF'96」から登場。腕をグルグル回して小さく飛び上がったあと、ピースサインでキメ。
 このボイスは「'96」からだが、勝利ポーズのみは「'95」から登場していた(ボイスは「よゆうっち!」)

「KOF'99」「KOF2000」のストライカー動作「飛援烈孔」でも、最初のキックがあたらなかった場合にこのモーションでプレイヤーを応援するが、ポーズが微妙に違い、腕をぐるぐる回す部分が省略されている。
 また、「2000」のストライカー動作のみ、声が微妙にユリのものではないようにも聞こえる。ほりえかおりさんではなく、別人の声だろうか?

 元ネタは水沢めぐみの魔法少女コミック「姫ちゃんのリボン」(1990年〜1994年)。1992年にはアニメ化もされている。
 スポーツ万能で家事は苦手という元気娘・野々原姫子が主人公で、魔法のリボンを使って数々の事件を元気に解決したり、ややこしくしたりする漫画。
 魔法少女もののスタンダードな体裁をとりながらも、友情や恋愛といったテーマに深く切り込んだ内容が特徴的。また、原作とアニメでは中盤以降のストーリーがまったく異なる。
 ビデオ化もされているが、なぜかアニメ全話は収録されておらず、全61話のうち、第1〜2話、5〜6話、9〜12話、15〜18話しか収録されていない(DVDには全話が収録されている)。
 少女漫画の中でも高い人気を誇り、2009年10月〜2010年12月まで込由野しほによるリメイク作品「姫ちゃんのリボン カラフル」が連載された(ただし、原作とは設定が大きく変更されているので、完全な別物と言ってもいいかもしれない)。
 また創刊60周年を記念して、「りぼん」2015年8月号に水沢めぐみによる新作読みきりが32ページで掲載された。

 ただし、原作でのキメ台詞は「いけいけ、ゴーゴー、ジャーンプ!」であり、「ぶいぶい!」はおまけ。ポーズもやや異なり、姫子は直立のままで腕を回してからジャンプする。
 アニメ一話でさっそく夜の自室でジャンプしてしまい、階下で仕事をしていた母親に「あのじゃじゃ馬が〜」と呆れられていた。また姫子の代名詞として周囲に認知されているらしく、ライバルの日比野ひかるがついやってしまった時には友人から「そのフレーズ、野々原さんの十八番おはこなんですけど」とツッコミを受けている。
 ちなみにこのフレーズは本編で姫子が言った回数より、アニメ版の次回予告でポコ太(姫子の相棒のぬいぐるみ)が叫んだ回数の方が圧倒的に多いと思われる。1993年に草g剛と長瀬智也が主演を勤めたミュージカル版のTVCMでは、メインキャスト全員で「ジャーンプ!」していた。

YRSあんたバカぁ!?サービス、サービス♪バビッとやっつけちゃうぞ!飛援烈孔ほりえかおり

エイミー・ウォールズ
人物・声優

 もしくは「エミー・ウォールズ」。「KOF MAXIMUM IMPACT」「同2」の北米版でユリ・サカザキの声をふきかえた声優。
 いろいろと調べてみたのだが、詳細なプロフィールがわからなかった。

 ゲーム中の音声を実際に聞いてみると、かなり特徴的。「はすっぱ」というか、ただでさえ元気の良いほりえ版ユリを、さらに4倍ほどやんちゃにしたようなイメージである。
 また、「砕破」の「え〜い!」というボイスが「え→〜→い↑↑」となるなど、発音も個性的だが、「コオウケン」や「ライオウケン」など日本語の技名をしっかり再現しているのは好印象。

 なお事務所的な繋がりか、北米版「KOF MAXIMUM IMPACT」で競演した不知火舞役のSheryl Stanley氏、ナガセ役のKristen Erdman氏、ラルフ役のScott Casey氏、テリー役のTony Carroll氏、ミニョン役のVanessa Bellardini氏、草薙京役のBob Sander氏、クラーク役のEd Zyjewski氏らとは、2002年のゲームキューブ用ソフト「Bomberman Jetters」でも競演されている。
(情報提供:WEB拍手様)

エメラルドの炎が暗黒に染まる−決着のXIIIサーティーン
キャッチコピー・KOF13

「KOF13」のキャッチコピー。アッシュ編の完結ということもあって色々と力が入っているが、家庭用のパッケージ裏にも大きく書かれている。
 ハリウッド版「KOF」のDVD版に収録されたゲームのPVでも、気合を入れてナレーションされている。
「人前で大声で叫べ」と言われたら絶対にできない厨二病的要素が大満載の一文だが、いざゲームをクリアしてみると「なるほど」と思える良コピーである。
 天獅子悦也の漫画に登場するギース・ハワードに、ぜひ叫んでもらいたいセリフだ。

