THE KING OF FIGHTERS '96

発売機種発売日発売元価格
業務用(MVS)1996年7月30日発売SNK118000円
家庭用

メイン・ストーリー

 西暦1996年。今年も「キング・オブ・ファイターズ」が開催されようとしていた。
 ただし、今大会は以前の様な謎めいた大会ではなく、巨大企業数社のスポンサーによる、全世界的スケールのメジャー大会となっていた。
 世界各地で予選大会が開催され、強豪を制した9チームの中には当然のように、かつてのキング・オブ・ファイターズの常連が顔を並べ、公式試合による実力試しを楽しみにしていた。
 しかしながら、その中には驚きを隠せないメンバーによるチームも存在した。
「ギース・ハワード」「ヴォルフガング・クラウザー」「Mr.ビッグ」。
 かつては世界の覇権を握ろうとした3人がエントリーしているのであった。
 やはり彼らの目的は、ボガード兄弟と極限流空手継承者の抹殺なのか?
 そして……。謎の女たちとチームを組み、再び登場する「八神庵」。
 古代よりの因縁が渦巻く「草薙京」と彼との勝負の行方は!?
 公式大会として開催される、この「ザ・キング・オブ・ファイターズ」であったが、既にその頭上には暗雲が立ち込めていた……。

ユリ・サカザキ チームストーリー

極限流道場。リョウ、ロバートが道場の中央に並んでいる。
ロバート「師匠……今日はなんの用事やろな。急に呼び出されたと思ったら、お前までおるとはな。今日は一体なんの用事や」
リョウ「さあな。俺も『とにかく来い』 これだけだったからな」
ロバート「息子のお前も知らんのか……」
リョウ「ああ」
程なくして、タクマが道場にやってきた。
タクマ「来たな」
リョウ「何か急な用事かい?」
タクマ「うむ、ユリももうすぐ来る。話はそれからだ」
『押忍』とリョウとタクマが一斉に答える。不思議そうな顔をしてユリが入って来る。
ユリ「お父さん、何か用? あら、お兄ちゃんにロバートさんまで揃っちゃって」
タクマ「全員揃ったな。とりあえずユリ、そこに座りなさい」
タクマは襟を正し、3人の前に封筒を差し出した。
タクマ「リョウ、開けて見ろ」
封筒を開くリョウ。書面に顔を寄せるロバート、ユリ。
.『!!!』
3人のリアクションを無視し、タクマが話を始める。
タクマ「見ての通りだ。キング・オブ・ファイターズが開催される。それはその招待状だ。手続きは既に済ませておる。わが極限流は出場を決定した」
ロバート「いや、出場を決めたちゅうたかて誰が出ますの? リョウとワイはともかく、師匠は前回の大会で引退や言うてはりましたやん」
リョウ「そうさ。なんだかんだ言って、また出る気か?」
タクマ「うむ、その事なんだが…… こらユリ! どこに行く?」
ユリ「どこって電話にきまってるじゃない。キングさんの所にも招待状が来てるはずだわ。善は急がば回れよ!」
タクマ「それを言うなら善は急げだ。まだ話は終わっておらん。そこに座らんか」
ユリ「もお、なんなのよ? 手短にね。いろいろ準備しなくちゃいけないんだから」
タクマ「何の準備か知らんが、ユリ、今大会でキング達と出場することは認めん」
ユリ「何よ、やぶからぼうに?」
タクマ「つい先日のことだ。この招待状が届いたのはな。招待状は当然の事ながら、リョウ、ロバート、そしてこの私宛てに送り付けてきた」
ロバート「道場に送られて来たんやから、そうでしょうな」
タクマ「しかしだ、皆も知っているように、前回の大会を機に、私は表立った格闘大会への出場を控えることに決めた。
そこで大会本部へ問い合わせてみたのだが、本人直筆による委任状があれば、代理人を立てることができるそうだ」
ロバート「代理人って……。ユリちゃんのことですか?」
タクマ「そうだ」
ユリ「もぉ、サイテー! 何でそんな勝手なことすんのよ! 親にだってやっていいことと悪いことがあるぐらいわかるでしょ!」
タクマ「黙れ! 親を騙して大会出場を繰り返すだけでなく極限流の品位を落とすかのような戦いばかりしおって!
