発売機種 | 発売日 | 開発 | 発売元 | 価格 |
プレイステーション5(※1)、プレイステーション4(※1) Xbox Series X(※2)、Xbox Series S(※2) Windows10(※2)、Steam(※2) Epic Gameストア | 2022年2月17日発売 | SNK | SNK | 通常版 7200円(セット価格はこちらを参照) |
※1……クロスプレー対応。※2……デジタル版のみ販売。※3……SNKオンラインショップのみ(2022年6月サービス終了)。 |
■メインストーリー / ■スーパーヒロインストーリーチーム / ■龍虎の拳チームストーリー/ ■関連選手インタビュー / ■システム / ■コラム
■必殺技コマンド表 / ■対戦前デモ / ■勝利メッセージ / ■敗北メッセージ / ■スーパーヒロインチームエンディング(ネタバレ注意)
■極限流チームエンディング(ネタバレ注意) / ■特種エンディング組み合わせ(ネタバレ注意) / ■DLCキャラクター単独エンディング(ネタバレ注意)
世界最大規模にして最高水準の格闘大会。
「キング・オブ・ファイターズ」
決勝会場に突如出現した謎の存在「バース」にスタジアムを破壊されたものの、
チャンピオンらの尽力によってバースは撃破された。
波乱のうちに幕を閉じた前大会から時はたち、新たな主催者の元で次なるKOFが開催される。
一方で地球意思「オロチ」の封印に干渉する存在を察知した神楽ちづるにより、
草薙京、八神庵がチームを組みKOFへの参戦を決めていた。
様々な思惑が入り混じる中、バースが倒されたことによって蘇った格闘家たちもKOFに参戦し、
ふたたび嵐が巻き起ころうとしていた……。
サウスタウンの通りに店を構える“バー・イリュージョン”。日も暮れかけてきた頃合い、OPENとプレートが下げられたドアが勢い良く開かれ、一人の艶やかな女性が店内へと踏み込んでくる。
「ちょっと聞いてよキングさん!」
見慣れた表情で聞きなれた言葉を告げ、そのままバーカウンターの一席に真っ直ぐ歩いてくる彼女を見やり、店長のキングは思わず苦笑を浮かべた。
「いらっしゃい、舞。またアンディと組めなかったって話かい?」
「そうなのよ! んもう、どうしてあれだけ言ってるのに、私とは一緒に組んでくれないのーっ!?」
差し出されたグラスの中身をグイっと飲み干すと、キングの親友である彼女ー不知火舞はカウンターに突っ伏した。彼女の恋人が兄や親友を優先してしまうのは毎度のことで、こうして彼女が憤って店に駆け込んでくるのも日常と化してしまっている。
舞が顔を上げたので、愚痴にキングが耳を傾けようとしたそのとき、先ほどと同じ勢いでドアが開く音がした。二人が振り返ればそこには不機嫌そうに眦を吊り上げているユリ・サカザキの姿があった。
「いらっしゃい、ユリ」
「あっ、ユリちゃん。ここ空いてるわよ」
舞が示した隣の空席にずかずかと歩み寄ると、ユリは椅子に座りながら二人へと身を乗り出した。
「ちょっと聞いてよキングさん、舞さん!」
彼女の剣幕に数秒前の舞のことを思い出し、キングは再び苦笑を浮かべる。
「お兄ちゃんったら私のこと“たるんでる”とか“腕が鈍ってる”とか言ってチームに入れてくれなかったんだよ!? 確かに最近焼肉屋さんのバイトで忙しかったのは事実だけど、やれるときには自主トレだってやってたのに! 帰ってくるなりそれってひどくない!?」
カウンターに両手を置きながら眉を吊り上げるユリを見つめ、舞は同情するように何度か頷いてみせる。
「それは確かにひどいわ。アンディにしてもユリちゃんのお兄さんにしても、私達の努力を軽く見すぎだと思うのよね。女の子は見えないところでめいっぱい努力してるんだから」
グラスを片手で握り締めながら真剣に語る舞の姿を、ユリは感銘を受けたかのような目で見つめていた。一呼吸を置いてから舞はグラスをトンとカウンターへ置き、熱意に満ちた瞳をユリへと向ける。