天獅子悦也

エレガンス・ソバット
通常技・龍虎の拳2

「龍虎の拳2」におけるジャンプ強キック。同作におけるユリの強力な連続技は、たいていここから入る。
 蹴り足だけでなく後ろの足にも攻撃判定があり、めくり性能もかなり高い。
 しかし、ユリに限らず「龍虎2」で空中技から地上技に繋ごうと思うと、正面からでもかなり低空で当てないと繋がらないため、少々コツがいる。
(「龍虎の拳2」は、ジャンプから着地したあとに一瞬しゃがんでから立ち上がるので、立ち技につなげようと思うとどうしても間が挟まってしまう)
 そのため、管理人などテクニックに乏しい者はどうしても「(相手の起き上がりに)重ね雷煌拳 → しゃがみ弱P → 百烈ビンタ」など、地上で決まる連続技のほうに流れてしまう。

「KOF」でもジャンプ強キックは基本的にこの技で、強く設定されている場合が多い。
「KOF'98」では飛び込み・空対空・けん制となんでもござれであり、この技と空中投げさえ的確に使えれば空中戦はなんとかなってしまうほどである。

 この技でいちばん凄いのは、そのインパクトあふれる技名だろう。「美・サイレント投げ」など、この頃からユリの命名センスはかなり派手気味だが、ただのジャンプキックに直訳で「優雅なる回し蹴り」という、にわかセレブ感覚満点の技名をつけてしまう当たり、「たった一年で覇王翔吼拳まで使えるほど強くなってしまった自分スゴい!」と、ちょっと有頂天になっている様が伺える。

覇王翔吼拳美・サイレント投げ百烈びんためくりユリ降り雷煌拳

エレン・バークマン
人物・龍虎の拳2


「龍虎の拳2」開発資料より。脚、長!

 私立エールランド・ハイスクール時代のユリの親友の一人。
 ユリがなにか騒動を起こすときは、必ずジェニファーとともにつるんでいるもよう。
 ユリのクラスメートで、性格はおとなしい。将来の目標は医者だが少し身体が弱く、血を見ると倒れてしまうのが悩みの種。成績優秀。


「龍虎の拳2」ユリのエンディング。一番右がエレンである。

 公式設定がほとんどないので人物像は想像するしかないが、活発なユリとジェニファーに振り回されていつもクタクタになりながらも、そんな毎日を楽しんでいるように思われる。
 ユリがクラス委員長タイプならエレンは書記タイプで、ユリとジェニファーが元気に論を戦わせるなか、「お疲れ様」と静かに笑顔でティータイムを促すような雰囲気なのだろう。
 恐らくだが、ユリが天才型の理数系なのに対し、エレンは努力型の文系。最初にユリと仲良くなったジェニファーの紹介でユリと知り合ったのではないかと思われる(完全に忘れ去られた設定だが、「龍虎の拳2」の頃には「ユリは数学が得意」という一面があった)。
 身体が弱いのに医師を目指している理由は、「両親のいずれか、もしくは両方が医師のため」、もしくは「自分が世話になった医師に憧れて」という理由が、ありがちだが最もしっくりくる。両親のどちらかが医師の家系だが本人はそれを継ぐことを望んでおらず、結婚を許す条件が「生まれてくる子供(エレン)を医療の道に入れて祖父の病院を継がせる事」だった、という可能性もないわけでもないが、これはこれでアドベンチャーゲームのヒロインルートが一本書けそうである。
 身長はほぼユリと同じで、体格はユリよりも少し細め。だが充分にモデル体型であり、「龍虎の拳2」のユリのエンディングを見る限り、ユリよりも巨乳。以上のことに鑑みると、身長169cm、体重56kg、B88-W56-H86(すべて推定値)。

