ユリサカ用語集 - サ行

サービス、サービス♪
登場デモ・KOF

「KOF'96」「'97」で登場した、ユリの勝利ポーズ(ボイス)。ウィンクをして人差し指を左右に振りながら言い放つ。
「'96」ではユリの勝利の回数で勝利ボイスが変わる(※1)が、この「サービス、サービス♪」は二回目の勝利で見ることができる(※2)。「'97」では試合決着直後に弱Kを押しっぱなしで見ることができる(※3)。
 サービスで手加減して叩きのめしてあげたのか、サービスで全力で叩きのめしてあげたのかは、謎である。

「KOF ALLSTAR」の「メリークリスマス・ユリ」では、専用のステージクリアデモとして登場。
 やや内股ぎみにステップし、「サービスしちゃうよぉ〜!」と言いながら一回転半してからポーズをとる。

 元ネタは「新世紀エヴァンゲリオン」の登場人物、葛城ミサトが旧テレビ版や新劇場版の予告編で使った名フレーズであり、ミサトといえばこの台詞を思い出すファンも多い。
「この次も、サービスしちゃうわよ♪」という派生バージョンも含めてテレビ版では9回使われたが、このフレーズが使われたのはまだ明るい内容が続いていた第16話「死に至る病、そして」(の予告)までで、一気にストーリーが深刻になる後半は使われなくなる。
 2018年にアニメ「新幹線変形ロボ シンカリオン」と「エヴァ」がコラボしたときには、ミサトが次回予告をサービスした。

 余り意味はないが、葛城ミサトとユリの共通点を探してみると、

  • 誕生日が一日違い(ミサトは12月8日生まれ、ユリは12月7日生まれ)。
  • 人が変わったことがある(ミサトはセカンドインパクトの後、失語症になっていたことがあるが、大学時代には明るいキャラになっていた(※4)。ユリは、「龍虎1」→「龍虎2」→「KOF」と人が変わっている)
  • 酒癖が悪い(ただし、ミサトは酒に弱いわけではないようだが)。
 ……などなど?

 ちなみにまったく関係ないが、2009年の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」のラストでもミサトさんが次回作「Q」の予告をサービスしてくれたが、2012年にその新作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」が公開されてみると、「破」の予告に出た映像がほとんどカットされていた(というか、予告とぜんぜん違う内容だった)、という驚異の現象が起きた。サービス詐欺は勘弁してほしい。

YRSあんたバカぁ?えいえいおーおー、じゃーんぷぶいぶい!バビッとやっつけちゃうぞ!

サーポーター
役割・SNKオールスター

「SNKオールスター」(2019)で、ユリの紹介文にある役職、というか立ち位置。
 曰く、「リョウ・サカザキの妹。活発で愛おしい。武術の才能を持っている。仲間の会心率、怒気、行動力を上げられる、チームに不可欠なサーポーター。」となっている。
 私(=KEEF)は寡聞にして「サーポーター」という単語を知らないが、「サポーター」ではないので、違う役割を想定されているのだろう。
 自分の無学さを嘆くばかりだ。

最強女性チーム
宿命・KOF'98UMOL

 四条雛子が「KOF'98 ULTIMATE MATCH Online」に登場した際に所有している「宿命」で、雛子、ユリ・サカザキ、藤堂香澄、不知火舞の四人を同時に持つとHPが20%増加する。
「KOF2000」の「女性格闘家チーム」の再現だが、世代的には他タイトルの「女性格闘家チーム」と「美少女格闘家チーム」(KOF2002UM)のちょうど中間あたりの年代のメンバーがそろっており、相撲・空手・古武術・忍術と、格闘スタイルのバランスも良い。

「KOF」本編では、雛子は「KOF2000」と「KOF2001」の二回、「女性格闘家チーム」として出場しているが、「2000」の時のチームメイトのほうが居心地が良かったのかもしれない(「2001」の時のメンバーは雛子、キング、舞、リー香緋シャンフェイ)。

キング四条雛子不知火舞女性格闘家チーム藤堂香澄

サイココントローラー
機械・漫画

「ザ・キング・オブ・ファイターズ'94 4コマギャグバトル」(光文社刊)の松本英孝「三匹が殴る蹴る」より「インチキ」で登場。
 アテナがユリ相手に自身がエスパーである事を証明するとしてサイコパワーでユリを操っていた……と思いきや、実はネオジオのコントローラーでユリの操作をしていた。
(情報提供:小濱太助様)

 敵ではなく味方を操るパターンでは、「ザ・キング・オブ・ファイターズ'95 4コマ決定版」(新声社刊)のそんくん「生ものですから」では、アテナが死体の鎮元斎をケンスウと二人がかりの念力で動かしてユリと戦わせていた。

麻宮アテナ帝王

砕破
名称・必殺技・KOF・CAPCOM vs.SNK

「極限流砕破」のこと。KOF以降、「極限流」が省略されて、この名で定着した。

MAXちょう砕破MAX超碎破極限流砕破ちょう砕破

さいれんと投げ
名称・投げ技・KOF

「美・サイレント投げ」のこと。「KOF'94」以降、「美・」が省略されてこの名称で定着した。

美・サイレント投げ

サウスタウン
名称・地域・餓狼伝説・龍虎の拳・KOF

 ユリ・サカザキ一家が居住し、極限流空手の本拠地があるアメリカ北部の大都市。
「餓狼伝説」で初めて登場し、「龍虎の拳」でその過去が語られ、「KOF」他多くのタイトルの舞台となったSNKゲーム史における要地。


 管理人の中のサウスタウン(公式見解とは関係ありません/転載禁止)

 確かに「大都市」という設定だが、各タイトルの設定をつき合わせると、その巨大さがよくわかる。
 サウスタウン・ベイに面し、港湾地域、大型の空港(「餓狼伝説3」のフランコ・バッシュステージ)、2箇所のテーマパーク(「龍虎の拳2」のキングステージと、「餓狼伝説3」の望月双角ステージ)、世界遺産に登録されててもおかしくない大聖堂(「餓狼伝説3」のマリーステージ)があり、半ドーム式の本格的な野球場と、そこを本拠地にする野球チームまである(天獅子悦也「ギース・ハワード外伝」では、大リーグ球団らしい。背番号11はトルネード投法のアオキ投手)。
 郊外には牧場があり(「龍虎の拳2」のリョウステージ)、そこの主人はリョウに馬を一頭送っている(名前はタツマキ。既にタクマ・サカザキによって食べられてしまったという異説あり)。
 街中をハイウェイが縦横に通り、交通の便もいいらしい。
 極限流空手をはじめ多くの格闘技の道場があり、何度も「キング・オブ・ファイターズ」の舞台となったことや、「パオパオカフェ」など交流の場の存在もあり、格闘家たちの天国になっている感もある。

 街は大別して6つの区域にわかれる。田舎的の雰囲気の残る北部エリア、経済の中心である南部エリア、犯罪の横行するダウンタウン(「餓狼伝説3」の山崎竜二ステージ)、チャイナタウンがある港湾地域(「龍虎の拳1」の舞台)、ギースタワーや大きな海浜公園があるサウスタウンベイに突出した出島イーストアイランド(「餓狼伝説1」の舞台)、竣工が始まったばかりの新興区域セカンドサウス(「餓狼 - MOW -」の舞台)である。ダウンタウンでも最も危険な区域は「ダウンアンダーエリア」と呼ばれ、香港の九龍城に似た雰囲気がある。
 チャイナタウンの実質的な支配者であるリー・ガクスウは、若き日にタクマ・サカザキと壮絶な死闘を演じ、「竜虎」と並び称された実力者。90歳を超える現在でも現役である。また、繁華街の西部区域は、アルバ・メイラなどの若いギャングによって取り仕切られているようだ。
 漫画版「餓狼伝説 新たなる戦い」(LEO ADVER/雲緒霞/新声社)の中でタン・フー・ルーはギースの支配するイーストアイランドのことを「こんな(ギャングにとってしか)価値のない街」と手厳しめの評価を下している。

「SNKオールスター」による解説では、「清教徒によって作られた街」とされている。移民であるイタリアマフィアや中華圏の武術団体のおかげで繁栄したが、同時に暴力が蔓延した。20世紀の後半までまとめる勢力がなかったが、Mr.BIGが元軍人団体の助力の元、自分のマフィア勢力を作り上げ、サウスタウン初の支配者になった、とある。
「龍虎の拳2」攻略ムック(新声社)によると、サウスタウンの起源は17世紀末のウィリアム戦争時代まで遡ることができ、イギリスから流れてきた清教徒ピューリタンによって礎が築かれて以降、ゴールドラッシュもさながらの人口流入の裏で、19世紀にはシチリアンマフィアと「組織」の原型ができたところにチャイニーズマフィアまで加わり、第二次大戦後まで泥沼の闘争へと発展する。
 戦後、ようやくポジティブな空気を取り戻したように見えたが、それは裏の闘争を隠すためのカーテンに過ぎなかった。

 市長や議会の存在はあるが、裏ではギースのハワードコネクションや、マフィアの勢力がはびこり、「メフィストフェレス」のようなグループも多く存在し、残念ながら政治的にも経済的にも、健全な民主的政策が行われているとは言い難いのが現状のようである。
「KOF2000」ではネスツの衛星兵器により街の一部が吹き飛ばされ、「KOF Another Day」では草薙京のクローンによって大火災に見舞われている。

 その人口規模を推定するのは困難だが、アメリカの五大都市には入っていない事実を考慮すると、最大でも200万人は超えない。
 だが、その経済活動の規模を考慮すると50万人を切っているとは思えないので、結果的に100万人程度の人口を抱えているのではないかと推定される。
 また、どの州にあるかを各州の人口規模で推察すると、東海岸沿いのニューヨーク州、西海岸沿いのカリフォルニア州の二州のみが、この都市人口を内包可能である。
(太平洋岸か大西洋岸、州人口500万人以上、州最大都市人口100万人以上という条件に限った)

 SNKの格闘ゲームの歴史は、タクマ・サカザキがこの街で極限流の道場を開いたことから全てが始まったといっても、過言ではない。
 とにもかくにも、活発な経済都市、娯楽の豊富な遊興都市、そして犯罪都市など、様々な側面を持つ街だ。


 サウスタウン・エアポート


 サウスタウンパーク


 チャイナタウン


 郊外の牧場


 フィットネスジム(龍虎の拳2のユリのステージだが、実はユリを応援しているのは真ん中右の白Tシャツ+黄色パンツの男のみで、あとは自分の筋肉を見せびらかしたいだけ)。


 ガルシア家別荘


 日本料亭「かるた」(藤堂流古武術の道場という説もある)。


 Macs Bar


 サウスタウン南港

Mr.BIGイリュージョン極限流空手ギース・ハワードキングキング・オブ・ファイターズ組織テムジン

サカザキ一族
宿命・KOF'98UMOL

「KOF'98 ULTIMATE MATCH Online」(2016)に登場したMr.カラテが所有する宿命の一つで、Mr.カラテ、ユリ・サカザキ、リョウ・サカザキを同時に持つとHPが25%上昇する。
 なにかと大小さまざまな因果から逃れられない数奇な運命の一族である。

 同作の二代目Mr.カラテが「坂崎一族」という同音の宿命を所有しているが、こちらは二代目Mr.カラテ、タクマ・サカザキ、リョウ・サカザキという組み合わせであり、なぜかユリが一族から存在を抹消されている。

タクマ・サカザキリョウ・サカザキ

坂崎家
宿命・KOF'98UMOL

「KOF'98 ULTIMATE MATCH Online」(2016)に登場したタクマ・サカザキが所有する宿命の一つで、タクマ、ユリ・サカザキ、リョウ・サカザキを同時に持つとHPが20%上昇する。
 Mr.カラテの持つ「サカザキ一族」とほぼ同じ効果・メンバーだが、あちらかカタカナで「サカザキ」、こちらは漢字で「坂崎」ということは、あちらは渡米後で、こちらは渡米前の日本時代のサカザキ一家を指しているのかもしれない。

サカザキ・ブラザーズ
人物・グループ

 見ての通り、ユリ・サカザキ×2+リョウ・サカザキのチームのこと。本来、リョウとユリは二人兄妹のため、三人一組のKOFでは兄妹のみでチームを結成することは不可能だが、発想を逆転させ、どちらかを一人増やしてしまえば晴れて兄妹チームが結成が可能となる。
 そこで、何らかの科学技術とか、ご都合主義とか、超常現象とかでユリが一人増え、改めてチーム結成が可能になった。恐らく管理人だけが嬉しいハーレムチームである。

 もちろん正規のゲームでは結成不可能で、「KOF'97」の違法改造基板「KING OF GLADIATOR」で実現を確認している。
 ただ、この時もリョウ→ロバート→ユリの順にキャラを選んだつもりが、なぜかリョウ+ユリ+ユリのハーレムになっていたので、確実に再現させる条件は不明。
(キャラクター選択画面にボス以外にも裏モードと思われるキャラが多数いるので、同キャラが表裏で同時に選べるのかもしれないが、ユリ×2+リョウのチームのはずなのに、勝利デモに京がいたり、エンディングデモにロバートが出ていたりする)

 この「KING OF GLADIATOR」(FIGHTERSですらない)、数多いKOF違法改造基板の中でも比較的難易度が低く遊べる部類に入るが、最初のNEOGEOロゴがオレンジ色、キャラのジャンプが突然猛スピードになる、スタートボタンを押すとキャラが小さくなるなど、やはりどこか変である(笑)。
(KOFの違法改造基板は「最初からボスが使える」程度の改造が多く、「ストリートファイター2 降龍(屠龍)」「ウルトラストリートファイター4 KORYU edition」のようにインパクト抜群のものは少ない。
 KOFだと「KOF SPECIAL EDITION 2004」が強烈で、どこのアクションゲームからパクってきたのか分からないステージ背景がたくさん出てくる(トップレスのお姉さんが多数いるヌーディストビーチもあり、なぜか中国天安門前ステージでユリのBGMである「ダイエット」がかかる)が、「KOF'98 PLUS」のように「キャラクター選択画面の背景色が違うだけ」という脅威のヘタレ版もある)

ブラザーコンプレックスリョウ・サカザキ

詐欺飛び
戦法

 格闘ゲームの戦法の一つ。レバーをガード方向に入れつつ相手方向にジャンプし、着地ギリギリまでジャンプ攻撃を出さないこと。主にダウンさせた相手の起き上がりに重ねるように使う。
 こうすることで相手がリバーサルで対空技を出してきた時はガードすることができ、出さなかったときはジャンプ攻撃からの連続技が確定する。自分の方が先に着地しても地上ガードが間に合う。
 ただ「KOF」はジャンプの隙が大きめなので狙って使いこなすことは難しい。またフレーム単位(1/30秒〜1/60秒)の読みあいになるので、対戦慣れしていない場合は無理に狙うと自滅につながることが多い。
(もちろん人間の動体視力では現実に1フレームを見切ることなど不可能なので、実際には対戦経験の豊富さによる「勝負勘」による時間の読みあいになる)
 カプコンやアークシステムワークスの格闘ゲームでは必須のテクニック。

三角飛び

鮭延未可
人物・グループ

 さけのべ・みか。日本の声優。1975年4月21日生まれ、山形県出身。血液型A。
 ダンス、日本舞踊、マッサージなどを特技としている。趣味はスキー、アクセサリー作り。最終的な所属は尾木プロ THE NEXT。
「龍虎の拳」のテレビアニメ化作品「バトルスピリッツ 龍虎の拳」が2003年にDVD化した際に、テレビ版及びLD版でユリ・サカザキを演じた浜崎歩からユリ役を受け継ぎ、ユリのパートを新規収録した。
(これは浜崎氏側の事情だったのか、ソフトを発売したキングレコード・スターチャイルドレーベル(VHS/LD)もしくはマーベラスエンターテイメント(DVD)側の事情だったのかは不明)
 その際、DVD版のエンドロールに鮭延氏の名前が記載されないという事態になったが、これも何らかの事情なのか単なるミスだったのかはわかっていない。
 その他の作品では「遊戯王」シリーズと縁が深く、アニメ・ゲームの両方に多数出演している。
「鮭延」は、山形県最上郡に戦国時代にあった鮭延城に由来するとも、現山形県の広域である羽前国最上郡鮭延邑発祥ともいわれる大変珍しい苗字で、全国でも東京都と山形県に10人ずつほどしかいないとされている。
 なお、Wikipediaでは肩書を「元声優」と紹介し、2011年を最後に活動を終了していることになっているが、詳細は不明。

アニメ 劇場用アニメ OVA ゲーム CD その他

(情報提供……リバーズ@LEVEL_Z様、ウルトラライダー@Ky54Nvp9gjNkD17様。情報参照

殺伐としたサイコソルジャー
ゲームタイトル

「さいこそるじゃー」。一般的には「KOF」シリーズで活躍する麻宮アテナと椎拳崇のデビュー作である横スクロールアクションゲームとして知られているが、SNKの公式による紹介によると、

SNK公式ウェブサイトより
 こういう殺伐サツバツとしたゲームだったようである。「アテナと拳崇は相棒でもぶっ飛ばしあったのか?」とか「二人はどこで活躍したのか?」とか「歌うBGMが殺伐とした内容じゃなかったのか?」など、疑問が浮かぶ。

麻宮アテナ

佐藤仲拓也
人物?・KOF MAXIMUM IMPACT RA

 中国語版「Baidu百科(百度百科)」のユリの項目に、突如現れる謎の人物。「さとなか・たくや」もしくは「さとう・なくや」と読むものと思われる。恐らく日本人。
 中国の辞書なので当然内容は中国語であり、Google Chromeの機能で日本語に翻訳すると、「KOF MIRA」の技表中にて、「Dark Sky Fang (トロファングファング): (佐藤.仲拓也) →+LP or SP」というかたちで登場する。
 おそらく、「Dark Sky Fang (トロファングファング)」という技にこの佐藤仲拓也氏がなんらかの手を加えることで、次項の「ドリームコングヤ(ユリチョウアッパーフィニッシュ)」という、これまた謎の技に進化するものと思われる。
 もしかすると「ユリちょうアッパーフィニッシュ」はこの佐藤仲氏の発案と助言によって完成したのかもしれない。

 その正体を推定することは極めて困難だが、ユリの技に改良を加えることができるほどの腕前と関係性から、かなりユリと親しく、空手の実力もそれなりのものを持っている人物とみられる。今後、サカザキ家の物語が進むにつれ、彼も密接に関係してくる可能性は低い。

極限流空手百の嘘パームストライクユリちょうアッパーユリちょうアッパーフィニッシュリュウ・サカザキロバート・カルシア

沙藤麻琴
人物・Days of Memories



親友のカオリ

 さとう・まこと。恋愛シミュレーション「Days of Memories - 彼と私の熱い夏 -」、また同作のアフター小説(のうちの一作)「ふたり、武道の高みへ」の主人公で、私立雷門学園にかよう高校二年生。身長158cm。
 江坂にある極限流空手日本支部の古株門下生。極限流空手をリョウ・サカザキに師事している関係で、ユリとも顔なじみである。

 オレンジ色のショートボブの髪と同色の大きな瞳を持つ元気いっぱいの女の子で、親友の朝永カオリとともによくバー「イリュージョン」やライブハウスなどに出没する。飾ることに興味がなく、空手などで汗をかくなど運動する方が好きらしく、スカートよりズボンを履いているイベントが多いのにCGの半分以上はスカート姿という謎の存在。
 また恋愛には縁がないのに、草薙京やK'とは幼馴染じみで、自宅にはアルバ・メイラ(父親の会社の後輩)が居候しているなど、やけに屈強な異性と縁があるようだ。テリー・ボガードは通っている高校の体育教師。

「Days of Memories - 彼と私の熱い夏 -」のリョウのストーリーでは、格闘大会「武道天覧会」に、襲撃されたユリの代役としてリョウとのタッグで出場し奮闘。「ふたり、武道の高みへ」では、道場の古株の一人として、リョウやユリとともに、門下生の面倒をみているようである。
 リョウとの組み手をいつも楽しみにしているが、リョウには藤堂香澄や不破刃、如月影二など多くのライバルがおり、彼らの闖入にリョウをとられてはしょんぼりしている。

 これは私(=KEEF)の超絶ヒイキ目による個人的願望丸出しの予想だが、モデルは恐らく、「SNK vs.CAPCOM SVC CHAOS」で、デミトリのミッドナイトブリスを食らったときのリョウ・サカザキではあるまいか(註:冷静にいうと、同じなのは髪の色だけである)
 ちなみに、彼女の着る空手胴着はユリのものと似ており、ユリはノースリーブの胴着の下にブルーのインナーを着用しているが、麻琴はオレンジ色のインナーを着用している。

極限流空手 日本支部周防順平藤堂香澄マリア村上大地リョウ子・サカザキリョウ・サカザキ

さばき
システム・龍虎の拳外伝・MAXIMUM IMPACT
[ 1 ]

「ART OF FIGHTING 龍虎の拳外伝」に実装された特殊な防御動作で、本作では「さばき動作」と表記。相手の攻撃をさばいてそらし、ダウンさせることができる。ダメージはゼロで、地上技しかとれないというデメリットがあるが、ダウン攻撃が確定する。
 藤堂香澄のみ、他のキャラクターと少し異なる動きをする。
 CPU戦では役に立たないことはないものの、慣れてくると対戦では打撃のほうが圧倒的に強く、浮かせてからの空中コンボの使用頻度が格段に高いため、投げ技と同様、あまり使う機会がない。

藤堂香澄

[ 2 ]

「KOF MAXIMUM IMPACT」シリーズに実装された特殊な防御動作で、相手の攻撃をさばいてそらし、相手を一定時間無防備な状態にすること。
「上段さばき」と「下段さばき」とがあり、一部さばくことが出来ない攻撃はあるものの、ほとんどの攻撃に対応できる。またガードの後半のモーションをキャンセルしてさばくこともできるため(つまり、連続ガードを回避できる。MIRAのみ?)、かなり強力な攻性防御手段と言えるだろう。
 ただし、さばかれた方にも対処手段があり、さばかれたあとの相手の攻撃をさばき返すことができる。また「MIRA」では「さばかれキャンセル攻撃」や「さばかれキャンセル前転/後転」などが可能で、対処法さえ知っていれば一方的に不利になることはない。
さばかれキャンセル」という不思議な響きは、恐らく本作以外で見る機会は無いだろう。

 残念ながら相手を小さく可愛い状態に変化させる効果は無い。

三角飛び
名称・特殊技・KOF・龍虎の拳2

 格闘ゲームにおける特殊行動の一つ。画面端ちかくからジャンプして画面端にぶつかったとき、跳ね返るようにそのまま画面中央方向にむけて方向転換すること。二段ジャンプのように、ジャンプの最高到達点が上がることが多い。

「龍虎の拳」「龍虎の拳2」のように「三角飛び」が基本システムとしてほぼ全キャラクターに搭載されている格闘ゲームはまれで、身軽なキャラクターが独自の技として持っていることが多い。ユリも一部のタイトルで使用できるだけである。
(「龍虎の拳外伝」では三角飛びができるのはリョウのみ)

「ストリートファイターZERO3」のロレント(メコンデルタエスケイプ)のように、通常のジャンプでは使用できないが、必殺技の途中に三角飛びの動作を含むキャラクターもいる。
「ストリートファイター2」時代のバルログや、「餓狼伝説2」時代の不知火舞は、自分のステージのギミックを利用した特殊な三角飛び(からの必殺技)を使うことができた。
 似たようなシステムでは「壁張り付き」がある。ストライダー飛竜やブラックパンサー、チップ・ザナフらの使うこの技は、コマンド完成後に壁に一定時間、張り付く事が出来、そこからさらに派生行動に移行することができる。
「ヴァンパイア」のフェリシアは「ウォールクラッチ」の名で使用。壁方向にレバーを倒したまま壁に向かってジャンプすると、そのまま壁に張り付く事が出来る。下方向に入力するか一定時間経過すると、壁に張り付いたままずり落ちていく。また壁方向以外の方向に入力するか一定の高さまでずり落ちると、三角飛びに移行する。

 元ネタは漫画「空手バカ一代」で、主人公の実在の空手家・大山倍達の使用する必殺技であると言われている。

おっす!詐欺飛び

シーグラップス
地名・龍虎の拳

「龍虎の拳1」におけるVS.ジョン・クローリー戦の舞台となる空母の名前。
 正式なスペックは不明だが、「龍虎1」の時代(1978年)に現役だった米空母「ジョン・F・ケネディ」と同じだとすると、

  • 基準排水量:60,728トン
  • 満載排水量:82,655トン
  • 全長 :320.6メートル
  • 全幅 :76.8メートル
  • 吃水 :11.5メートル
  • 最大速:32ノット
  • 乗員 :5630名
  • 搭載機:80機
 大体、これと同規模の空母だと思われる。ただし、アメリカ海軍の命名基準に則れば(※1)、「シーグラップス」という艦名は大型の正規空母ではなく、より小型の「軽空母」に分類されると思われる。

 正規空母と軽空母の違いは運用する国によってまちまちなので、ここでは言及しない。第二次世界大戦当時の定義における「軽空母」は、戦後の冷戦期にソ連の新型潜水艦を警戒し、西側は護衛空母だけでなく軽空母も対潜改修の対象となったが、軽空母では新世代の艦上哨戒機の能力を十全に発揮する事が出来ず、その役割は徐々に大きめの空母にとって代われるようになり、役割を失った軽空母はヘリ空母などに役割を変えることとなった。
 2001年まで運用された「ミナス・ジェライス」(ブラジル)をもって一旦は途切れたが、大型空母の運用にはとてつもなく高額な費用がかかるため、軽空母の研究は2001年以降も続けられている。
(といっても、経済的な効率から言えば、むしろ大型の正規空母の方が小型の軽空母より上らしい)
 現在でいう「軽空母」は、艦載機に広大な飛行甲板を必要としないハリアー(VTOL)を採用した空母のことを言うことが多く、「ハリアー空母」とも呼ばれる。しかし、ハリアーを採用したという理由で排水量が5万トンを越える空母を「軽空母」に分類しようという動きもあり、その分類基準は極めてあいまいである。
(大戦当時、「世界最大の軽空母」と呼ばれた日本海軍の飛鷹型でも約2万4000トン(ただし、当時の日本海軍には「軽空母」という枠組みは存在しなかった)。現在の海上自衛隊では、海自最大を誇るヘリ搭載護衛艦「いずも」「かが」(いずれも248m・2万トンで、大戦当時の正規空母「蒼龍」「飛龍」より大きい)を、2027年までにステルス戦闘機F35Bを搭載できる「軽空母」に改装する予定である)

 しかし、妹が誘拐されていかに切羽詰っていたとはいえ、5000人以上の人間が搭乗している軍艦の中でストリートファイトをするのは、やはり目立ちすぎるのでやめたほうがいいと思う。
 というかそれ以上に、どうやって空母に忍び込んだ?