「ユリちゃん、こうなったらあなたの実力をビシッと見せつけるしかないわ! KOFという晴れ舞台でドーンとお兄さんにぶつけてやりなさい!」
「うん! 絶対にお兄ちゃんにギャフンと言わせてやるんだから! 舞さんもアンディさんにバビッと実力を見せつけちゃえ!」
舞とユリは固く手を握り合う。二人が同時に「そうと決まればキングさんー」と口を開きながら振り返ると、困り切った表情のキングと目が合った。彼女は少し気まずそうに目を伏せながら、舞とユリへ返事をする。
「あー、それだけど。今回は一緒に行けそうにない」
「え? 確かに一旦保留にして欲しいって聞いてたけど、何かあったの?」
「……実は、つい先日リョウからチームに誘われてね。あんた達なら人集めくらいワケないだろうし、真剣な顔するもんだから、ついオーケー出しちゃってさ」
だからごめん、と小さな声で謝ったキングに対し、舞とユリはしばらくぽかんと彼女の顔を見つめていた。そして二人は顔を見合わせー
「えぇーっ!?」
グラスが震えんばかりの驚きの声にキングも思わずビクッと肩を揺らす。
舞はひとしきり驚いた後、気が抜けたようなどこか嬉しそうな表情を浮かべ、カウンター越しにキングへ温かい視線を送る。
「なんだ、先に言ってくれればお祝い持ってきたのに。おめでとうキングさん! いい機会なんだし、ちゃんとデートの約束も取りつけなさいよ!」
「ちょっと、茶化すのはやめとくれよ。ロバートも居るし、チームとして組むだけなんだから……」
思わず頬を赤らめるキングを見つめながら、ユリは複雑そうな表情で頬を膨らませる。
「そんなの聞いてないよー! お兄ちゃんのバカって言いたいところだけど、キングさんとお兄ちゃんの仲が進むなら悪い気もしないし……複雑な乙女心ッチ……」
「ここはグッと我慢よユリちゃん! 友達としてキングさんの恋路を応援しましょ!」
「……そうだよね、キングさんがお姉ちゃんになるかもしれない絶好の機会だし!」
「だからあんた達ね……」
眉根を寄せて唸るユリの肩を叩きながら舞は熱の籠った声で諭す。そんな彼女の表情を見返し、ユリの表情もパッと明るくなった。完全に友人の恋路を見守る姿勢に入った二人に見つめられ、キングは呆れとも諦めともつかない溜息を漏らした。
一方その頃、店内の喧騒などいざ知らず、一人の少女がサウスタウンの通りに佇んでいた。清楚なワンピースにバスケットハットを目深に被ったいで立ちで、その目元は傍目からはうかがい知れない。日は既に暮れ、街のネオンが薄闇に映えるなか、彼女はバー・イリュージョンの扉の前で緊張しながら一枚の書類を握り締めている。
深呼吸の後、意を決したようにドアノブを握ると、少女は店内へと一歩踏み込んだ。
「あの、失礼します! こちらに舞さんとユリさんがいらっしゃると聞いたのですが」
彼女の良く通る声が店内に響く。カウンターで和気あいあいと喋っていた三人の女性が戸口へと振り返り、少女の姿を見るや意外そうに目を丸くした。
「アテナじゃないか。舞とユリならここに居るけど、どうしたんだい?」
キングはカウンター越しに舞とユリを示しつつ、少女ー麻宮アテナの姿をまじまじと見つめた。
日本でアイドルとして活動する彼女がなぜわざわざサウスタウンへ来たのかという疑問は尽きない。プロデューサーや師匠の鎮元斎はもちろん、彼女の兄弟弟子であり彼女の大ファンでもある椎拳崇の姿もないことから、お忍びで渡航してきたのだろうと推測できる。
アテナは帽子を外し、背筋を正して舞とユリへ向き直った。
「私、舞さんとユリさんにどうしても聞いてほしいお話があって……!」
彼女の熱意に満ちた目を見、舞はハッと何かに気づいたように息を呑む。そして、彼女の言葉を遮るように片手を上げた。
「みなまで言わなくていいわ、アテナちゃん」
その隣でユリもまた、腕組みをしながらウンウンと頷く。
「アテナちゃんの気持ち、手に取るように分かるよ……」
彼女らのリアクションを見てアテナは目を丸くする。