北崎まどかジェニファー・ブラウンバスト私立エールランド・ハイスクール

援護攻撃
システム・KOF

 チーム制を採用した「KOF」独特のシステムで、「'98」まで採用された。
 プレイヤーキャラクターが気絶状態になった時か、相手につかみ技を仕掛けられた際、待機中のチームメイトが画面奥から突進してきて相手を攻撃し、プレイヤーキャラクターをピンチから救ってくれる。
 もちろん条件は厳しく、「相手より体力が少ない状態」でかつ「待機中のチームメイトが画面内にいる場合」に限られる。またチームメイトによる敵への攻撃はダメージがゼロだが、ダウンを奪える。
「'95」からキャラクターの性格や相性がある程度反映されるようになり、悪者の強者だけ助けに行くチャン&チョイ、女性キャラなら誰でも助ける紅丸、男性キャラの殆どを助けるシェルミー、親子でも仲が悪い京&柴舟、チームが離れても互いを助け合う「'94女性格闘家チーム」の面々、なぜかその女格から嫌われているジョー東など、互いの関係性を垣間見ることが出来、たいへん興味深い。
 またタイトルによっては「相性」はパワーゲージにも影響し、相性がいいと倒されたキャラクターが溜めたゲージを次のキャラクターがある程度受け継ぐが、相性が悪いとゼロになってしまう。

ユリを助けに来るキャラクター
KOF'96二階堂紅丸、リョウ、ロバート、不知火舞、キング
KOF'97二階堂紅丸、リョウ、ロバート、不知火舞、キング
KOF'98二階堂紅丸、リョウ、ロバート、不知火舞、キング、シェルミー、タクマ、矢吹真吾
ユリを助けに来ないキャラクター
KOF'96八神庵、ギース、クラウザー、Mr.BIG
KOF'97八神庵、山崎竜二、七枷社、シェルミー、クリス、暴走庵、暴走レオナ
KOF'98八神庵、山崎竜二、ルガール
ユリが助けにいくキャラクター
KOF'96不知火舞、キング
KOF'97リョウ、不知火舞、キング
KOF'98リョウ、不知火舞、キング
ユリが助けにいかないキャラクター
KOF'96八神庵、マチュア、バイス、ギース、クラウザー、Mr.BIG
KOF'97七枷社、シェルミー、クリス、八神庵、暴走庵、暴走レオナ
KOF'98大門五郎、ジョー東、チャン、チョイ、八神庵、ハイデルン、草薙柴舟、ヘビィD!、ラッキー、ブライアン、ルガール
※その他のキャラは、@自分の相手より体力が少ない場合、A画面内にいる次の戦闘キャラクターが、50%の確率で援護する。
※裏キャラクターの相性は表キャラクターと同じ。

 それにしても、ユリはKOF'98でやたら救出NGなキャラが増えた。特にアメリカスポーツチームを絶対に助けに行かない女性キャラはユリだけである。大門と合わせてマッチョはそんなに嫌いか? それとも、「KOF:DESTINY」で彼らがギースに洗脳される未来を20年前から予見していたのだろうか。
 また「KOF'97」ではユリを助けに行かなかったシェルミーが、なぜか「KOF'98」では助けに来る。これを機に極限流とオロチ一族の仲が改善され 極限流が人類滅亡に加担す ることを望むばかりである。

 ユリは前述の紅丸を含め、リョウ、ロバート、タクマなどの男性キャラクターから助けてもらえることが多いが('98ではなぜか真吾)、ユリ自身が確実に救出にいく男性キャラクターは兄のリョウだけで、ロバートでさえ他のキャラと同じ扱いである。
 恐らく、どれだけ兄に文句があろうが、兄の危機には身体が勝手に動いてしまうのだろう。

 なお、「'99」以降は待機するチームメイトが画面に映らなくなり、画面外からプレイヤーキャラクターをチームメイトがアシストする「ストライカー」システムが「2001」まで採用された。

THE KING OF FIGHTERS DESTINYストライカータクマ・サカザキブラザーコンプレックスユリ、いい加減、女の子らしくしろ……リョウ・サカザキロバート・ガルシア

円振蹴り
通常技・龍虎の拳2・KOF

 ユリの遠距離立ち強キック(「龍虎の拳2」では立ち弱キック)で、上半身を大きく倒しての上段後ろ回し蹴りである場合が多い。隙が大きいものの、中間距離でのけん制には欠かせない技。
 シンプルな技に見えるが、かなり柔軟さが要求される。

「龍虎の拳2」「KOF'99」「CAPCOM vs.SNK 2」

「KOF'96」までは「龍虎2」のモーションだったが、「KOF'97」からかなり動作が大きくなった。ただ、ほぼ「龍虎の拳2」と同じ技であることがわかる。
 3Dである「MAXIMUM IMPACT」シリーズでは、上半身を倒す際に右腕をほぼ垂直に立て、左腕をダラリと脱力させるので、少しだらしないキックに見えるのが残念。
「CAPCOM vs.SNK 2」では、後ろ回し蹴りである点は同じだが、頭の位置が動かないので、蹴る位置がややミドルキック気味に見える。ひょっとしたら、名称も異なるかもしれない。「KOF'96」や「CAPCOM vs.SNK 2」で取り入れられたミドルキックは「大円振蹴り」である。