今回はそうはいかん。一から叩き直し、極限流門下として正式に参加してもらう! リョウ、ロバート! 異存はないな?」
ロバート「わいはユリちゃんと出場できるんやったら別にかましませんけど」
リョウ「まぁ、目の届くところに置いておくって点では賛成できるかな」
ユリ「お兄ちゃんにロバートさんまで何言ってんのよ! そんなの絶対にヤダ! 
私はキングさんや舞さんと出場してヒロインチームで優勝を狙うんだから!」
タクマ「ならん!」
ユリ「い・や・で・す! ぜーったい、この道場からは出場しませんからね!」
タクマ「バカモノ! いくらお前がわがまま言ってもキング達と出場するのは無理だと言うておろうが。話を聞いておらんかったのか」
ユリ「納得できない!」
タクマ「お前の都合は聞いておらん。一度提出した委任状はもう撤回できん。嘘だと思うのなら大会本部へ問い合わせてみればよかろう。
よいか、誰も出るなとは言っておらんのだ。どうしても出たいというなら極限流から出ろ、と言っておるだけだ。何を駄々をこねるか」
リョウ「そうだぞ、ユリ」
ユリ「お兄ちゃん、なんでこんな時だけ物わかりがいいのよ! 
気楽でいいわよね、いつも通りの『空手バカ』で出場するだけなんだから!」
リョウ「なんだと!?」
ロバート「ユリちゃん、そらようないで。確かにリョウは『空手バカ』やで。けどバカにバカ言うのはあんまりやわ」
リョウ「おいロバート! お前まで輪をかけて人をバカ呼ばわりか!?」
ロバート「なんや? わいが嘘ついてるっちゅうんかい?」
リョウ「俺が言ってるのは人をバカ呼ばわりするお前は失礼だって事だ! ユリ! 口火をきっといて他人のフリをするな!」
ユリ「私の方にふらないでよ!」
タクマ「いい加減にせんかぁぁぁっ!!!」
タクマが拳を床に叩きつけた。一同が緊張の面持ちでタクマを見た。
タクマ「これは決定事項だ。反抗することは一切許さん。それでもまだ文句があるというなら、それは破門覚悟の行動とみなす、いいな!」
ロバート「厄介やなぁ……。なぁ、どうやろうユリちゃん。ここで師匠に逆ろうて破門ちゅうのもアホらしいし、今回は耐え難きを耐えて、極限流から出場するっちゅうのは……。なぁ、リョウ?」
リョウ「ああ、問題はユリがどうするかだけだ。ユリ、もう一度よく考えるんだ。
委任状が提出された以上、キング達とは出場できない。それでも出場したいんなら極限流門下として出場するしかないだろ?
それとも、以前のチーム以外では絶対出場したくないって言うのか?」
ユリ「ううん……、出たくないってことはない……」
ロバート「それやったら話は早いで! 気持ちは分かるけど、別にキングや舞ちゃんらと組まんかて優勝は狙えるんやさかい、今回は極限流で優勝狙おうや!」
ユリ「うん……、残念だけど、そうするしかないよね。うん! 私がんばる!」
ロバート「そうや、その意気やで!」
ユリ「そうと決まれば、早速いろいろ準備にかかんないとね。こうはしてらんないわ、ちょっと行ってきまーす」
タクマ「こ、こら! どこへ行く?」
ユリ「ユリは女の子なんですからね! 男どもと違って、いろいろ準備しなきゃなんないのよ! もぉ、何もわかってないんだから!」
タクマ「今日から早速稽古だぞ! わかっているだろうな?」
ユリ「わかってますって! 今から稽古にかかれば優勝なんて『余裕ッチ!』よ! そんじゃ行ってきまーす!」
タクマ「語尾に『チ』をつけるな! まったく……、あんなことで大丈夫だろうな?」
ロバート「自分で選んどいて、もう心配しとるで」
リョウ「親父らしいよ、なんでも無鉄砲に片付けようとして、あとから心配するんだからな」
タクマ「何か言ったか?」
リョウ
ロバート
「いや、別になんでも……」
タクマ「気になっとったんだが、近頃どうも手を動かす前に口を動かす癖がついてきたようだな……いい年をして、さっきの醜態はなんだ?
年下のものと一緒になって口げんかとは。……よし、いい機会だ。お前達も初心に帰ってこの私について特訓だ! いいな!」
リョウ
ロバート
「とほほ、またこれか……」