 なお、「KOF'94」では、主催者のルガールが自分の空母「ブラックノア」の艦橋で優勝者を待ち受ける。
 また「KOF14」にはハイデルン傭兵部隊に所属する空母がステージとして登場する。こちらには艦橋に「BEWARE OF JET BLAST PROPELLERS AND ROTORS(ジェットブラストプロペラとローターに注意せよ)」という一文が刻印されている。
 ……のはいいのだが、一傭兵部隊が空母を所有しているという事実は、実は闇の武器商人が空母を持っているのと同じくらい、世界平和的にかなり驚異であると思うのだが……。
(国が古くなった空母を、「解体」「スクラップにすること」を条件に民間企業に払い下げることはある。アメリカの「フォレスタル」「サラトガ」「キティホーク」などの売却価格は1セント(約1円)だった)

ユリちゃん号リョウ・サカザキロバート・ガルシア

ジヴァートマ
人物・MAXIMUM IMPACT 2

「KOF MAXIMUM IMPACT 2」のボスキャラクターで、作中でキング・オブ・ファイターズを開催した主催者。地球の闇を覆う巨大組織「アデス」の幹部会議「コカベルの子供たち」の一員で、下部組織「クシエル」を率いる。自称「闇の爪」。
 長身痩躯、あざ黒い肌、顔に施されたヘビのようなタトゥー、慇懃無礼な言動、大股で歩く姿、伸び縮みする腕を用いた特殊な戦闘スタイルなど、かなりクセのある人物。

 ある目的のために、世界各国の有能な科学者達を誘拐・拉致している。その中には、かつてマキシマをサイボーグへと改造した巻島博士や、ルイーゼ・マイリンクの父親であるデートレフ・マイリンク博士も含まれている。

 各キャラクターとの掛け合いから、当初より地球人ではないことを匂わせているが、真相は不明である。地球人よりも遥かに優れた文明力を有しているらしく、自分の星に帰るための一環として、優れた肉体を持つ格闘家を捕獲するためにキング・オブ・ファイターズを開催したようだ。
 敵対しているルイーゼ・マイリンクのことを「ラキア」と呼び、一定の敬意を払いながらも嫌悪感をあらわにしている。またアルバ、ソワレのメイラ兄弟を「ユーダイム」と呼び、彼らが過去の記憶を失っていることを真剣に残念がっているため、かなり親しい間柄であったようだ。
 誰に対しても居丈高で慇懃無礼な言動をとるが、優れた才能には素直に敬意を持つようで、自分を倒した相手にはほぼ例外なく賞賛の言葉を贈っている。またリョウに倒された後「極限流に入門しないか」と誘われた時には、(恐らくリョウの性格を理解したうえで)「魅力的な提案だが……」と前置きして断っているのでので、案外ジョークを絡めて相手を立てる紳士的な一面もあるのかもしれない。
 また麻宮アテナの正義論に対しても、真っ向から感情的に否定するのではなく、きっちり理詰めで反論している。

 12月31日生まれ。インドネシア出身。身長210cm、体重97kg、血液型B。格闘スタイルは「制裁」。
 一見には健康的な中年の容姿をしているが、実は「MI1」のボスであるデュークよりも年少である。
 出身地はインドネシアとなっており、上記の宇宙人説が正しいのならインドネシアに不時着したのか、その子孫の可能性がある。

 ……もうどこからツッコミを入れていいのか分からないほど面白不気味おもしろぶきみな、完全なネタキャラである。ラスボス戦前のデモではどのキャラクターにも「その肉体」「その肉体」と連呼しているせいか、KOFではハリウッド実写映画版のルガールとならぶ「シリーズ屈指のド変態」というイメージしかない。
 前作ではサウスタウンが舞台だったストーリーをいきなり宇宙レベルに拡大したうえに、四つんばいになってカサカサ動き回る戦闘スタイルは、どう見てもネ〇ミかゴキ〇リである。服部半蔵との対戦前には「その身のこなし、遠い昔どこかで見たことがあるような気がするが……」などと語っており、18世紀末の日本に滞在していた可能性があるが、ポルトガルの宣教師やイスパニアの商人に混じって、江戸末期の日本にこんなやつがいたのかもしれないと考えると、笑いが止まらない。
 ただし「一般的な社交辞令が言える(というか「普通に会話が出来る」)」という一点においては、歴代のボスキャラクターの中では最も「まともな社会性を持った人」といえるのは確かである(「まともな性格である」とは口が裂けても言わない)。
「MI2」シリーズの設定や小説などを担当された作家の嬉野秋彦先生は、「ジヴァ―トマがアラブ出身とか設定変更してもいいから「MI3」を出してください」と語られており、このシリーズに並々ならぬ思い入れがあることがわかる。

 ちなみに、このシリーズ特有のアナザーモデルにすると、なんと超巨乳の女性キャラクターになる。しかし、その特徴的な動きやボイスはおっさんのままであり、世界一嬉しくない巨乳とも言われた。
 ユーダイムやラキアのほか、前作のボスキャラ・デュークやナガセに改造手術を施した者として「ジャランジ」という名を上げているが、続編の開発が中止になってしまっているため、今後「アデス」や「ジャランジ」の正体が明らかになる可能性は低い。

 担当声優は、

  • 故・工藤恭造氏(1951-2021)(「KOF MAXIMUM IMPACT 2」)
  • ケビン・カミングス氏(Kevin Cummings)(北米版「KOF MAXIMUM IMPACT 2」)
 これほど声優の演技がばっちりはまったキャラも珍しい。


「Jivatmania」(2019エイプリルフールに管理人が勝手に作ったファンサイトです)

アントノフキング・オブ・ファイターズ

ジェイミー
人物・グループ


ジェイミー(予想図)

 ユリ・サカザキの友人。ドラマCD「電撃CD文庫KOF'94」で、リョウからチーム結成を断られたユリが、チームメンバーに誘おうかと悩んでいた一人。かなり親しい間柄であると思われる。
 なおジェイミーは格闘ゲームが得意らしいのだが、本人に格闘技の心得があるかどうかは不明。
 ファーストネームしか登場せず、また英語の人名としての「ジェイミー」は男性名でも女性名でもあるので、性別も不明である。

 以下、管理人の完全な想像(捏造)によるプロフィール。
氏名:ジェイミー・アーサーズ
年齢:19歳(5月14日生まれ)
身長:162cm
体重:54.4kg
BWH:85(E)-57-87
家族:両親、弟が二人(本人は一人暮らし)。
趣味:ハンカチ集め、アクションゲーム。
特技:ピアノ演奏。
性格:極めてズボラ。基本的に何も考えていないが、周囲からは「何事にも動じない」と勘違いされている。
特記事項:ファッションセンスには自信アリ。

スージー友達

ジェフ・ハワード
人物

 新声社の攻略ムック「龍虎の拳2」に登場する謎の人物。ムックでの解説によると、スラム街を拠点に活動するストリートファイターで、正義感が強く、人望も篤い。独自のケンカ殺法の使い手で、最近身寄りのない男の子を二人、養子にとった、とある。

 ファンなら一見して分かると思うが、龍虎の拳2や餓狼伝説シリーズなどにこのような名前の人物はおらず、ジェフ・ボガードとギース・ハワードという宿敵二人の名前を合体させちゃった、新声社(というかゲーメスト編集部)特有の誤植である。
 しかし、同誌の誤植をたくさんチェック・発見してきた管理人KEEFから見ても、人名の合体というのは極めて稀なスタイルであり(漢字の間違いならかなりある)、しかもよりによってジェフとギースという、セットであだ名をつけたら2秒後には殺されそうなコンビなのが笑いを誘う。

 さらにややこしいのは、「ジェフ・ハワード」という格闘ゲームのキャラクターが実際にいることだろう。
 シューティングゲームの雄として知られる彩京が、1994年に製作した「バトルクロード」という激渋な格闘ゲームに、そのものズバリ、ジェフ・ハワードがいる(※1)。
 こちらは信仰心のあつい黒人の巨漢ボクサー。20年ぶりに実戦に復帰した45歳であり、信心篤いくせにエンディングでは美女に囲まれて「ここが神の楽園か」とウッハウハ(その後、奥さんに踏み込まれた)という破戒人である。

 この「龍虎の拳2」ムックが発売されたのが「バトルクロード」発売と同じ1994年ということもあり、管理人はゲーメスト本誌で「バトルクロード」の攻略を担当していたライターが「龍虎の拳2」ムックでつい人名を間違えたのではないか、と予想している。

(「バトルクロード」に関する情報提供:キャノン娘@cannon_musume様)

ギース・ハワードゲーメスト攻略ビデオ

ジェニファー・ブラウン
人物・龍虎の拳2


「龍虎の拳2」開発資料より。

 私立エールランド・ハイスクール時代のユリの親友の一人で、ユリの幼なじみ。
 ファッションモデル志望で、その手のバイトに明け暮れながら学校に通っている。またバンドをやっており、ドラムを担当。
 ユリがなにか行動を起こすときには、エレンと供に必ずつるんでいる。
 また、ユリに「極限小町」と名づけた張本人との噂がある。


 左から二番目がジェニファーである。

 公式設定がほとんどないので人物像は想像するしかないが、見るからに活発でサバサバした性格をしており、広い交友関係を生かしていつも誰かと明るく騒いでいる、そんなスクールライフが容易に想像できてしまう。
 ファッションモデル志望で自分のスタイルに密かに自信を持っていると思われる。趣味のバンド活動は芸能界方面にコネを作るのにも最適ということで、案外、明るさの裏にしたたかさを隠している可能性が高い(もちろん偶然に好きなものが重なっただけの可能性もある)。
 あえて王道に則るなら、ソフトボールの試合に負けそうになっていた投手のユリに難癖に近い応援をして大喧嘩になり、後に意気投合してつるむようになった、とかそういうパターンだろうか。委員長タイプのユリに対して副委員長タイプで、ユリが広げた大風呂敷をきっちりと畳む役が似合いそうだ。
 広い交友関係から様々なタイプの人間を知っており、明るい外見に対して人生観は極めてクール。芸能界が簡単に入れる世界でも簡単にのし上がれる世界ではないこともよく理解しており、モデルのバイトもスタイルの維持にも一切手を抜かず、常に全身全霊を尽くす。そのため、あえて空手という困難な道を行くユリのことは、明るくからかいながらも心底尊敬している。
 以上、すべて管理人の妄想なので信じないように。個人的にはジェニファーが、ユリを介して麻宮アテナやBOFの面々と知り合う未来を願うばかりである。

 以下、管理人の完全な想像(捏造)によるプロフィール。
氏名:ジェニファー・ブラウン
年齢:18歳(9月9日生まれ)
身長:170cm
体重:53kg
BWH:86(F)-56-84
家族:両親と姉と同居。
趣味:バンド活動、ステンドグラス製作。
特技:人脈づくり。
性格:大雑把に見えて、人の色々な部分を見ている。見えすぎて、嫌になることもある。
特記事項:自分のスタイルには自信があるが、ファッションセンスに疑問を持っている。


(直筆サイン(想像図))

麻宮アテナエレン・バークマン北崎まどか極限小町友達私立エールランド・ハイスクール

刺燕
名称・特殊技・KOF

 ユリの特殊技。「しえん」と読む。「KOF2002」「KOF2003」「KOF11」「KOF15」で登場。
 右膝と右掌とを地面に着いた低い姿勢から、文字通り突き刺すように、リーチの長い左足払いを放つ。
 威力はさほどでもなくダウンも奪えないが、弱攻撃から連続ヒットし、更に必殺技・超必殺技でキャンセル可能で、「しゃがみB×2 → 刺燕 → 飛燕鳳凰脚」など、連続技の中継に活躍する。
「2003」はジャンプの着地に隙があるので、相手のジャンプをダッシュでくぐって着地に上の連続技を狙うのが2003ユリの重要な攻め手の一つである(しゃがみBを一発にすると難易度がグッと下がる)。
 リーチはしゃがみBとしゃがみDの中間くらい。

 コマンドは「KOF11」までは「+B」だったが、「KOF15」では「+D」に変更され、しゃがみBからの中継よりは立ちCから挟んで飛燕鳳凰脚につなぐ方が簡単になった。ただ、咄嗟の対空や重ねでしゃがみDを出そうとして暴発することもあり、コマンド入力には注意が必要。
 対空の遠距離立ちBから連続技になるので、そちらのつなぎとしても重宝できる。

「MAXIMUM IMPACT」では、少し右掌が浮くが、+LKでほぼ同じポーズのスライディングを出すことが出来る。
 本来はスタイリッシュアートの一発目として設定された技だが、非常に姿勢が低くなり移動スピードも速く、奇襲技として優れている。ここからそのままスタイリッシュアートに繋いでキャンセル必殺技でもいいし、二択攻撃に持っていくこともできる。

燕翼昇燕スタイリッシュアート旋回脚ゆり降りユリ雷神脚

自家製梅干
プロフィール・好物


(画像:ウェザーニュース

「KOF'99」から追加された、ユリの好物。完熟した梅の果実を塩漬けにした後に、(多くは)赤ジソの葉を加えて紅色にし、天日干しにした塩漬け(※1)。スーパーマーケットなどで売られている市販品の梅干しは、添加物や防腐剤(酢、アルコール、ビタミンB1など)を用い、酢で漬けただけの「酢漬け」が多い。

 梅干しは、近年イギリスの料理番組で取り上げられたことから、ヴィーガンの食材としても注目を浴びている。パルメザンやアンチョビ、魚醤ぎょしょうなど動物性の物を使わずに、梅干しで、旨味うまみや塩味、酸味を作ることができるからである(引用こちら)。
 アメリカでは「salted Japanese plums」「Japanese plums」「preserved plums」などと呼ばれ、大型のスーパーに行けば販売されていることもある。

 ユリが好むのは自家製ということだが、自家製の場合は往々おうおうにして市販品よりも辛味が増す。
 塩加減やシソの量、また漬ける期間によってかなり味は変わってくるため、製作者の好みや腕が端的に味に現れる。甘口好きのユリの漬ける梅干が「ひたすら辛い」とは限らないのである。梅干道は奥深いのだ。
 減塩梅干を美味しく作るコツは、天然のニガリを用いた粗塩を、梅干の重量の18%〜20%の量で使うことだとか。

 長期間の保存が可能な食物だが、日本で最も古い梅干は、奈良県の中家に伝わるもの。なんと1576(天正4)年に漬け込まれたものが良好な状態で保存されているそうである。なお、この梅干しは国の重要文化財に指定されており、もし無許可で食べてしまった場合、5年以下の懲役、もしくは禁錮、または100万円以下の罰金に処せられる可能性がある(文化財保護法違反)。

 しかし、日本では改正食品衛生法にのっとり、2024年6月1日から、漬物製造販売が許可制となり、衛生的な製造施設などの整備(専用の作業場の設けるなど)が求められるようになった。つまり、昔ながらの手作りの漬物をそのままスーパーや物産館などで販売することが難しくなったのである。
 施設の整備には多額の費用が必要で、しかも行政からの財政支援もなく、生産者の高齢化が進んでいることもあって、梅干しの名産地である和歌山県紀南地方や徳島県吉野川市地方などでは、多額の出費をしても生産を続けるか、これを機に廃業するか、生産者は選択を迫られている。

四条雛子
人物・KOF


 しじょう・ひなこ。KOFに出資もしている四条コンツェルンの愛娘で、名門の女子高校に通う生粋の「お嬢様」。
 であるのと同時に、女相撲の力士でもある意外な一面を持つ。
 不思議な思考回路とのんびりした口調、そのわりに強引な性格、周囲の状況がわからなくなるほどの妄想癖など、精神的に通常の感覚とは異なる部分も多いが、自らの女子高に相撲部を設立しようと尽力するなど、基本的に努力家。また、試合中には戦闘に集中するためか、天然要素は鳴りを潜め、真摯に試合に向かう。

「KOF2000」大会では、ユリ・サカザキ、不知火舞、藤堂香澄が実施した、恐らくKOF史上初となる「参加選手による選手オーディション」に、なんと女子高の制服で参加。呆気に取られ油断していたとはいえ、ユリを上手投げで降して見事合格。晴れて「女性格闘家チーム」入りを果たした。
 以降大会の常連となり、「2001」大会では旅行のために訪れていたサウスタウンで誘われ、舞、キング、リー香緋シャンフェイとともに、前回と同じく「女性格闘家チーム」で参加。一時的とはいえ、舞やキングに相撲をさせることに成功したようだ(※1)。

 また、「2003」大会では、麻宮アテナに誘われ、まりんとともにKOF初の「女子高生」チームで出場。アテナのコンサートに乱入する(させられる)など、貴重な体験をしている。アテナからは台風のような勢いで相手を振り回す天然ぶりを「裏も表も悪気も何もない人」と評された。
「KOF2002UM」では李香緋、メイ・リーとともに「美少女格闘家チーム」として出場。そして「KOF15」では主催者推薦で個人エントリーで参加したが、「2003」以来の付き合いであるはずのまりんの名前を未だに「魔・リン」だと思っている(「魔」が苗字)。

 1984年3月3日生まれ。「KOF2000」時、16歳。
 日本出身。身長154cm、体重41〜42kg(かばんには5kgの重りを仕込んでいるらしい)、3サイズ83-56-83、血液型B※2

 好物は専属コックのちゃんこ鍋、紅茶、プチフール。趣味はハーブを使った小物作りと、相撲の番付表集め。幼い頃にもらったテディベアを大切にしている。夢は全世界に相撲部を設立すること。
 日本人だがブロンドの髪をしているのは、祖母にロシア人を持つクォーターのため。ピアノの稽古を苦手としているが、ピアノ自体が嫌いなわけではなく、ピアノ練習の時間を相撲の訓練にまわしたいからだとか。
 薙刀も扱えるのに、なぜ相撲に興味を持ったのかは不明だが(本人曰く、「相撲こそが私の人生だと感じてしまったからでしょうか〜?」)、小柄で華奢な外見以上の腕力と突進力があり、数々の豪快な投げ技や足技を駆使する。
 また、相撲部開設のために自らスカウトも行っているのか、チャン・コーハンやシェルミーなど、相撲に向いた逸材を見つけてはチェックしているようだ。「KOF15」では相撲を趣味に上げているリョウ・サカザキとチームを組んでみたいと語っており、「KOFオールスター」ではよりによって人外であろう女天狗(DOA6)との間に「相撲!」という絆バフを持っている(確かに天狗は相撲が強いという伝説はあるが……(「遠野物語」(柳田國男/1910)など))。
 基本的には明るく、他人に悪感情などなかなか持たない性質で、かつてチームを組んだメンバーとは大会後もよく一緒にお茶に行くほど仲が良い。しかし「KOFオールスター」に「KOF2000四条雛子」として出た際には、「藤堂香澄(まぶしい海の香澄)」とに間に「嫌な感じ」という絆バフを持ち、気になる人間関係の一端が垣間見えている。

 キャラクター設定当初は、「じゃりン子チエ」のようなお転婆なキャラクターが想定されていたが、担当デザイナーの熱意に押し切られて相撲とかけ離れたお嬢様になったという経緯がある。


開発中の雛子と思われる
キャラクター。

 ぜひ3Dでやってくれ
「DOA5 LR」「KOF15」
で実現しました。

 なお、試合中でもおかまいなしにめくれまくるスカートの下はドロワーズなのだが、ここではあえて詳細は省く。
(「伝説の脱衣KO」参照)

 ……とりあえず解説はしたものの、基本的に使ったことがないので、性能的なことをこれ以上詳しくは語れません。申し訳ない。
 ただ、登場するたびに必殺技の仕様が大幅に変更されることが多く、新作のたびに別キャラのように操作感覚が変わる印象がある。個人的には「KOF2002UM」の雛子がもっとも使いやすかった。

 その「KOF2002UM」ではなかなかの強キャラであり、「闘劇10」の「02UM」大会では、優勝者OZ氏が雛子を使用してベスト8から3試合8タテしたのは有名な話。
 画面端まで運ぶコマンド投げ「寄り切り」からの数々の攻め手、相手のぶっぱを見てからの即死コンボ(要3ゲージ/高難度)、打撃技に見えて飛び道具扱いなので相手の飛び道具も消せて当て身投げでも取られない「五輪突き」、投げスカリの隙がほとんどない「掛け投げ」で連続スカリ高速ゲージ貯め、画面端での永久連続ガード固め、本作最速のしゃがみA(ガードさせて五分)など、(弱点ももちろんあるものの)難易度は高いながら超攻めキャラとかしている(こちらを参照)。

 個人的な感想だが、ゲームのエンディングなどの演出と、設定上のストーリーの扱いが天地ほど違うキャラ、ナンバーワン。
 格闘技が「相撲」というところが変わっているだけで、各タイトルのエンディングなどでは、そんなにはっちゃけた扱いをされている、という印象はない。
(「2000」のエンディングでも、はっちゃけているというよりも先に、雛子の朗らかな笑顔のほうが印象が強い)
 その代わり設定上のストーリーでは、強烈なデビューとなった「2000」以外、「2001」では殆ど出番がなく、「2003」では「天然」と「バカ」を取り違えられて悲惨な状態に陥っており、なんとなく不憫な感じが否めない。
 個性的で良いキャラだと思うんで、使い方によってはとんでもない化け方をすると思うんだが、惜しいな……と思っていたら、「KOF15」でDLCキャラクターとして復活。数々のキャラと試合前デモでは相変わらずの(ちょっとばかり常識寄りとなった)天然ぶりを発揮しながら相撲道を邁進している。まりんの名前をちゃんと覚えてあげてください……。
(なお、「KOF13」「KOF14」の女性格闘家チームのエンディングにも、ちらっと登場している)

 担当声優は、

  • 川澄綾子氏(「KOF2000」「KOF2001」「KOF2003」「KOF2002UM」「KOFオールスター」)
  • 田村茜音氏(「KOF15」)

ガルシア財団キング最強女性チーム女性格闘家チーム不知火舞藤堂香澄友達まりんメイ・リーリョウ・サカザキ

実験体
名称・モンスター・KOFサバイバルシティ

 パラレルワールドの世界「KOFサバイバルシティ」(2023年)で、秘密結社「ネスツ」が世界中に放ったモンスターのこと。
 ネスツは多くの一般市民を誘拐して改造人間とし、大量にばらまくことで世界中を混乱に渦に巻き込んでいた。
 生き残った人間たちは、キャプテンと呼ばれる人物と、彼らに協力するファイターを中心にレジスタンスを組織し、地上を元に戻すべく活動していく。
 基本的にはゾンビ系の外見をしており、攻撃方法は殴る蹴るの粗野なものだが、中には巨大な肥満体や毒袋と思しき器官を備え毒を放射してくるものもいるので油断は大敵である。

イグニスキャプテンゼロネスツ本部

死神の爪
武器・KOF'98UMOL

「THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH Online」で、ユリが装備している「武器」。確かに極限流空手は全局面対応型の総合格闘技であり、タクマが取り入れた思想によっては武器術の心得があっても不思議ではないが、それにしても物騒なものを装備している。
 その形状を一見すれば分かるとおり、相手を傷つけることに特化した武器であり、殺意の塊であるともいえる(しかも進化してより威力が上がる)。
 KOFの参加者でこんなものが似合うのはチョイ・ボンゲくらいものであり、通常ならばユリとは明らかに目指すところが違うようにも思えるが、そこは天才ゆえの気まぐれだろうか?