大円振蹴り

演舞ステップアップ予告
システム・CR KOF

 パチンコ「CR THE KING OF FIGHTERS」の「極限道場ステージ」で発生するステップアップ演出で、ユリ専用のアクション。
 道場をバックにユリが必殺技か超必殺技のどちらかを放ち、超必殺技なら期待値がアップする(らしい)。また演出の色によっても変わる。
 ユリのことだから信頼度100%で無条件に球が500万発くらい出て、ホールからの帰りには飛び切り美味しいものでも食べて帰ろうか、それとも普段苦労をかけている母ちゃんに愛情こめた土産でも買って帰ろうか、夢は広がるばかりで明日も笑顔で「よゆうッチ!」
(註:管理人はパチンコの知識が全くありませんので、完全にイメージ映像でお送りしております)

 ……だと思ったのだが、残念ながら信頼度は4.4%だそうである。

燕翼
名称・特殊技・龍虎の拳・KOF・CAPCOM vs.SNK

 ユリの特殊技。ショートジャンプからヒップアタックを敢行する。
「龍虎の拳2」当時の立ち強キックが「KOF」になって特殊技になったもので、以降すべての作品に登場する。当初は名称も「ヒップアタック」だった。基本的に中段判定(しゃがみガード不能)を持っているが、作品によっては上段技。
「しゃがみD→燕翼」はユリを使う上で基本的なコンビネーションの一つでガード崩し能力に優れるが、燕翼をキャンセルできる必殺技は「KOF11」の空中飛燕鳳凰脚や「KOF13」の覇王雷煌拳など限られているため(雷煌拳ではキャンセルできない)、燕翼をガードされた後の攻めは慎重に行わなければならない。
 初登場の「龍虎2」で、史上稀に見る漢ゲーであった前作のイメージを一人で覆した感のあるユリの存在だが、その代名詞のような技で、自分を育ててくれた兄だろうが、自分を誘拐したにっくきMr.BIGだろうが、その顔面を尻で真紫に腫れ上がらせる様は、なんというか衝撃的。
「龍虎2」では直立した相手の頭部を直撃するほど高い位置までジャンプするが、「KOF」以降はやや打点が低い。
 この技がしゃがみガード不能のタイトルでは、しゃがみ攻撃を二〜三発ガードさせていきなり出すとヒットしやすい。

 使い方を誤ればバランスを崩し、一転してピンチに陥りそうな技だが、ユリはこの技を相当に使い慣れており、「MAXIMUM IMPACT」に搭載された特殊連続技「スタイリッシュアート」では、それを遺憾なく発揮。

  • スライディング → 燕翼 → 蹴り上げ → ダブルサマーソルトキック
  • スライディング → 燕翼 → (前転) → 立ち上がりアッパー
  • スライディング → 燕翼 → (後転) → 踏み込みミドルキック
  • 燕翼×2 → 側転蹴り → 裏ムーンサルトキック
 ……など、スライディング(「刺燕」に似た技)や蹴り上げ(微妙に「昇燕」に似た技)とのあわせ技で使うことが多く、どれもインパクト抜群である。

 また、スマホアプリ「君はヒーロー」にコラボ出演した際には、

  • 「こっちこっち」 → 燕翼 → ユリちょう回し蹴り → 極限流砕破 → ((よゆうッチ)覇王翔吼拳)
 というコンビネーションを使用したが、クリティカルヒットになるとヒップアタック一撃で相手が死亡することがある。

 どうしてこれに「燕の翼」という名前がついたかは謎だが、2010年12月に寄せられたWEB拍手のコメントにてある方から、
「【 燕 】という字のこの部分が、「ユリのヒップアタックのモーション」と「翼のイメージ」の両方を同時に表現しているのではないか」
 という解釈を頂いた。確かに「燕」の漢字の成り立ちを調べてみると「北」の部分は燕の翼を表したものだし、「コ」「ヒ」と片側ずつを見ればユリの燕翼の動作とも酷似している。説得力もあるしなにより面白いので、当サイトではこの説を起源として採り上げたい。

 さすがに本物の空手の試合でヒップアタックを見る機会はないが、プロレス(特に女子プロレス)では伝統的な技。
 お尻、というよりは正確には「腰骨」をぶつける技で、フィニッシュに用いられることは少ないが、試合中盤に繋ぎ技として使用されることが多い。