コラム

 シリーズ物として完全に定着した感のあるKOFの三作目。
 今回は、ガードクラッシュや投げ抜け、空中ガードなどが追加されるなどシステムが大幅に変わり、それに合わせて戦法も大幅に変化。ジャンプの種類が増え、避け動作が緊急回避に、ダッシュが「走り」にそれぞれ変更されました。
 また「MAX超必殺技」が一部、通常版と違うキャラもいて、所謂「人食い八稚女(別名・初号機暴走)」が話題になったのも今作から。

 いわゆる「1F投げ」が非常に強力になり、また通常技・必殺技に「出しにくい」「弱い」とよく言われる中で、それらの影響を受けなかった「ふっとばし攻撃」が異常なまでに強力となりました。

 ……などなど、前作までとはまるで異なる戦法が要求されるようになりました。
 本作では強・百烈びんたがかなり強く(ガードされてもユリ側が有利)「しゃがみ強K → 強・百烈」が生命線。ただし、本作はコマンド入力にかなりクセが強く、百烈がちょうナックルに化けてしまうのが悩みの種でした。

 ……が、なんといっても、「'96」のユリの最大の変化は、他のアニメやゲームからのパロディが非常に増えたこと。
「新世紀エヴァンゲリオン」が空前の人気を博した時節(何で人気が出たのか、未だに分かんないですが)、ユリは挑発で「あんたばかぁ〜?」、勝利ポーズで「サービスサービス!」とか言い放ち、「龍虎の拳2」が出たとき以上の衝撃をファンに与えました。
(「バビッとやっつけちゃうぞ」は「こどものおもちゃ」、「えいえいーおーおージャ〜ンプぶいぶい」は「姫ちゃんのリボン」が元ネタ。後年、他のパロディボイスが徐々に削除されていく中、「バビッとやっつけちゃうぞ」だけは長く残り、ユリを代表するボイスの一つになります)
 この後しばらく、アニメのパロディ色の強いキャラ仕様が続き、さらにその後はカプコンの人気キャラ「豪鬼」の影響が強くなっていきます。
(この無駄に多いカプコンパロや「'96」からガラっと変わったゲームの芸風は、カプコンの元「ヴァンパイア」のスタッフが「'96」から参加した影響が強かったらしい)

 また、本作からダッシュに変わって導入された「前転・後転」などのシステムは、本当は前作の「'95」から導入される予定でした。しかし、「'95」の開発中にプランナーが疲労でブッ倒れて緊急入院した結果、お流れになってしまったのだとか。
 当時のKOFの開発期間は実質的に半年くらいしかなく、この短期間で急なシステム変更は無理と判断され、結果的に「'96」にズレこむことになってしまいました。

 本作には大量の没データが入ったままになっていることでも有名で、ほぼ全キャラに搭載されるはずだった没技が存在します。
 ユリにも、腰を沈めて両腕で相手を突く技(たぶん中段)がありましたが、リョウは没技の数が多く、肘から突っ込む突進技や、背負い投げ→桂馬打ちのコマンド投げ、虎煌拳を連発する超必殺技(MAX版は覇王翔吼拳でトドメだが、全段は繋がらない)などがありました。
 日本ではネオジオ版の発売初週売上が33,323本。移植をを含めた全機種では現在までに15万5000本を記録しています。

 なお、セガサターン版は本体のカートリッジスロットに差し込む拡張RAMカートリッジが必要で、ソフトに同梱されていない場合は別に購入しなければなりません。
 また、おそらく東南アジアあたりの違法移植と思われますが、なんとファミコン版が存在します。こちらは飛び道具が消えたり、同じチームに同一人物が多数いたり、雷煌拳の軌道が面白かったり、レオナが大門より大きいなどの問題は多々あれど、ドットは全て手打ちで、BGMもかなり頑張っています。