 SNKのキャラクターとしてはチョイ・ボンゲの他、「サムライスピリッツ」の不知火幻庵がより長めのものを用いている。格闘ゲームの歴史を振り返ると、元祖は「ストリートファイター2」のバルログに行きつくと思われる。
 アクションものでは出番の多い定番の武器の一つだが、実は歴史的に確認されている実際の使用例は極めて少なく、日本の忍者が用いた手甲鈎や、漫画「バキ」の最凶死刑囚の一人・柳龍光も用いたインドの隠し武器「バグ・ナク(虎の爪)」くらいのものだそうである。

極限の帯極限流空手極限流空手+磁器類極限流天狗仮面

しゃがみ無敵
バグ・KOF'94

「KOF'94」(1994)で可能なバグ。しゃがみ中に、しゃがみガード方向以外の方向にレバーを入れ()、しゃがみCを相手にヒットさせる。
 すると、レバーの方向を動かさない限り、相手の投げ技以外の技に対して無敵になる。相手に投げられるか、相手との位置が入れ替わるとこの無敵は解除される。
 しゃがみCがアッパー系のキャラクターのみが可能。

邪神像
オブジェ・偶像・SNKヒロインズ

「SNKヒロインズ」に登場する、文字通りの巨大な邪神の像。同作の悪の根源であるククリが構築した妄想ワールド内の、広大な迷宮屋敷内部に設置されている。
 ククリと同じくフードを目深くかぶっているため、真の顔の造形は不明。

 ククリ曰く、女性の恐怖と絶望をエネルギーに変えて活性化しており、ククリは自分の趣味も兼ねて女性たちを自分の妄想ワールドに引きずりこんで戦わせては、砂の柱に埋め込んで砂人形として絶望を収集している。
 そして14人分の絶望と恐怖がそろうと、ククリの妄想ワールドと現実を連結してしまい、大惨事を引き起こす。具体的には、世界中の女性マドモアゼルが砂人形となり、ククリのコレクションに加わるらしい。
「14人」という人数の根拠は不明だが、KOFのような過酷な大会に出場するほどの精神力を持つ女性たちなので、そのぶん精神エネルギーも一般女性よりも強いのだろう。実際、ククリは12人までは捕獲に成功しており、最後の二人を自ら攫おうと挑みかかって、まさかの敗退。自身が構築した妄想ワールドは豪快に崩壊し、被害者たちも怪我もなく目覚めることができた。
 ある意味、無意識に世界の平和を救ったことになるだろう。

 良く言えば「強大な精神力(妄想力)の結晶」、悪く言えば「陰キャの考えそうな俺様最強兵器」である。

劇団ククリ

しゃちほこキック(仮)
名称・通常技・没技・KOF

「KOF'96」に搭載される予定だったが、諸般の事情によりボツになったユリのしゃがみキック。
 相手に背を向けて四つん這いのような姿勢になり、両手で体重を支えながら両足をピンと伸ばすように後方に蹴りを放つ。

 通常技か特種技のどちらかかは不明だが、グラフィックはゲームのロム内に残っている。これは他のボツ技も同様で、ユリではゲームに登場しなかった諸手突き(仮)、へにゃストレート(仮)、燕翼(仮)などの技(グラフィック)が削除されないまま発売された。

諸手突き(仮)

ジャック・ターナー
人物・龍虎の拳

 自慢の怪力を武器に、サウスタウンを我が物にせんと暴走族「ブラックキャッツ」を結成した実力者。だが「組織」のMr.BIGに目をつけられ、ブラックキャッツを弱体化させられ、ユリの誘拐事件の時はやむなく彼に従っていた。
「龍虎の拳2」で「組織」やMr.BIGと縁が切れた際には晴れて「ネオブラックキャッツ」を結成し、虎視眈々と野望の成就を狙っている。

 見た目どおりの荒々しい獰猛な性格だが義理堅い面もあり、ユリを誘拐されたリョウを前にして「女子供には手を出さない」ことを明言している。また、脅しや皮肉かもしれないが「また分からん事があれば、いつでもここへ来い!いくらでも教えてやる」と言っているので、一本筋の通ったアウトローなのかもしれない。
 ただし「女・子供」でも自分にケンカを売って来る者には容赦はせず(攻略本「ALL ABOUT 龍虎の拳2」で明言している)、続編の「2」ではユリとの対戦前に「ヘッヘッヘ、お嬢ちゃん。たっぷりかわいがってやるぜ」と凄んでいる。
 10代の頃のキングと因縁があり、こちらも無法者の集団と化していたキングの一派と衝突、これを打ち破ってキングを「組織」に入れるきっかけを作った(この頃、ジャックはキングが女だと知らなかった)。

「龍虎の拳」ではサウスタウンで「STREET STARS」というバーの経営もしているようだが、「龍虎の拳2」ではステージが「MAC'S BAR」に変わっている。
「龍虎の拳2」のMAP画面では、セントラルストリートの突き当たり、動物園の近くにある。

「クイズ キング・オブ・ファイターズ」では、秘密組織「Q」によって洗脳されてブラックキャッツのことをすっかり忘れてしまい、「Q」の差し向けるヒットマンとしてクイズ研究所を急襲して博士を銃殺、プレイヤーキャラクターも暗殺しようとしたりする。だが、下っ端に落ちぶれてしまったMr.BIGよりかは信頼されているようだ。

 1953年3月24日生まれ。「龍虎の拳2」時、27歳。身長184cm、体重138kgという巨漢(後述)。血液型O。
 大切なものはグループの仲間とバイク。好きなものはジャンクフード、嫌いなものは中華料理。好きな言葉は弱肉強食。
 12歳のとき、襲ってきた熊を返り討ちにしたという過去を持つ。そのため「熊殺しのマッスル・デビル」(龍虎1)、「復活のマッスル・デビル」(龍虎2)というキャッチコピーがつけられており、ゴッセージの漫画「龍虎の拳」ではなぜかこの通称が本名(正規のキャラクター名)であるかのように描かれている(しかも「マックスデビル」と間違えられて登場している)。
 ……が、実は「龍虎の拳1」のインストカードでは「サーカスの熊を一撃で気絶させた・・・・・」ことになっている(右図参照)。そのため、この「熊殺し」というキャッチコピーは、自分に箔を付けようとして本人が大げさに吹聴したのかもしれない(もちろん「周囲からは熊が死んでいるように見えたから」という理由も考えられる。なお、北米版アニメ「Art of Fighting」では「I'm bear killer Jack!!」と名乗っている)。


「龍虎の拳2」MAC'S BAR

 極ナックルパートや超ドロップキックなど、隙の大きな技をどんどん振り回す超パワーファイターだが、「龍虎の拳」では前蹴りしながら滑ってきたり、スライディングしてきたりと、なかなか動きが軽い。「龍虎の拳2」では相手の防御を崩す「ブレインショックバット」の追加や隙の小さい気力無し極ナックルパートなど、小技も効くようになりさらに攻めやすくなった。

 SFC版「龍虎の拳」ではオリジナル超必殺技が搭載されているが、この「ジャイアントプレス」は、超ドロップキックのモーションで空中高く舞い上がり、落下中に当たった相手を空中で捕まえて(原理不明)地上でボディスラムで投げる(たぶんガード不能の)インパクトある必殺技になっている。
 また、「龍虎の拳2」の隠し超必殺技の「ヘルダイビング」は相手を捕まえて引き倒した後、頭からのしかかって回転ヘッドプレスを仕掛ける荒業だが、こちらも通常技からのキャンセルで必ず繋がる驚異の性能がある(通常技がガードされても、その後のヘルダイビングは必ず入る)。

 天獅子版コミック「龍虎の拳」では、リョウの虎煌拳をものともせず、自動車を片手でブン投げ、パンチやキックで道路をえぐるという荒業を披露。しかもリョウの気合タメの一瞬の隙も見逃さずに攻撃に出るなど、尋常ではないケンカのセンスを見せ付ける(しかし、シリアスなシーンで突然「賢者モード」に突入する意外性も見せた(P80))。

 なお、アーケード版「龍虎の拳2」がスーパーファミコンに移植された際、担当したザウルスのグラフィッカーは全員、脱衣KOのある女性キャラ、ユリやキングの移植を担当したかったらしく、誰がどのキャラを描くかはあみだくじになった。
 結果、ユリを担当することになった女性ドッターに、「じゃあおまえはこれも!」と、半ば強制的にジャックのドットうちも回ってきたそうである。
(情報提供:あさやん@ダイヤ宝石さんの食べるシャトーブリアンになりたい←2回目@0GFr8A445OGeaGo様)

 ゲームでは90年代前半の「龍虎の拳」「龍虎の拳2」「クイズ キング・オブ・ファイターズ」に登場するのみで、設定としてキングのプロフィールに「嫌いなもの:不潔なヤツ(ジャック)」と、21世紀の今にいたるまで残っているのみだったが、2018年の「SNKヒロインズ」のユリのエンディングにて久しぶりに顔出し登場。「龍虎の拳1」のメンバーが顔出しでゲームに勢ぞろいするのは恐らく26年ぶりとなる。

 漫画「龍虎の拳2」(天獅子悦也)に収録された資料「サウスタウン犯罪白書」では、184cm/138kgというサイズは12歳のときに警察で計測したものであり、これ以降は計測されていないとし、現在のサイズは200cm±10cm、160kg±10kg程度であろうと予測している。
(身長200cm、体重160kgだと、全盛期のボブ・サップ並みの体格である。筋肉と脂肪の量がだいぶ違うかもしれないが、その巨漢ぶりはわかるだろう)

 本名の綴りは「JACK TURNER」だが、攻略本「ALL ABOUT龍虎の拳2」では「JACK TERNER」と誤って紹介されている。
 名前の元ネタは不明だが、比較的ありふれた姓名の組み合わせであるせいか、アメリカで同姓同名の著名人は何人かいる。レーシングドライバー、フットボーラー、写真家、作家、バスケットボーラーなど。なお、Wikipedia英語版の「JACK TURNER(曖昧さ回避)」のページで当の龍虎ジャックは「SNKプレイモアの「Art of Fighting」シリーズのマイナーキャラクター(脇役)」と可哀想なことを書かれている。普通に「キャラクター」でいいだろうに……。
(なお似たようにありふれた姓名のJohn Crawleyは「曖昧さ回避」のページに龍虎ジョンの名はなく、Mickey Rogersにいたっては「曖昧さ回避」どころか同姓同名の人物のページすらない)

 コミックアンソロジー等では意外とユリと縁があり、ヒップアタック対決でユリを吹き飛ばしたり(しまんだきよの「どうするユリっぺ」/ホビージャパン)、腹をすかせたサカザキ一家に肉と勘違いされて食われそうになったり(同「貧乏家の人々4」/同)、ユリの挑発に乗って極ヒップアタックを出そうとして燕翼で吹っ飛ばされたりしている(もりしたかなめ「ユリちゃんのザ☆熱ケツ対ケツ!!」/同)。
 また、ユリがアルバイトをしているフィットネスクラブに入会してスマートになったり(桜瀬琥姫「IT CAN'T BE!」/新声社)、ユリに極ナックルパートをパクられたりしている(井上空「藤堂の逆襲」/光文社)。

(コミックアンソロジー各種についての情報提供:小濱太介様)

 担当声優は、

  • マイケル・ビアード氏(Michael Beard)(「龍虎の拳」「龍虎の拳2」)
  • 臼井雅基氏(攻略ビデオ「龍虎の拳2」(サイトロン・アンド・アート版))
  • 故・松尾銀三氏(1951-2001)(OVA「バトルスピリッツ 龍虎の拳」)
  • エリック・スチュアート氏(Eric Stuart)(海外版OVA「Art Of Fighting」)

 なお、アニメ版でジャックを演じた松尾銀三氏は、亡くなる直前まで仕事をされておられた。
「も〜っとおジャ魔女どれみ」では、氏が亡くなった直後に氏が演じたオヤジーデが大活躍する回があり、スポンサー提供画面でも書き下ろしでオヤジーデの笑顔が満開だったため(これはスタッフの心遣いだった)、ファンの涙を誘ったようだ。

Mr.BIGキング組織バトルスピリッツ 龍虎の拳

ジャッジメントインジケーター
システム・KOF11

「KOF11」でのみ採用された特殊システム。本作では試合がタイムオーバーになった時に、残り体力が多い方ではなく、それまでに試合を優勢に進めたほうが勝利と判定される。
 その判定をするためのシステムがこの「ジャッジメントインジケーター」である。画面上中央に設置され、攻めている側に傾く。1P側が優勢なら赤、2P側が優勢なら青に変色する。タイムオーバー時にインジケーターがドローの時は、リーダーが生き残っているチームの勝利となる。
 従来の「待ち戦法」「逃げ戦法」を牽制するために採用されたのだと思われるが、それ以上にどんどん攻め込むのが強いゲームなので、存在感があるとは言えない。タイムアップ直前になると優勢判定の側がリーダーでないキャラで逃げればいいので、逃げ切りを防止する役にも立っていない。
 ただ、タイムアップ直前に本作独特の駆け引きが生まれるのも、このインジケーター様様ともいえる。

シャッターストライク
システム・KOF15

「KOF15」で登場した、同作でも重要なシステム。技の出始めに打撃防御ポイントを持つ強烈な打撃を繰り出す。ヒットすると相手を膝崩れ状態にさせることができ、様々な追撃が可能。
 打撃防御ポイントに相手の攻撃が当たった場合、スーパーアーマー状態でカウンターとして反撃できる。また、通常技にキャンセルをかけて出せるため、連続技の中間に挟むこともできる。
 ゲージを1本消費するが、攻撃がヒットすると0.5ゲージ回復する。オープンβの段階ではかなり強く設定されており、ゲージを1本残していれば、シャッターストライクで圧をかけての駆け引きが可能だった。
 基本的にふっ飛ばし攻撃と同じモーションだが、ふっとばし攻撃より技後の隙が微妙に大きい。ユリはVer1.32から、腰を引いてから少し前のめり気味に放つ右ストレートとなった(遠距離立ちCと同じ技)。キャラクターによって技の隙、リーチは異なり、連続技を安定させるには少し練習がいる。
 ボイスは「も〜らい!」「うりゃ!」。
 英語版では同名の「Shatter Strike」、中国語版では「粉砕打撃」となっている。

 開発者インタビューによると、「「KOF」は攻める側が強いゲームになっているので、守りに使えるシステムを入れたいという思いから考案が始まりました。そこで、ガードポイントがついている攻撃手段を思いついたのです。ただし、その攻撃が強すぎてしまうと、今度は「KOF」らしくなくなってしまうので、そこは注意しました」とのこと。

なお、この技は開発当初は今とは異なる技名だったが、(外国語でも不自然にならない様に)英語のネイティブスピーカーとの話し合いで今の名前に決まり、さらにここから北米版「KOF15」のキャッチコピー「SHATTER ALL EXPECTATIONS」へと繋がっていった。

アドバンスストライク鬼はりて電撃ビンタ(仮)ふっとばし攻撃

ジャン
人物・龍虎の拳2・KOF

 キングの弟。明るい少年だが足が悪く、「龍虎の拳2」では歩くこともままならない状況だった。
 キングは彼の足を直す手術費用を稼ぎ出すために戦い続けていたが、リョウとロバートの支援によって手術を受け、歩けるようになっている。この件をきっかけにキングと極限流一派の和解が実現しており、ある意味、後の「KOF」女性格闘家チーム誕生のきっかけともなった。
(その後、事故によって再び歩けなくなった時期があるが、そのときは幸いにも後遺症もなく回復したようだ)

 鷹岬諒「ザ・キング・オブ・ファイターズ'94外伝」では、ウェールズにある全寮制の学校に預けられていることになっている。「'94」大会イギリス予選の最中、グリフォンジムの者たちによって誘拐され、女性格闘 家チームを棄権させるための材料にされかけてしまったが、このときは草薙京たち日本チームの乱入によって救出された。

 2017年〜2018年のCGアニメ「THE KING OF FIGHTERS DESTINY」では、第20話でキングとのエピソードが語られている。その時は子供らしくプラモデル(模型)全般が好きだったようだ。
 また2018年の「KOF ALLSTAR」のイベント「キングにとって一番大切なもの」という特殊ストーリーでは何者かに誘拐されてしまったが、無事キングとその仲間によって救出されている。
 同じく「KOFAS」のバレンタインイベント「どきどきファイターズ」では、「水族館に行くのが好き」とキングらしき人物が証言している(この時、本人は捻挫で入院している)。
「SNKオールスター」では、ギースがキングのバーを横取りしようとした際、ビリーがジャンを人質に取り、キングの助っ人にやってきたリョウをキングと同士討ちさせようとしたが、草薙京の乱入によって事無きを得た。

 キングとの縁で「KOF」の女性格闘家チームと縁が深く、そのストーリーやエンディングにたびたび登場するが、「KOF'97」の「'94女性格闘家チーム」のエンディングでは、よりによってユリのビキニのブラを奪うという、ドルの罰金、もしくは年の懲役級の極悪犯罪を犯している。


 凶悪犯(左端)の決定的瞬間。


 再度繰り返される凶悪犯罪。

(なお、日本で成人男性が冗談でもこのような行為に及ぶと、おそらく「不同意わいせつ(旧称・強制わいせつ)」(6ヶ月以上10年以下の懲役/刑法第176条)及び「窃盗」(10年以下の懲役又は50万円以下の罰金/刑法第235条)の罪に問われる。かなりの重罪である。ユリの訴えが通れば、「窃盗」ではなく「強盗」(5年以上の有期懲役/刑法第25条)が採られる可能性もある)

 ちなみに「KOF」には、ユリを含めて「妹キャラ」は多いが、意外と「弟キャラ」は少ない。
「KOF」関連でジャン以外の弟キャラクターというと、アンディ・ボガード、ウォルフガング・クラウザー、クリザリッド、ソワレ・メイラなど。ほかにストライカーとしてキム・ジェイフンがいる。
 ただし、「MAXIMUM IMPACT 2」でソワレに宇宙人疑惑が生まれ、クリザリッドは姉(的存在)のウィップが自分よりはるかに年下。ごく一般人としての「弟」はアンディとジェイフンくらいしかいない気がするが……。

 キングと同じく、ファミリーネームは不明。実は「ジョー・東」の幼名ではないかとの説もある。詳細は「キング」の項目を参照。

「KOF DESTINY」での担当声優は櫻井優世氏。

キングジョーさんの全部女性格闘家チームどきどきファイターズ - Valentine with you -

シャングリラ長崎
人物・グループ

 キングのこと。別名。世を忍ぶ仮の名前。
ユリのブルーベリークレープ」の項目を書いているときにふと思い立って、KOFをまったく知らない友人にKOFコラボカフェのマウスパッドの画像を見せ、「この人たちの名前を全力で教えて!」と送ったら、返ってきた回答がこちら。

 これを最初に目にしたときの管理人の衝撃がご理解頂けるだろうか。このサイトを投げ出して、別のファンサイトを即座に立ち上げる衝動に駆られた。
 なんでK'が「JAかつらぎ」かと聞くと、「農家の人みたいに健康的に日に焼けてて、でも農業は心配事とストレスが多くて若白髪なんだろうなと思った」とのこと。
 アッシュが「ラスベガス東京」な理由は、「見栄を張ってラスベガスのカジノにいると言ってるけど実際には東京のゲーセンでだべってる、親が成金の少年」だそうである。なお「パンスト津久見」は若手芸人で、みんなのいじられ役。
 あと、「ンライト」ではなく「ンライト」であり、「ム〜ンライト少年・コブラ」ではなく「ム〜ンライト・少年コブラ」だそうである。なおシャングリラ長崎は少年コブラの姉。
(この少年コブラをめぐる複雑な人間関係と長いバックストーリーがこの二枚の絵柄に凝縮されているらしいのだが、ユリとは関係ないのでここでは割愛する)

キングマビのギワみ乙女。ユリのブルーベリークレープ

ジャンル
用語

 種類。領域。フランス語の「genre」はラテン語の「genus」(種属)を語源とする「共通の性質をもつ一群」のこと。
 特に文芸、芸術作品の様式、形態上の分類についていう。

 テレビゲームにおいても、全ての媒体において格闘アクション、アドベンチャー、RPG、シューティングなどの様々なジャンルがあり、さらに「テイルズ」シリーズのように様々な冠詞がついたりして、時に分かりやすく、時にファンを混乱させる。
 だが究極のところ、ゲーム業界における「ジャンル」というものは、大別して二種類に分類することができる。

 すなわち「ユリ・サカザキが登場する良いゲーム」と、「ユリ・サカザキが登場しない良くないゲーム」である。

シューズ
衣装

 ユリは基本的に赤いオックスフォードタイプ(甲部で紐を締める型の短靴)のハイカットスニーカーを愛用しているが、実は作品ごとに微妙にデザインが異なる。

1997年(KOF'97)1998年(KOF'98)2000年(KOF2000)2000年(カプエス)2002年(KOF2002)2003年(KOF2003)
2004年
(MAXIMUM IMPACT
アナザーモデル)
2005年
(KOF11)
2007年
(KOF MI
レギュレーションA)
2010年(KOF13)2022年(KOF15)

 実在のスニーカーでこれに似たタイプを探すと、コンバースのハイカットスニーカー「キャンバスオールスター」があり、赤色でちゃんと星のマークも入っている。なお参考価格は5000〜8000円前後。

 

 なお、「龍虎の拳 外伝」のストーリーモードで、リョウについて私服で歩いていた際にも赤いシューズをはいているので、状況に関係なく、基本的にこのタイプが好みなのだろう。ただ、ハイスクール時代はまた違う趣味だったのか、DS版「Days of Memories 3」では、イエローのシューズをはいている。

 なおタイ語版Wikipedia「」の記事中では、「ユリは「KOF2000」及び「KOF MI」2001(原文ママ)では、ゲーム登場以来初めてスニーカーの代わりに赤い下駄のような靴を履いている」という記述があるが、残念ながらゲーム中では確認できない。

修行が足りないッチね♪
名称・スキル・パズル&ドラゴンズ

 ユリが「パズル&ドラゴンズ」にゲスト出演を果たした際に使用したスキルで、効果は「ドロップのロック状態を解除。敵のHPが20%減少」というもの。
 残念ながら管理人は未プレイのため、強いか弱いかは分からず。

 なお、このころ(2017年)は相手に対して指摘できるほど修行を重ねていたユリだが、近年(2022年)は「極限焼肉」の経営にかかりっきりで、修行の時間を削っているらしく、兄のリョウに厳しくお灸を据えられている(これがスーパーヒロインチーム結成の遠因になった)。
 人生の変遷とは、わからぬものである。

極限焼肉修業バカスーパーヒロインチームリョウ・サカザキ

修行バカ
システム・絆バフ・KOFオールスター

「KOFオールスター」に登場する「スペシャルシグネチャー・ユリ」と「リョウ・サカザキXIV」が持っている絆バフ。
 スペシャルシグネチャー・ユリは「修行を重ねてついに真の能力を発揮した」という趣のユリであり、修行バカのリョウも認めるほどの研鑽を重ねた末に得た絆バフかもしれない。
 ところが、このバフが登場した少しあとの「KOF15」で、実はユリが極限焼肉の経営に傾倒するあまり、空手の修行を著しく怠っていた事実が発覚。リョウを呆れさせた。
 SSユリは、再び修行の鬼リョウの信頼を取り戻すことができるのだろうか?

未だ鯉の昇り龍極限焼肉修行が足りないッチね♪タクマ・サカザキリョウ・サカザキ

祝福
システム・KOF'98UMOL

「KOF'98 UM ONLINE」の成長システムの一つで、自分の装備を「祝福」することにより強化すること。システム的には 同ゲームの「神器」が近い。
「装備祝福」と「装備洗練」の二種類があり、パワーアップの効果が異なるほか、どちらも「祝福晶石」というアイテムを消費する。

 祝福とは本来、キリスト教において、神が信徒の幸せや喜びのために特別な配慮をするという意味で、物質的な奇跡の他、精神的な成長、心の平安といった目に見えない効果が与えられたりする。
 以上のように、基本的には神への信仰が前提とされる奇跡であり、祝福を求める祈りを「祝祷」と呼ぶ。
 また、神への信仰とは無関係に自力で霊的影響力を直接・間接に行使する場合は「呪術」と呼ばれ、区別される。

ネスツ遺伝子ブック八門

昇燕
名称・特殊技・KOF

 ユリの特殊技。立った姿勢から上体を後方に倒し、片足を上空に向けて突き上げる。「KOF2002」「2002UM」「2003」「NEO WAVE」「11」で登場。
 強攻撃から連続ヒットするが、この技の特徴はなんといっても、特殊追撃判定を残したまま相手を打ち上げることが出来ること。
「ゆり降り → しゃがみC → 昇燕 → 空牙 → (遅め)空牙 → 裏空牙 → (一段目SC)芯!ちょうアッパー」(KOF2003)
 ……というアッパー尽くしの連続技も可能。

 よーく見ると、ほんの一瞬だが、振り上げた蹴り脚を下ろす直前、バランスを崩し転びそうになって焦っている。ラストの一瞬のガッツポーズは、うまくバランスを戻せた安心感だろうか?