「ヒップドロップ」

「バンプー」

 ちなみに、ゲーム業界におけるヒップアタックの元祖は、 恐らく「アンダーカバーコップス」のキャラクター、ローザの「バンプー」であると思われる。
 実は「アンダーカバーコップス」(1992年)の6年も前に出た「極悪同盟ダンプ松本」(1986年/セガマーク3)という女子プロレスゲームで、主人公のダンプ松本が用いる必殺技の中に「ヒップドロップ」が既に登場している。現在私(=KEEF)が調べうるものの中では、この技がアクションゲームにおけるヒップアタックの元祖である。

 初期KOFと同世代の格闘ゲームでヒップアタックを持っている女性キャラクターは多い。高さならばヒップを天空に突き出してビルの三階くらいの高度まで飛び上がるキャロル(風雲黙示録 - 格闘創世 -)、飛距離ならヒップアタックで画面半分以上を飛んでいく「T.M.N.T. Mutant Warriors」のアスカが代表格。
「ファイトフィーバー」のミユキの使う「反動撃」は、やはりかなりの飛距離を誇る空中ヒップアタックだが、相手に当たると(ガード・ヒット問わず)物理法則を無視して空中を真横に滑る(なおこのゲームには、リョウ・サカザキの偽者が何人かいる)。
「KOF」で空中ヒップアタックを使うようになった不知火舞の「山桜桃ゆすらうめ」は、ジャンプの途中でふわりと揚力が働いたり、地上の相手の位置をサーチして空中で急に方向転換したりなど、忍者らしい特異な性質を持っている。
「TWIN GODDESS」のニーナや「幻影闘技」のちあきが使用するフォームは、ヒップをちょこんと突き出すだけのいわゆる「だっちゅーの」であり、威力があるようには見えない。「KOF11」の桃子の「ひっぷあたっき」もこの種類である(なおニーナは、尻でスライディングしながら左右の爪先で相手をちょこんと蹴る、ダブルニープレスをダメにしたような斬新な奇襲技も持つ)。
 同じくPSの格闘ゲーム「闘神伝」のエリスはバックステップのヒップ部分に攻撃判定があり、ダメージが非常に高い。「痛快ガンガン行進曲」のキサラ・ウェストフィールドは通常技にも必殺技にもヒップアタックがあり、「立ちケツ・キャンセル・ケツバズーカ」が可能だったが、「ネオジオバトルコロシアム」では必殺技ヒップバズーカからの派生技が増えた。「ヴァンガードプリンセス」のハイレグ女軍人ナタリアも、キサラのヒップバズーカに似たヒップアタックの使い手である。
「DEAD OR ALIVE5」のマリー・ローズの「ローズヒップ」は「ちょっと派手な燕翼」といった感じだが、地形効果の電流爆破やらステージ破壊→落下などと組み合わせるととんでもない破壊力になる。

「わくわく7」の牧原アリーナは地上・空中でヒップアタックを使い分けているが、種類の豊富さなら「ストリートファイターZERO3」のレインボー・ミカが実に多くの種類のヒップアタックを使い分けており、このジャンルの第一人者といえる。レインボー・ミカは2016年の「ストリートファイター5」で、相棒の大和撫子と共に空中ダブルヒップアタックで相手を左右から挟みこむという荒業を披露している。

 今や巨乳アクションの雄となった「閃乱カグラ Burst ReNewal」では、オープニングムービーで雲雀と春花のヒップアタックの相討ちが見られるが、なぜか二人とも服が破れてしまう。
 格闘ゲームではないが、「ドラゴンクエスト」シリーズの「8」のゼシカ、「11」の女性キャラクターなどにヒップアタックという「特技」がある。カメラワークによっては「大きなヒップで大きなダメージ」と言われるヒップを食らう側の視線から体験できる。
「誰ガ為のアルケミスト」の夜魔ローザのヒップアタックは、相手にダメージを与えるのと同時に自分のHPを回復し、さらに敵を魅了する効果がある。

 また男性キャラクターでは、巨漢の力士でありながら空中ヒップアタックで落下する「ストリートファイター2」のエドモンド本田、「バトルクロード」の谷町光司と播磨王も凄いが、やはり「ヴァンパイア」シリーズに登場するビクトル・フォン・ゲルデンハイムが嚆矢にして至高の存在であろう。通常技、投げ技、必殺技とあらゆる場面でヒップアタックを使用しているが、「通常技のボタンを押しっぱなしにすると、技が電撃をまとって追撃可能になる」という彼独自の特殊な仕様ゆえに可能になった「しゃがみキック→立ちケツ→立ち電撃ケツ」という衝撃のチェーンコンボや、「相手をケツでつかんで、家族ぐるみで電撃アタック」というショッキング極まりない必殺技など、多彩な尻攻撃を持つ。
 彼のごとき尻技の使い手はこれまでもいないし、おそらくこれからも二度と現れないだろう。