「もしかしてお二人とも……! そうなんです、実はー」
察されていると思えば気が楽になったのか、アテナが表情を和らげて言葉を続けようとしたその時だった。
タンッと小気味よく片手でカウンターを叩き、舞が勝気な笑みを浮かべて見せる。
「今回のKOFは私、ユリちゃん、アテナちゃんの三人で挑むわよ!」
「えっ? KOF……?」
アテナが目を白黒させているのにも気づいた様子はなく、椅子から立ち上がったユリもまた不敵な笑みを浮かべてみせた。
「可憐で優美で超強いスーパーヒロインチームの誕生ッチ! 世界中に私達の力を見せつけちゃおう!」
「あのそうではなくて……舞さん? ユリさん?」
「この面子なら優勝間違いなしね!」
訂正しようと恐る恐る呼びかけるアテナの姿は既に眼中にないのか、舞とユリは情熱とやる気に満ち満ちた表情で手を取り合っている。
困惑するアテナに対し、キングは苦笑して見せた。
「こうなったらもう腹括るしかないよ。その用事、大会が終わった後でも間に合うのかい?」
「は、はい……」
「じゃあ大会が終わってからゆっくり話すといいさ」
大会への意気込みを語り合っている舞とユリの姿を見、アテナはがっくりと肩を落とすのであった。
「うぅ、頑張ります〜……!」
二人の隣の空席へ誘われるアテナに同情の視線を送りつつ、キングは新しいグラスに手を伸ばす。
勝気な舞に負けず嫌いなユリと同チームで戦うのは中々骨が折れるだろうが、付き合いも浅くないアテナであれば十分に努められるだろう。大会が終わったら労ってやろうと考えながら、キングはミネラルウォーターを注いだグラスを彼女の前に置いた。
雲一つない快晴。燦々と陽光が降り注ぐ正午、サウスタウンのメインストリートに佇む男が二人。彼らは荷袋を肩に担ぎ、煌びやかに輝く店舗の看板を見上げている。
行列を成す店舗の入り口の上には陽光に照らされる“極限焼肉”の四文字が鎮座している。がやがやと口々に喋りながらメニューを覗き込む人々の列を遠巻きに、男の内の片割れーマルコ・ロドリゲスはごくりと唾を呑んだ。
「焼肉屋の経営の方は……超順調、のようですね……」
「ああ……」
記憶の中のそれよりも大きく、豪華になっている店舗をもう一人の男ーリョウ・サカザキは何とも言えない気持ちで見上げていた。不安とも、不満ともつかない。恥ずかしいことながら、リョウ自身、胸の内に浮かぶこの名状しがたい感情について整理できていないのだ。
修行でどれだけ雑念を振り払おうと、“極限焼肉”の文字を思い出す度に暗雲のようにわだかまる感情は悶々と沸き上がってくる。そしてその感情は今も確かにリョウの胸の内を曇らせていた。
リョウとマルコは店の脇にある従業員入口へと向かう。インターホン越しに名乗ればすぐに事務所へと通される。整然としたオフィスで二人を出迎えたのはリョウの父タクマ・サカザキ、そしてリョウの親友にして同門のロバート・ガルシアの二人であった。彼らはリョウとマルコの姿を見ると笑みを浮かべて立ち上がる。
「おお、リョウ、マルコ! 戻ったか!」
「ごっつ久しぶりやな二人とも! 迎えに行かれへんですまんかったなぁ」
ロバートはリョウへ歩み寄るとその肩を軽く叩いた。一礼するマルコの隣で、リョウもまた笑顔で返事をする。
「いや、いいんだ。親父とロバートも元気そうで何よりだよ。ユリはどこにー」
妹の姿を探そうとリョウが視線を動かしたそのとき、開かれたドアから疲れきった様子のユリ・サカザキが姿を現した。彼女は兄達の姿に気付いていない様子で、へろへろと部屋の中に入ってくる。
「お小遣いのためとはいえ、さすがに疲れるよ〜……。ごめんロバートさん、今日も道場には寄れそうにないかも……」
「お疲れ様やで、ユリちゃん。極限焼肉の看板娘にも休養は必要や。仕事終わったらゆっくり休み」
「うん、そうする! 明日はお昼まで寝ちゃうもんね〜……と、あれ? お兄ちゃん達、帰ってたんだ!」