 ボイスは、「KOF2002 アンリミテッドマッチ」では「うりゃー!」。

「KOF2002」では隙が大きい上に追撃が安定せず、あまり強い技ではなかったが、「KOF2003」からわずかに相手を高く打ち上げるようになって追撃が安定、さらにディレイキャンセルが可能になったことで戦略の幅が一気に広がった。
「KOF ALLSTAR」では、必殺技につなぐコンビネーション攻撃の一つとして登場。わずかに前進しながら相手を空中に蹴り上げる。

 立ち技ではないが、モデルはおそらく「KOF'96」でユリ自身が使っていた垂直ジャンプB。空中で真上を蹴り上げる特殊な技だった。
 立ち技では、技の姿勢では「KOF'94」で父のタクマが使う遠距離立ち強キック「ハイキック」が最も近い。こちらもほぼ真上を蹴り上げる技だが、ユリのほうがバランスが悪いのは、熟練度の違いによるものか。

Shouyoku燕翼刺燕旋回脚ゆり降りユリ雷神脚

ジョーさんの全部
価値観・人生観・KOF13

 ユリがこの世で恥ずかしいと思っていること。曰く、

ジョー「おい、ユリちゃん! どうせ真似るんだったら、兄貴やテリーなんかじゃなく俺にしときな!」
ユリ「えー? ジョーさんの真似はちょっと……その、恥ずかしいっていうかぁ〜……」
ジョー「何だと!? おい、ちょっと待て! ムエタイのどこが恥ずかしいんだよ!?」
ユリ「えーと……ムエタイがじゃなくて、その……、ジョーさんの……ぜ、全部?」
ジョー「……て、てめえ、もう勘弁ならねえ! タイに連れ帰ってシゴキ倒してやらあ!」

 さすがの爆発頭もこれには怒ったらしい。「KOF13」のユリvsジョーの試合前デモより。

援護攻撃爆発アタマ

少女時代
名称・宿命・KOF98UMOL

 中国語版「KOF'98 ULTIMATE MATCH Online」で、Nユリの持つ「宿命」。ユリを麻宮アテナ、不知火舞と同時に入れると攻撃力が20%アップする。
 ちなみに、日本語版では「少女たち」と変更されている。
 しかし、アテナはギリギリ少女といえるかもしれないが、他の二人は

 かゆい うま

 名前の元ネタは、恐らく韓国の同名の8人組アイドルグループ。
 2007年に「また巡り逢えた世界(into the new world)」でデビュー。2009年の「Gee」が大ヒットし、一躍時の人となった。韓国国内のみならず、中国や日本、台湾などのアジア各国で活動し、2011年からは欧米にも活動の場を広げている。
 略称は「SNSD」、もしくは「ソシ」(いずれも「少女時代」の韓国語読み「ソニョシデ」の略称)。英語圏の国では「Girls' Generation」というグループ名を用いている。

麻宮アテナ不知火舞

女王チームの可愛いロリッ娘
概念

 2017年公開のCGアニメ「THE KING OF FIGHTERS:DESTINY」の劇中、洗脳されたユリ・サカザキがジョー・東を襲撃した際に、ジョーがユリを見ていった言葉。印象。
 確かにこのときまでに、ユリとジョーは直接的に交流らしい交流がなかったので、瞬時に印象を言えといわれたらこうなるのも仕方がないが、ユリファンが聞いたら少々違和感があるのではないだろうか。

 管理人の印象を正直に言えば、ジョーのこの言葉は「女王チームの可愛いロリッ娘」。つまり、真ん中しか事実に即していない。
 解説するのは野暮というものだが、ユリ・サカザキはKOFで一度も「女王チーム」というチームを結成したことはない。ただし、このアニメでは第6話でキングがチーム名を「女王チーム」に決めているので、(このアニメ内では)間違いではない。
 またアニメ内では年齢は公表されていないが、「KOF'94」に準拠するなら、このときユリは19歳のはずである。アニメ内ではたびたびロリッ娘扱いされるユリだが、「ユリ=ロリ」という認識がどうも成立しないのは管理人だけだろうか?

(心理学でいうロリコンの対象の定義は13〜18歳なので、「人による」としか言えないが、168cmの長身でB82-W56-H80の少女を見て「ロリ」と思う人は世の中にそんなに多いものだろうか。ユリが童顔なのは確かだが。
 なお、13歳以下の幼児・小児への性愛・性的思考は小児性愛障害ペドフィリック・ディスオーダー(少し前まで「小児性愛ペドフィリア」と呼ばれていた)といい、こちらは精神医学の用語である)

 結果的には「作品内の設定によれば間違いではないし、認識は人による」という、極めてあやふやというか、玉虫色になってしまった。
 唯一確かなことは、このアニメの中では「19歳の168cmでもロリ」ということくらいだろうか。……良いのみんなは、成人式が過ぎるまでこのアニメの世界の中で遊んではいけない。

THE KING OF FIGHTERS DESTINYキング女性格闘家チーム

ショートケーキ
プロフィール・好物


(画像:ミセスNewYorkの食卓

「KOF2003」から追加された、ユリの好物。
「ショートケーキ」というと、日本ではスポンジケーキを土台に、つなぎと外装にホイップケーキを、味付けにいちごを使ったものを一般的に言うが、ユリの住むアメリカでは実は別物。
 アメリカで言う「ショートケイク(Shortcake)」は、スポンジケーキではなく「ビスケット(※1)」を甘めに味付けし、刻んで砂糖を振ったいちごを挟み、更にその上からいちごやホイップクリームでトッピングしたものを言う。
 ただし、日本のショートケーキもアメリカでは受け入れられているので、ユリがどちらを好んでも「ショートケーキ」で間違いではない。

 これがキングの祖国であるフランスでは、また別のものになるのが面白いところで、フランス版ショートケーキは、スポンジにアーモンド入りのしっとりしたものを用い、外装にはクリーム、バタークリーム、クレーム・ムースリーヌなどが使われる。中身は、主にいちごを挟み、ピンク色に染めて薄く延ばしたマジパンで表面を覆うのが一般的。
 日本では、このフランス版ショートケーキを「フレジュ(Fraise、フランス語で「いちご」)」と呼んで出す店もある。

「ショートケーキ」の語源は諸説あるが、スコットランドの農村地方発祥の大きなクッキーが、スコットランドの別名「ショートランド」から転じて「ショートケーキ」と呼ばれたのが最初だという説がある。

女王降臨
宿命・SNKオールスター

「SNKオールスター」(2019)で、「KOF」からゲスト出演したレオナの宿命。レオナ、不知火舞、ユリ・サカザキ、クーラ・ダイアモンドを同時に所持していると攻撃力が15%上昇する。
 下記の「女王出撃」にクーラが加わったかたちであり、よりフリーダムになったのか、こちらはHPではなく攻撃力が上がる。クーラならば恐らく「食欲の女王」か「アイスの女王」と思われ(「氷の女王」もあるかも知れないが)、舞とユリという料理上手が二人もいるこの組合せなら、クーラも喜んで全力が出せるかもしれない。

不知火舞

女王出撃
宿命・SNKオールスター

「SNKオールスター」(2019)で、ユリ・サカザキが持っている「宿命」の一つ。
 ユリ、不知火舞、レオナの三人を同時に所持しているとHPが15%アップする(「U」だと20%アップ)。
 しかし「女王」というならレオナよりウィップ、ユリよりもキングのほうが適役に思えるのだが……。
 2017年のCGアニメ「KOF:DESTINY」では「女王チーム」というチームが出場しているが、こちらはユリ、舞、キングという組み合わせであり、直接の関係はないと思われる。

キング不知火舞女性格闘家チーム

女傑格闘家チーム
人物・グループ

「THE KING OF FIGHTERS for GIRLS」の劇中に登場。
 ロバート・ガルシアと包が小料理屋で格闘家たちを集めて格闘ゲーム大会を開いた際、主人公の三峯ゆかりが近所のおばちゃんA、近所のおばちゃんB(いずれもモブキャラ)と即興で組んだ(組まされた)チーム。
 上記の通り格闘家は一人も所属していないが、その場のノリで名乗ったと思われる。即興とはいえゆかりのゲームの強さもあって、なかなかの成績を残した。

 なお「放送禁止用語一覧」によると、「女傑」は放送禁止用語になるそうである。理由・通説などは不明だが、こちらによると「特定の性別を特別視しているような言葉」が理由にあたるらしい。

三峯ゆかり女性格闘家チーム

女丈夫
宿命・KOF'98UMOL

 じょじょうふ。「KOF'98 ULTIMATE MATCH Online」(2016)で、キングXIII Verの持っている宿命。キングXIII Ver、不知火舞リメイクVer、ユリ・サカザキを同時に持つと攻撃力が25%上昇する(※1)。
「女丈夫」とは気がしっかりした男勝りで器の大きな女性のことで、「女傑」とも表現する。激しい気性と冷静な視点を併せ持つ場合が多く、意外と女子力が高い人もいる。
 最初に「女丈夫」という言葉を使ったのは衆院議員・政治作家の末広鉄腸てっちょう(1849〜1896)で、政治小説「花間鶯かかんおう」(1888)の中で「所謂る女丈夫ぢょぢゃうふの気象のある婦人にて」と表現している。

キング女傑格闘家チーム女性格闘家チーム不知火舞

女性格闘家チーム
名称・チーム

「KOF」シリーズに登場する、常連チーム。通称「女格」。
「KOF'94」において、チームメイトに困っていた不知火舞に、同じ悩みを抱えていたユリ・サカザキがキングを紹介したことがキッカケで結成され、以降、KOFの一勢力として長らく君臨した。
 キングと不知火舞が中心メンバーであることは恒例だが、その他のメンバーの出入りがかなり激しいのが最大の特徴。

 ユリは「'94」「'95」「2000」「2002」「NEO WAVE」「13」の各タイトルで、このチーム所属でKOFに出場している。
「'94」の頃は、兄やロバートがチームを組んでくれず、似たような境遇だった舞と出会ったことでのチーム結成だったが、後には父や兄がチーム結成を強制し、女性格闘家チームから出場できないことを残念がっている。やはり話が通じやすい同世代同性の存在は大きいらしい。

「KOF'94」がコミカライズされたさいには、華のあるメンバーだったため、「ザ・キング・オブ・ファイターズ'94」(真行寺たつや)、「ザ・キング・オブ・ファイターズ'94外伝」(鷹岬諒)など、主役級の扱いで登場することも多かった。

 初めてメンバーが入れ替わった「KOF'96」のみ「新・女性格闘家チーム」と表記される。また「KOF R-1」では「ヒロインチーム(舞、ユリ、アテナ)」が、「KOF R-2」でも「ちょうヒロインチーム(アテナ、ユリ、香澄)」が女格の代わりに登場している。
 なお、「女性格闘家チーム」とは別に、「KOF2003」には「女子高校生チーム(アテナ、雛子、まりん)」、「KOF2002UM」には「美少女格闘家チーム(メイ、雛子、香緋)」が参戦。
 格闘ゲームではないが「KOF ALLSTAR(98のストーリー)」で「女性オロチチーム」が登場。「KOFクロニクル」のシェルミー復活イベントでは、キング、舞、香澄、マリー、香緋、シェルミーという大所帯で「超・新生女性格闘家チーム」が結成されている。
「KOFオールスター」で「スペシャルシグネチャー」として参戦したキング、ユリ、舞の間で「元祖女性格闘家!」という力強い絆バフが存在し、揃えるのも一興かもしれない。
 キングとユリが極限流チームに入り、不知火舞が不参加だった「KOF11」にて一旦消滅。「KOF13」で「元祖」メンバーで復活し「KOF14」にも登場したが、「KOF15」で再び消滅した。「KOF15」では「女格」の常連であるユリと舞がアテナを加えて「スーパーヒロインチーム」を結成している。
(間に「KOF98UM」「KOF2002UM」にて復活しているが、これらはリメイク版である)

 2017年のCGアニメーション「THE KING OF FIGHTERS:DESTINY」では、第6話でこの三人が「女王チーム」というチームを組んでいる。
(当初はユリが「女格闘家チーム」という名称を提案したが、舞が異論を提出し、キングが「女王チーム」に決めた。いずれにしても「女性格闘家チーム」ではない)

 ちなみに、各年度の所属メンバーは以下の通り。
「'94」……キング、不知火舞、ユリ・サカザキ
「'95」……キング、不知火舞、ユリ・サカザキ
「'96」……キング、不知火舞、藤堂香澄
「'97」……キング、不知火舞、神楽ちづる
「'98」……キング、不知火舞、神楽ちづる
「'99」……キング、ブルー・マリー、藤堂香澄、李香緋
「2000」……不知火舞、ユリ・サカザキ、藤堂香澄、四条雛子
「2001」……キング、不知火舞、四条雛子、李香緋
「2002」……不知火舞、ユリ・サカザキ、メイ・リー
「2003」……キング、不知火舞、ブルー・マリー
「NEO WAVE」……キング、不知火舞、ユリ・サカザキ
「13」……キング、不知火舞、ユリ・サカザキ
「14」……キング、不知火舞、アリス
「'94RE-BOUT」……キング、不知火舞、ユリ・サカザキ
「'99EVO」……キング、ブルー・マリー、藤堂香澄、李香緋
「2002UM」……キング、不知火舞、藤堂香澄
「'98UM」……キング、不知火舞、神楽ちづる
※'99〜2001は「ストライカールール」が適用されたため四人制(※1)。

 参加回数は、以下の順に多い。
1位 15回 不知火舞
1位 15回 キング
3位 7回 ユリ・サカザキ
4位 5回 藤堂香澄
5位 3回 神楽ちづる
5位 3回 ブルー・マリー
5位 3回 李香緋
8位 2回 四条雛子
9位 1回 メイ・リー
9位 1回 アリス

 参加人数は、のべ58人。

THE KING OF FIGHTERS DESTINY援護攻撃「かわいければ弱くたって」チーム極限流チームキング元気美少女女傑格闘家チーム最強女性チーム四条雛子不知火舞女傑格闘家チーム真行寺たつやスーパーヒロインチームストライカー鷹岬諒闘う女子ちょうヒロインチーム藤堂香澄メイ・リーユリ&ヒロインチーム

ショッキング・オブ・ファイターズ
企画・KOFクロニクル

「KOFクロニクル」(2019)のβテスト中に行われたゲーム内企画の一つで、麻宮アテナがKOFキャラクターをゲストに迎えてインタビューを行うトークイベント(テキスト)。
 アテナは真剣なものの毎回斜め上の結末を迎えてしまうコーナーであり、第六回ではリョウ・サカザキ、ユリ・サカザキ兄妹をゲストに迎えた。
 リョウは「KOFクロニクル」を知らなかったらしく(当然、自分が勝手にゲームに登場させられていたことも知らないだろう)、嬉々としてユリに詳細をたずねるものの、自分が最高レアでなかったこと(+ユリが最高レアだったこと)に怒ってユリのスマートフォンを破壊。さらに「こんなゲームばっかり遊んでいるから技が身につかないんだ!」と教育ママのような主張を始めた。
 またアテナは「KOFクロニクル」というタイトルを聞いてつい「うわ……」という意味深な一言を漏らしている。

 なお続く第七回では八神庵がたけのこ派、草薙京がきのこ派、七枷社がパッキー派(ポッキー?)であることが発覚しどうやら殺し合いに発展したようであり、第八回ではギース・ハワードが最近の流行かVR事業に進出したり、必要以上にコンプライアンスを気にしていること判明。
 第九回ではルガールにコーナーを乗っ取られかけたが、ルガール自慢の新商品「ジェノサイド爆弾くん」の機能についてアテナが見事に論破し、ルガールが自爆した模様。

麻宮アテナギース・ハワードミスXリョウ・サカザキルガール・バーンシュタイン

不知火舞
人物・餓狼伝説・KOF・CAPCOM vs.SNK・他



(直筆サイン)


「ハイスクールコレクション」


「ロストサーガ」では男の子に変身!


パチスロ「KOF」では「乳ゆれ」「尻ゆれ」全開だったが……。↓


パチスロ「KOF3」。なぜか胸の谷間とハイレグヒップを封印。


パチスロ「餓狼伝説プレミアム」。胸から上を露出したチャイナ服?

 しらぬい・まい。日本の不知火流忍術を継承する、現代のくノ一。不知火半蔵の孫娘。
 高飛車でワガママ、恋愛感情を全く隠すことなく露出の極めて多い衣装を好むなど、賑やかな性格に思われがちだが、本来は祖父母に厳しく育てられた、引き際をわきまえた淑女。忍術を極め、和裁や料理を完璧にこなし、外大をきわめて優秀な成績で卒業した、スーパー大和撫子である。
 黙って祖父の下から去ったアンディ・ボガードを追いかけ、一族の掟を破って不知火の里を出るなど、情熱的な行動力の持ち主でもある(※1)。

 タン・フー・ルーの紹介でアンディが半蔵に弟子入りした際、アンディに日本語を教える役を買って出、以降、真面目でストイックな彼に惹かれていくことになる。そして、結果的にそれが舞とキング・オブ・ファイターズを結びつける切っ掛けとなった。
 アンディを追いかけてKOFに参加したのを切っ掛けに大会の常連となる。秦の秘伝書やギース・ハワードの亡霊など、曰くつきの大会に毎回参加して大変な目に合いながらも、一途に彼を追い続けている。
 ……の、ではあるが、舞の情熱にストイックなアンディがついていけず、恋愛的には案外報われていないのが実情で、いつも舞のアタックを誤魔化しているアンディにヤキモキしている(※2)。
 同じく大会常連のブルー・マリーとは最初(一方的に)反目していたが、いつの間にか「お姉さま」と呼ぶような関係になっている(一時期、テリーのことも「お兄ちゃん」とか呼んでいた)。

 一方、「KOF14」の餓狼チームのエンディングでは、

 ……とかやったり、1994年の「餓狼伝説 THE MOTION PICTURE」では、ダック・キングのクラブでオリジナルハイレグ衣装でステージに乱入して踊ったり(※3)、「電撃CD文庫 KOF'94」では初対面のユリ・サカザキとまったく人見知りすることなく話し込んだりと(※4)、意外とノリも良い。

 1995年の「クイズ キング・オブ・ファイターズ」ではユリと「舞さん」「ユリさん」と呼び合っているが、「KOF」本編では「'95」ですでに「舞ちゃん」「ユリちゃん」と呼び合っている。

「KOF」がチーム制になって以降、アンディとチームを組むことを夢見ながらも、アンディはテリーやジョーとのチーム結成を最優先にする傾向にあり、舞がアンディと一緒になれたのは「KOF'99」の一度だけ。そのため、舞は主にユリやキングたちと、女性格闘家チームとして活躍し、オロチやネスツなど強敵たちを撃破してきた。
 それでも持ち前の明るさと前向きさで状況を楽しみつつ、「KOF15」ではその場の勢いで麻宮アテナを巻き込んで「スーパーヒロインチーム」を結成している。

 アンディとチームを組めないことは本当に残念がっており、アンディが登場しなかった「2003」では、グリフォンマスク(身長215cm、体重118kg)に「そのマスクを脱いだら実はアンディ…。なんてことないか。はぁ。」などとムチャと知りながら愚痴る場面もある(アンディは171cm)。
 このためか、女性格闘家チームからの出場回数は、全キャラトップタイの15回を誇る。
「REAL BOUT 餓狼伝説2」から時間をあけた未来を描いた「餓狼 MARK OF THE WOLVES」では、アンディと舞は登場せず、弟子の北斗丸が登場したが、この時に舞たちがまだ現役なのかどうかは不明で、最新作「餓狼伝説 City of the Wolves」で明らかになると思われる。

 1974年1月1生まれ。「餓狼伝説2」時、19歳。血液型B型。
 身長164cm(→165cm(KOF99〜))、体重50kg(→46kg(KOF2002)、48kg(KOF2003))。
 3サイズは85-54-90(→87-54-90(KOF99)、87-55-91(KOF13)、89-54-90(ネオジオバトルコロシアム))。
 趣味はおせち料理づくり、お弁当作り、ダイエット。好きな食べ物はお雑煮とおはぎ。
 得意スポーツは羽根つき(現在まで無敗の腕前)。大切なものはお婆ちゃんの形見のかんざし。好きな音楽はヘヴィメタル(好きなバンドは「PANTERA」)。
 多彩な才能の持ち主で、国立外国語大を優秀な成績で卒業しているほか、茶道(裏千家準教授)、華道(池坊準教授三級)、弓道二段、書道八段、英検1級、その他、珠算、簿記、秘書検など、様々な資格を持っており、本人にその気があればどこの企業からも引く手あまただと思われる。
 また、普通免許のほかに、中型二輪、小型特殊免許を持っている。

 家族構成は、祖父の不知火半蔵(故人)については明らかになっているが、両親の存在は明かされていない。「夭折した」との説もあるし、餓狼SP時代には「父はSNK社のサラリーマンで、母は専業主婦」という説もあったが、依然として詳細は不明。
(「MAXIMUM IMPACT 2」のストーリーでは、すでに父親も故人となっている)
 祖父不知火半蔵の死去後は、半蔵の弟子であった「五大老」が師匠筋にあたるが、舞はこの老人達を苦手にしている。また、祖父の友人であった柔道家、山田十平衛とも親交がある。

 忍者らしくスピードを生かしたトリッキーな空中戦を得意とし、空中投げや三角飛びなど空中での攻め手が多い代わりに、総合的に攻撃力・防御力共に低い傾向がある。胸の谷間から扇子を取り出す飛び道具「花蝶扇」、衣装の「尻尾」を燃焼させて振るう「龍炎舞」が代表的な必殺技。
「餓狼伝説スペシャル」や「リアルバウト餓狼伝説2」など、強キャラの一角に食い込む活躍ができるタイトルもある。

 初登場は「餓狼伝説2」。当初、同作にはニンジャマスターという男性忍者キャラクターが登場する予定であり、すでに60%完成状態で動くところまでできていた。しかし、開発中に女性キャラクターの登場を望む声が大きくなり、ニンジャマスターに代わり急遽舞が登場することになった。そのため、舞はデザインから設定、ドットうちまで、実質半年に満たないという超短期間で製作されることになったが、その苦労が報われ「餓狼伝説」でも有数の人気キャラクターとなった。舞の衣装の「尻尾」は、ニンジャマスターのマフラーの名残である。
(なお、ボツになったニンジャマスターは、「2」の舞のステージにちらっと登場する)

「君はヒーロー」でゲスト出演したさいには、その語学力を生かし、ロバートに代わってヒーロー学園で英語の臨時講師として働いている。前述の五大老の監視がないこの世界を気に入っているようだが、ここでは草薙京の恋人ユキの誘拐に関わるなど、謎の行動をとっている。
「KOFオールスター」では、なぜか「ギルティギア」からのゲストキャラ・メイから警戒の対象とされ、「餓狼MOW」のB.ジェニーからはライバル視されている。

 恋愛シミュレーションでも出番は多く、「Days of Memories」シリーズの「恋はグッジョブ!」ではOLを勤めているが、取引先の社長Mr.BIGに気に入られてたびたび声をかけられては困っている。近所の神社で巫女を務めている藤堂香澄と親交がある。
 また「風舞う都でつかまえて!」ではアンディ先生に一途な思いを寄せているが、真っ赤になりながら声をかけても袖にされたり、手作り弁当を渡しても断られたりと、ここでも報われていない(このゲームでは立派な家のお嬢様という設定らしく、弁当のおかずにイセエビなど豪勢な食材を惜しげなく使っている)。

 漫画版やアニメ版などはお色気役でのシーンが多いものの、漫画「餓狼伝説 戦慄の魔王街」(石川賢/講談社)では、作品中の世界観が「マッドマックス」そのものであったためか男性的な啖呵の効いた言動が多く、数コマ乳首が露出するシーンがあるものの、まったく色気とは無縁であった。

 色々と物議をかもしたハリウッド実写映画版「キング・オブ・ファイターズ」では主人公として大活躍するが、こちらではなんとCIAの捜査官として登場。同僚(上司?)であるテリー・ボガードの命令によって「KOF」に選手として紛れ込み、かつての名選手だった八神庵と主催者である神楽千鶴に接近した。
 一般人のバイク修理工でしかなかった草薙京(日米のハーフ)の覚醒を促し、最後は倒れた神楽千鶴の代わりに「ヤタの鏡」を使い、八神庵、草薙京とともにルガールを倒し、オロチを封印した。

「餓狼」時代は、なんだかんだ言っても安定したキャラ性能と、やや性格と衣装が先行しながらも、そんなに極端な性格のキャラクターではなかったんだけど、「KOF」に進出してからは、キャラクター性を強調させるためか、その色気と「アンディを追いかけている」という一面が極端にクローズアップされ、ずいぶんと賑やかなキャラクターにされてしまった。
(ハリウッド版ではアンディがまったく出てこない代わりに、八神庵、草薙京との微妙な三角関係が描かれるが、吹き替えを担当した小清水亜美氏は「きっとアンディに出会う前の物語に違いない」という独自の推論を展開した)
 しかも、他のゲームシリーズから「KOF」シリーズに登場したキャラクターは、シリーズ当初の悪意に満ちた設定改悪・露骨な多作品からの盗作が年を追うごとに改善される傾向があるが、舞はその逆で、年々どこかが悪化しており、「KOF13」ではこれまでよりもさらに露出度が上がり、ニュートラルポーズもやけに胸の谷間を強調した前傾姿勢にされてしまった。
 SNKの知名度の上昇にもっとも貢献した一人と思われるが、そのわりに扱われ方は特殊。

 KOFのみならずSNKを代表しての外部出演が非常に多く、格闘アクションだけでなくRPG、ダンスゲーム、果てはサッカーゲームやパチスロに至るまで、国の内外を問わずメーカーの垣根すら超えてあらゆるジャンルに進出している(意外なところでは横スクロールシューティング「極上パロディウス」(コナミ/1994)のクレーンゲームステージの背景に景品の人形姿でゲスト(?)出演したことがある)。
 2000年の「CAPCOM vs.SNK」シリーズで初めてカプコンの春麗と共演を果たし話題になった(これ以前にカードゲームでの共演はある)。
 コーエーテクモゲームスの「DEAD OR ALIVE 5 Last Round」(2015)ではDLC専用キャラクターとして途中から参戦。しかし、数字の上でも視覚上においても、女性キャラクターの中では舞が貧乳の部類に入るという実に恐ろしいゲームでもある。
「DEAD OR ALIVE 6」(2019)、「ストリートファイター6」(2025/year2)でもDLCから参戦する。
「SNKヒロインズ」(2018)では、テリー・ボガードやスカロマニア、ミスXの「女体化」が賛否両論だったが、実は5年前の2013年、「ロストサーガ」というゲームに舞がゲスト出演した際、なんと「男体化」を成し遂げている(女性姿でも参戦している)。

 また逆に2019年11月、「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」にテリー・ボガードがDLCで出演した際には、餓狼伝説やKOFシリーズから多数のキャラクターがモブとしてステージ背景に出演したものの、肝心の舞は(衣装や仕草が過激なため)良い子の「CERO-A(全年齢対象)」の本作には出演できないという事態が起こり、作品の桜井ディレクターが動画中で謝罪する事態となった。
 2007年の「KOF MIA」のアナザーカラーのインナーがふんどしになってセクシーさがアップしたが、「乱世王者」や「SNKオールスターファイト」など、近年の中国産アプリでは露出度が問題になってきたのか、インナーで露出度を下げる処置がとられている(※5)。