 なお、ここでは格闘ゲームを中心に挙げてみたが、最近(2019年)はピーチ姫のヒップアタックでマリオが数十メートル吹っ飛ばされる時代なので、誰がどんな技を持っていても不思議ではない。女の子のお友達であるリカちゃん人形が、トランスフォーマーやソリッドスネークや、果ては高橋名人を公式で投げ殺すゲームもあるくらいである。

ケツ刺燕昇燕スタイリッシュアート旋回脚飛燕虎煌ヒップゆり降りユリ雷神脚

尻攻撃馬鹿一代(閉鎖?)

燕流避
特殊行動・KOF

「KOF'94」から登場した、ユリの「攻撃避け」。半身の構えから上半身を反らして、相手の攻撃をかわす。
「攻撃避け」は打撃に対しては無敵時間を持つが、投げ技に対しては無防備で、無闇に連発していると接近されて投げられてしまう。
 ちなみに、「KOF'94」のリメイク版である「KOF'94 RE-BOUT」では背景が全て3Dに描きかえられており、攻撃避けを出すとなぜか背景まで斜めにずれる。3Dならではの力技だが、さすがにちょっと不自然な気もする。

追撃コンボ
システム・CR KOF

 パチンコ「CR THE KING OF FIGHTERS」の「エクストリームバトル」モード中に時折起こるイベント。普通は「追撃コンボ」と書いて「ついげきこんぼ」と読むと思うのだが、ボイスでは明らかに「おいげきこんぼ」と叫んでいるので、「ア行」に分類した。
 決して管理人の言語能力が拙いわけではなく、そういうオリジナルの造語なのだろう。それともパチスロ用語では「おいげき」と読むのだろうかと思って調べてみたが、結局よく分からなかった。

 エクストリームバトルで勝負がつき「WINNER」と表示された後にこの「追撃おいげきコンボ」が起こり、特殊ボーナスが入る。
 勝負がついた後の「コンボ」なので、恐らく格闘ゲームでいうところの「死体蹴り」にあたると思われる。ゲームセンターで(死体蹴りが可能なタイトルで)繰り返そうものならプレイヤー同士のリアルファイトに発展する場合もあるので気をつけよう。
 パチンコの中だから許されるのだ!(たぶん!)

織田信長
人物・武将
[ 1 ]

 織田信長は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将・戦国大名。三英傑の一人。1534(天分3)年〜1582(天正10)年。
 尾張国(現在の愛知県)の古渡城主・織田信秀の嫡男。
 尾張守護代の織田氏の中でも庶流・弾正忠家の生まれであったが、父の代から主家の清洲織田氏(織田大和守家)や尾張守護の斯波氏(斯波武衛家)をも凌ぐ力をつけて、家督争いの混乱を収めて尾張を統一し、桶狭間の戦いで今川義元を討ち取ると、婚姻による同盟策などを駆使しながら領土を拡大した。
 足利義昭を奉じて上洛すると、将軍、次いでは天皇の権威を利用して天下に号令した。
 後には義昭を追放して室町幕府を事実上滅ぼして、畿内を中心に強力な中央集権的政権(織田政権)を確立して天下人となった。
 これによって他の有力な大名を抑え、戦国乱世の終焉に道筋をつけた。
 しかし天正10年6月2日(1582年6月21日)、重臣・明智光秀に謀反を起こされ、本能寺で自害した。すでに家督を譲っていた嫡男・織田信忠も同日に二条城で自刃し、信長の政権は、豊臣秀吉による豊臣政権、徳川家康が開いた江戸幕府へと引き継がれていくことになる。
(Wikipediaより)

[ 2 ]