ロバートの労いを受けて元気が戻ったのか、先ほどよりも背筋を伸ばしたユリはようやくリョウとマルコの姿に気付いたらしい。どうも焼肉屋のアルバイトに精を出しているらしいユリの様子に、リョウの胸の中で暗雲がもやもやと渦巻いた。
「ただいま。ユリも元気そうだな」
「まあね〜。でも、ここしばらくバイトで忙しかったし、今はヘトヘトだよ」
いつの間に髪を伸ばしたのか、おさげを揺らしながら兄へ笑いかけるユリの姿を見ながら、リョウは「仕事の手伝いは何も悪いことではない」と内心で呟いた。そして、リョウはタクマとロバートへと振り返る。
「ああ、そうだ。ところで、修行の成果を確かめるためにもKOFに出場しようと考えているんだが、親父とロバートはどうするんだ?」
「今はこの先の経営を左右する重要な案件が来ておるからな、ワシは手が離せん」
さらりとそう告げたタクマの言葉にリョウの眉が僅かに下がる。しかし、本人含め、誰もそれに気づいた様子はない。タクマは腕組みをした後、ロバートに視線を向けた。
「ロバートよ、リョウと共に出場してこい! 極限焼肉の広報も忘れずにな!」
「押忍ッ!」
師匠の言葉に大きく返事をしてからロバートは改めてリョウに向き直り、口角を上げながら手を差し出す。
「ここんところ経営の手伝いで忙しかったさかい、そろそろ道場以外でも身体を動かしたい思っとったところや! 今回もよろしく頼むで、リョウ!」
「……ああ! 頼りにしてるぞ、ロバート!」
リョウは差し出された手を握り返した。固く握り合う手に安堵を覚えたのか、リョウの浮かべる笑みはいつも通りのものとなっていた。その表情を見て、マルコもホッと胸をなでおろす。
「ほな、あと一人やな。とはいえワイとリョウときたら……やっぱここはユリちゃんやろな」
「うんうん。ドーンと私に任せてよ、お兄ちゃん!」
ロバートの言葉を受けてユリが身を乗り出す。そんな妹の姿をリョウは笑みを消してじっと見つめた。
先ほどユリの言動を脳内で反芻し、リョウはしばらくの沈黙の後、低い声で返事をする。
「……いや。今回、ユリは置いていく」
「えっ……!?」
「へっ? なんでや?」
ユリとロバートは驚きで目を丸くした。タクマは腕組みを解かぬまま場を静観しており、マルコは一転して心配の視線をリョウやユリへと注いでいる。
険しい表情を解かないまま、リョウはユリへ訊ねた。
「ユリ、最後に道場で修行したのはいつだ?」
「えっと……た、たしか……二か月くらい前……」
「それで腕が鈍ってないとは言わせないぞ。KOFに出場するのは研鑽を積んだ猛者ばかりだとお前も知っているはずだ。断言する。今のたるみきったお前じゃ、誰一人として倒せない!」
「……ッ!」
ユリは酷くショックを受けたようだった。しかし、兄の言葉は図星を指している自覚があったのか、彼女は反論しようとしても言葉が出てこないようで、口を開閉させるのみであった。
しばらくわなわなと震えた後、ユリは絞り出すように声を上げる。
「ひどいよ……たるんでるだなんて……! そんなことないもん! お兄ちゃんのバカーッ!」
事務所から飛び出していくユリの背を見送るリョウの横顔を見、ロバートは得心したように軽く頷く。そして、親友の肩を軽く叩き、諭すように言った。
「負けず嫌いのユリちゃんのことや。心配せんでもちゃんと勘を取り戻してくると思うで」
「……」
リョウが返事の代わりに小さな溜息を吐くと、ロバートは首を傾げる。
「せやけど、ほんなら三人目はどないするんや? マルコか?」
指名にハッと身を強張らせたマルコの隣で、リョウは神妙な表情で考え込んだ。
「いや、一人心当たりが……」
――――――――――
開店前の札が下げられたバー・イリュージョンの店内、カウンターの奥でキングはグラスを丁寧に拭き上げていた。静かに開店の準備を進める彼女の耳に扉が開閉する音が届く。室内に入ってくる靴音へ、冷たい声で追い出そうと彼女は顔を上げる。
「開店前だよ……って、あんたかい。驚かせないでくれよ」
「準備中に悪かった。そこ、座っていいか?」