 舞は海外人気も高く、1990年代後半には香港の若者の間で特に人気があり、そのキャラクターデザインは「香港のストリートファッションに浸透した」いわゆる「MKルック」など、地元の若者文化に影響を与えた。またその大胆な衣装は世界中のコスプレイヤーに愛されており、中国のテレビ番組「サイバネット」の司会者が、2011年から2年にわたって舞に扮していたこともある。

 2020年7月には、中国で公開された映画「三流女侠」の登場人物の一人「NO.39424037 娜(Lina)」が、不知火舞そのままの髪型・服装で登場。SNKに許可を貰っていない無断使用であることが発覚し、「楽玩新大地(北京)科技有限公司(SNK CHINA)」は製作元を告訴。80万元(1200万円)の支払い、および映画放映の中止を認めさせた。娜を演じた女優は王勉(※6)。

 格闘ゲームにおける「巨乳キャラクター」の元祖だが、「リアルバウト餓狼伝説」のエンディングで披露した入浴シーンやTシャツ姿からは、数字以上にボリュームのあるバストが伺える。
 日本版の格闘ゲームでは、立ちモーションでこの巨乳に由来する「乳揺れ」を見ることができるが、海外版ではこの「乳揺れ」が削除されていることが多い。

 作品によって微妙にサイズが変わるが、意外なことに舞のバストが90cmを超えたことは一度もない(ただし、ウェストが55cmを超えたこともない)。
 2020年に「Game Front」が発表した「ゲーム史上最も偉大なバスト」ではトップ40で5位にランクインした。


(パチンコ「餓狼伝説 - 双撃 -」ではセミヌードシーンが入る予定だったが没になった(画像は没画像))

 なお、初代舞の声優である曽木亜古弥氏は、芸能の初仕事がハリウッド映画で高倉健との共演だった(モブ役だったが)という稀有な経験の持ち主である(「ブラックレイン」)。
 曽木氏のお気に入りのセリフとして、「よ、日本一!」「かかってらっしゃい!」「お茶の子さいさい」をあげておられ、舞の声優を交代した今でも仕事で咽喉の調子を整えるのに「よ、日本一!」というフレーズをよく使われるそうである。

 担当声優は、

  • 曽木康代氏(現・曽木亜古弥氏)(「餓狼伝説2」〜「KOF2003」、アニメ「KOF Another Day」)
  • 三石琴乃氏(アニメシリーズ)
  • 林原めぐみ氏(ドラマCD「KOF'94」)
  • 小清水亜美氏(「KOF SKY STAGE」「クイーンズゲイト スパイラルカオス」「KOF13」〜「KOF15」「餓狼伝説COTW」、ハリウッド版「KOF」の吹き替えも担当)
  • シェリル・スタンリー氏(Sheryl Stanley)(北米版「KOF MAXIMUM IMPACT」)
  • レベッカ・ローズ氏(Rebecca Rose)(北米版「餓狼伝説COTW」)
  • ・佳氏(Selene zhan)(「THE KING OF FIGHTERS:DESTINY」中国語版)
  • 氏(Duan Yixuan)(「THE KING OF FIGHTERS:DESTINY」中国語版モーションキャプチャー)
  • サラ・サスヴェツキー氏(Sarah Saswtsky)(北米版「バトルファイターズ餓狼伝説2」)
  • リサ・アン・ベレー氏(Lisa Ann Belay)(北米版「餓狼伝説 The Motion Picture」)
  • ヌリア・トリフォル氏(Nuria Trifol)(スペイン語版「餓狼伝説 The Motion Picture」)
  • サブリナ・ラーキン氏(Sabrina Leurquin)(フランス語版アニメシリーズ)
  • ロベルタ・ガリーナ・ラウレンティ氏(Roberta Gallina Laurenti)(イタリア語版アニメシリーズ)
 ハリウッド版で舞を演じたのはマギー・Q氏。
 ちなみに、バストのモデルは細川ふみえ氏、ヒップのモデルは故・飯島愛氏(1972-2008)。
 ユリ・サカザキとは、実写CMで同じ女優(晴山ミキ氏)が演じているという意外な共通点もある。

KOFガールMr.BIG援護攻撃「かわいければ弱くたって」チーム記憶の日キング最強女性チーム少女時代女性格闘家チーム四条雛子新生不知火流道場スーパーヒロインチーム藤堂香澄友達バスト晴山ミキヒップ大和撫子

シリウス
ペット・設定(アニメ)

 1993年のアニメ「龍虎の拳」以降(劇中の設定で)、サカザキ家で飼われている猫。その特徴的な目鼻立ちから、ほぼシャム猫で間違いないと思われる。なかなかの美形。
 アニメオープニングで、リョウは「スーザン」という猫の捜索を500ドルで請け負ったが、そのスーザンと間違えてこのシリウスを捕獲してしまい、そのままリョウの傍にいついてしまったらしい。

 名付け親は、恐らくユリ。古代エジプトでは、猫という「動物」とシリウスという「星」の両方が神聖視されていた、という事実と、誘拐事件の発端となった宝石「シリウスの瞳」にひっかけて名づけられたようだ。
(エジプトのことは、ユリ自身が明言している。妙なことに妙に博識なところはユリらしい)

 リョウの仕事(なんでも屋)が終わった後に、ユリにお風呂に入れてもらうのが日課。

藤堂竜白バトルスピリッツ 龍虎の拳

シリウスの瞳
宝石・設定(アニメ)

 1993年のアニメ「バトルスピリッツ 龍虎の拳」で、Mr.BIGがユリ・サカザキを誘拐する原因となった宝石。
 劇中の一週間ほど前に、チャイナタウンの宝石商から盗まれたもので、サウスタウン市警の藤堂竜白警部は盗難の犯人をMr.BIGに絞っている。
 実際に盗んだのはMr.BIG傘下のレイという男のようだが、この男はMr.BIGを裏切って宝石を隠してしまったため、ジャック・ターナーの一味に見つかって射殺された。
 この時、ジャックはレイの部屋から「シリウスの瞳」を発見することができなかった。BIGはたまたまその場に居合わせたリョウとロバートが宝石を奪ったものと勘違いし、ジャックにリョウの家を急襲させる一方、リョウの妹のユリをキングを使って誘拐させた。

 ロバート曰く、「シリウスっちゅうのはギリシャ語で「光り輝くもの」っちゅう意味やそやけど、ホンマやの」。
 Mr.BIG曰く、「まさにこの世の奇跡だ。いくら金を積んでも、この美しさに見合うものはない」。

 なお、「宝石」としてのダイヤモンドはたいてい同じ形にカットされているが、これはベルギーのマルセル・トルコフスキーによって考案された最も美しく光を反射するように計算された「ラウンドブリリアントカット」と呼ばれる58面体である。つまりダイヤの美しさは、地の要素をカットによってさらに上昇させる、計算ずくのものなのである。

 このダイヤモンドそのものの価格・価値は劇中では明言されていないが、横のMr.BIGの指と比較するとおおよそ200カラット程度の大きさではないかと思われる。2023年現在、この大きさのダイヤがオークションに出てくると30億円程度の予想価格がつくことがある。

Mr.BIGキングジャック・ターナー藤堂竜白バトルスピリッツ 龍虎の拳

白うさぎ
システム・絆バフ・KOFオールスター

「KOFオールスター」に「不思議の国ユリ」として登場した際、「ユリ・サカザキ'95」との間に所有している絆バフ。パワーゲージの獲得量のが10%上昇、攻撃力・防御力友に5%上昇する。

 なお、「不思議の国のアリス」の白うさぎのモデルは、ルイス・キャロルの友人であり、オックスフォード大学の医学部教授ヘンリー・ウェントワース・アクランドとも言われている。キャロルとは家族ぐるみの親交があり、ひげをはやし、スマートで身なりが良い人物で、足早に歩く癖があったがよく遅刻をしていた。研究室はまるでウサギの穴のような光景だと評されたこともあったようだ。
 皇太子やレオポルド王子の名誉医師を拝命したほか、1874年には全国医学会議の議長を務める。1884年にはナイト爵位、1890年には男爵位を授けられるなど一流の人物であった。

ウサギウサギ〜!不思議なうさぎ不思議な国へようこそ!森の中の友達

真行寺たつや
人物/グループ

 しんぎょうじ-。日本の漫画家。1964年1月4日生まれ。
 漫画家となる以前は「富本起也たつや」名義でアニメーターとして活動しており、1984年、日本アダルトアニメの魁である「くりいむレモンパート1 媚・妹・Baby」で作画監督を務め、AV業界としては史上空前のヒットを記録し、同ジャンルの礎を築いた。
「くりぃむレモン」(1984〜)ではキャラクターデザインを、「エスカレーション」(1984〜1987)では作画監督を、「黒猫館」(1986)では原作・脚本・絵コンテ・作画監督を務めるなど、マルチに活躍した。氏が担当した「亜美 AGAIN」「エスカレーション2」「黒猫館」等は、総てオリコンチャートAV部門売り上げ1位に輝いている。
 しかし、アダルトアニメを好きで始めたわけではない富本氏と「売れるアニメ」の継続を望むアニメ会社との間に齟齬が生じ、1986年に独立。以降、漫画家として活動することになる。
 1988年には富本氏の人気同人誌「表面張力」がサークル「MINIES CLUB」によって富本氏に断りもなく再々販・増刷・販売され、しかも春のコミケで「MINIES CLUB」は堂々と「表面張力」を名のって参加、スタッフの厳重注意にも拘らず販売を続けた。この騒動の結果、「MINIES CLUB」は即売会から撤退したものの、富本氏も同人界から一時期遠ざかり、「表面張力・2」の発行も幻となった。
(このあたりの事情や活動はファンサイト「OBERKOCHEN」が詳しい。やや氏を神聖視しすぎるきらいはあるが、非常に読み応えがある。ただエロ成分が多めなので注意)

 代表作は「ハートオブストーン」(富本たつや名義/朝日ソノラマ)、「こともなし凶一郎!!」(富本たつや名義/スコラマガジン)、「CROQUIS」(富本たつや名義/ワニマガジン)など。
 SNK関連では「聖剣士伝説サムライスピリッツ」(ホビージャパン)、「THE KING OF FIGHTERS'94」(KADOKAWA)等を執筆されておられる。

「THE KING OF FIGHTERS'94」が複数の雑誌でコミカライズされた際には、月刊少年エース版を担当。ストーリー原案として協力したスタッフの腕がイマイチだったのか、ギャグもシリアスもどっちも寒いという残念な漫画になってしまったが、氏特有のお色気ワールドは全開であり、むちむちの女性キャラの生着替えや露出、脱衣KOなど、多くの場面で見ることができた。特にユリはビルの間やタクシーの中など、何度も露出着替えを余儀なくされている。
 また、KOF公式の漫画化ではおそらく唯一、オリジナルキャラクターの全裸脱衣KO(乳首アリ)を実現している。

(各コミックスの巻末では、ストーリー原案・堀川裕之氏のコメントが掲載されている。が、どれも読んでいて背中がむずがゆくなるような内容である。また、原作愛を大きく取り上げている割には、作品中、技の間違いがかなり多い(漫画オリジナルの必殺技ではなく、既存の技が丁寧に間違えられている))

 現在は体調を崩されているようで、2004年以降主だった活動は確認されておらず、公式サイトも2008年に閉鎖している。ときおりpixivなどにイラストを上げておられるようだ。
 上記のファンサイトは2019年現在もコミケ等で活動中。

■真行寺たつや Pixiv → 「真行寺たつや

木戸警官フレディ・マーキュリー(偽)ミスター・ニンジャ

新春万福ちょうアッパー
スキル・KOFクロニクル

「KOFクロニクル」の2019年のイベント「EPISODE OF FIGHTERS - 大激突 Happy New Year -」で入手可能な「ユリ・サカザキ(Premium Style)」が使用する奥義。レベルが上がるごとにユリの攻撃力がアップする。
「奥義」となっているが、同じユリ(PS)が使用する超必殺技「滅鬼斬空牙(芯!ちょうアッパー)」とは別もので、「新春万福ちょうアッパー」は「攻撃力が上がる」という効果の「スキル」である。

芯!ちょうアッパー滅鬼斬空牙

新生不知火流道場
施設・餓狼伝説・漫画

 漫画「餓狼伝説3」(関口シュン/リィド社)に登場する道場。作中には表記がないので所在地は不明だが、岐阜県飛騨市、もしくは山梨県富士河口湖町のいずれかと思われる。

 師範を務めているのはアンディ・ボガード。「新生不知火流」となっているのは、先代責任者の不知火半蔵が亡くなり、アンディ・ボガードに代替わりしたためである。
 アンディは女子門下生に人気がある……のは良いのだが、

 女子門下生は、なぜか上半身が道着、下半身がレギンスという、ユリ・サカザキそのままの素晴らしいスタイルで指導を受けている。通いたい。忍法は表には出せないだろうし、アンディが指導するなら当然、骨法だと思われるが、どちらかというと総合格闘技っぽく見えるのは気のせいだろうか?

極限流空手不知火舞スパッツ

人生180度ターン娘
通称?

 故・新声社「餓狼伝説の謎」のP178、「ようこそ!格闘技の街サウスタウンへ!!」の項の欄外において、龍虎の拳の簡易説明と共にユリに与えられた通称。
 その後にも「捕われの人生から一転、有頂天キャッピー小娘になろうとは、お釈迦様でも想像できなかったであろう」などと、納得すればいいのか、怒ればいいのか、笑えばいいのか、非常に微妙な説明が続いていた。

芯!ちょうアッパー 
名称・超必殺技・KOF

 ユリの超必殺技の一つ。まず重い一撃で相手の動きを止め、逆の腕による強烈なアッパーカットで相手を打ち上げる。最初の一撃は、「KOF'99」から「KOF2002」までは左ショートアッパー、「KOF2003」からは右ボディブロー、「KOF'98UM」の裏ユリはフック気味の左ショートアッパー、「MAXIMUM IMPACT 2」では左ボディブローとなっている。
「KOF2003」までとそれ以降では一撃目と二撃目の腕が逆になっており、後期「芯!ちょうアッパー」の二撃目は左アッパーとともに左ヒザを叩き込むエグい技になっている。
 一段目のボディブローがヒットしなかった場合、そのまま腕を振り上げてアッパーに変化する(多段ヒットするが、至近距離で当たったときよりもダメージが大幅に下がる)という特殊な性能があるが、見た目よりかなりリーチがあり、一キャラ分離れていても(=明らかに当たっていなくても)全段ヒットするタイトルもある。またヒットストップがかなり長く、この技の相打ちからの追撃も可能。

 基本的に3ヒット技で、2ヒット目で大ダメージを与え、3ヒット目でダウンを奪う。「KOF'99」のみ至近距離では4ヒットし、視覚効果もどハデ。また「KOF2003」ではライオンの鳴き声のような効果音がつく。
 全段ヒットしたときには凶悪なダメージを誇り、さらに連続技にも組み込めるなど、意外なほど高性能。……というか、空中の相手に対空として使うと、1ヒット目だけが当たって相手が吹き飛んだり、1ヒット目と3ヒット目だけが当たってダメージの高い2ヒット目が当たらないなど効果が安定しないため、主に割り込みか連続技に使用する。
(ただし、地面からギリギリ浮き上がっているくらいの低空の相手になら全段ヒットする。また「KOF2003」のみ、初段が外れるとその後に裏空牙を出すようになっており、こちらは対空に使える)
「MAXIMUM IMPACT 2」ではカメラアングルが変わるため、腰を落としての左ボディブローから右のアッパーでボディ→顎と打ち抜く様子がよくわかる。


「KOF2002UM」だと、この間合いでも全段
ヒットする。

 ユリが「パズル&ドラゴンズ」にゲスト出演した際には、ユリのリーダースキルとして登場。
「攻撃タイプのHPと攻撃力が1.5倍。光を6個以上つなげると攻撃力が上昇、最大4倍」という効果があった。

 ボイスは「しん!ちょう!アッパー!」と気合が入っているが、「KOF2002UM」では一撃目がヒットしないと「しん!ちょう↑あっぱー↓」と気合が抜けてしまう。
 海外版「KOF MAXIMUM IMPACT」では「ハイフォッツ!スーパーアッパー!」と叫んでいるように聞こえるが、「ハイフォッツ」の意味がよく分からない(たぶん管理人の聞き違いだと思うけど)。
 海外版「MI」では技名が「Hardcore Super Upper」なので、「ハードコア!」と言っているのかもしれない。
 なお、海外版KOFでは技名が「Scalding Steam Blast」(KOF2000)→「Core! Ultra Upper」(2001、2002)→「Hardcore Super Upper」(MAXIMUM IMPACT)と、こまめに変わっている。
「Staple! Super Upper!」及び「Wick Super Upper!」の表記も確認しているが、どのタイトルかは不明。

「芯!ちょうアッパー」は当然ユリによる命名であり、極限流における正式名称は「滅鬼斬空牙」。正直に言うと、この名前も正式名称もどうかと思う(笑)。
 ちなみに「芯」はユリが「真」と書き間違えたもの。つまり本来は「真!ちょうアッパー」になるはずだった。日本語は苦手か?

 元ネタはもちろん、「ストリートファイター3」のリュウが使うスーパーアーツ「真・昇龍拳」。根元がヒットしたときとヒットしなかった時の演出が異なる点も同じ。「KOF2003」での外れたときに裏空牙を出す仕様も同じで、「KOF2002UM」ではヒットしたときのエフェクトまでそっくりになった。
> 英語版「SNK Wiki」では、「芯!ちょうアッパーは、リュウの真・昇竜拳に対する彼女の答えである」とされている。ユリがリュウのスーパーアーツを見て彼女なりに解釈した解答が、この大技なのかもしれない。

Hardcore Super Upper裏空牙空牙新春万福ちょうアッパーダブルユリちょうアッパー滅鬼斬空牙ユリちょうアッパー

鍼!飛燕鳳凰脚
名称・MAX2(超必殺技)・KOF

「しん・ひえんほうおうきゃく」と読む。「KOF2002」「NEO WAVE」に登場するMAX2で、超必殺技「飛燕鳳凰脚」の大幅なパワーアップ版。「NEO WAVE」ではMAX2モード選択時のみ使用可能。
「2002」では黄金のエフェクト、「NEO WAVE」では雷鳴のエフェクトをバックに猛スピードで突進し、相手の身体を駆け上がるようにキックを連発する。
 コマンド、モーションともに「KOF'95」における飛燕鳳凰脚を再現したもので、突進スピードが非常に速く、ガードされてもほとんど隙がないなど、驚くほど高性能。ヒットした瞬間に画面が一瞬だけ止まる演出も見もの。
(飛燕鳳凰脚は他の超必殺技と同様、「KOF'96」からコマンドが簡略化されている)

 ただ、 + BDというややこしいコマンドのせいか、連続技には用いるにはかなり慣れがいる(それでも「龍虎2」よりは格段に出しやすい)。
 一応、相手と画面両はしまで離れて「弱・覇王翔吼拳 → 鍼!飛燕鳳凰脚」が簡単に連続技になる。「KOF2002」「NEO WAVE」ともに可能。

 英語版での技名は「GOLDEN! SWALLOW PHOENIX KICK」。漢字の「鍼」は「針」という意味なので元の技名とは意味が異なってくるが、「大幅なパワーアップ版」の部分を「GOLDEN!」と解釈すればあながち完全な間違いでもないのかもしれない。たぶん。
 なお、英語版「SNK Wiki」では「Ee! Hien Houou Kyaku(イー! 飛燕鳳凰脚)」と表記されている。

MAX飛燕鳳凰脚SMAX飛燕鳳凰脚空中飛燕鳳凰脚飛燕鳳凰脚飛燕鳳凰脚EX

スージー
人物・グループ


スージー(予想図)

 ドラマCD「電撃CD文庫KOF'94」で名前のみ登場したユリの友人の一人。リョウからチーム結成を断られたユリが彼女をメンバーに誘おうかと悩んでいた。
 なおスージーは美術部の部長であるらしく、格闘の能力や経験があるかどうかは不明。単なる美術部の部長なら、「相手の能力をキャンバスで描きかえる」とか、「キャンバスを真っ白にするように相手の存在を消す」ことくらいできないと、さすがに格闘大会で勝ち残るのは難しくないだろうか。

 以下、管理人の完全な想像(捏造)によるプロフィール。
氏名:スージー・オルブライト
年齢:17歳(5月14日生まれ)
身長:178cm
体重:65kg
BWH:90-67-94
家族:両親。
趣味:レースゲーム(特に「F-MRGA」というゲームが好き)。
特技:法王の緑と呼ばれる能力を持つ。
性格:冷静沈着で礼儀正しく、正義感に溢れている。
特記事項:好物はチェリー。

ジェイミー友達

スーパーキャンセル
システム

 格闘ゲームのシステムの一つで、必殺技の終わり際の隙を省略(キャンセル)して超必殺技につなげること。もしくは、超必殺技の隙をキャンセルしてそれ以上の技につなげること。
 現代の格闘ゲームでは必須のシステムの一つであり、たいていどの2D格闘ゲームにも(形を変えながら)搭載されている。
 KOFでは、特定の必殺技のみ該当している場合が多いが、必殺技→超必殺技→リーダー超必殺技(KOF2003)や、必殺技→NEO MAX超必殺技(KOF13)など派手な連続技ができる。
「KOF NEOWAVE」の「スーパーキャンセルモード」では超必殺技だけでなく、「必殺技キャンセル必殺技」も可能。
 巨大な攻撃力と引き換えに、たいていの場合はパワーゲージを必要とするが、「KOF14」のCLIMAXキャンセル(MAX超必殺技→CLIMAX超必殺技)の場合、なんとパワーゲージを5本消費する(超必殺技発動による消費分も含む)。
 なお、システムとしてスーパーキャンセルを初めて取り入れたのは「ストリートファイターEX」(1996/カプコン)であるが、「スーパーキャンセル」という言葉が最初に使われたのは、恐らく「ストリートファイターEX」の2年半前の「スーパーストリートファイター2X」(1994/カプコン)である。
 この時(スパ2Xの開発中)は、「通常の必殺技ではキャンセルできないが、スーパーコンボでのみキャンセルできる通常技がある」という意味で「スーパーキャンセル」という言葉がゲーメスト1994年4月号で使用された。

ガードキャンセルキャンセルリザーブ

スーパー覇王翔吼拳
必殺技・超必殺技・龍虎の拳2

 英語版「龍虎の拳2」の「超必殺技伝授(INITIATE SUPER DEATH BLOW)」のコーナーで、ユリの超必殺技として紹介されている謎の技。

 20秒以内にスーパー覇王翔吼拳のコマンドを7回完成させると、通常の「覇王翔吼拳」を7回発射して、この「スーパー覇王翔吼拳」が習得でき、以降のCPU戦で使用できるようになる。クリア後のメッセージでも「スーパー覇王翔吼拳」となっているが、通常の超必殺技「覇王翔吼拳」との差は不明で、ボイスも同じ「はお〜しょ〜こ〜け〜ん!」である。

スーパーヒロインチーム
人物・グループ・KOF15

「KOF15」で、麻宮アテナ、不知火舞、ユリ・サカザキによって、バー「イリュージョン」で結成されたチーム。チームを組めずに嘆いていた舞とユリに、アテナが飛び込む形で結成された。
 当初、アテナのチーム結成動機が不明であったが、優勝後、その動機がユリ、舞と共にアイドルグループを結成することだったことが語られる。しかし、その内容はアイドル活動と呼ぶにはあまりに過酷なものであり、一般のアイドルにはとうてい不可能と思われることもあって、アテナは最初からユリと舞に目をつけていたようである。
 アテナの純真というか天然というか、そんな一面が垣間見える場面である。

 なお、このメンバーでのチームの初出は「KOF'98」の特殊組合せで、「舞、ユリ、アテナ」で組むと「新ヒロインチーム」として一枚絵を見ることができる。そして同年発売の「KOF R-1」で「ヒロインチーム」として正式にチームを組んで参戦。「KOF R-2」でも「特種エディットチーム」としてエンディングが用意されている。

麻宮アテナエクストリーム瓦割り「かわいければ弱くたって」チーム最強女性チーム女傑格闘家チーム女性格闘家チーム不知火舞闘う女子ちょうヒロインチームバニーズユリ&フレンズチーム

周防順平
人物・Days of Memories

 恋愛シミュレーション「Days of Memories 〜風舞う都でつかまえて!〜」の主人公で、ユリの同級生。
 飛びぬけた才能を持ちながらも、なかなか普通の高校に馴染めない問題児が集まるという「覇天高校」に通っており、クラス副委員を務める(クラス委員はユリ)。
 他のクラスメートに、神鷺はるか、不知火舞、真鏡名ミナなど。

 一応、クラス副委員長のはずなのだが、
・異常なほど遅刻が多い。
・「まかりとおすぜ」という一方的な主張で、自分のミスをゴリ押しで正当化したり、友人の人間関係に口を出す。
・妄想癖があり、女性ファンの多いロックに対抗して、「自分にもそのうちファンクラブができる」と思っている。
・他人にそっけない八神に対して、自分のことを棚にあげて「感じ悪い」と非難する。
 ……などなど、かなり問題の多く見受けられる人物。

 公式では「どちらかというと根は純粋で良い人間」で、幼馴染のはるか曰く「デリカシーに欠ける」そうだが、ゲームをやったうえでは「デリカシー以外にも大切なものに欠けてないか?」と思うこともあった。
 ただ覇天高校のギース校長の信条が「戦って奪い取れ」なせいか、喧嘩早い一面やこれらの問題点も看過されている節がある。