必殺技コマンド

必殺技コマンド
虎煌拳 + A or C
雷煌拳 + B or D
百烈びんた(コマンド投げ)(接近して) + A
百烈びんた(移動投げ)+C
空牙
(ユリちょうアッパー)
+ A or C
裏空牙
(ダブルユリちょうアッパー)
(強・空牙中に) + A or C
ユリちょうナックル + A or C
ユリちょう回し蹴り + B or D
超必殺技コマンド
覇王翔吼拳 + A or C
飛燕鳳凰脚 + B or C

勝利メッセージ

龍虎の拳チーム「自分のモノマネって何回見てもイヤーンな感じよね!」
サイコソルジャーチーム「あっさりし過ぎてない? 中国4000年の伝統も潮時って感じ?」
女性格闘家チーム「ごめーん! みんなの分までがんばるから悪く思わないでね!」
ボスチーム「あなた達! 地獄の果てで反省しなさい!」
エディットチーム「こんなはずじゃなかったって眼ね。けど、これが現実よ!」
「情けない顔しないの! 試合に負けてもスマイル、スマイルよ!」
「悔しかったらまたどうぞ。いつでもチャレンジ、ちょうオッケーよ!」

敗戦メッセージ

草薙京「確かに極限流は強いが、所詮は格闘技。格闘技じゃオレには勝てねえよ!」
大門五郎「何度拳を交えようと名に恥じぬ剛の拳であった!」
テリー・ボガード「お前達の目指す極限ってのは甘さにおいてか? それじゃ親父が泣くぜ」
リョウ・サカザキ「中途半端な真似事はよせ。本当の龍の逆鱗に触れることになるぜ!」
ロバート・ガルシア「このぱちもん軍団が! お前らのせいで極限流の評判が落ちたやないか!」
クラーク・スティル「無敵の龍、最強の虎か。そういう名前も、負けちまったら重荷だな」
藤堂香澄「お父さん! 私とうとう極限流を倒したわ! 今、最高に気分がいいです!」
キング「昨日の友は今日の敵か……。これも勝負だから仕方がないね」
八神庵「極限まで突きつめて、この結果か! 最高に笑えるぞ! ハアッハッハッ!」
ギース・ハワード「極限流か……。もう二度と私に盾突くな! 次は死んでもらうぞ!」
Mr.BIG「タクマがいれば勝てたかもな! が、どちらにしろ極限流は終わりだ!」
ゲーニッツ「死んでいく者に言葉はいりません。最強のカラテもこれで終わりです」
神楽ちづる「最強、不敗、それにあなた達が執着する限り真の力は手に入らない!」

ステージ10(vs神楽ちづる)戦前

ちづる「おめでとうございます。すばらしい試合でしたわ」
リョウ「あんたは?」
ちづる「初めまして。今大会を主催させていただいた者です。
けど残念ですわ。あのルガールを倒したほどの方々ですもの、その実力の程、とくと拝見できるかと思いましたのに……」
リョウ「ルガールを知っているだと!?」
ロバート「どうしてそんなことを知ってるんや!?」
ちづる「……とはいえ、あのルガールの最後は自滅したも同然。幸運が重なっての勝利とも言えないこともない……」
リョウ「おいっ! そりゃどういう意味だ!?」
リョウ「あんた一体、何者だ!?」
ちづる「私の名は神楽ちづる……。護りし者……」
ユリ「護りし者?」
ちづる「あなた達の本当の力が見たいわ。トーナメントで見せた力が精一杯の実力と言うのなら話は別だけど……?」