しかし、店内に入ってきた男がリョウだと気付くと、彼女は表情を和らげた。リョウは片手を上げて挨拶をしながら、バーカウンターの一席へと歩み寄ってくる。「いいよ。何か飲む? 修行明け記念に一杯、さ」
「いや……」
向き合うように着席するリョウの真剣味を帯びた表情に、キングは不安そうに柳眉を顰めた。修行明けでこのような顔をすることは珍しく、何かあったのかいと声を掛けようと彼女がグラスを置けば、リョウは意を決したように顔を上げた。
「なあキング、折り入って話があるんだが」
真っ直ぐに目を見つめられ、キングはたじろぐ。
「な、なんだい、改まって」
「俺とお前は付き合いが長いし、気心も知れている。共にいて気が楽な相手だ」
リョウの言葉の真意が掴めず、キングはどぎまぎする。
「互いのことも熟知している。だから、俺はお前しかいないと思っているんだが……」
「あ、ああ……」
彼の表情は真剣そのもので、語る言葉に?偽りはない。彼の性分からして何か極限流や格闘家に関することなのだろうが、しかしー“愛の告白”という可能性は否めないのではないか。意識している相手からの思わせぶりな発言に、どうしてもキングは期待を捨てきれず、頬を赤くしながら次の言葉を待った。
リョウはカッと目を見開き、バーカウンターに手を付きながら身を乗り出した。
「頼む! 今回は俺達と一緒にKOFに出場してくれ、キング!」
キングは溜息を吐き、バーカウンターに両手をついて項垂れた。期待した自分に呆れた故の行動だったが、リョウは「駄目なのか!?」と心配そうな声を上げる。
「いや、大丈夫よ。今回のKOFについては保留にしてたからね……舞なら自力で相手探せるでしょ」
そう言ってキングは緊張の面持ちのリョウへと笑ってみせた。
「それじゃあ……!」
「いいよ。あんた達と組むのも久しぶりだね、リョウ」
「ありがとう! 助かるぜ、キング!」
リョウは嬉しそうに笑い、がしりと武骨な手でキングの手を取った。固い握手を結びながら、キングは内心で鈍いヤツと呟いたのであった。※インタビュアー……クレメンス・ベラミー
■ジャンプ……ノーマル、小、中、大の四種。
■特種攻撃……RUSH(4発目で分岐可能)、ふっとばし攻撃、シャッターストライク(追い打ち可能な打撃防御攻撃。要ゲージ1本)、EX必殺技(要ゲージ0.5本)、MAXモード、MAXモード(クイック)、MAX超必殺技(要ゲージ2本)、CLIMAX超必殺技(要ゲージ3本)。
■キャンセル関連……ガードキャンセル緊急回避、ガードキャンセルふっとばし攻撃、スーパーキャンセル、アドバンスキャンセル(超必殺技→MAX超必殺技)、クライマックスキャンセル(MAX超必殺技→CLIMAX超必殺技)。
2016年の「KOF14」から6年ぶりに発売された、2022年現在の最新作「KOF15」です。本作に関しては2021年秋ごろからゆっくりと情報が小出しにされ、今か今かと発売を待つファンの心を公式が弄んでいました(笑。
(公式に大黒歴史である「K9999」が、「クローネン」として再登場が決定したときの盛り上がりは凄まじいものでした(笑)
グラフィックは前作からすべて書きなおされ、システムも若干変化。また新技の他、キャラによっては過去作からの復活技があったりと嬉しいサプライズも豊富。ユリは特種技の「刺燕」が「KOF11」以来16年ぶりの復活! しゃがみ弱K×n→刺燕→飛燕鳳凰脚という往年の連続技が可能になりました(ただし、刺燕のコマンドが「+B」から「
+D」に変更になっており、若干使いづらさを感じる)。
システムは前作からより遊びやすいように変更され、連続技RUSHのラストの攻撃がボタンで選択できるようになった、ゲージさえあればEX必殺技がいつでも出せるようになった、クイックMAX、シャッターストライク(追い打ち可能な打撃防御攻撃。要ゲージ1本)の追加など、深く考えなくても適当なガチャプレーでそこそこ試合らしい試合になるのも好印象。