沙藤麻琴覇天高校

すごいヤツらが帰ってきた!
キャッチコピー

 1993年12月に放映された「龍虎の拳2」のテレビ実写CMで用いられたキャッチコピー。
 このCMには二通りのパターンがあり、いずれもロバート(ティモシー・ローウェル)、リョウ(ヘンリー・HE)がバイクで襲ってくる悪漢を返り討ちにする、という内容。
 激しいバトルの合間にゲーム画面がはさまれ、「すごいヤツらが帰ってきた!」「スーパーリアルアクションゲーム、龍虎の拳2!」と続く。
 確か前年だと思うが、「餓狼伝説SPECIAL」の実写CMが「狼は眠らない」と渋さを押し出したのに対して、こちらはひたすらアクション性を押し出した。
 原作の面影も無いザンバラ黒髪のリョウと、原作完全再現のロバートというミスマッチも合わさって、記憶に残るCMになっている。今でもYOU TUBEなどで見られるはずである。

浜崎歩リョウ・サカザキロバート・ガルシア

スタイリッシュアート
システム

「KOF MAXIMUM IMPACT」シリーズに搭載されたボタン連続押しによる特徴的な連続技。「SA」と省略される。
 一キャラクターにつき10以上、キャラによっては20個以上もあり、その特性も「魅せ技」から実用的なものまで様々である。連続技中、上下ガードが複雑に入り乱れている場合もあり、近距離戦では是非活用したいテクニック。スタイリッシュアート専用技も多数ある。
 殆どの場合、連続技の途中でも必殺技でのキャンセルが可能で、SA→必殺技や、途中で止めて別のSAへ目押しでつなげることもできる。

 中には突然しゃがみこんで鼻歌を歌いだしたり、うつぶせに寝転んで痙攣しはじめたりと、奇怪な動きのものも少なくない。
 また「下段蹴り×2の二段(A)」と「A+下段蹴り一発の三段(B)」を別にカウントしていたり、特殊な姿勢をとるだけのもの、その特殊な姿勢のまま移動するだけのもの、特殊な姿勢を解除するだけのものなども「別個のSA」とカウントされている場合もあるので、キャラクターによっては「数が大幅に盛られているな」という気がしないでもない。
 全部覚えるのは大変なので、実用的なものを2〜3個覚えておけば問題ないが、実用的なものは正確な目押しが求められるものも多く、適当にボタンをポンポン押しているだけだとすぐに途切れて隙だらけになってしまう問題点もある。
 なお、ユリのちょうナックルやちょう回し蹴り、極限流燕舞脚など、必殺技としては没になってしまった技がSAのパーツの一部として再現されている場合もある。

 同じモーションが複数のキャラクターに流用されているパターンも多く、ユリとリチャード・マイヤに同じ技があったりする。

RUSH燕翼極限流燕舞脚

スティーブ・マックネア
人物・グループ

 Steven McNair。「マックネア」、もしくは「マクネア」。シンガーソングライター、ドラマー。
 2016年のプレイステーション4用格闘ゲーム「THE KING OF FIGHTERS 14」のオープニングテーマ「Follow Me」、およびエンディングテーマ「Burning On」の作詞・作曲・ボーカルを担当。
 続いて2022年の格闘ゲーム「THE KING OF FIGHTERS 15」のクレジットテーマ「Now or Never」を手掛けた。「Follow Me」は、「KOF15」の決勝戦ステージのBGMとして再登場している。

 1987年8月30日、静岡県に生まれた(国籍はカナダ)。音楽一家に育ち、10歳でドラムを始め、15歳からレコーディングに興味を持ち始める。
 ビートルズ、レッド・ホット・チリ・ペッパー、マイケル・ジャクソン、オフ・スプリング、SUM41などに影響され、ロックバンドマンとしての道を歩んだ。
 千葉県館山市のスタジオでデモ音源の製作をはじめ、その時からの仲間であるシュン(金子駿)、タカ(近藤豊)、ナオト(宮沢直徒)とともにKANDO BANDOを結成。
 2009年9月、「YAMAHA Music Revolution TOKYOファイナル」でオーディエンス賞獲得。
 以降、2011年2月、TBSラジオ「あなたへモーニングコール」で楽曲「Change the world」がパワープレイ。5月に東日本大震災のメッセージソング「We're gonna make it 〜 dedicated to the victims of march 11th 2011〜」がiTunes、レコチョク他で配信開始、トレジャーボトルで14位に入った。
 2012年以降も順調にキャリアを重ね、2014年、文化庁主導によるプロジェクト「アニメミライ」に参加したスタジオ4℃の短編アニメーション「黒の栖 - クロノス -」に主題歌「I Came, I Saw, I Conquered」を提供してから、数々の企業CMやゲーム、アニメなどに楽曲を提供するようになる。
 KANDO BANDOとしては理研ビタミンのノンオイルドレッシング「青じそ」、マックネア個人としては、ゲーム「デビル・メイ・クライX」「ストリートファイター5」(作曲・編曲)、アニメ「ユーリ!!! on ICE」(ボーカル)、劇場版「来る」、企業CM「大同生命」「P&G」「ヤクルト中央研究所」「ダンディハウス」「ニチバン」「Laundrin」(いずれもボーカル)などに参加している。
(未確認だが、アニメ「僕のヒーローアカデミア」、パチスロ「CR鉄拳」に参加しているという情報もある)
 また、マックネアはドラマーとして、矢沢永吉やシェネルのPVに参加している。

 2017年には、プロ野球・阪神タイガースの鳥谷敬選手がKANDO BANDOの「The Feeling」を甲子園球場での入場曲として使用、見事2000本安打を達成した。この曲はYOU TUBEの「KANDO BANDO無料音楽配信所」で日本語版が無料で視聴できるようである。

 2014年ごろまではKANDO BANDOの自主企画ライブなども行っていたようだが、近年はLIVEやイベント等の予定はたてられておらず、公式サイトで販売されていたライブ会場限定のアルバムも2019年2月末をもって販売を終了しており、残念ながらバンド活動再開の目処は全く立っていない。

 マックネアはSNKと提携しているATTIC INC.と関係があり、その縁でKOF14の楽曲提供に繋がったと思われる。

■KANDO BANO Officalサイト→「So Here I am
■Steven McNair Twittre→「Steven McNair

ストライカー
システム・KOF
[ 1 ]

「KOF'99」から採用された特殊なシステムで、1対1の試合の途中で待機中の味方キャラクターが乱入し、プレイヤーキャラクターを助けてくれるシステムのこと。
 ストライカーに選択されたキャラクターはその対戦において支援専門になるため、このシステムが採用された「KOF'99」「2000」「2001」「EX」は1チームが4人制(「2001」以外はバトルメンバー3人+ストライカー1人、「2001」「EX2」は後述)になった。
(「KOF'98」までは待機するチームメイトがステージの両端に映っており、その仲間が画面内にいる場合のみピンチのプレイヤーキャラクターを救出する「援護攻撃」が採用されていた)
 格闘ゲームで試合中にキャラクターを乱入させて攻撃するシステムは「MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES」(カプコン/1998)の「アシストキャラクター」が元祖だと思われるが、「KOF」ではこのシステムを発展させ、いくつかのタイプを追加。タイトルによって少しずつシステム・名称に違いはあるが、

  • 画面端から飛び込んできて相手を攻撃する。
  • ダウン状態の相手に追い打ち攻撃する。
  • 追撃可能な状態で相手の動きを止める。
  • プレイヤーキャラクターのパワーゲージをためる。
  • プレイヤーキャラクターの体力を回復させる。
  • 相手キャラクターのパワーゲージを減らす。
  • 以上5つのうち2つの複合型(呼び出された状況によって効果が変化)。
 だいたい以上のように分類できるが、キャラクター1人につき効果は1つしかない。また一試合中に呼び出せる回数には制限があり、呼び出せる状況も限られる。「'99」では自分が立っているとき、「2000」「EX」ではほぼ自由、「2001」では自分が立っているときか地上での攻撃中に呼び出せる。ただし代わりにストライカーボムやパワーゲージを消費する。

 自分が窮地に陥ったときに脱出に使用したり、連続技の途中に呼び出してさらに攻撃を続けるなど、様々な使い方が出来た。
 ドリームキャスト版「KOF'99 EVOLUTION」ではストライカー専用のキャラクターが追加され、ネオジオポケットの「頂上決戦最強ファイターズ SNK vs.CAPCOM」とデータをやり取りして隠し要素の開放が出来た。
「KOF2000」では全プレイヤーキャラクターの裏バージョンとしてストライカー専用キャラクターが選択でき、さらに一定のコマンドで隠し要素の「マニアックストライカー」(懐かしいSNKのゲームのキャラが多い)が選べるため、ストライカーを含めたキャラクターの総数がとんでもないことになった(隠しキャラクターも含めて総数90名!! マニアックストライカーの出現方法は、特定のアナザーストライカー表示中に↑←←←→→→↓と入力)。
「KOF2000」の暴れっぷり(特にダウンした相手を追撃可能な状態で立ちあがらせるジョー東を使用した即死連続技が横行)から、「KOF2001」では企画段階でストライカーの廃止が検討されたが、韓国ではプレイヤー人気が高く、スポンサーのイオリス社の依頼で残ったといういきさつがある。この「2001」ではストライカーにするキャラクターの数に制限がなく、「1チーム4人のうち3人をストライカーにする(ストライカー0人も可能)」などという暴挙も可能(しかも複数のストライカーを次々と連続召喚可能)。そのため、連続技→ストライカー→連続技→ストライカー→連続技→ストライカーなど、永久連続技が速やかに発見され、むしろゲームの寿命を短くしてしまった感は否めない。
(そうでなくても「2001」は即死連続技やそれにつながるバグが山のように発見されたため、ストライカーだけが悪いというわけではないが)
「KOF EX2」では「ストライカーを採用した3人制」であり、チーム戦の場合、自動的に次の順番のキャラクターがストライカーとなる。そのため、大将はストライカーを使用できない。

 以上のように、バグの多さや対戦バランスを崩壊させる可能性の高さから、対戦に向いたシステムにするには難しい面もあったが、この後、他のメーカーもこのシステムを独自に研究し、前述の 「MARVEL VS. CAPCOM」(カプコン/1998※1)を魁に、 「戦国BASARAX」(カプコン/2008※2)、 「ヴァンガードプリンセス(PC同人)」(スゲノトモアキ/2009)、 「AQUAPAZZA」(アクアプラス/2011)、 「電撃文庫ファイティングクライマックス」(セガ/2014)、 「電撃文庫FCイグニッション」(セガ/2015)、 「ニトロプラスブラスターズ」(ニトロプラス、エクサム/2015)、 「ミリオンアーサーアルカナブラッド」(スクウェア・エニックス/2017)、 「恋姫演武 遼来来」(BaseSon/2018)、 「ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトルR」(バンダイナムコ/2022※3)、 「Idol Showdown(PC同人)」(Besto Game/2023※1)、 「モータルコンバット1」(ワーナーブラザーズ/2023※4) 等、名称は違えどもストライカーに似た「お助けキャラクター」を試合中に乱入させるゲームも決して少なくはない。

(情報提供:※1……恵@Cubonemarowak様、※2……胡散臭い遊び人@FAIL@JNQomISvXOWNeDC様、※3……ほむ・東てーけつあつ@take_2_arts様、※4……ワンダー@EsuesuWonder様)

援護攻撃飛援烈孔

[ 2 ]

「KOF'98 UMOL」のシステムで、アリーナでバトルする6人以外に、条件付きで控えキャラクターの必殺技を発動できるシステム。最初は1人しか登録枠がないが、レベルを上げると最大3人まで登録可能。
 ストライカーの副次効果は複雑な手順を踏むとランクアップしていき、ユリの場合は@2名の男性格闘家の攻撃7%アップ→A2名の男性格闘家のクリティカル率10%アップ→B2名の男性格闘家のクリティカルダメージ10%アップ、と、効果が上昇していく。
 中にはロバート・ガルシアのように、女性パーティー向けに特化したスキル持ちもおり、バトルメンバーの構成に応じてストライカーを入れ替えるのも勝利への近道である。
 一般的に強いと言われるストライカーは、蛟、エリザベート、ナイトメアギース、ラルフXIII、LRアテナ、LR拳崇、オメガルガール、ゲニ子、シュンエイ、火炎祓濯京、タン・フー・ルー、Mr.KARATE、無界、禍忌あたりである。

麻宮アテナギース・ハワード禍忌ルガール・バーンシュタイン

[ 3 ]

「KOFオールスター」では、1ステージで戦うパーティー3人のキャラクターにそれぞれ1人ずつストライカーを設定できる。バトル中に好きなタイミングで呼び出すことができ、そのストライカー固有の「ストライカースキル」で援護してくれる。スキルを使用するとストライカーは即座に撤退してしまうが、クールタイム制で再度呼び出すことも可能。
 一般的に強いと言われるストライカーは、KOFXVオロチクリス、KOFXVオロチシェルミー、ASまぶしい海の香澄、ASまぶしい海のジェニー、プリティー・ゲーニッツ、KOFXV神楽ちづる、VF5FS結城晶、VF5FSパイ・チェン、KOFXV不知火舞、KOFXVクーラ・ダイアモンドなどである。

藤堂香澄

ストロベリーティー
プロフィール・KOF ALLSTAR

「KOF ALLSTAR」で追加されたユリの好物で、ユリに渡すとタイプを選ばず新密度が110上昇する。
 ストロベリーティーにもいろいろ作り方はあるが、グラフィックを見るうえでは、あらかじめ軽めにすりつぶしておいたイチゴ、紅茶葉、お湯をポットに入れて2〜3分待ち、それをカップに注いでイチゴの実を一つ添えたもののようだ。
 フルーツティーとしては人気の超定番であり、イチゴの酸味のある甘味はミルクティーとも相性が良い。フレーバーティーとして買う場合、基本的に紅茶にイチゴの香りをつけてあるだけなのでカフェインが含まれるが、最近はノンカフェインの商品もある。

「基礎から学ぶ紅茶のすべて」(礒淵猛/誠文堂新光社)によると、美味しいストロベリーティーを淹れるには、
@ストロベリー1個を横に輪切りにする。
A下部(先のとがった方)の1/2を少し潰しながらポットに入れる。
B茶葉(キャンディ)をティースプーンで軽く2杯(約4g)入れ、熱湯(350ml)を注ぐ。
Cストロベリーの残り上部をさらにスライスし、緑のへたのついたままカップに入れる。
Dカップのストロベリーにロゼワインを落とす。
E蒸らした紅茶をカップに注ぐ。
 以上、必殺・参考文献丸写しである。

 ストロベリーティーの効能では、なんといってもビタミンCが多く含まれる点が上げられる。ビタミンCはコラーゲン生成を促進しての美肌効果があるだけではなく、メラニンを抑えてのシミ予防効果も有名。
 またポリフェノールによる老化防止、動脈硬化予防、癌予防、抗酸化作用による生活習慣病の予防なども知られており、摂りすぎなければ健康の増進にも一役買ってくれる。

 なお実は茶の淹れ方には、国際標準化機構によって定められた「ISO 3103」というれっきとした国際標準規格がある。1980年に英国規格協会が定めた「BS 6008:1980」を基準に、第34技術委員会(食品工業)の第8副委員会(茶)によって定められた。詳細はこちら(※1)。

ストリップなんだすねぇ
ボイス

 サイトロン・アンド・アートの「龍虎の拳2」の攻略ビデオのエンディングで、テムジンが如月影二に対して発した衝撃のセリフ。

キング「ところでニンジャ・ボーイ、無口だね」
ロバート「ノリについていけてないんちゃうか。年のわりにふけとるからな」
影二「拙者、必要以上に言葉を発さないだけだ!」
ジョン「ニンジャってのは真面目だねぇ」
テムジンストリップなんだすねぇ
ミッキー「それを言うならストイックだろうが!」
全員「ハッハッハッハ……」

 ……なんとも、時代を感じさせるギャグである。
 しかし影二なら、シノビの行動に必要と判断したら、躊躇なくストリップでもやりそうな気がする。見てみたいような、見たくないような……。

如月影二ゲーメスト攻略ビデオキングテムジンロバート・ガルシア

ストロベリー・マルガリータ
プロフィール・龍虎の拳外伝

 CD「龍虎の拳外伝 アレンジサウンドトラックス」に収録されたミニドラマで、ユリがライブ会場で頼んでいたカクテル。劇中では、ドリンクバーを探して歩いていたロバートと衝突してしまい、落としてグラスを割ってしまう。
 テキーラベースのカクテルで、濃い目で少し甘口。
 グラスにはあらかじめ氷を入れておく。イチゴ5個を切り分け、ライムハチミツ(10ml)、テキーラ(30ml)をジューサーにかけてからステアする。そして、グラスに注げば完成。
 参考文献によって、作り方はステア(ミキシンググラスで材料を混ぜる)とシェイク(シェイカーで材料を混ぜる)のどちらも存在するようである。

 劇中ではロバートと衝突して割ってしまった後も、ライブ中は続けて飲んでいたらしく、イベントが終了するとほぼ同時に眠ってしまい、リョウに負ぶわれて途中まで帰宅した。
 その後目を覚まし、足元がふらつくためロバートに背負われることになると、文句ばかり言っていた兄への態度から豹変して、照れまくって話が進まない、という事態になった。
 ユリがロバートへの好意を隠せなかった、珍しいシーンである。

イリュージョンリョウ・サカザキロバート・ガルシア

砂人形
オブジェ・SNKヒロインズ


このような像が乱立していたのだろうか?
(C)やまげん社長日記(詳細は画像リンク先)

 2018年の「SNKヒロインズ」の開発中に乱造されていたオブジェ。
 本作は企画段階ではタッグ制ではなく、画面後方で人質にとられたキャラクター(現在のサポートキャラクター側)が時間経過とともに砂に埋もれていくという、随分とバイオレンスなシステムだった。そして人質が先に砂人形になってしまった方が負けだったが、開発中は体力ゼロによる決着よりもタイムオーバーが乱発してしまい、砂人形が乱造されてしまったため、そこからサポートキャラクター→タッグ制というシステム変遷をたどったらしい。
 ラスボス他全体的にコミカルな印象のある本作だが、ひょっとしたらファイターを銅像に塗りこめていたルガールの亜種ボスが誕生していた可能性があったのかもしれない。ラスボスのククリが本気か冗談か、その気のようなことを言っていたし。
(「アキバ総研」のインタビューより)

 なお、日本で本格的な砂像が見たいなら、「十万年の原風景」と称する東西16km、南北2kmの大砂丘「鳥取砂丘」要する鳥取県鳥取市に存在する「砂の博物館」だろう。
 日本唯一のプロの砂像彫刻家・茶圓勝彦プロデュースするこの美術館では、定期的に一定のテーマに基づいた砂の像を製作、展示しており、世界各国のプロの砂像彫刻家が参加している。

 また、鳥取のお隣、島根県太田市にも「仁摩サンドミュージアム」がある。こちらは「鳴き砂」で有名な琴ヶ浜をモチーフに作られた「砂の博物館」で、世界の砂やオブジェ、多数の砂時計の展示、体験イベントなどを開催している。

スパッツ
衣装


「SNKオールスターファイト」では装飾の入ったタイツを着用。

 伸縮性に富む素材で制作された、身体に密着するパンツのこと。ユリは基本的なファッションとして愛用しているが、最近はレギンスと呼ばれることのほうが多い。
 ユリは、試合の時にはブルーのロング・スパッツ(1P)の上からレッグウォーマーを着用しているが、「龍虎の拳外伝」の演出を見ると、日常でもハーフ・スパッツを愛用していることがわかる。


「龍虎の拳外伝」

 タイツとスパッツの違いは、足先を覆っているかどうか。
 両方ともパンティストッキング状のパンツだが、スパッツは基本的に膝下7〜8cmまでを覆い、タイツは足先まで下半身全体を覆う。また、タイツのような形状で足先とカカトが露出し、土踏まずの部分にひっかけて着用するものが「トレンカ」、逆に足先から太ももまでを覆うものが「ニーソックス」(※1)。

 進歩の経緯から、正確にはタイツは衣類に、スパッツは下着に分類されるそうである。

 元々、日本では1950年代から「ズボン下」という名称で流通していたが、1980年代以降、「スパッツ」の名称が定着したらしい。「スパッツ」という単語の元の意味は「靴を含めた足元を寒さや衝撃から守るゲートル」であり、日本での使用法は正確には誤りである。
 その後、基本的に女性の下着として発展したが、スポーツにも取り入れられ、男性も着用する機会が増えている。下着とユニフォームの間に穿くものとして、野球の「スライディングパンツ」のように、各種競技によって細かく進歩した。
 ちなみに、スカートの下にスパッツを穿いて「見せパン」のような使い方をしたり、スカートと一体化した「スカッツ」などの使い方をするのは、日本独自の文化である。

 欧米では本来、パンツ状のものをカルソンやレギンスなどと称し、基本的にスパッツもレギンスも同じものであるが、日本での呼称はわりといい加減で、タイツと混同されたりした。
 しかし2006年頃からファッション業界でアウターとして着用するスパッツを売り出そうという動きがあり、新しいファッション用語として「レギンス」を使い出したことで、膝上まででトレーニング用や下着として着用するものを「スパッツ」、膝下から足首までの丈でアウターとして着用できるものを「レギンス」というイメージが定着し、現在では別物として認識されている。

 実は、ユリがユニフォームとして使用しているパンツが、タイツかスパッツのどちらかは、けっこう微妙なところである。
 ユリが靴を脱いだ公式絵を、管理人が見たことが無いため、現在の段階ではいずれかと断定することはできない。私はスパッツであると思ってはいるのだが、足先を覆わないロングスパッツの上からレッグウォーマーを穿いて暴れると、けっこう微妙な感触になったりするのでは、と思わないでもない。
(しかもユリの場合、年を追うごとにレッグウォーマーがゆるゆるになっているので、余計に違和感が心配である)

鉢巻

スペシャルシグネチャーVol.4
システム・絆バフ・KOFオールスター

「KOFオールスター」に登場した「スペシャルシグネチャー・キング」が、「スペシャルシグネチャー・ユリ」との間に所有している絆バフ。
 HPが70%以上の時に攻撃力が15%アップ、攻撃速度が5%アップ、スキルクールタイムが1秒減少という効果がある。

 なお、「スペシャルシグネチャー」とは、直訳すれば「特別なサイン」。意訳で「特別バージョン」とすることもできるだろうか。

キング

ぜいたく投げ
用語・戦法

 広義にはゲージを消費する大技(超必殺技)を犠牲にして相手を投げること。
 二種類の方法があり、一つは超必殺技が相手にガードされたさいに、こちらが動けるようになった瞬間に相手を投げてしまう。
 ユリの超必殺技だと、ガード後の相手のすぐ前に着地する「飛燕鳳凰脚(※1)」、「飛燕烈孔(※2)」、「芯!ちょうアッパー(※3)」、「空中飛燕鳳凰脚(※4)」、「ちょう砕破(※5)」で実現できる可能性があるが、たいていの場合、相手の方が先に動けてしまうので注意。

 もう一つは、突進系の超必殺技を出して相手の目の前に着地し、そのまま相手を投げてしまうこと。リョウやロバートの使う「飛燕投げ(飛燕疾風脚で相手の目前に着地して投げる)」と同じ戦法であり、こちらなら飛燕鳳凰脚のあるユリはほぼ全タイトルで使用可能。

「ぜいたく投げ」の語源は、「スーパーストリートファイター2X」(カプコン)のケンのスーパーコンボ「昇龍裂破」がガードされてしまった時の、ケン側の緊急対処法(というか悪あがき)が元であるらしい。
 軽々にゲージを消費するのは得策とは言えないが、駆け引きの一つとしては有用であると言えるだろう。

空中飛燕鳳凰脚芯!ちょうアッパーちょう砕破飛燕鳳凰脚飛燕烈孔

聖地巡礼
行為

 元の意味は、宗教上の目的から聖地、霊場などに赴く旅行。英語では「pilgrimage」。
 誓願の成就、恩寵への感謝・祈願、懺悔、贖罪などの意味をもつ。
 仏教のボードガヤー、イスラムのメッカ、ユダヤ教・キリスト教のエルサレム、キリスト教のサンチアゴ・デ・コンポステラが代表的な聖地として有名。
 ことにイスラム教徒のメッカ巡礼は、五柱(教徒の義務)の一つとされる。

 転じて、アニメやドラマ、漫画、ゲームなどの熱心なファンが、その媒体のモデルとなった場所や関連のある場所を訪問すること。最近はこの聖地巡礼をする若者が増えており、巡礼の客を見込んで地域振興を図る市町村も少なくない。
 こうしたファンの誘致で最も初期から有名なのは、「らき☆すた」の舞台(のモデル)となった埼玉県鷲宮町(現・埼玉県久喜市鷲宮町)だろう。劇中では舞台は架空の町だが、アニメ版のオープニングでは鷲宮町の名所をバックにキャラクターがキレッキレのダンスを披露している。また鷲宮神社は現在でも多くのファンが初詣に訪れる(コロナ禍が到来する前は、なんと毎年40万人以上の参拝者を動員していた)。