ステージ11(vsゲーニッツ)戦前

リョウ「なぜルガールのことを知っている!? だいたい、お前は一体何者だ!?」
ちづる「ルガールが手に入れようとして出来なかった力……オロチの力……封じられし、その闇の力を私は護ってきた」
ロバート「それをルガールが解放したって言うんかいな!」
ちづる「違うわ。ルガールは開放された力を横から奪い取っただけ。
彼もそれが元で自らの破滅を招くとは思ってなかったでしょうね」
ユリ「で、今回の大会の主催。その上あなたと闘わなくてはならなかった理由は?」
ちづる「不完全とは言え、オロチのパワーを身につけたルガールをあなた達は倒したわ。
その実力を見るためにトーナメントを開いた。予想通り、あなた達は優勝を飾ったわ。
後は私自身であなた達を試す必要があったのよ」
ユリ「何の為?」
ちづる「開放されたオロチの力を再び封じるのに、あなた達の力を貸して欲しいの。残された時間はもうないわ。
気配で分かるの。もうそこまで来ているわ……」
リョウ「誰が来ているって!?」
ちづる「そう……。ルガールの右目を奪い、封じられていたオロチの力を開放した男……」
ロバート「ルガールの右目を!?」
リョウ「な、なんだ!? この風は……」
ユリ「きゃあああー」
ユリ「一体何があったの?」
リョウ「あんた、大丈夫か?」
ちづる「無理な頼みというのは分かっているわ。だけど、あなた達なら出来るかもしれない。
だから……お願い……」
ゲーニッツ「さすがですね。これ位ではどうという事はありませんか……」
リョウ「貴様の仕業か!」
ロバート「名前くらい名乗れや!」
ゲーニッツ「はじめまして。ゲーニッツと申します。
ことの次第は拝見させていただきました。極限流は大会で優勝した人間共のなかで最も強力な拳! 
それに敬意を表して、私がお相手をして差し上げましょう。
あなた方の不浄な体が高貴な私の手に刻まれることを、最高の名誉と思うのですよ」
リョウ「何を言ってるのかよく分からんが、俺たちの極限流を舐めてもらっては困る!」
ユリ「馬鹿にしないでほしいわね」
ゲーニッツ「フッ」
ゲーニッツ「愚かな事です……」

エンディング

ゲーニッツ「驚きですね。これ程までとは……」
ゲーニッツ「神楽さん。あなたが見込んだ方々、なかなかのものでした。
しかし、あなた方の手でオロチを封じようなどとは考えないことです。手を引くことをおすすめしますよ」
ちづる「封じてみせるわ。必ず……」
ゲーニッツ「勝気なお方だ……」
ゲーニッツ「いい風が来ました。そろそろ頃合です」
リョウ「逃げる気か!」
ゲーニッツ「いえ、召されるのです」
ゲーニッツ「……天へ」
リョウ「一体、あの男は?」
ユリ「そういえば、あの女の人もいないわ」
ロバート「なんや、わけがわからへんなあ」
ユリ「ま、いいわ! ようは私達の勝ちってことよね!」
ロバート「ま、そういう事やな! なあ、リョウ! とりあえずは師匠に報告やな」
ユリ「そうね! お父さんも喜んでくれるわよね!」
リョウ「そうだな。じゃあ、帰るとするか」
Mr.カラテ「リョウ! ユリ! ロバート!」
リョウ&ロバート「い、今の声は……」
ユリ「ま、まさか!」
Mr.カラテ「はっはっは!」
Mr.カラテ「伝説の格闘家! Mr.カラテ参上!」
リョウ「おい……お、親父! 何やってるんだ!」
Mr.カラテ「ええい! わしはお前の親父などではないわ! 伝説の格闘家、Mr.カラテだ!」
Mr.カラテ「わしはお前達の闘う所を常に見ておったぞ! さすが極限流の名を出すだけのことはある! 
だが、まだお前達は未熟者! お前達よりも強い格闘家はこの世に腐るほどいる!」
ユリ(お兄ちゃん、もう、いこうよ!)
リョウ(だが、親父がまだしゃべってるぞ)
ロバート(あほやな! さっさといかんとずっと説教聞かされるで!)
リョウ(そうだな。じゃあ、静かに退散だ……。静かにな……)
Mr.カラテ「……というわけだ。お前達も充分に理解できたと思うがどうだ?」
Mr.カラテ「!?」
Mr.カラテ「逃げおったか……」

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