ユリは前作同様、空中投げが鳳翼時以外に削除されたのが残念ですが、虎煌拳がタメ押しで画面端まで届くなどの変更点もあり、もともと使いやすいキャラクターなので、従来どおり楽しむことができます。
試合以外の要素では、隠しエンディングが存在するほか(当サイトで全部公開しちゃってますが……)、なんと過去作のBGMを300曲収録した「DJステーション」、過去にアニメ「餓狼伝説」などを手がけたアニメーター・大張正己氏によるショートムービーの収録など、楽しみ方は色々です。
個人的にも楽しんでますが、CPU戦をやってて敵の「食らい〇〇(食らい投げなど)」「置き〇〇」が非常に強いのが気になった。こっちが強キックめくっても、平気で連続技を叩きこまれて三割持って行かれる、などままあります。ただ、クリアできない難易度ではありません。
しかし、「KOF13」から「14」までの開発期間が6年、「14」から「15」までやはり6年かかったことを考えると、次の「16」は2028年かぁ。
……と悲観することなかれ、2022年夏のEVOで、2023年から「セカンドシーズン」として新キャラ&新チームが多数企画されていること、他機種とのクロスプラットフォームが実現すること、サムライスピリッツチームの参戦、なにより餓狼シリーズの新作が決定など、まだまだ更新はこれからのようですよ!
投げ技 | コマンド |
---|---|
鬼はりて | ![]() ![]() |
さいれんと投げ | ![]() ![]() |
特殊技 | コマンド |
燕翼 | ![]() |
ユリ雷神脚 | 空中で![]() |
刺燕 | ![]() |
必殺技 | コマンド |
虎煌拳 | ![]() ![]() ![]() |
空牙 | ![]() ![]() ![]() |
砕破 | ![]() ![]() ![]() |
雷煌拳 | 空中![]() ![]() ![]() |
百烈びんた | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
鳳翼 | ![]() ![]() ![]() |
飛燕爪破 | (鳳翼中に)A or C |
燕落し | (鳳翼中に)AC |
ユリ雷神脚 | (鳳翼中に)![]() |
雷煌拳 | (鳳翼中に)![]() ![]() ![]() |
超必殺技 | コマンド |
覇王翔吼拳 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
ちょう砕破 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
飛燕鳳凰脚 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
CLIMAX超必殺技 | コマンド |
ちょう!龍虎乱舞 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
ユリ VS.リョウ |
---|
ユリ 「先に言っとくけど ぜ〜んぜん鈍ってないからね!?」 ユリ 「お兄ちゃんは知らないだろうけど バイトしながらきちんと自主トレ続けてたもん!」 リョウ 「親父から聞いてるぞ バイト終わってから一時間か二時間だろ」 リョウ 「しかもバイトが忙しかった日はサボりがちで週に二 三日あればいい方 以前の修業量の半分以下だな」 ユリ 「うぐっ!? いや〜その お客さん多くてホールが忙しい日はまあ……あはは……」 ユリ 「と とにかくっ! ユリちゃんの実力 ビシッと見せつけちゃうから!」 |
ユリ VS.ロバート |
ロバート「ユリちゃん さっきもテレビ局の人間に声掛けられとったな」 ロバート「ワイらの自慢の看板娘が世界デビューすんのも時間の問題やなぁ!」 ユリ 「えへへ 自慢の看板娘だなんて……褒めても何も出ないよ もぉっ!」 ユリ 「じゃあユリちゃんの世界デビューへの第一歩として ロバートさんもバビッとやっつけちゃうぞ!」 |