 アニメによる「聖地巡礼」の元祖は1991年のOVA「究極超人あ〜る」と言われており、作品の舞台となったJR東海の飯田線沿線(特に田切駅)などにファンが訪れたという。2012年には「田切駅→伊那市駅 1 hour Bicycle Tour “轟天号を追いかけて”」と言うファンイベントを行い、2018年には「聖地巡礼の発祥の地」宣言を堂々と行った。
(それ以前にも、1984年に大林宣彦監督の映画「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」の「尾道三部作」の人気を受けて20万人のファンが広島県尾道市に押し寄せたという前例もある)
「聖地巡礼」という言葉は1990年代前半にはすでに生まれていたようで、1992年に地元岡山県を強く意識したOVA「天地無用!魎皇鬼」のオフィシャル本でメーカー(パイオニア?)が「聖地巡礼のススメ」という表現をした。「天地無用!」は地域との繋がりを強く感じ取れる作品であったことから、県内に点在している関連性のある場所を訪問するファンが多数存在した。
 2000年代に入ると製作側でもファンの聖地巡礼を意識したマーケティングを行うようになり、2012年には「おねがい☆ティーチャー」の舞台となった長野県木崎湖周辺では、なんとARを使ってキャラクターと写真が撮れるサービスを、おそらく初めて行った。
 最近では行動力のあるファンも増え、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」などでは、太平洋戦争当時に日本海軍の鎮守府があった舞鶴、横須賀、呉、佐世保などを歴訪(つまりほぼ日本半周)するツワモノも現われており、特に広島県呉市(だけではないが)での「艦これ」イベント巡礼は、地元の商店街やホテル、観光施設に博物館(大和ミュージアム)だけでなく市長(行政)やマスコミ、JRに海上自衛隊までまきこんで各方面の総力をあげた一大イベントと化しており、地元の宿泊施設がパンクするほど。
(なお、アニメの聖地巡礼イベントにノリノリで参加する自治体の首長は珍しくなく、ファンからすっかりマスコット扱いされている方もいる)

 これらの作品ファンと聖地となる自治体の有機的な橋渡しとなるべく、平成28年9月には「一般社団法人アニメツーリズム協会」が発足。公式サイトでは「アニメ聖地88ヶ所を選定し、広域周遊観光ルートを官民連携のオールジャパン体制で造成する」ことを目的としている。
(最新版の88ヶ所は、公式サイトや毎年発売される「アニメ聖地88Walker」(KADOKAWA)などで確認することができるようだ)

 また、聖地巡礼を後押しする地図アプリも登場している。「舞台めぐり」「FilMap」や「そうだ 聖地、行こう」「ポケットアキハバラ」「アニメスポット」「色々な聖地巡礼MAP」といったこうしたアプリは、それぞれに特徴のある機能を有しており、ファンの旅行の手助けをしてくれるだろう。
(ただし、総ての作品の総ての聖地に対応しているわけではなく、そのアプリの提携している作品の情報しか出てこない)

 もちろん、アニメ・ゲームの人気は永続的に続くものではなく、それに頼る地域振興は一種の賭けであることは間違いない。タイアップしてイベントを企画したものの、タイトルの人気が一過性で「聖地巡礼」ムードがあっという間に去ってしまった例や、アニメの放映前にタイアップを発表して数々の企画を実行したもののアニメ自体の人気が振るわず、そもそも聖地でイベントが行われていたこと自体が全く認知されていなかった悲しい例も多発している。

「龍虎の拳」「KOF」関連で舞台となるのは主に海外であり、聖地巡礼は少々難しいと思われる。
 SNK関連ならば、本社のある大阪府大阪市淀川区宮原、旧本社のあった大阪府吹田市江坂町、SNKの前身である新日本企画の発祥の地である大阪府東大阪市小阪、東京支社のある東京都品川区上大崎、ネオジオランド跡地の江坂町、千葉県千葉市中央区浜野町、宮城県名取市飯野坂字土城堀、ネオジオワールド跡地の東京都江東区青海1パレットタウン(2021年12月から解体)などが該当するだろうか。
 1993年のアニメ版「龍虎の拳」を見てアメリカまで「聖地巡礼」を敢行したツワモノがいらっしゃったら、ぜひ当時のお話を聞いてみたい。

 ただ、1990年代に「天地無用!魎皇鬼」というアニメが人気になったとき、ヒロインの一人「魎呼」が目覚めた場所のモデルとなった岡山県の遺跡が、聖地巡礼のファンによって荒らされ、大問題になったことがある(現在は鉄柵が設置されている)。
 また最近では、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(2016)のロケ地のマンションで、ファンが勝手に写真などを撮影したり、住居スペースに侵入する者が出てくるなど、耳を疑うような事件も起きている。
 これは日本だけの傾向ではない。例えばレオナルド・ディカプリオの主演映画「ザ・ビーチ」(2000年)の撮影で有名になったタイのピピ・レイ島のマヤ湾は、映画公開後に殺到した観光客の影響で海岸が侵食されたり汚染にさらされ、生態系と環境が壊滅的な被害を受けたことで、2018年10月から無期限閉鎖に追い込まれた。

 もちろん、こういった蛮行を起こすのはファンのごく一部だが(こういう人間はファンではなく単なる犯罪者だが)、聖地巡礼を行う前に現地のルールを調査したり、礼節を守って現地の人に迷惑をかけないように気を使うのは、聖地巡礼以前に、人間として当然のことである(これができない者は聖地巡礼以前に、他人への迷惑になるので、自分の家から外に出るべきではない)。
「艦隊これくしょん攻略wiki」の「聖地巡礼」の項目から、以下の名文を引用してみる。

 巡礼の際には見学ルールなどを事前に調査し、礼節や船乗りとしての心構えを遵守して臨んでほしい。
 現地もまた、我々の住処と等しく多くの人々が住み、生活も営まれていることを肝に銘じ、忘我してはならない。
 また、慰霊碑などには「実際の艦において戦い、散っていった数多くの英霊」が祀られている事を知っておいて欲しい。
 対象に敬意を持ち、礼節が守られる限りにおいて、彼の地は提督達を歓迎してくれるはずである。
(太字は原文ママ)

 管理人は岡山県で某作品の聖地巡礼を敢行した際、作中に登場する場所のモデルとなったとある神社で、偶然に宮司の方にお会いできた。
 宮司さんは快くお話を聞かせてくださり、神社の由来に始まり、アニメに取り上げられたこと、監督さんやスタッフが色紙を奉納してくれたこと(この色紙は大切に保管されている)、賽銭箱の盗難事件があったときファンの方々から新しい賽銭箱を寄贈してもらったこと、災害で神社が損壊したときも多数の寄付金を集めてくれたこと、現在でも忘れずに訪れてくれるファンが意外に多いことなどを、嬉しそうに、懐かしそうに語ってくださり、さらに非売品の神社のキーホルダーまでくださった。このキーホルダーは、現在でも管理人の宝物であり、外出の際は必ず持ち歩いている。
 このように礼節を守る限り、作品の公開から何年経とうとも、聖地は忘れることなくファンを歓迎してくれる。愛と常識を持って、聖地を存分に楽しもう。

楠本ビル

聖チャベス女子学園
地名・漫画

 漫画版「龍虎の拳」(天獅子悦也)の劇中で、ユリが通っているハイスクール。まるで教会のような校舎が特徴。住所はサウスタウンの郊外か、隣接する別の街だと思われる。
 財閥の御曹司であるロバートをして「高額な学費」と言っていることからも、かなりのお嬢さま学校であることがわかる。
 実は名を隠してサカザキ兄妹に経済的な支援を行っている者がおり、そのためにこの高額な学費を支払えている。しかしその条件として「定期的にお金を正しく使っていることを報告する義務」がサカザキ兄妹に課せられており、ユリは定期的にサウスタウンの弁護士の下を訪れている。
 この「支援者」が誰なのかは、劇中では明らかにされていない。状況的に考えればタクマ・サカザキしかいないが、時期的に考えて(ユリの誘拐前)組織やMr.BIGなどに目をつけられ追われていたタクマにこれだけの経済支援が可能なのかは不明(ストリートファイトなどの賞金を当てていたのかもしれないが)。
 この頃からユリは元気なだけではなく芯の強い性格をところどころだしており、キングもユリのことを「ただのお嬢さま育ちではない」と認識を改めていた。

Mr.BIG天獅子悦也キング組織タクマ・サカザキ覇天高校リョウ・サカザキロバート・ガルシア

背が高くって、かっこよくて、スポーツマンで、面白くて、私のことを大切にしてくれる人
プロフィール

「龍虎の拳2」でユリが「理想の恋人」としてあげた人物像。

 というか、ここまで細かく自分の好みが分かってて「ロバートさん」と断言してあげないのは、さすがにかわいそうな気がする。
「よくわかんないっす」とは言っているが、続編の「龍虎の拳 外伝」での行動(イタリアに帰るロバートを単身追いかけた)を思えば、すべてを分かった上で、照れ隠しで誤魔化していた、と思えなくもないが。

ロバート・ガルシア

ぜっこうちょう☆
楽曲・Days of Memories

 DOMシリーズの記念すべき第一作目である「Days of Memories - 僕と彼女の熱い夏 -」に、ヒロインの一人として登場したユリのテーマ曲
 ただ残念なことに、「楽曲」と呼ぶには短すぎる1フレーズの永久リフレインなので、飽きがきやすいのも確かである(ゲームに集中していると気にはならないが)。キングのBGM「優しい夜」が名曲なので、少し残念な気がしないでもない。
 なお曲名は「ぜっこうちょう」であり、末尾の「」を忘れる者は今後、恋愛SLGでユリが攻略できなくなる呪いにかかってしまうので注意が必要である。

ゼロ
人物・グループ・KOF
[ 1 ]

 創始者ネスツ、及び現指導者イグニスによって統率される秘密結社「ネスツ」の上級幹部の一人であり、「ゼロ(クローン)」と称される通り、後述するやはりネスツの上級幹部「ゼロ」のクローン体である。コードネームは「01(ゼロワン)」。
 オリジナルのゼロとは容姿が全く異なり、白髪・黒肌のオリジナルに対して黒髪でヒゲを蓄えているが、これは彼本人の容姿ではなく、本当の姿は不明。
 ネスツ上級幹部特有の頑強なスーツに身を包んでおり、14個のカッター状の武器のついたスカート状の部分を、前方・上方と自由自在に翻しながら闘う。また影やオーラを用いた特殊な技を用いるなど、ゼロ(オリジナル)とイグニスの習得している「音巣対流拳ネスツリュウケン」ではなく、「主に打撃格闘+カッター攻撃」という独自の戦闘方法を用いる。

 その強面のイメージ通り、傲岸不遜な性格であり、自分自身の力を信じて疑わない絶対の自信家である。
 口調は紳士的であり、決して暴力的でも短気でもないが、誰に対しても敬意の欠片も感じさせない威圧的な態度をとる。
 かつて部下であったクリザリッドに対しては「捨て石」、K'一味やクーラ一味などの組織の裏切り者は「ゴミ」、ギースに対しても「偉大な身の程知らず」と表現するなど、時折ブラックユーモアを混ぜる余裕を持ちながら、敵に対しては尊大な態度を貫き、特に自分のオリジナル体であるゼロ(オリジナル)に対しては「ゼロを超える者はゼロのみ」と執着に近いものを見せている。
(ただし、自分自身も相手から尊敬されているとはいえず、上記のメンバーからは大抵、自分と同様の態度をとられており、イグニスからも「愛すべき傀儡かいらい」と、諧謔かいぎゃくの対象にすらされている。また「KOF'98UMOL」のギルティギアコラボイベントでは、カイ・キスクをネスツに勧誘するも、一言のもとに断られている)
「KOF2000」では、K'たちに対して多少の憐憫も感じていたようだが、「2002UM」では侮辱の対象にしているのみである。

 他の幹部と違ってイグニスに忠誠を誓っているわけではなく、常に密かに反逆の機会を狙ってはいるが、「組織」としての「ネスツ」にはある程度の愛着や忠誠心を持っており、「KOF2002UM」でイグニスに勝利した際には、組織が自分のものになることを喜ぶようなセリフがある。
 もしかすると、イグニスではなくその父である創始者ネスツに忠誠を誓っており、その死の原因となったイグニスと、彼に忠実なゼロ(オリジナル)たちに対して憎悪を向けているのかもしれないが、いつかその思いは自分がネスツの頂点に立つことにすり替わっていた。
 そのためか、K'一味、フォクシー一味、K9999(クローネン)とアンヘル、使える仲間はすべて使ってイグニスに尽くすゼロ(オリジナル)など、徒党を組んでいるものの多いネスツの関係者の中では珍しく、誰とも組まず孤高を貫き、全ての野望の達成を独力で目指しているようである。

 自分の真の目的の為に複数回「KOF」を利用した数少ない人物で、「KOF'99」では黒幕として、「2000」では特殊な形ではあるが自分自身が「KOF」を開催し、秘密結社ネスツの掌握を企む。
「KOF'99」では、大量の草薙京のクローンをテロリストとして世界中に動員し、部下クリザリッドが入手するバトルデータ(人間をどう殺すかというデータ)をクローン京に送って世界の主要都市を制圧しようとしたが、ハイデルンによる迅速なクローン征圧作戦と、クリザリッドの敗北を持って失敗を認め、クリザリッドを見捨てて撤退した。

「KOF2000」では、本来、ハイデルンの傭兵部隊と諜報機関「リング機関」(セスやヴァネッサが在籍している)が協力して大会を開催し、ネスツの動向を観察するのが目的だったが、ゼロ(クローン)がリング機関のトップであるリングと入れ替わって対ネスツ作戦を乗っ取り、彼自身の画策する「プロジェクト00」を始動した。
 この時、初めて人前に姿を現したゼロ(クローン)が前述の「黒髪&ややあざ黒い肌&ヒゲ」というもので、これは本来、リング司令官の姿である。
 結局、ゼロ(クローン)本人の容姿は不明で、続編以降でもこのリング司令官の顔で登場する。

 対「ネスツ」用衛星兵器「ゼロ・キャノン」を14機奪い、格闘家たちの戦闘データを転送して発射するために自ら優勝者に挑むが、まさかの敗北。また切り札のゼロ・キャノンの主導権もフォクシーたちに奪われ、自分がそのレーザー砲の一撃を受けて死亡した(この時、ハイデルンのもとに送っていたリングのクローンも殺害された)。

 1955年10月7日生まれ。「KOF2000」時、44歳。身長193cm、体重88kg。血液型O。
 嫌いなものは裏切り者、好きな食べ物は寿司とすきやき、大切なものは変身能力(気絶すると、なんと顔がグニャグニャの不定形になってしまうが、集中力が解けてつい変身(化粧)が不安定になってしまったものと思われる)。
 趣味は仕事で、意外にもゴルフと野球が得意。

 家庭用でボスキャラクターとして現れたときには、まずスカートを前方か斜め上方に大きく翻す「斬風燕破(叛鏡、殺魔)」の強さ&長さに驚愕でき(一瞬ではあるが、ガードされても確実にガードクラッシュを引き起こす)、また通常技では、
・長大すぎるリーチを誇るしゃがみ弱K、
・リーチが長いうえに連打が効く立ち弱P、
・世界一キャンセルがかけやすい近立ち強P、
 など、色々と使っていて面白いのだが、やはりオリジナルにはない彼独特の技に味わいがあり、必殺技の「魔舞紅躁」は、@相手に自分の体臭を浴びせかけ、A立ちあがってオナラを食らわせ、B相手がきりもみダウン、という風にしか見えず、ダブル体臭アタックなどと呼ばれた。
「KOF2000」ではしゃがみモーションがないもののしゃがみ技は存在し、空中攻撃もキックの一種類しかないが真面目に正面から闘えばその強さは強烈……だと思われていたのだが、実はこちらが空中吹っ飛ばし攻撃を連発していると、勝手に飛び込んできて勝手に当たってくれる→KO勝ちというCPUのアルゴリズムが発覚し、「KOF2003」のアーデルハイドと並んで「KOF最弱ボス」という悲しい烙印を与えられてしまった。

 再度ボスとして登場した「KOF2002UM」ではしゃがみモーションを会得し、技が大幅に増えた。超必殺技の画面全体攻撃「白羅滅精」にはどこでも判定がついており、ダウン中の相手にもヒットするため、白羅滅精×3などという連続技も可能。
「KOFオールスター」ではオリジナル超必殺技として「暗琉天破」を会得している。

 あくまで管理人の考察だが、イグニスではなくその父ネスツに忠誠を誓っており、彼を殺害して組織を急激に宗教化していくイグニスに対して、内部からささやかな抵抗をしていたのではないかと思われる。だがその抵抗も、いつしか自分がネスツのトップに立つという野望にすり替わり、「KOF2000」でイグニスによって派遣されたフォクシーたちによって絶たれてしまった。

 なお、その容姿、技名などのモデルは、漫画「北斗の拳」(武論尊+原哲夫/集英社)に登場するキャラクターである羅将ハン。「100人から先は覚えていないすぐに相手を童貞に認定する」人である。モデルと言うか、バトルスーツ以外はほぼ本人降臨と言っていいレベルで模倣している(技の名称もモロパク)。
 さらに加えると「ゼロを超える者はゼロのみ」というセリフも漫画「コブラ」(寺沢武一/集英社)の登場人物ブラックソード・ゼロのもの。また衛星兵器「ゼロキャノン」の機体や破壊シーンは映画「AKIRA」のSOLほぼそのままである。
「どうせ最期だから、名作からパクってパクってパクリまくってやる」という、SNK(というか「KOF」開発チーム)の開発理念の集大成と言えるかもしれない。

「KOF ALLSTAR」ではプリティ化の波にのって、なんと幼女として登場。普段は何気ない少女の姿だが、時折小道具でちょび髭をつけていたりする。身長150cm、体重33kgと、プリティー・ゼロ(オリジナル)より一回り小柄である。プリティー・チャン、シルヴィ・ポーラ・ポーラ、プリティー・マキシマと絆バフを持つが、マキシマのことは「邪魔者」と思っている。

 担当声優は、

  • ふとがね金太氏(「KOF2000」「KOF2002UM」)
  • 斉藤次郎氏(「KOF ALLSTAR」)
  • 楠大典氏(「The King of Fighters: World」)
  • 奥野香耶氏(「KOF ALLSTAR(プリティー版)」)

イグニスキャプテン実験体ネスツネスツ遺伝子ブック

[ 2 ]

 秘密結社「ネスツ」の上級幹部の一人。前項のやはり上級幹部である同名の「クローン」の元となったオリジナル体。そのため「ゼロ(オリジナル)」とも表記される。
 コードネームは「00(ゼロゼロ)」。
 クローンとは容姿がことなり、あざ黒い肌と白い髪を持ち、どちらかと言えばクローンよりも温和な性格で、時には部下を思いやる優しさを見せるが、組織のためならば非常に徹する一面もある。
 自身のクローンと同じく14枚のカッター状の武器を備えた頑強なスーツに身を包み、それを自由自在に操って相手を切り裂く戦法を得意とするが、流派としている「音巣対流拳ネスツリュウケン」はクローンとは異なり直接的な体術攻撃(必殺技)が少ない。
 また、戦闘中に巨大ライオンのグルガン、「'99」でゼロ(クローン)に見捨てられ殺されかけたところを自ら助けたクリザリッド、暗殺集団飛賊の元の長であるロンの二名+一匹をストライカーとして乱入させる戦法も得意とする。
(イグニスの同盟者・龍に対してゼロ(オリジナル)がどういう立場にいるのかは不明)

 初登場となった「KOF2001」では、KOF優勝者を教祖イグニスの許に案内する役であったが、彼らがイグニスの生贄としてふさわしいか、宇宙に向かう途中のエアシップの中で実力を試してくる。優勝者に敗れてからは、命乞いをすることもなく、覚悟を決めた表情で挑戦者たちをイグニスの宇宙要塞に届け、自らは大気圏外で爆散する(この時、ストライカーの龍のみ脱出に成功している)。
 これは、イグニスがゼロ(オリジナル)を、優勝者の実力をはかるための捨て石にしたのだが、ゼロはこの運命を理解しており、謹直な表情で自分の最後を受け入れた。
 イグニスに対し絶対の忠誠を尽くしており、挑戦者や女性に対しても極端に失礼な態度をとることはないが、裏切り者に対しては手厳しい。また、ハイデルンとは顔見知りのようであり、七枷社に対してはオロチの力もいつかネスツのものにすると宣言している。
「KOF98UMOL」の「ギルティギア」コラボでは、なんとハーフギアであるディズィーのクローン体の生産に成功している。

 なにかと面倒見の良い性格の様で、かつて助けた恩からか自身もクリザリッドから熱烈な忠誠を向けられており、ペットの黒ライオン・グルガンからもかなり懐かれている。また「KOF2002UM」に登場するネームレスに対しても何かを知っているらしく、意味深なメッセージを放つ。
 その一方で自分のクローンのことはよく思っておらず、「道化の分際」「クローンの限界」とこき下ろしている。
 だが、根本的には闘争を好む性格の様で、試合の前には「闘いが終わるのはつまらんが、せいぜい私を楽しませてくれ」と、クローンと似たようなことを言っている。
 彼のネスツ絶対主義は徹底したものであり、「ネスツの為にすべてを捧げよ」という信条は固い。「KOFオールスター」でも「ネスツへの忠誠心」というコアを持つ(※1)。この辺りはクローンと正反対である。

「2001」はチームメンバー四人のうちストライカーを一〜三人から自由に選べるゲームだが、ゼロ(オリジナル)はニ人+一匹のストライカーが常に固定メンバーのため、一人で戦うことになる。基本的に前作のクローンと同じ基本技、カッター技を用いるが、クローンの様な体術はあまり使わず、その代わり強力なストライカーと超必殺技を無限使用(ゲージ関係なし)してプレイヤーを苦しめる。ラスボスのイグニスと同等の強さを持つとも言われることも。
「2001」では、適当に飛び込んで立ち弱パンチを連打するだけでも相手に嫌がられたが、ストライカークリザリッドの「テュホンレイジ」連発→白羅滅精も脅威。
 やはりボスとして登場する「2002UM」では通常技にも大幅にメスが入れられ、「2001」では存在しなかったしゃがみモーションが加えられた。また「2001」ではストライカーだったニ人+一匹は特定のコマンドで召喚可能になった(2002UMではストライカーシステムが廃止されたため)が、このため逆にニ人+一匹の召喚になんの制約もなくなり、特にクリザリッドによる地獄の空中無限レイジが脅威となった。

 1955年10月7日生まれ。「KOF2001」時、45歳。身長193cm、体重88kg。血液型O。出身地は北極。
 大切なものはネスツ組織全体で、嫌いなものはない。
 好きな食べ物はグループフルーツゼリー。
 趣味はなんと育児で、これは自分の子供のことなのか、イグニス曰く「モルモット」たちのことを子供とみなして愛情をかけているのかは不明。
 得意スポーツはスキューバダイビング。

 自らの巨大な野望を抱いているクローンとは異なり、常にネスツとイグニスに対し敬虔な忠誠を誓い、イグニスとのバトル前には彼の前にひざまずく。
 イグニスがネスツ(イグニスの父)を殺害して組織ネスツを乗っ取ってしまったことについてどのような思惑を抱いているかは不明だが、事実を知ったうえでイグニスに仕えている可能性が高い。

 なお、普段は上記の黒バトルスーツだが、ソーシャルゲーム「KOF98UMOL」では、白バトルスーツ姿も披露した。ただし、このタイトルではチンピラの様な口調になっており、あまり威厳は感じられない。
「KOFオールスター」では「幻影の門番」としてサイボーグのような衣装で登場したこともある。
 パチスロ「K.O.F CHAPTER OF NESTS」では、白目と黒目が入れ替わり口の端を吊り上げた「いかにも悪役です!」といわんばかりの顔で登場したが、倒すと素直にK'に実力を認め、イグニスを心配しながら堂々とこと切れる。
 ソーシャルゲーム「KOF ALLSTAR」では、流行の波に乗って、なんと幼女化して登場した。この時は身長161cm、体重41kgであり、意外なことに七枷社やシルヴィ・ポーラ・ポーラと絆バフを持っている。

 担当声優は、

  • 新居利光氏(「KOF2001」「KOF2002UM」)
  • 楠大典氏(「KOF:WORLD」「KOF ALLSTAR」)
  • 奥野香耶氏(「KOF ALLSTAR(プリティー版)」)

イグニスネスツ

ゼロ距離はおうしょうこうけん
漫画・超必殺技

 2012年の漫画「えすえぬ家の人々」(IKa/エンターブレイン)の登場人物、ねおぢおさんの得意とする必殺技。
 ねおぢおさんは劇中、特に「はおうしょうこうけん」(必ず平仮名表記)を得意としているが、この「ゼロ距離はおうしょうこうけん」は、以下の条件をすべて満たした場合のみ使う、かなりのレア技である。

@多重人格者であるねおぢおさんに、ツンデレ人格が現れている。
Aかなり照れている(できればMAX照れ状態)。
B自分が好きな人(劇中ではあて菜)が、密着するほど近くにいる。
C自分の好きな人(劇中ではあて菜)の次の行動が、自分の身に危険を与える可能性がある。

 以上の四つの条件が重なった場合、「はおうしょうこうけん」が「ゼロ距離はおうしょうこうけん」にパワーアップする。

旋回脚
名称・特殊技・KOF

 ユリの特殊技の一つで、右上段回し蹴り→左上段後ろ回し蹴りのコンビネーションキック。蹴り足を大きく振り上げるのが特徴。
 一発目の右回し蹴りは、「ストリートファイターZERO2」(CAPCOM/1995)に登場する女性キャラクター、春日野さくらが使う「フラワーキック」が原型だと言われているが(その指摘も間違いではないだろうケド)、「空手界の革命児」と呼ばれた極真会館の塚本徳臣選手の代名詞とも言える「マッハ蹴り」(相手に背中を向けるほど極端に回転する上段蹴り)が現実的に近い。
「KOF'99」から「KOF2001」までは独立した特殊技として、「KOF MAXIMUM IMPACT」シリーズでは「スタイリッシュアート(SA)」という連続技の一部として登場するが、SAを途中で止めれば単独技としても仕様できる。