マンハッタン島に出現した信長の居城「安土城」。管理人は本物を見たことはないが、それでも「これは安土城じゃねぇ」と断言できる(サクラ大戦5)。

 戦国武将・織田信長は、その鮮烈な生涯と強烈なキャラクターから絶大な人気を誇り、数え切れないほどフィンクションのモチーフになってきた。
 真っ二つになってお茶を点てたり、巨大化して空を飛んだり、目からビームを出して破壊の限りを尽くしたり(by 平野耕太)と、たいていどこに出ても大騒ぎだが、テレビゲームで有名なのは、光栄(現コーエーテクモゲームズ)が1980年から展開している歴史SLG「信長の野望」シリーズだろう。
 最近では「Fate / Grand Order」でアーチャーのサーヴァントとして登場したり、漫画「ドリフターズ」(平野耕太)での活躍ぶりが個人的には印象的。またトンデモアクション「戦国BASARA」シリーズでは、本能寺の変で倒しても復活することもあるらしい(情報提供:ルイージファン様)
 その他ゲームなら「仁王」「戦国無双」「鬼武者」「イケメン戦国」「DJノブナガ」「戦国ランス」、アニメなら「信長協奏曲」「信長の忍び」「まんが日本史」「ノブナガ・ザ・フール」「胡蝶綺 〜若き信長〜」etc、探せばキリがないほど出てくる。戦国〜安土桃山時代を題材にした作品なら、たいてい登場するはずである。
 もっともダメな例はおそらく「サクラ大戦5」で、なぜかニューヨークで復活すると、最も高いビルの屋上から下界を見下ろし「頭が高ーい!」と突然キレてビームを乱射、ニューヨークを破壊した。また居城である安土城を巨大ロボ「天下布武」に改造し、紐育華撃団と空中戦を繰り広げた。もう意味不明である。
 これ以外にも、管理人が知らないだけで探せば数限りなく見つかるはずである。

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 実は、「ドリフターズ」の連載が始まる前の1990年代のSNKに転生していたらしい。気になる人は「THE KING OF FIGHTERS '94」のアーケード版のスタッフロールを見てみよう!
(スタッフのペンネームか、同姓同名の別人だとは思うが。ネオジオ版は未確認だが、たぶんいると思う)

 この当時のスタッフロールはペンネームが多く、声優以外ではむしろ日本人名を見つけるほうが難しい。「龍虎の拳」「龍虎の拳2」のスタッフロールなど全く読めない名前ばかりで、本名を書くのが憚られるサバトの出席簿みたいになっている。

おっす!
登場デモ・CAPCOM vs.SNK・KOF
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「CAPCOM vs.SNK」シリーズで、春日野さくらとの対戦前に交わされる試合前登場デモ。
 ユリが足を曲げてしゃがみこんだ姿勢から飛び上がって「おっす!」と言うと、さくらが困ったようにお辞儀をしながら「こちらこそ、よろしくお願いします」と返す。
 実はカプコンの「ヴァンパイア」シリーズに登場するキャットウーマン・フェリシアの登場デモのパロディ。
 ちなみに、フェリシアとユリの共通点は、

  • 身長が同じ(168cm)。
  • 二人ともドラマCDで丹下桜が声を担当したことがある(電撃CD文庫EX「ヴァンパイア」 / 電撃CD文庫L「KOF'94」)。
  • 設定上、友人が多い。
  • 二人とも他人に頼る必殺技がある(プリーズヘルプミー/ファミリータイズ)。
 などなど。

 時代が前後するが、この登場デモの対戦相手である春日野さくらがフェリシアのファンである、という縁もある(ナムコ×カプコン)。

春日野さくら丹下桜ばみょーん!

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「KOF」シリーズで、兄リョウ・サカザキほか、極限流門下との対戦前に交わされる試合前登場デモ。気合を入れて「オス!」と構えるリョウに対して、やや可愛い口調で「おっす!」と兄と同じ構えで挨拶を返す。
 父タクマが相手のときは、同じく「おす!」とするときと、ユリの挨拶を見て腕を組んでうなずく場合がある。

うぉーっす!リョウ・サカザキ

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「KOF」シリーズのユリの勝利ポーズの一つ。左回し蹴り→左ストレート→右ストレートと放った後、右腕を突き上げて「おす!」と気合を入れる。
 作品によっては「左ストレート」が「左ショートアッパー」に変わったり、ボイスが「やりぃー!」になったりする。
 特に「MAXIMUM IMPACT」シリーズでのカメラ目線は必見。

やぁりー!

お父さんより強い人
プロフィール

「KOF13」で明らかになった、ユリの「理想の恋人」。
 ユリのお父さんといえば、当然、タクマ・サカザキのことである。
 タクマは、プロフェッショナルの傭兵総帥ハイデルンや、韓国テコンドー界の至宝キム、元柔道金メダリスト大門五郎、そして中国拳法界の重鎮・鎮元斎などから一目置かれる人物であり、同時に、若い頃は裏社会の大物Mr.BIGやギース・ハワードを散々に苦しめるほどのメチャクチャな強さを誇った鬼神「ミスター・カラテ」でもある。
「KOF13」の対デュオロンの勝利メッセージでは「強さの基準がお父さん(タクマ)やお兄ちゃん(リョウ)なので、ちょっと強い程度では驚かない」とも語っており、ユリの心を射止めるには、彼らをさらに超える強さが求められるのだ。