 他の特殊技と同じく、通常技から連続で繋げて、必殺技などでキャンセルすることができ、「立ちC(立ちA) → 旋回脚 → 芯!ちょうアッパー → ユリちょう燕舞」など、超必殺技を複数絡めた派手な連続技ができる。
 また、「KOF MAXIMUM IMPACT」シリーズでも、「旋回脚 → ユリちょうアッパー → ダブルユリちょうアッパー → トリプルユリちょうアッパー → 芯!ちょうアッパー → (追い討ち)空中版天翔覇王翔吼拳」など、ゲージさえあれば無茶な連続技が可能。

「KOF ALLSTAR」の「メリークリスマス・ユリ」は基本コンビネーションの途中に旋回脚が入るが、サンタコスチュームのミニスカート+タイツという衣装のため、大きく足を振り上げると→のようなことになってしまう。
「なんと扇情的せんじょうてきな!」と思って上を見たら、「胴着の上だけ+スパッツ」も大して変わらなかった。

 なお上記の塚本徳臣選手は現役時代に数々の劇的な一本勝ちをおさめているが、カウンターからのダブルニープレス(胴廻し回転蹴り)という大技も得意としていた。もはや芸術である。

燕翼春日野さくら空中版天翔覇王翔吼拳昇燕スタイリッシュアートゆり降りユリちょう燕舞ユリ雷神脚

潜在能力
勝利メッセージ・CAPCOM vs.SNK

 肉体や精神に秘められた、その固体が本来持つ真の能力。
 世界の裏側を支配する秘密結社「シャドルー」の総帥ベガは、リュウなど潜在能力の高い人間には目がないが、それは極限流の奥義を一年で身につけたユリ・サカザキにも向けられている。だが、その朗らかな(朗らか過ぎる)性格に、潜在能力を測りかねているようである。
 ……というか、

ベガ「(この娘、潜在能力は高いはずだが……)」
ユリ「イェイ! ぶいぶい!! V(^^)V」

 格闘ゲームの勝利メッセージで顔文字使った人、はじめて見た。

 なお、1994年のアニメ映画「ストリートファイター2 ムービー」では、人間の潜在格闘能力は2,000が限度らしく、対サガット戦で3,600もの数値を記録したリュウに対してシャドルーの博士が驚愕していた。
 ユリの潜在格闘能力は、リュウの数値を知るベガをして「高い」と言わしめているので、リュウに比肩することはほぼ確実であり、恐らくは530,000前後ではないかと予想できる。

全真拳
格闘技

 タクマ・サカザキが創始した独自の格闘技。ウェブAIコンパニオン「Cici」に「タクマ・サカザキ 格闘技」について尋ねると、次のように回答してくれる(2024年5月現在)。

 こちらでは「極限流空手」の名前は出てこず、忍法投げ、火炎拳など、技も完全オリジナルである。恐らく多数の異世界パラレルワールドが並行して存在する「SNK All Star Brawl」で、バトルシティに異世界からやってきたタクマ・サカザキなのかもしれない。
 だとすると、「極限流」のタクマ・サカザキと「全真拳」のタクマ・サカザキがばったり出会うと、対消滅を起こして崩壊死してしまう可能性が高い(※1)。

「SNK All Star Brawl」作中で極限流一派が予選で姿を消して決勝トーナメントに進めなかったのは、試合で敗退したわけではなく、「Dirty Deeds Done Dirt Cheap」理論により、極限流一派と全真拳一派が出会ってしまい、対消滅で消えてしまったからだと考えられる。
 せめて、この消えてしまった極限流一派が基本世界の極限流一派ではなく、パラレルワールドの極限流一派であることを祈るばかりである。

極限流空手タクマ・サカザキ

前転キャンセル
バグ・戦法・CAPCOM vs.SNK2

「CAPCOM vs.SNK2」のアーケード版とPS2移植版で使用可能なバグで、無敵時間のある回避行動「前転」を無理やりキャンセルして技を出すことで、ほとんどの必殺技に無敵時間をつけてしまうというもの。ゲーム稼動から1年ほどたって発見されてから、それまでの「CAPCOM vs.SNK2」の対戦スタイルを全く変えてしまうほどの影響を与えた。
 まず対戦前にC、A、Nグルーヴのいずれかを選択するのが前提(これら以外のグルーヴには前転がない)。
 そして前転の出始めに必殺技コマンドを入力すると、前転の無敵時間をひきついだまま途中にキャンセルがかかり必殺技が出る(=必殺技の出始めに無敵時間がつく)。
 ただし条件はシビアで、前転を入力してから3/60秒以内に必殺技コマンドを完成させなければならない。当初、人間にはまず入力は不可能であると思われたが研究がすすみ、「必殺技コマンドの最中に前転を仕込む」というテクニックが生まれた。
 例えば虎煌拳なら、(弱P+弱K(前転仕込み))+パンチと入力することで、約0.5秒間の無敵時間を持つ虎煌拳が撃てる。
 ユリは持っていないが、タメコマンド、連打コマンドの技にも仕込みが可能で、隙のない技や突進力のある技に無敵時間をつけることで、牽制、割り込み、リバーサルからの確定大ダメージなど、あらゆる場面で猛威を振るう。
 なお、Xbox版及びゲームキューブ版ではこのバグは削除されており、使えなくなった……のだが、2025年発売の「CAPCOM FIGHTING COLLECTION 2」に本作が集録された際には、オリジナルバージョン限定で復活してしまった(EO版準拠バージョンではキャンセル自体はできるが無敵時間は削除)。

虎煌拳

ソウマトウフラッシュ
システム・SNKギャルズファイターズ

「SNKギャルズファイターズ」に搭載されたシステム。超必殺技で相手を倒すと、スローモーションで倒れる相手の背後にモノクロで相手の人生に関係するCGが三枚、走馬灯のように次々と現れては消え、そのままKOとなる。
 ほとんどの絵はそれまでに発表されたイラストを取り込んで加工したものだが、そのキャラクターの思い入れのある場面なのだと思うと面白い。
 しかしコミカルに表現されているとはいえ、公式に「走馬灯」と名づけられているということは相手がほんとに死んじゃったということで、考えようによってはサムライスピリッツの人体切断をちょっとマイルドにした程度の公式スナッフフィルムと化す。
 コミカルな動きの裏に残虐さを押し隠すこの手法は、文学におけるかなり高度なレトリックの一種であり、夢工房(ギャルズファイターズの製作会社)が熟成した人生観でもって本作に潜ませたプレイヤーへのメッセージなのかもしれない。たぶん考え過ぎだと思うが。

即死連続技
システム・技術・バグ

 その名の通り、一回の連続動作で相手の体力を満タンからゼロにできる連続攻撃のこと。もしくは、連続技の結果相手が気絶状態になり、同じ連続技で相手が反撃できないまま気絶×n→死亡となるパターンもこう呼ばれることもある。
 また、通常技A×nや(通常技A → 必殺技A)×nが相手が死亡するまで入る場合、「永久連続技」と呼ぶほうが多い。アンディ・ボガードの「斬影ハメ」、テリー・ボガードの「クラックハメ」などはSNKファンのトラウマになっているかもしれない。
 異常に攻撃力が高い技で一撃で体力がゼロにされる場合は、「即死」とは言っても「連続技」と呼ぶことは少ない(※1

 1990年代の「KOF」には山盛りに常備されていたが、特に「'95」はゲージMAX状態でのダメージ上昇率・被ダメージ上昇率がかなり高いうえに、こちらの体力がゼロだと技の威力が大幅に上昇するバグがあり、両者MAXなら「めくり攻撃 → 立ち攻撃 → 超必殺技」がほぼ即死。超必殺技を必殺技に変えるだけで即死になるパターンも多くある。
 ユリの場合、「虎煌拳 → 大ジャンプ強K → 立ち強K → 百烈びんた」や「虎煌拳 → MAX飛燕鳳凰脚」等、比較的基本ともいえる連続技ですら即死になった(体力バーの減りのスピードが試合展開に追いつかないほどである)。
 また正確には「連続技」ではないが、「'94」ではコマンド投げでダウンした相手をさらにコマンド投げで投げることができる(「スーパーアルゼンチンバックブリーカー→ダッシュで近づき以下繰り返し」など)。つまり相手が何もできないまま投げ殺すことが可能という意味では「即死連続技」と言えないこともない。
 近年の「KOF」でもあるにはあるが、システムやゲージをフル活用した難易度の高いものが多い。「KOF15」のユリでは、「(MAX発動)立ち強K→EX砕破→砕破→虎煌拳→ちょう砕破→MAX覇王翔吼拳→ちょう!龍虎乱舞」などが即死連続技になる。

 当然、バランスブレイカーの代表格でもあるので、簡単に決められる即死連続技が多いほどクソゲー呼ばわりされやすいが、中には全キャラクターで即死連続技(通称「バスケ」)が発見されて初めて良バランスが実現し、ゲームの評価が180度変わってしまった「北斗の拳」(セガ/2005)などという極めて稀有な例も存在する。「北斗の拳」にはこれら即死に繋がる数々のバグやコンボレシピが多数発見・開発されているが(「魔法の数字27」など)、筐体にダメージを与えるようなものでなければ、多くの大会でバグの使用は禁止されていない。
(なお「北斗の拳」と同じアークシステムワークス開発のゲーム「戦国BASARA X」(カプコン/2008)でも似たような境遇でほぼ全キャラに即死連続技(通称「反復横跳び」「戦国フルマラソン」「走り幅跳び」「宇宙旅行」「胴上げ」など)が発見されてスポーツゲームと化し、「戦国陸上」と称された)

 また通常、連続技があまりに高威力になるのを避けるため、技をつなげばつなぐほど技の単体ダメージが下がる「連続技補正」というシステムを搭載しているゲームが多いのだが、中には「闘姫伝承 ANGEL EYES」(テクモ/1996)のように、「連続技がつながればつながるほど、技の基本ダメージが下がるどころか上がっていく」という、いわば「連続技補正」を搭載した思い切ったタイトルもある。この場合、技を単体で当てるより連続技に組み込んだほうがダメージが上昇していくので、即死連続技が基本テクニックの一つとさえなっている(当然のように全キャラクターが即死連続技を持っている)。

組織
組織・龍虎の拳・餓狼伝説・KOF

 サウスタウンの闇を牛耳る巨大犯罪組織。「龍虎の拳1」当時はMr.BIGが主導権を握っていたが、やがてギース・ハワードの台頭によって勢力地図は風雲急を迎える。
 大幹部であるMr.BIGによって極限流空手とタクマ・サカザキを付け狙う陰謀が実行され、サウスタウンの闇に大きな影響を与えた。

 正体不明の大ボスの下にギース、BIGを含む四人の大幹部がおり、世界各地に散らばる300人程度の構成員がいる(「餓狼伝説の謎」(新声社)より)。主な資金源は武器の横流しや麻薬の密売。
 幹部にジャック・ターナーなど。またユリが誘拐されていた一時期、タクマは「Mr.KARATE」の名でBIGに(しぶしぶ)従っていた。
 なお、Wikipedia「サウスタウン」等によると、ギース・ハワードは組織で台頭する前からハワード・コネクションを率いていたようで、組織とコネクションとは直接のつながりはない模様。またMr.BIGも、「組織とマフィアの一部」を束ねており、マフィア(イタリア系)とは異なる別の勢力であることが示唆されている。
「SNKオールスター」では、退役軍人団体の後援を得てMr.BIGが、長いサウスタウンの歴史の中で初の支配者となった、とあるが、これが「組織」の原型となったかどうかは不明。

 漫画「龍虎の拳2」(天獅子悦也)ではMr.BIGが組織の内部からマフィアの勢力を一掃したが、そのBIGがリョウに敗れて姿を消した後の一年間で、ギースがシチリアン・マフィアの勢力をのさばらせた、とある。
 また、ギースは日本のマフィア(ヤクザ)を情報源に使い、タクマ・サカザキと極限流の情報を集めてもいた。

 正式な組織名は不明で、天獅子悦也「龍虎の拳」では単に「組織」という呼称が用いられた。またゴッセージ「龍虎の拳」では「MASK」という組織が登場するが、これが同じ組織なのかどうかは不明。
 1993年のアニメ「バトルスピリッツ 龍虎の拳」では、ユリの誘拐はMr.BIG一味による犯行ということになっており上位組織らしきものは直接的には出てこないが、藤堂警部が「裏の組織にはまだまだ大物がいる。警察の上層部にも裁判所にも、そいつらの息のかかった者がいるんだ」と言っており、Mr.BIGが何らかの犯罪組織の一員であることは確かなようだ。

 余談だが1999年に発売されたプレイステーション用ADV「ATHENA - Awakening from the Ordinary Life -」には「WAD」という世界的企業が登場するが、アテナを試すためにテロを起こしたり、独自の征圧的軍事手段を持つなど、秘密結社に近い一面を持っている。

MASKMr.BIGギース・ハワードキングジャック・ターナータクマ・サカザキ

ソッチ系
比喩・CAPCOM vs.SNK

 ユリが「CAPCOM vs.SNK 2」で競演したイーグルに対して用いた言葉。「男色家」の暗喩。
 イーグルは二本の棒を巧みに操る英国紳士だが、本作では「男色家(っぽい)ナルシスト」という設定が加えられており、男性キャラに勝ったときは紳士的に色目を使う一方で、女性キャラに勝利したときは露骨に厳しい態度をとっている。
 ユリの兄リョウに対しても「肉体だけでなく精神も鍛えているのか。なるほど……君に興味がわいてきたよ」。リョウ、はやく逃げてー!

(ただ、チャン・コーハンは「私は外見で判断しないよ」と許容しているわりに、ザンギエフには「その肉体には特別な感情は沸かない」と拒絶している。サガットには「すべてを委ねてみたい」と言っているし、その趣味がよくわからない。……いや、別にわかりたいとも思わないけど)

「CAPCOM vs.SNK 2」でのユリは、あのベガですら自分の世界に引きずり込む究極のマイペースぶりを発揮しているが、そんな彼女を困惑させた唯一の相手が、このイーグルである。

「おじさんソッチ系……デスカ。ユリ、さすがの好奇心も引き気味デス」

蕎麦そば打ち
プロフィール

 ユリの父タクマ・サカザキの趣味。プロフィールには記載されていないが、ユリはこれを苦手にしている。
 理由は「少しでも褒めると、一週間は蕎麦を食わされるハメになるから」(資料によって「一日」とも「一週間」とも書いてある)。
 そのため、サカザキ家では「蕎麦」は禁句なんだそうである。
 タクマ曰く、「極限流のように絶え間なく世界に羽ばたいていくような味」と自信満々である。
 実は漫画「リョウの朝ごはん外伝」(田原朋美)によると、幼いころのユリには蕎麦打ちの才能があったらしい(タクマが試しに蕎麦打ち台に上げてみると、喜んでスキップを踏んで、蕎麦をこねるどころか台まで破壊した。どちらかといえば「破壊」のほうの才能だろうか)。

 よく見ると、'99や2003のストーリーでは褒めなくても蕎麦を打っているし、'98の「サカザキ親子チーム」のエンディングでは、あろうことか胴着のまま蕎麦を打っている。どうもタクマの中では「趣味」という枠を超えて、日常生活の一部になってしまっているようだ。

 2016年の「KOF14」の極限流チームストーリーでは、タクマは本格的に経営者として「極限焼肉」という焼肉屋を経営しているが、その前に蕎麦屋を営業して一軒たたんでしまったらしい。これは、何らかの理由でたたんだのか、営業不振のため倒産したのかは不明。
「KOFオールスター」2021年9月イベント「深淵の闇」では、タクマが蕎麦の極意を完成させ、資金もないのに蕎麦屋の開業を決意した際、骨董品屋で入手した地図を根拠に、「凄い富を引き寄せる招き猫」を求め入手に成功している。蕎麦屋が開店したことは事実なので、招き猫の効果は多少はあったのかもしれない(すぐに閉店しているが)。

 なお、2019年12月に現実のSNKオンラインショップ(現在は閉店)が信州油屋清右衛門と組んで「蕎麦処 八神庵のそば」という、ドラマCD「NEOGEO DJステーション」のネタを再現した商品を本当に発売してしまった(後に人気を受けて2020年に再発売された)。これを機に、タクマ・サカザキvs八神庵の対決が見ものとなる日が来るのだろうか。

極限焼肉タクマ・サカザキ伝説の招き猫

ソフトボール
プロフィール・スポーツ


右打ちで左手がひっくり返るかなり個性的なスウィング。棍棒のような変形バットや背後の変形フェンスも気になるが……。

 ユリの得意スポーツで、ポジションはピッチャー。ユリの場合、豪快なウィンドミル投法(※1)からの豪速球と荒れ球で相手を翻弄、というのをイメージしてしまう。

 日本ではかつては「インドア・ベースボール」と呼ばれていた。野球を冬の時期に屋内でも行えるように工夫しようと、19世紀末〜20世紀初頭に考案されたらしい。そして1926年にコロラド州アマチュアソフトボール協会が設立され「ソフトボール」という名称が広まった。
 ルールは野球とほぼ同じだが、ボールの大きさや投手の上手投げの禁止、塁間の距離、イニング数、ダブルベースやリエントリー制の採用など細かな違いもある。国際ルールが頻繁に改正されるスポーツでもあり、球場などの施設の改修などの問題で改正ルールを保留にされる場合も多い(※2)。

 また、女性の競技人口が非常に多いのも野球との違いで、オリンピックで正式種目になっているのは女子ソフトボールのみ(男子は野球が正式種目)。
 1949年に「国際ソフトボール連盟(ISF)」が創設され国際スポーツへの道を切り開いたが、2012年のロンドン五輪で野球と共に正式種目から外されてしまい、2016年のリオデジャネイロ五輪で正式種目への復帰がかなわなかったことで「男子野球と女子ソフトボールを一つの競技として五輪復帰を目指す」動きが起こり、ISFと国際野球連盟(IBAF)は2013年4月に合併、「世界野球ソフトボール連盟(WBSC)」として新たな出発を図った(※3)。

 主な国際大会は、ワールドゲームズ、WBSC女子ソフトボールワールドカップ(U-18・U-15)、WBSC男子ソフトボールワールドカップ、オリンピック(1996年アトランタ大会から)、女子ソフトボールアジアカップ、男子ソフトボールアジアカップ、アジア競技大会、世界男子・女子大学ソフトボール選手権大会、など。

 日本は女子ソフトボールの強豪国であり、2020年東京五輪では金メダルを獲得、2024年の女子ソフトボールワールドカップでもアメリカを6-1で破って金メダルを獲得した。
 日本では1949年、全日本軟式野球連盟から分離した公益財団法人日本ソフトボール協会が設立され、男女ともにリーグ戦が行われている。女子ソフトボールには「日本女子ソフトボールリーグ(1968〜)」と「JDリーグ(2022〜)」の二つのリーグが存在する。
「日本女子ソフトボールリーグ」では2022年以降、それ以前の2部の一部・3部リーグに参加した10チームの成績をもとに、さらに新規参加2チームを加えた12チームを6チームずつ2組(「プラチナセクション」と「サファイアセクション」)にわけ、セクション内の2試合総当たり10試合+交流戦3試合の13試合でとりあえず順位を決め、その後の「順位決定戦」で優勝を決定する。
 新興リーグである「JDリーグ」は「日本女子ソフトボールリーグ」の1部12チーム・2部4チームを再編したリーグで、西地区・東地区の各8チーム(計16チーム)が参加し、ホームゲーム21試合、交流戦8試合の計29試合を行う。地区ごとにレギュラーシーズンの勝率によって順位を決定し、上位チームによるプレーオフ(トーナメント方式)によって優勝を決め、東西リーグ決勝進出者で優勝決定戦を行う。
 日本女子ソフトボールリーグとJDリーグのチーム自動入れ替え・入れ替え戦などは「当面実施しない」とのこと(wikipediaによると、実質「JDリーグ」が「日本女子ソフトボールリーグ」の「上位リーグ」となるようである)。

 日本でも注目のスポーツであるソフトボールだが、ユリの住むアメリカでは日本以上に盛んである。2019年2月のスポーツ・フィットネス産業協会の調査によるとその競技人口は2560万人にのぼり、チーム競技としてはアメリカ最大。1970年代から90年代にかけて「Title IX(教育の機会均等を保障する法律)」の影響で、女子スポーツ全体の参加者数が急増。その後もソフトボールの競技人口は安定的に高い水準を維持している。
(ZIPPIAの調査では米国のソフトボール選手の86.8%が女性。WBSCの予想では世界の野球・ソフトボールの競技人口は6200万人、日本の競技人口は6万人〜30万人と諸説ある)
 オリンピックの代表選手とモデルを兼ねたり、スポーツ番組のキャスターとして活躍する有名選手もいる。日本に駐留している在日米軍基地でも、兵士によるリーグ戦が行われている。

 日本で「ソフトボールのピッチャー」というと、腕を回す投法(いわゆる「ウィンドミル投法」)から豪速球を投げ込むパワフルなスポーツ、という印象があるが、アメリカでは少し事情が異なるのが面白いところ。
 アメリカで一般的に「ソフトボール」というと、スポーツとして極める「ファストピッチルール(日本でソフトと言うとこちら)」ではなく、レクリエーションとして楽しむプレー(スローピッチルール)のほうが主流で、色々とルールも異なる。
 いくつか挙げると、

  • 投手はやまなりのゆるやかな球を投げなくてはならない(地面から1.5メートル以上、3.0メートル以下としている場合が多い)。有名なウィンドミル投法や速球は禁止。
  • 守備は、通常の9人に1人を加えた10人で行う。10人目の選手(ショートフィルダー)は、投手・捕手以外のどこを守っても良い。
  • 野手10人以外にエキストラヒッター(打つだけの選手)を何人でも採用することができる。
  • 2ストライク後のファールはストライク扱いとなり、三振アウトとなる。
  • バント、盗塁、スライディング、ホームでのクロスプレーなどの激しいプレーの禁止。
  • デッドボールはなく、投球が身体に当たっても、一塁に進塁してはならない。
  • コールドゲームは基本的になしだが、試合時間は50分としている場合が多い。
 ……と、いったところ。基本的に、純粋に打撃を楽しむためのルールである。statistaの調査によると、2023年に全米でソフトボールを楽しんだ868万人のうち、ファストピッチルール派が232万人、スローピッチルール派が636万人。

 日本では、2012年から中学の体育の授業のソフトボールにこの「スローピッチルール」が採用されたが、一部の週刊誌が「甘やかしすぎな新ルール」など無知丸出しの記事を書いて失笑を買った。

 なお、オリンピックでは基本的に「ファストピッチルール」を採用している。
 ユリがピッチャーをしていたのが、「ファストピッチルール」か「スローピッチルール」かはわからないが、個人的には前者での豪快な投球を見てみたいものである。
 ゲームアプリ「KOFオールスター」では先行登録50万人突破記念キャラクターとして、ソフトボールのユニフォームを着たユリが配布されたが、このユリは登場デモで思いっきり野球のオーバースローでボールを投げている

P ユリ・サカザキ R B 144 S D B C C A 22 200

血に染まる燕のユリ反逆の燕

空耳
ボイス・人体

 ボイス付きのゲームで、避けて通れぬのが空耳である。SNK関係でも、古くは真・サムライスピリッツの「んラブリィ〜」など、ファンの耳に残るインパクトの強いものは少なくない。
 管理人の空耳だと、「KOF MAXIMUM IMPACT 2」のものが強烈で、

草薙京クラシック闇払い「買え!」
大蛇薙「裏切り…やがれぇ!」
182式「これに違ぇねえ!」
草薙京神威「この効果で奪い取れ!」
八神庵豺華わかめぇーッ!
ワイルドウルフパワーダンク「ピーナッツ!」
パワーゲイザー「父さーん!」
ニノン・ベアールサラマンデルの抱擁いおりのカバディーLOVE!!
テリー・ボガードライジングタックル「外人さん!」
ファイヤーキック「鯛焼き!」
パワードライブ「ファーストラーイブ!」
セス脚取りめたるぞ、オラ!
リリィ・カーン物干し竿中段打ち追加攻撃「ソナチネ!」
雀落とし「阿部さん!」
リアン・ネヴィルアサルトタイプ・クロト「ちゃんとツナパイ?」
ギース・ハワード鬼殺不動拳「エム! 五杯目だ」
ルイーゼ・マイリンク挑発「なんぼになる?」
天羽のワルツ「腰乗せテレコム!」
別離のオーバチュア特許下着よ! ホア――ッ!!
ビリー・カーン三節棍中段打ち「るすばーん!」
アルバ・メイラ雷方拳「夜間来訪件!」
麻宮アテナガーディアンクリスタル「かまって、ちょうだい!」
ヒーリング・アテナ避妊具!
スタイリッシュアート@あ、さ、み、や、ア、テ、ナ、ヘンタ−イ!
ミニョン・ベアールワンレボリューション「まりも」
キトゥンスタイル「クリリン」
ソワレ・メイラ挑発「木っ端、食らえよ!」
ホルツハッケン・
ダイナミッシュ
逆転!
ザルト「右行ってみろよ!」
ナガセナガセスパイラル「パクるよ! そーれ!」
ミラージュアサルトスカートめくり! にんにん!
ラルフ・ジョーンズスタイリッシュアート「実った!」
クラーク・スティルマウントタックル「今田!」(まんま)
K'クリムゾンスターロード
(受身成功)
黒田、真っ直ぐ
服部半蔵臓撃、輪殺「委員で済ます!」
禁じ手・微鹿隠れにしん、都市へ!」
デュークダイヴボマー「ここ見てよー!」
グラウンドゼロ爪弾つまびっく〜!」
Mr.カラテ龍仙拳ド臭ぇー!
ハイエナ今世紀最大にして最凶の演技選挙だぎゃー! げげ下剤!?
ジヴァートマ挑発「フッ、淡谷」
神愚羅こち亀、きたねぇ!
無煉爪「似合わんわぁ!」

 ……などが、忘れられない。