 ブロリーとかラオウくらいしか思いつかんぞ、そんなヤツ。

Mr.BIG極限流空手タクマ・サカザキブラザーコンプレックスリョウ・サカザキロバート・ガルシア

お父さん、ごめーん!
ダウンボイス

 ユリのファイナル・ダウンボイス。
 両親を尊敬している「龍虎の拳2」ならともかく、ハチャメチャなストーリーが毎年続く「KOF」でこれを言われても……。

あん!あん!あん!お父さんごめーんタクマ・サカザキ

お兄ちゃん、ごめ〜ん!
ボイス・漫画

「KOF14」の漫画化作品「THE KING OF FIGHTERS A NEW BEGINNING」(あずま京太郎)で、ユリが敗北した際の台詞。
 この漫画は原作つきのわりに、原作に登場した技は全く登場せず、漫画専用の必殺技や戦法のみ使用するなど、ユリ・サカザキに関しては非常にオリジナル色が強い。
(そのため、読者の反応はかなり賛否が分かれる作品と思われる。ただし、ユリの根本的な設定に関しては性格を除いて「KOF」シリーズより「龍虎の拳2」に近い)
 このセリフも「KOF14」では「お父さん、ごめーん!」なのだが、ユリは父のタクマより兄のリョウに育てられた期間のほうが圧倒的に長いため、むしろ「龍虎の拳」シリーズの設定に原点回帰した正統的な表現のように思える。
 どちらかといえば、この表現が公式のメディアから発せらせるのに、ユリ初登場の「龍虎の拳」から26年もかかった、そちらの方がファンとしてはよほど不可思議である。00年代までの「KOF」シリーズは他人の創作物に対する敬意と理解が極めて低いことがあからさますぎ、能力の低さ以上に開発陣のモラルの低さが当初から露呈していたが、この「事件」もその「負の遺産」の副産物の一つだろう。

お父さん、ごめーん!タクマ・サカザキリョウ・サカザキ

お兄ちゃん、勝負っち!
登場デモ・CAPCOM vs.SNK

「CAPCOM vs.SNK」シリーズで、兄リョウ・サカザキとの対戦前に交わされる試合前登場デモ。
 ユリが「お兄ちゃん!」と言った後、くるりと回って兄に「勝負っち!」と構えを向ける。これに対して、リョウは困った表情で、顔を手で覆う。

リョウ・サカザキ

鬼はりて
通称・投げ技・龍虎の拳・KOF・CAPCOM vs.SNK

 ユリの投げ技の一つ。相手をとっつかまえて張り飛ばす。
 モーションが良く似た「KOF」のふっ飛ばし攻撃は「一撃張り手」。
 ずいぶんといかめしい名前がついているが、張り飛ばす瞬間だけ掌が大きく見えるのは管理人の気のせいですか?

いづな落とし燕落とし美・サイレント投げ百烈びんたふっとばし攻撃

親父ゴールド
色名・龍虎の拳

 PS2版で龍虎シリーズ三作品が遊べる「龍虎の拳〜天・地・人〜」の取り扱い説明書、カラー変更の解説のページの欄外漫画でタクマ・サカザキが希望したカラー。
 しかしリョウに「そんな色はない」と一蹴されてしまったため、どのような色なのかは不明。

タクマ・サカザキリョウ・サカザキ

親は関係ねーだろうが、親はっ!!
ボイス・山崎竜二

「CAPCOM vs.SNK」における、山崎竜二のvsユリ限定の勝ちボイス。
 ユリのファイナルダウンボイス「お父さん、ごめーん!!」というのに返したもの。
 山崎さん、最近のKOFでは挨拶しただけで「キェーッ!!」とぶっ殺されそうな狂気全開ですが、まだまともなことが言えたんだと、しみじみ。

 ちなみに、台詞の元ネタは「公権力横領捜査官 中坊林太郎」という、原哲夫氏の漫画からと思われる。

(情報提供:ビッグベア様)

女らしゅーなりまヒョZ
薬品・コミック

 ガルシア財団グループの一企業「ガルシア製薬」の錠剤。掌サイズの小瓶で販売されており、一度に2〜3錠を服用することで効果がある。
 女性ホルモンを(大量に?)配合しており、空手の鬼タクマ・サカザキに自分の意思で「余裕っチ!」とやらせるほどの 破壊力 効能がある。
 ちなみに、ロバートはこれをユリに服用させようと持ち歩いているもよう。

「NEO・GEO GALS COMIC ANTHOLGY Vol.2」内「極限流SPECIAL'95」(下北沢鈴成・著)に登場。